1997年の澤崎(8月〜10月)


見出し横の◎は筆者が球場観戦したもの、◇はTVまたはラジオ観戦、■は新聞等の情報によるものです。


28・澤崎、9勝目!(8月5日)
7−2(対中日戦・ナゴヤドーム)

☆☆☆ 祝・澤崎 9勝目!! ☆☆☆

澤崎は8月、幸先のいいスタートを切ることができました。さあ、10勝目が見えてきました。…しかし、ちょっと心配な出来事があったのです(^^;。

今日は珍しく、打線も当たって(前田大当たり!)、相手のミスにも助けられ、得点を重ねる試合展開となりました。澤崎も調子は今一つで、やや球数が多かったものの、打たせてとるピッチングを披露。このまま2度目の完投勝利か…そんな予感を抱かせていた、7ー2で迎えた7回裏、突然のアクシデントが!1死1塁で、いきなり川端コーチがマウンドへ行ったとのアナウンサーの声!そして、ベンチへ戻る澤崎。場内放送では、「澤崎投手、怪我の治療の為…。」。えっ、「怪我」!?この2文字に敏感になっている私は、慌ててボリュームを上げました。しかも、投手は東瀬に交代(!)。

ちょっと、ちょっと、もしや、どこか痛めたとか。某投手のように、肩に違和感とか…。アナウンサーは「シオザキ」とか名前を間違えてるし、ラジオの雑音はひどくなるし…。不安が頂点に達した頃、やっと3塁側情報が入りました。何、何!?私はラジオに耳を近付けました。「……右手中指の皮がむけたそうです。」急にどっと疲れが出ました…。

このアクシデントで、中4日の日曜日登板はなくなったと思います。皮がくっつくまで、投げられないし(^^;。でも、ちょうどいい休養かもしれません。来週の巨人戦に万全の体調で投げてほしいです。

澤崎・談
「チームの連敗(4連敗)は、意識したらいけなかったんですけど、さすがに今日だけは考えてしまった。」
(サンケイスポーツ・8月6日)

S 防御率 球数
6 1/3 27 3.71 120


29・澤崎、4敗目(8月12日)0−4(対巨人戦・広島)

中6日で先発も4敗目となりました。これで対巨人戦の連勝も4でストップしてしまいました。
確かに調子はよくありませんでした。直球はそこそこ走っていたものの、変化球は高めにいく今一つの内容。元木にHRを打たれたあのスローカーブは悔やまれる一球です。低めに投げるつもりだったのでしょうが、高めに甘く入ってしまいました。渾身のストレートを打たれるとかならまだしも、あんな失投中の失投では…。結局、あの1点が致命傷となりました。(その後はなんとか抑え、防御率がよくなったのが収穫(^^;。)

前回は打線の援護がありましたが、今回は味方打線は4併殺をくらうなど散々でした。まあこういう日もあるさと、気持ちを切りかえて次回頑張ってほしいです。ただ、最近の登板は、いつも調子が今一つなんですよね。夏バテか、疲れがたまっているのか…。うーん…。

S 防御率 球数
36 11 3.52 129


30・澤崎、10勝目!(8月19日)10−3(対中日戦・広島)

☆☆☆ 祝・澤崎 10勝目!! ☆☆☆

今朝のスポーツ紙の先発予想で、ドラゴンズが山本昌だったのを見て、(カープは澤崎)実は「打線の援護なく…。」「好投むなしく…。」という文字が頭をかすめたのです。というのも、2週間前に山本昌→宣のリレーで勝った試合を神宮で見て、その強さを目の当たりにしたからなのですが。
しかし、澤崎はやってくれました!カープ打線も大爆発で、前回の汚名を挽回してくれました。

前にも書いたのですが、最近、いつも調子が悪い中の登板なんですよね。今日も、どうもリズムに乗れないという川端コーチの談話もあったし(^^;。益田に先頭打者HRを打たれた時にはどうなることかと思いましたが、その後は打線の援護もあって何とかしのぎました。6回には代打を出されましたが、正田が見事に期待に応えてくれました。

10勝とはいえ、ここで終わってしまっては仕方がないので、この勝ちはあくまでも一つの通過点だと思って、また1試合1試合を大事に投げてほしいです。
あと、今日はセカンドが青学の先輩の高山だったのが嬉しかったです。澤崎も心強かったのではないでしょうか。

澤崎・談
(ルーキー一番乗りの10勝目に)「敵は黒田(新人王を争う同僚)じゃないんです。相手打者なんです。」
(日刊スポーツ・8月20日)

S 防御率 球数
10 26 3.57 106


31・澤崎、5敗目(8月24日)3−6(対ヤクルト戦・広島)

カープの連勝は6で止まり、最近5連敗と絶不調だった首位ヤクルトを再び勢いづかせてしまいました。

3回、先頭打者の投手の伊東、1番飯田に連続四球。続く稲葉を三振にしとめたものの、3番ホージーに、澤崎の昔からの悪い癖(^^;、甘い初球をスリーラン!4回は何とか抑えたものの、5回にまた高めの球をホージーにツーラン…。せっかく味方が1点とってくれた後だっただけに、これは余計でした。ホージーには黒田も痛い目にあっているのだし、バッテリーにはもうちょっと何とか考えてほしかったなあ…(^^;;;。
中4日だったので今一つ調子が出なかったかもしれませんが、厳しい状況でも踏ん張れる投球ができるかどうかが、終盤戦に向けての鍵になると思います。

3回には澤崎はあわやHRのツーベースを打ちました。ラジオのアナウンサーが、「これがピッチャーの当たりか!?」と絶叫したほどでした(^^;。

その後、スポーツニュースをいろいろ見ましたが、HRを打たれた時の澤崎のうなだれた姿が印象的でした。今日はムチャクチャ悔しかったでしょうね(^^;。
次の登板は月末の東京ドームのG戦でしょうか。その時には今日の悔しさを晴らすような思いきりのいい投球をしてほしいです。

澤崎・談
「ストレートは走っていたが、コントロールの抑えがきかなかった。ホージー1人にやられた」
(日刊スポーツ・8月25日)

S 防御率 球数
10 4 0/3 21 3.84 80


32・澤崎、6敗目(8月30日)3−8(対巨人戦・東京ドーム)

私が以前から、澤崎の調子のバロメーターにしている事があります。それは、1回のツーアウトの場面でベンチ横に出てきて、キャッチボールをやる時の表情です。その時に目がつり上がっていたら調子がよく、気合いが入っているというものです。実際、そういう時の澤崎はいいピッチングをしました。
しかし、今日、出てきた澤崎は、とろんとしたような目をしていました。何か疲れてるような…。それを見て嫌な予感がしていたのですが、今日の澤崎は、私が今まで生で見た中で(大学時代も含む)最悪の出来でした。

球のきれはなく、球は高い、高い、高い!
初回にはその高めを川相にHR。4回の広沢のHRも落ちないフォークを打たれました。他にもひやっとする球や当たりも多かったし…。
結局澤崎は66球、4失点で降板。この前のヤクルト戦もそうでしたが、最近特に調子が落ちているように感じます。変則ローテーションのせいとか、大事な試合だと思って緊張してしまったとか、そればかりでもないような…。
今日はGの小野(初先発初勝利)がいきのいいピッチングをしただけに、余計見劣りしました。次回は頑張ってほしいです。

澤崎・談
「初回の1発はやっちゃいけないけど、あれは仕方がない。4回に川相さんを歩かせたのが…。広沢さんにはフォークが中途半端に入ってしまった。」
(スポーツニッポン・8月31日)

S 防御率 球数
10 18 3.32 66


33・澤崎、11勝目!(9月7日)4−1(対ヤクルト戦・長崎)

☆☆☆ 祝・澤崎 11勝目!! ☆☆☆

澤崎は3度目の挑戦で11勝目を手にしました!
今日の長崎は雨。その中で4連勝中のスワローズ相手に6回を投げ、紀藤に交代。結局雨のため、7回裏攻撃中に降雨コールドとなりました。

今日の澤崎は、立ち上がりは今一つ。ファウルでねばるスワローズ打線にてこずり、再三ランナーを出す苦しい投球。今まで3本のHRを打たれている苦手ホージーには2打席連続で四球を出すし(^^;。しかし、その後のピンチを相手のミスにも助けられ(4回無死2、1塁から宮本のゲッツーなど)、なんとかしのぎました。古田のHRが余計でしたが(^^;、ソロだったので助かりましたね。恐らく球数が多かったのと、雨の中での投球ということで、6回で代えたのだと思います。

前々回は中4日、前回は中5日ときて勝てませんでした(^^;。今回は中7日での登板ということもあって疲れも少しはとれたのではないでしょうか。だんだん涼しくなっていますし、残りの登板では澤崎らしい思いきりのいいピッチングを見せてくれると思います。

澤崎・談
「この1週間どこにも出ずに、この試合にかけていました。」
(日刊スポーツ・9月8日)

S 防御率 球数
11 25 3.89 116


34・澤崎、7敗目(9月13日)0−6(対横浜戦・広島)

生まれて初めて、広島市民球場へ行ってきました。球場に着いて、先発が澤崎だと知って喜んだのですが、今日の澤崎は4回KOという結果に終わってしまいました。

まず立ち上がりから球が高かったですね。初回はランナーを出しながらも無得点に抑えましたが、2回無死1塁で、駒田に真ん中スライダーをツーランHR…。4回にはヒット、死球、ヒットで無死満塁からまたしても駒田にヒットを打たれ、1失点。続く佐伯にヒットを打たれたところで川端コーチがマウンドへ。試合開始から1時間程で、澤崎はマウンドから姿を消してしまいました。
今日の澤崎は、気合いは入っているようでしたが、それが空回りしていたような印象を受けました。2位を狙う試合ということを意識したのでしょうか。

それにしても、YB打線の各打者は、澤崎の直球にも変化球にも、よくついていきます。タイミングがどんぴしゃりという感じでした。澤崎は2勝目をこのYB相手に挙げましたが、その時は中継ぎで、しかも結構打たれたのに、棚ぼたで1勝が転がり込んだというものでしたし。その時から、どうも苦手にしているみたいですね(対横浜戦の防御率はここまで5.79)。克服してほしいものです。

澤崎・談
「球にキレがありませんでした。大事な試合なのにチームに申し訳ないです。」
(日刊スポーツ・9月14日)

S 防御率 球数
11 3 0/3 15 4.07 49


35・澤崎、打線の援護なく(9月19日)3−2(対巨人戦・広島)

今日、澤崎は先発しましたが、7回2失点で交代(^^;。チームはペレスのHRで延長13回サヨナラ勝ちとなりましたが、当然勝ち星はつきませんでした。味方がもっと早く打ってくれれば…(^^;。
そんな中、またしても元木にHRを打たれてしまいました!この前、甘いスローカーブをHRされたばかりなのに。球が甘く高めに入ったところをやられました。失投です。もっとインコースをずばっとついてくれよぉ〜!

まあ、あの狭い球場で、調子も悪い中、2失点ならまずまずでしょう。しかしこのところ、球が高いのが気になりますね。あれでは打たれます。低めに投げるのが澤崎の持ち味だったのですが…。心配です。

S 防御率 球数
11 32 4.00 131


36・澤崎、8敗目(9月30日)3−4(対阪神戦・広島)

出場登録を21日(この日は澤崎の23歳の誕生日)に抹消されて再調整となった澤崎が、久々に先発しました。

今日は今岡と山田の二人にやられたという感じでした。今岡とは東都で何度も対戦しているので投げにくいのか…。1ー0でリードしていた5回にはレフト前ヒットを打たれました。その直後に山田に逆転ツーランが出ただけに、痛いヒットでした。
7回には、その今岡に死球。そしてまた山田にタイムリー。中継の乱れと、今岡の好走塁で1点を失いました。8回にはダメ押しの1点まで出て、結局4失点。その後1点差まで追い上げただけに、悔やまれる失点でした。前半は悪いながらも無失点に抑えていましたが、後半はやっぱりつかまりましたね。打線の援護がなかったのも不運でした。

今日の澤崎は、川端コーチの談話でも「振りかぶった時、上体が突っ込む。バランスを崩している。」という、悪い状態でした。それでは登録抹消前と同じでは?しかも、1軍と一緒に遠征にも帯同させた意味は?帯同させるなら、登録はそのままでローテーションを1つとばすとかでもよかったのでは…。それより、そんなに状態が悪いなら、広島に残して、じっくり走り込みでもさせた方がよかったのではないでしょうか。
試合前、道具の片付けをさせている場合ではないように思います。

9月、澤崎は1勝に終わりました。あと1、2回登板のチャンスがあるのでしょうが、最後まで頑張ってほしいです。あと少しでシーズンが終わるのですから。

澤崎・談(山田に高目のフォークを打たれ)
「それまでよく切れていたのに、大事なところで落ちなかった。あの本塁打が一番こたえた。」
(サンケイスポーツ・10月1日)

S 防御率 球数
11 32 3.96 128


37・澤崎、初完封!(10月7日)6−0(対横浜戦・広島)

9月7日以来、1カ月ぶりの…。

    
☆☆☆ 祝・澤崎 12勝目!! ☆☆☆

そして、ついにこの日がやってきました!

 
☆(T^T)(^^)☆祝・澤崎 プロ入り初完封!!☆(T^T)(^^)☆

打線にもバックの守りにも助けられ、6ー0で快勝!しかし投打がかみあうこんな試合こそ、生で見たかった…。
それでは、今日の試合を振り返ってみましょう!

やったぜロペス!
初回に犠牲フライで1点。そして3回にはスリーラン!さすが打点王最有力!澤崎を楽にしてくれました。

・澤崎、5点目を叩き出す!(^^;
駄目押しとなる5点目は、澤崎のバットから出ました。もうすっかり強打者の風格が…(^^;。

・前田、ありがとう!
6回までYB打線をノーヒットに抑える好投を見せた澤崎。今日唯一のピンチが7回でした。ワンアウト後、畠山に初ヒット、代打駒田にヒット、と連打をあびたのがきっかけで、その後2死満塁。ここで打席には、同じくルーキーの石井義。1ー1からの打球は、センターへ!しかし、前田がダイビングキャッチ!!澤崎を救ってくれました。

そして9回は佐伯の当たりを正田がファインプレー。後は畠山、駒田を仕留め、ゲームセット!この瞬間、澤崎の12勝目とプロ入り初完封が決まりました。

ヒーローインタビューはもちろん澤崎。市民球場でのお立ち台は、初めてではないでしょうか。終始「野手のみなさんに点取っていただいて…。」「西山さんのリードに助けていただいて…。」「前田さんに助けていただいて…。」と先輩方をたてていました(^^;。
タイトルについて質問されると、「僕が決めることじゃないんで、僕は精一杯やっているだけなんで。」と言っていましたが、最後は「残り少ないと思いますけど、応援よろしくお願いします。」と締めてくれました。

まあ、YBが若手主体のメンバーを組んできたこと、しかも当日移動で(しかも昨日が浜スタ最終戦で一息ついた?)疲れていたことなど、いろいろありましたが、苦手YBから久々の勝利を完封で飾ったのは、素直に喜んでいいのではないでしょうか。(これで苦手意識も少しはなくなったかな?)

澤崎・談(完封勝利は)
「優勝が決まる前(9月28日にヤクルトの優勝が決まる)にやりたかったけど、今の時期に必ずできるというわけでもないですから。」
(東京中日スポーツ・10月8日)

S 防御率 球数
12 32 3.73 108


38・澤崎、今季最終登板(10月13日)3−2(対ヤクルト戦・広島)

ついに長かったシーズンも今日で終わり。カープは何とかサヨナラ勝ちで最後を飾りました。その試合で、澤崎の登板がありました。

今日のニッカンの先発予想が澤崎だったので、試合開始からラジオのアンテナをのばして(^^;RCCを聴いていました。(最後なんだから、試合終了まで放送してほしかった(T^T)。)先発の田中が好投してましたが、私は一昨日の神宮のブルペンで投げていた澤崎が気になっていたので、試合展開次第では投げるかも…と思っていました。
すると、2ー1で1点リードの場面で3番手で登場!8回いきなり小早川にHRを打たれ(140キロ直球)、同点にされてしまいます。(小早川が市民球場で、昨年はいなかったルーキーからHRを打ったというのは何かの因縁?)
続く9回表はいきなりエラーで先頭打者の真中を出し、続く佐藤真にレフト前に運ばれ、無死1、3塁。

澤崎、ピーンチ!
…しかし、続く打者の5回から古田に代わってマスクをかぶっているカツノリを見逃しの三振、テータムをショートゴロダブルプレーにしとめ、無得点に抑えました。
それにしても、今日の澤崎はよくなかったですね。久しぶりの中継ぎで、調子が狂ったのでしょうか(^^;。

ここでカープが得点したら、澤崎に勝ちが転がり込む!という9回裏。2死ランナーなしで澤崎に打席がまわってきましたが、代打福地を送られます。そして三振(^^;。いっそ、澤崎をそのまま打たせた方がよかったかな?案外、打ったかも。

防御率を悪くしたり、あわや負け投手となる場面もあったり…。前回の完封で有終の美を飾ったほうがよかったのかなとも思ってしまいました。

これで今季終了。澤崎は38試合に登板。成績は12勝8敗でした。
澤崎は私の予想よりはるかに活躍してくれました。
あとは…いい知らせが来ることを祈ります。

S 防御率 球数
12 3.74 29


8月〜10月の澤崎

疲れのせいか調子を落とした澤崎でしたが、何とか12勝までこぎつけました。
10月には念願の完封勝利!これは横浜の川村と争っていた新人王をほぼ手中にする、大きな1勝となりました。


1997年の澤崎


10月、この年のセントラルリーグ新人王に選ばれました!

 祝・澤崎 新人王!!

…という訳で、私も言葉にできないくらい、無茶苦茶嬉しかったです。
あとは体に気をつけて、息の長い投手になってほしいものです。幸い、カープには大野投手という素晴らしい見本があるのですから。



投手成績(1997年)

S 登板 完投 完封 無四 SP 勝率 打者 投回 奪振率 防御率
12 8 0 38 0 3 .600 673 156 1/3 162 23 106 6.10 47 7 4 0 68 65 3.74

打撃成績(1997年)

打率 試合 犠打 犠飛 出塁率 長打率
.279 38 53 43 1 12 3 0 0 15 6 11 2 0 8 0 0 0 .311 .349



1998年の澤崎(4月〜5月)