1998年の澤崎(4月〜5月)
※見出し横の◎は筆者が球場観戦したもの、◇はTVまたはラジオ観戦、■は新聞等の情報によるものです。
1・澤崎、今季初登板!(4月3日)8−3(対中日戦・広島)◇
ついに開幕しましたね(^O^)!しかもカープは幸先のいいスタートを切りました。
ルーキー小林幹英がプロ入り初勝利を挙げたのがこの日一番のニュースでしょうが、そんな中、澤崎もひっそりと登板していたのです(^_^;)。
7ー3と逆転に成功した後で、素晴らしい投球を見せてくれたその小林幹英の後を受けての登板となりました。
8回は三者凡退で片づけたのですが、9回にはランナーを出してしまうなど、今日の澤崎は今一つ波に乗れないように見えました。
しかし最後の打者を空振り三振に仕留めゲームセットとなった時に、久々に澤崎のガッツポーズ(まだまだ控えめでしたが(^_^;))を見せてくれました。
去年の良い時の調子が戻っていないということもあって、当分は中継ぎということになりそうですが、その中でしっかり自分の仕事をしていけば、道は開けてくるのではないかと思います。
| 勝 | 負 | S | 回 | 打 | 安 | 振 | 球 | 責 | 防御率 | 球数 |
| 0 | 0 | 0 | 2 | 8 | 1 | 1 | 1 | 0 | 0.00 | 33 |
2・澤崎、押し出し(4月7日)5−8(対巨人戦・東京ドーム)◎
6回裏、3番手として5−3の2点リードの場面で登場。しかし無死1、2塁という苦しい場面での登板となりました。
まず8番・杉山。初球は139キロの直球。これはまあいい球だったのですが、その後、ボール、ファウル、ボールとなり1−3と苦しくなります。ただ5球目は、三村監督が抗議にも出たのですが(^_^;)、完全なストライクでしょう。
杉山がバントの構えで被さっているのでわかりにくいのでしたが、ちょっと気の毒なシーンでした。
そして無死満塁の場面で9番・代打後藤。結局ストレートの四球となり、押し出しで1失点となってしまいます。
その直後、澤崎はマウンドを降りました。
力んで球が高めにうわずるわけでもなく、調子そのものはそれほど悪くは見えませんでしたが、今日の澤崎はゴロを打たせようという意識が強すぎたのか、低めを狙いすぎてしまったように見えました。
低めの球は0−1、0−2だったら打者は結構見逃すので、そのあたりのカウントを考えた打者との駆け引きを考えてほしいです。
もっともっと大胆に投げて!…これが今日の澤崎に一番言いたいことですね。
| 勝 | 負 | S | 回 | 打 | 安 | 振 | 球 | 責 | 防御率 | 球数 |
| 0 | 0 | 0 | 0/3 | 2 | 0 | 0 | 2 | 0 | 0.00 | 9 |
3・澤崎、今季初勝利!(4月9日)10−6(対巨人戦・東京ドーム)◎
本日の東京ドームで行われました対ジャイアンツ戦で、先発長谷川降板の後、2、3、4回を投げた澤崎が今季初勝利を挙げました。
☆☆☆祝・澤崎 1勝目!! ☆☆☆ (通算・13勝目)
今日は澤崎が投げそうな気がしたので、縁起をかついで昨年神宮で初勝利を挙げた時に着ていたコートを着て行きました(^_^;)。
●2回裏
0−4から4−4に追いついた後、2番手として登場。二死後、清水、清原に連打を浴びますが、4番松井を見逃しの三振に仕留めます。(この時は右手で控えめなガッツポーズをしていました(^_^;)。)
●3回裏
ダンカンにいきなりHR(^_^;)!昨日若林が打たれたのと似たような真ん中高めのスライダーでした(^_^;)。1死後、また連打されて1,2塁とされてしまいますが、桑田の代打・吉村を併殺打にして、何とか1点に抑えます。
●4回裏
仁志に甘い高目の直球をセンター前に運ばれます。その後1死3塁の場面で、清原に初球のインコースの低めの難しい球(これは打った清原の調子がいいということでしょうな)をうまくレフトへ運ばれます。これが犠牲フライとなり、1失点。
味方打線の援護があって、勝ち投手にはなれましたが、こうやって書いてみても、とても勝ち投手の内容とは思えませんね(^_^;)。
他に今日、じっくり見て感じたことがいくつか…。
●悪かった点
・球離れが安定していない。
それでまだコーナーでストライクを取るコントロールがない。
・振らせたい外角へのスライダーを見逃されるケースが多い。
これでカウントを悪くして、ストライクを取りにいく…という場面が見られました。しかも得意球のスライダーが今一つでは、苦しい投球になってしまうのも仕方がないのでしょう。
●良かった点
ダンカンの2打席目へのコーナーワークはよかったです。アウトコースのスライダーがいいところに決まり、ライトフライに打ち取りました。ああ、こういう投球が最初からできていれば…(-_-;)。
これから暖かくなって、一通り対戦した後あたりには、きっとやってくれる…と期待したいです。
ひとまず、今日は勝ちました(^O^)!この1勝が、澤崎にとって、そしてカープにとって一つのきっかけになればいいのですが…。
| 勝 | 負 | S | 回 | 打 | 安 | 振 | 球 | 責 | 防御率 | 球数 |
| 1 | 0 | 0 | 3 | 15 | 6 | 2 | 1 | 2 | 3.60 | 56 |
4・澤崎、今季初先発も…(4月19日)9−8(対ヤクルト戦・福岡ドーム)◇
澤崎が4試合目のマウンドに立ちました。これが今季初先発です。
1回にはムートンに2塁打を打たれますが、後続を断って無失点。2回には三者凡退と、課題の立ち上がりを乗り切って、味方からは6点を貰い、さあこれからという3回裏…。
●魔の3回裏
先頭打者をヒットで出したのをきっかけに、突然崩れます。ストライクが入らなくなり、ヒットや四球などで1死満塁となったところで、2−1からムートンに右中間を破る2塁打を打たれてしまいます。これで3失点となってしまいました。
それが致命傷となり、その後古田を四球で出したところでマウンドを降りました。
●フォークの課題
ムートンに打たれたのは、フォークが高めにいったものでした。澤崎はこのような球を痛打されるケースが多いのですが、今回もやってしまいました(^_^;)。
フォークは大学時代あまり投げていなかった球で、完全に自分のものにしているとはいえないようなので、いざという時のコントロールが甘くなってしまうようです。
最近、どうもフォークに頼ってしまうように見えますが、やはりあの場面では、自分の一番自信のある球(スライダー)を低めに投げてほしかったです。
●表情
今日はラジオとTVでの観戦でしたが、映像を見て、自信がなさそうに投げていたのが気になりました。チームの連勝を止めてはいけないという気負い、そして久しぶりの先発ということで、いろいろと考え過ぎてしまったのでしょうか。
結果的にチームは勝ったからよかったようなものの、中継ぎ陣のためにも、せめて5回は投げてほしかったですね。次回もう一度先発のチャンスがあったら、思い切りのいいピッチングを見せてほしいです。
| 勝 | 負 | S | 回 | 打 | 安 | 振 | 球 | 責 | 防御率 | 球数 |
| 1 | 0 | 0 | 2 1/3 | 13 | 4 | 3 | 2 | 5 | 8.59 | 54 |
5・澤崎、久々の登板…(5月6日)9−1(対ヤクルト戦・ナゴヤドーム)■
先発加藤の後、9回の1イニングを投げました。1死後、池山にヒットを打たれ、続く副島には四球を与えて1死2、1塁をなりますが、代打ムートンを併殺打に打ち取ってピンチを脱しました。
この日は中継がなかったので、実際に投球を見てはいないのですが、広島での放送の中で、澤崎の談話として、 「ピッチングの感覚を磨くところまでいってない。手探り状態。だいぶ調子は良くない。僕はピッチャーですが、実を言うと二週間前までは投げるのが怖かった。しかし今はマウンドに早く上がりたい」ということが紹介されていたそうです。
二週間前というと、あの福岡での大荒れのピッチング以降でしょうか。間隔が空いていたので、何かあったのかと心配していたのですが…。
解説の安仁屋さんは「体の開きが早く、球にキレもない」と話していたそうです。う〜ん、まだ本調子には遠いようですね。何とか抑えたことで、少しづつでも自信を取り戻してくれるといいのですが…。
| 勝 | 負 | S | 回 | 打 | 安 | 振 | 球 | 責 | 防御率 | 球数 |
| 1 | 0 | 0 | 1 | 4 | 1 | 0 | 1 | 0 | 7.56 | 11 |
@番外・澤崎、代打!(5月9日)7−6(対横浜戦・熊本)■
延長12回、2死走者なし、打者は投手・横山…。代打を出そうにも、カープにはもう野手がいない…そこで三村監督が代打に起用したのは、投手・澤崎でした。(!)
しかし斎藤隆の前に、あえなく見逃し三振…(-_-;)。
この後登板があるかと思いましたが、結局この試合は代打のみの出場となりました。
ま、昨シーズンの澤崎の打撃を見たら、打たせたくなる気持ちもわからなくはないのですけどねぇ(^_^;)。
6・澤崎、雨の中で(5月10日)4−7(対横浜戦・下関)◇
4−7と逆転された後、8回に5番手として登板しました。
しばらくはこういう場面での登板で様子を見て、よければ競っている試合にも出す…という形にするつもりなのかもしれませんね。どっちみち、中継ぎ登板が続きそうですが。
どしゃぶりの雨の中、四球やワイルドピッチやらで2死2塁になるなど危ない場面もあったようですが、何とか気持ちが切れることなく抑えたのはよかったです。守っている選手達も、きっと「早く終わってくれ〜」という気分に
なっていたでしょうな(^_^;)。
今日はやはり幹英の浴びた駒田の満塁HRにつきますね。雨の中で指はすべるし、足場はしっかりしないし、視界は悪いしで最悪の状況だったようなので、幹英としても悔いが残る一発だったでしょうね。これもプロの厳しさ、というところでしょうか。
| 勝 | 負 | S | 回 | 打 | 安 | 振 | 球 | 責 | 防御率 | 球数 |
| 1 | 0 | 0 | 1 | 4 | 0 | 3 | 1 | 0 | 6.75 | 27 |
7・澤崎の思い出の神宮なのに(5月13日)1−7(対ヤクルト戦・神宮)◎
先発紀藤の後、2番手で澤崎が登板しました。
2回裏からブルペンで投げ始めていた澤崎。5回裏、1−5と、前回同様負けている場面での登板となりました。この回は下位打線ということもあって、甘い球もありましたが、簡単に三者凡退に仕留めました。
しかし問題は6回でした。いきなり3番土橋にライトポール際にHR。去年もこの神宮でHRを打たれた相手でしたが、今回もやられました(-_-;)。当たり自体はそれほどよくありませんでしたが、うまく運ばれてしまいましたね。
その後、4番古田、5番池山に連続ヒットを打たれ、結局1アウトも取れないまま降板となりました。
マウンドに上がった顔を見た瞬間に、「調子はよくないな…」と思ったほど、自信のなさそうな顔をしていました。投球練習中にも首をかしげるなど、今まで見たことのない澤崎がそこにいました。
連打を浴びたれたのは、直球がシュート回転して内側に甘く入ってきた球のように見えました。これは澤崎の調子の悪い時に見られる球です。
マウンドを降りた後、ベンチの一番奥に座り、唇を噛み締める澤崎が見えました。大学時代に活躍し、プロ入り後も初勝利、初完投勝利を挙げるなど、相性のいい思い出の神宮で、こんな澤崎を見ることになるなんて…。
生で澤崎が投げる姿を見たのは、先月の東京ドームで1勝を挙げた試合以来ですが、悪かったあの時よりも悪く見えました。
| 勝 | 負 | S | 回 | 打 | 安 | 振 | 球 | 責 | 防御率 | 球数 |
| 1 | 0 | 0 | 1 0/3 | 6 | 3 | 1 | 0 | 2 | 7.84 | 20 |
8・澤崎、突然の登板(5月16日)4−5(対阪神戦・広島)◎
急に思い立って(^_^;)、市民球場での試合を観戦してまいりました。そこで今季初めて(昨年9月以来)、市民球場で投げる澤崎を見たのですが…。
突然の大野のアクシデント(打球を当てて倒れる)で、2回から急遽登板となった澤崎。まず2回はいきなり新庄、桧山に連打されてしまいます。しかし1死後、今岡のセンター前に抜けるかという当たりを正田のファインプレーに助けられて無失点。ピンチを切り抜けます。
しかし不安な投球は変わらず、続く3回にもランナーを出し、4回には2つの四球を出して1、2塁となった後、東都でライバルだった今岡にうまくセンター前に運ばれて1失点。そして続く矢野にもタイムリーを打たれたところで降板となりました。
今日の澤崎も相変わらずでした。フォークが低めに決まらずに高めに浮き、決め球のはずのスライダーも今一つ。追い込んだ後にもすっと甘い球を投げてしまうなど、見ていてハラハラしました。
突然の登板で…ということもあるのかもしれませんが、それにしても
悪すぎました。前回神宮での投球が散々な内容だったので、今回は挽回のチャンスだったのですが、ますます首脳陣の印象を悪くしてしまったような感じです。次回登板…があるのかどうかもわからなくなってきてしまいました。
周りからあれこれ言われてますます混乱しているのかもしれませんが、去年あれだけやれたということを思い出してほしいです。
| 勝 | 負 | S | 回 | 打 | 安 | 振 | 球 | 責 | 防御率 | 球数 |
| 1 | 0 | 0 | 2 2/3 | 14 | 5 | 1 | 2 | 2 | 7.62 | 58 |
5月〜6月の澤崎
キャンプ時から調子は良くなかったようですが、開幕後も、それは変わりませんでした。このままだといつか…とは思っていましたが、悪い予感は当たり、5月17日には登録抹消となりました。
その前の登板(神宮、市民球場)を見て、これではいつ落とされても仕方がないな…と思いました。投げる澤崎からは、打者に向かっていく気持ちが全く感じられなかったのです。
悪い悪いと言われながら、1軍に残していた首脳陣には多少疑問も残りますが、澤崎の復調をギリギリまで待っていたのかもしれません。
この抹消は、澤崎自身(勿論いい気持ちはしないでしょうが)、自分を見つめ直すいいきっかけになったのではないでしょうか。
誰もが経験する「プロの壁」。これを乗り越えてこそ、真のプロ野球選手になれると思います。一流と呼ばれる選手は、みんなこの壁を乗り越えてきました。澤崎ならきっとそれができると信じています。
という訳で、澤崎の復調を気長に待ちたいと思います。
1998年の澤崎(6月〜10月)
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