1999年の澤崎(6月〜7月)
※見出し横の◎は筆者が球場観戦したもの、◇はTVまたはラジオ観戦、■は新聞等の情報によるものです。
5・澤崎、2試合連続セーブ!(6月1日)8−6(対ヤクルト戦・山形)◇
☆☆☆ 祝・澤崎2セーブ目!! ☆☆☆ (通算・14勝2セーブ)
前回(5月30日)に続いて、先発山内の後、9回表、抑えとして登板しました。
まずは8番城石に1−2から低めの球をうまくミートされましたがライトライナーに打ち取り、続く代打・住友を直球で空振り三振、1番飯田を得意の外角低めへ流れるスライダーでまたもや空振りの三振にしとめ、ゲームセットとなりました。これでチームは3位に浮上しました。
今日の表情からも前回同様、気合が見られたそうです。
今回も回の頭から出てきて、ぴしゃりと三者凡退に抑えました。前回登板の好調はまだ持続しているようですね。
幹英がブルペンに入っていたようですが、結局出てきたのは澤崎でした。幹英の調子が戻るまでの暫定抑えは今のところうまくいっていますが、ずっと抑えとなるとどうでしょうか。毎日ブルペンで肩を作り、試合展開を見ながら集中力を高める…そういうことがプロ入りしてから今まで経験のないだけに心配ではあります。
澤崎・談「先発や中継ぎとは比べものにならないくらいすごい重圧。打たれたら人の勝ちを消すわけですから。」
(時事通信・6月1日)
| 勝 | 負 | S | 回 | 打 | 安 | 振 | 球 | 責 | 防御率 | 球数 |
| 1 | 1 | 2 | 1 | 3 | 0 | 2 | 0 | 0 | 6.00 | 12 |
6・澤崎、3セーブ目!(6月6日)8−7(対中日戦・浜松)◇
☆☆☆ 祝・澤崎3セーブ目!! ☆☆☆ (通算・14勝3セーブ)
8回裏、6−7の場面で幹英が久々の登板。その後の9回表にカープ打線が宣をとらえて8−7と逆転。その時幹英に代打を出したこともあり、9回裏、6番手澤崎の登板となりました。
7番中村に2−1からスライダーで空振りの三振にしとめたものの、代打・音にはセカンド木村のグラブをはじくライト前ヒットを打たれます。これで1死1塁、HRが出ればサヨナラという場面を迎えてしまいます。しかし続く渡辺を1−1から低めの直球でショートゴロに打ちとり、6−4−3のダブルプレーで試合終了となりました。
最近好調のカープは2位に浮上しました。
3人とも一発のある打者だけに、ランナーを出すのは危険でしたが、何とか抑えてくれました。スライダーが高めに行ってしまうことが多かったようですが、それを打たれなかったのはラッキーでしたね。
今日は幹英の後に投げましたが、今後もこういう起用をされるのでしょうか。もしかしたら再来週の神宮で、「守護神澤崎!」のコールが聞けるかもしれませんね。
澤崎・談「まっすぐで思った通りに打ち取れた。抑えに手応え? いえいえ、まだ怖さしか感じてません。」
(中国新聞・6月7日)
| 勝 | 負 | S | 回 | 打 | 安 | 振 | 球 | 責 | 防御率 | 球数 |
| 1 | 1 | 3 | 1 | 3 | 1 | 1 | 0 | 0 | 5.14 | 14 |
7・澤崎、4セーブ目!(6月11日)7−4(対ヤクルト戦・広島)◇
☆☆☆祝・澤崎 4セーブ目!! ☆☆☆ (通算・14勝4セーブ)
今日の先発・佐々岡の内容が今一つだったせいか、首脳陣は最終回、佐々岡に代えて抑え投手をマウンドに送ります。…それは幹英ではなく、澤崎でした。
代打・宇佐美にいきなりレフト前へ運ばれますが、続く代打・稲葉をセンターフライにしとめ、まず一死。そして度会をピッチャーゴロ、宮本を125キロの外角低目へのスライダーで空振り三振にしとめ、試合終了。(テレビの映像で見た感じでは、宮本は全く球にタイミングがあっていないようでした。)最後のガッツポーズからも澤崎の気迫が見て取れました。
この試合で早くも4連続セーブとなりました。
これで完全に抑え投手・澤崎が誕生したといえるのではないでしょうか。ただ、幹英が復調すれば彼がまた単独で抑えに戻る可能性もあるので、今季ずっと…となるかはまだまだわかりませんね。
澤崎・談「投げるたびに疲れが出てきますね。ストッパー?まだ夢中です。」
(報知新聞・6月12日)
| 勝 | 負 | S | 回 | 打 | 安 | 振 | 球 | 責 | 防御率 | 球数 |
| 1 | 1 | 4 | 1 | 4 | 1 | 1 | 0 | 0 | 4.50 | 13 |
8・澤崎、5セーブ目!(6月16日)3−2(対阪神戦・広島)◇
☆☆☆祝・澤崎 5セーブ目!! ☆☆☆ (通算・14勝5セーブ)
先発紀藤の危険球退場というアクシデントがあった不安な試合、3−2でリードしている場面で6番手として登板しました。
ちなみに対タイガースは6連敗中。昨日の終盤の接戦には出番のなかった澤崎、今日は投げました。
4番・新庄を低めの直球で見逃し三振、5番・ジョンソンを2−1から外角へ落ちるフォークで空振りの三振にしとめ、ぽんぽんとアウトを2つ取ります。しかし6番・桧山にセカンドへの内野安打を打たれ、2死1塁。ここで野村監督は矢野に代打を出します。一発がある大豊を迎え、嫌な場面となりましたが、1−1から130キロのスライダーでセンターへの浅いフライを打たせ、試合終了。澤崎はこれで5連続セーブとなりました。
今日のラジオの解説の安仁屋氏は、澤崎の抑えについて「安定はしている。しかし球が低めに集まっていればいいが高いと怖い。」と言っていました。球威となると確かに幹英やYBの佐々木に比べたら落ちるので、そのことを指しているのでしょうね。
昨日は母校の青山学院大学が大学選手権で見事サヨナラ勝ちをおさめました。その吉報は澤崎の発奮材料になったでしょうか。
| 勝 | 負 | S | 回 | 打 | 安 | 振 | 球 | 責 | 防御率 | 球数 |
| 1 | 1 | 5 | 1 | 4 | 1 | 2 | 0 | 0 | 4.00 | 17 |
9・澤崎、6セーブ目!(6月20日)5−2(対中日戦・盛岡)◇
☆☆☆祝・澤崎 6セーブ目!! ☆☆☆ (通算・14勝6セーブ)
首位攻防戦第二ラウンド、5−2とリードした場面で4番手として登板しました。
いきなり2番福留にフルカウントから四球を与え、続く関川に、0−1から当たりはそれほどでもないのですがライト前に運ばれ、無死1、2塁となります。その後大野コーチがマウンドに上がり、何やらアドバイスを受けた後、4番ゴメスを迎えます。
しかし2−3からスライダーでファーストファウルフライ(江藤だったのでひやっとしましたが)に打ち取り、1死1、2塁として立浪を初球直球でレフトフライ、代打・音をやや甘く入った直球でしたがセカンドライナーにしとめ、試合終了。これで澤崎は6連続セーブで、チームは30勝に到達となりました。
映像で見た感じでは、直球に力がありますね。立浪や音を打ち取れたのもそのおかげでしょう。球も低目に集まり、スライダーのブレーキもきいていました。最初に2人走者は出しましたが、調子自体は悪くないのではないでしょうか。
ただ気になったのは表情に余裕がないことですね。早くもいっぱいいっぱいといった感じです。昨日先発して悪かった幹英もまた抑えに戻るということですが、現時点では澤崎にかかる比重が高くなりそうなだけに、息切れが心配です。
澤崎・談「抑えに慣れた?まだまだです。とりあえず、目の前の試合を抑えるだけです。」
(日刊スポーツ・6月21日)
| 勝 | 負 | S | 回 | 打 | 安 | 振 | 球 | 責 | 防御率 | 球数 |
| 1 | 1 | 6 | 1 | 5 | 1 | 0 | 1 | 0 | 3.60 | 22 |
10・澤崎、7セーブ目!(6月24日)7−4(対ヤクルト戦・神宮)◎
神宮のバックネット裏で、しっかり観てきました!
☆☆☆ 祝・澤崎 7セーブ目!! ☆☆☆ (通算・14勝7セーブ)
9回裏、3点をリードした場面で、4番手として登板しました。
昨日の敗戦で神宮17連敗という不名誉な記録を作ってしまったカープでしたが、それを止めたのは一昨年の7月9日、連敗前最後の勝利を挙げていた澤崎でした!
今日は直球も素晴らしく、おかげでスライダーも生きてきました。前回の広島での登板以上の出来だったと思います。
先頭の代打・佐藤に対しては4球連続でスライダーを投げ、その後5球目に初めて直球(ボール)を投げ2−2とします。次はスライダーと読んだらしい佐藤は、澤崎の意表を突いた外角へのスライダーに振り遅れ、空振り三振。続く真中には初球直球(139キロ)を投げてショートゴロに打ち取ります。
そして宮本へは2−1とした後に、127キロの低めに落ちる得意のスライダーで空振り三振。試合終了の瞬間、右手でガッツポーズを作っていました。
その後澤崎はウイニングボールをスタンドに投げましたが、あの光景も2年前の完投勝利の時と同じでした。その時を思い出して、また胸が熱くなりました。
今日の澤崎も気合が入っていました。最初の三振の時も「どうだ!」という顔を打者に向けてしていました。
抑えは特に気持ちが大事ですから、この気持ちが続く間は抑えも大丈夫ではないかと思います。
澤崎・談「とにかく思い切ってやるだけです。ひとつひとつやっていくだけです。」
(日刊スポーツ・6月25日)
| 勝 | 負 | S | 回 | 打 | 安 | 振 | 球 | 責 | 防御率 | 球数 |
| 1 | 1 | 7 | 1 | 3 | 0 | 2 | 0 | 0 | 3.27 | 11 |
11・澤崎、調整登板(7月7日)4−5(対横浜戦・広島)◇
4−5とリードされている9回表、5番手として登板。本来なら勝ち試合にしか投げないはずの澤崎ですが、前回登板から12日もあいてしまったということなので、これは調整登板といえるのでしょうね。
しかもチームが追い上げて1点差としていましたし、逆転に望みをかけるためにもここはきっちり抑えておこう…という首脳陣の思惑があったかもしれません。
まず3番・鈴木尚を初球スライダーでライトフライに打ち取ります。4番・ローズにはスライダーを多投し、2−2からやはり外角へのスライダーでセカンドゴロに。そして5番・駒田には1−2から直球が高めに甘く入ったところを大きな当たりを打たれますが、緒方がジャンプして上手く捕球し、センターフライとなりました。
その後の9回裏は佐々木に抑えられ、逆転はなりませんでした。そこで逆転していれば澤崎に勝ちがついたのですが…。
澤崎の連続セーブは7でストップし、カープはこれで泥沼の8連敗となりました。
| 勝 | 負 | S | 回 | 打 | 安 | 振 | 球 | 責 | 防御率 | 球数 |
| 1 | 1 | 7 | 1 | 3 | 0 | 0 | 0 | 0 | 3.00 | 10 |
12・澤崎、8セーブ目!(7月14日)1−0(対中日戦・ナゴヤドーム)◇
チームは13連敗(球団タイ記録だそうです)というどん底の状態、連敗を止めたのは先発黒田、抑え澤崎という同期コンビでした。
☆☆☆祝・澤崎 8セーブ目!! ☆☆☆ (通算・14勝8セーブ)
8回まで無失点と好投の先発黒田の後…、しかもその直前の9回表に江藤のタイムリー3塁打で勝ち越した後だけに、非常にプレッシャーのかかる場面での登板となりました。
案の定、先頭の4番・ゴメスに1−1からライト前へライナー性のヒットを打たれ、いきなり無死1塁となります。そして続く立浪を1−0からファーストゴロに打ち取りますが、ゲッツーが取れずに1死1塁とランナーを残してしまいます。
続く久慈には得意のスライダーでストライクが取れず、1−3と苦しいカウントから直球をセンター前へ運ばれ、これで1死1、3塁。サヨナラのランナーを出してしまいました。
苦しい投球が続く中、7番・井上は初球の高目の直球を打たせ、セカンドフライ。なおも2死1、3塁のピンチでしたが、代打・音を1−1から直球でセカンドゴロに打ち取り、試合終了となりました!
澤崎が今季登板した中でも、今日は一番緊張した試合だったかもしれませんね。
今日はさすがに状況が状況だけに固くなったようですが、それでも抑えたことで澤崎自身にとっても、そして何より連敗を止めたカープにとっても、大きな大きな勝ちとなったと思います。
| 勝 | 負 | S | 回 | 打 | 安 | 振 | 球 | 責 | 防御率 | 球数 |
| 1 | 1 | 8 | 1 | 5 | 2 | 0 | 0 | 0 | 2.77 | 14 |
13・澤崎、9セーブ目!(7月21日)2−1(対阪神戦・甲子園)◇
13連敗の後2連勝したものの、その後の神宮では3連敗、昨日の阪神戦も負けと、再び連敗を続けていたカープでしたが、やっと勝ちました!
先発投手が早い回で崩れるケースが多かった最近の試合では投げる機会がなかったので、1週間ぶりの登板となりました。
☆☆☆祝・澤崎 9セーブ目!! ☆☆☆ (通算・14勝9セーブ)
今回は9回まで5安打1失点の好投・紀藤の後を受け、10回裏のマウンドに上がりました。前回登板同様、プレッシャーのかかる場面での登板でした。
5番・ジョンソンに1−1から高めに浮いたフォークをいきなり打たれます。これがセカンド内野安打となり、無死1塁。矢野にバントを決められ1死2塁とされたところで、大野コーチがマウンドへ行きます。そこで出た敬遠の指示通り、続く桧山を歩かせ、1死1、2塁。
そして今季初対決の東都の同期・今岡でしたが、東出のファインプレーでセカンドゴロにしとめ、2死1、3塁。1ヒットで同点、長打ならサヨナラのこの場面で、野村監督は代打に和田を送りますが、1−1からスライダーを打たせてセカンドゴロにしとめ、試合終了となりました。
明日は前半戦最後の試合ですが、今日のような勝ちパターン…澤崎が登板するパターンに持って行けるでしょうか。
澤崎・談「ちょっと球の走りが悪かった。でも、何とか抑えられたんで。」
(日刊スポーツ・7月22日)
| 勝 | 負 | S | 回 | 打 | 安 | 振 | 球 | 責 | 防御率 | 球数 |
| 1 | 1 | 9 | 1 | 5 | 1 | 0 | 1 | 0 | 2.57 | 14 |
14・澤崎、10セーブ目!(7月22日)3−2(対阪神戦・甲子園)◇
昨日に続いての登板です。
8セーブ目を挙げた時と同じ、好投した先発黒田の後を受けての登板となりました。黒田は7回まで阪神打線を0点に抑えましたが、8回に2点を取られ、9回裏、澤崎にマウンドを譲りました。
☆☆☆祝・澤崎 10セーブ目!! ☆☆☆ (通算・14勝10セーブ)
最近先頭打者に打たれるケースが続いていましたが、7番・桧山は初球の甘いスライダーを打ち損じてくれてレフトフライ。これで楽になった澤崎は、続く今岡をスライダー攻めでショートゴロ(あわや内野安打という当たりをディアスの好プレーでアウトに)、代打・八木を1−1から125キロのスライダーでレフトライナーに打ち取りました。
これで前半戦終了です。
いろいろあった前半戦でしたが、最後をいい形で締めくくることができたのはよかったですね。澤崎もこのオールスター休みは心身ともにゆっくり休んでもらいたいです。
| 勝 | 負 | S | 回 | 打 | 安 | 振 | 球 | 責 | 防御率 | 球数 |
| 1 | 1 | 10 | 1 | 3 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2.40 | 9 |
6月〜7月の澤崎
この2か月で9セーブを挙げました。5月から続く7連続セーブもあり、すっかり抑えとして定着しました。
しかしチームの状態が悪く、抑えを出すような試合展開にならない日が多かったので、登板間隔はほとんど先発投手なみというものでした。
その割には澤崎の表情には余裕が見られず、悲壮感さえ漂っていました。まだまだ1試合1試合を抑えることだけで精一杯という気がします。
その張り詰めた糸が、シーズン終了まで切れなければ良いのですが…。
1999年の澤崎(8月〜10月)
1999年の澤崎(4月〜5月)
![]()