1999年の澤崎(8月〜10月)


見出し横の◎は筆者が球場観戦したもの、◇はTVまたはラジオ観戦、■は新聞等の情報によるものです。


15・澤崎、抑え大失敗(8月7日)
7−8(対巨人戦・東京ドーム)

抑えに転向してからは失敗のなかった澤崎でしたが、今日は同点に追い付かれる3失点と最悪の投球を披露してしまいました。

先発は久しぶりの登板となった小林幹英。2番手小山田も好投して、7−4と3点をリードしている場面での登板となりました。
しかし先頭の永池に四球。この時澤崎の顔は真っ青。いつもの気合の入った表情はどこへ!?と心配していたところ、続く代打・川相にも四球。直球もスライダーも目を覆いたくなるほどの酷さで、ストライクが入りません。どちらも0−2の後に何とかストライクを取るも、最後の変化球が決まらない苦しい投球でした。見るに見かねた大野コーチがマウンドに行ってアドバイスしましたが、その後の村田善にもボールが先行。そして1−3から置きに行った真ん中の139キロ直球をレフトスタンドへ!プロ入り初HRを打たれ、降板となりました。

こんな酷い澤崎は久しぶり…という感じでした。1アウトも取れず、小林幹の勝ちを消し、チームは結局延長戦の末サヨナラ負けという最悪の結果を引き起こしてしまいました。
登板間隔があいたから…という同情的な見方もできますが、それでも3点のリードを守りきれない(しかも下位打線)というのでは抑え失格と言われても仕方がないでしょう。

降板後、ベンチ後方で隣りに座った幹英に何やら声をかけられていましたが、その声も聞こえないくらい落ち込んでいたのかもしれません。
とにかく早く気持ちを切り替えて、明日頑張れ!

S 防御率 球数
10 00/3 4.20 18


16・澤崎、11セーブ目!(8月11日)4−2(対横浜戦・横浜)

苦手の横浜スタジアムで、やりました!

☆☆☆祝・澤崎 11セーブ目!! ☆☆☆  (通算・14勝11セーブ)

実は澤崎が苦手にしているのがこの球場。2勝目を挙げたのもここでしたが、その時も酷い出来で棚ぼたの勝ち星という感じでしたし、前回の浜スタ登板も目を覆いたくなる出来でした。
大学時代はアマチュア王座決定戦で、延長12回、178球を投げぬき、最高殊勲選手を獲得したこともあるんですけどね。

2点リードの9回裏、小山田の後に3番手として登板しました。
まず8番・谷繁を初球高目の直球を打たせてキャッチャーフライ。代打・荒井幸を2−1からスライダーでショートゴロ…しかしディアスがはじいて1死1塁。続く1番・石井琢を全て直球勝負で2−2からレフトフライで2死1塁。しかし2番・波留に初球の真ん中への甘い直球を打たれレフト前ヒット。これで2死1、2塁。ここでまたもや大野コーチがマウンドへ。そして迎えるのは3番・鈴木尚。一打サヨナラ…というこの場面で、1−2からの4球目、変化球が高めに行ってしまいましたが、鈴木は打ち損ねてセンターフライ。
先発河野にプロ入り初勝利をプレゼントしました。

今日は直球が多かったです。伝家の宝刀スライダーはほとんど投げませんでした。直球はまずまずのように見えましたが、変化球にはまだ自信がないのでしょうか。

何とか抑えたものの、まだ本調子ではないように見えました。
マウンドに上がった澤崎の顔からは気合というより力みを感じました。抑えてやろう、というよりは抑えなくちゃいけない、みたいな…。6月の神宮、5月の市民球場での試合で見せたような投球をまた見せて欲しいです。

S 防御率 球数
11 3.94 15


17・澤崎、12セーブ目!(8月14日)6−5(対中日戦・広島)

久々の三者凡退でした。

☆☆☆祝・澤崎 12セーブ目!! ☆☆☆  (通算・14勝12セーブ)

9回表、6−5と1点リードの場面で4番手として登板。6番・李を初球144キロの直球でファーストファウルフライ、7番・井上を2−2から144キロの直球を打たせてセカンドゴロ、8番・中村を1−2からこれも144キロの直球でセカンドゴロに打ち取りました。今日は球のばらつきもなく、だんだんコントロールも戻ってきたようですね。

前回、前々回と、後半戦に入ってからの登板は危なっかしいものでしたが、今日はきっちり三人で抑えることができました。課題の先頭打者も打ち取りましたし(^^;。これで三振が取れるようになれば、復活…かな。

S 防御率 球数
12 3.71 10


18・澤崎、13セーブ目!(8月22日)4−2(対中日戦・ナゴヤドーム)

今回も三者凡退でした。

☆☆☆祝・澤崎 13セーブ目!! ☆☆☆  (通算・14勝13セーブ)

9回裏、4−2と2点リードの場面で3番手として登板。7番・李を粘られながらも外角低目のスライダーでレフトフライに打ち取り、続く代打・福留を三球三振。9番・渡辺を1−2から直球でセンターフライに打ち取り、試合終了となりました。

以前、先発高橋建の勝ちを消したこともあるだけに、今回は気合が入ったのではないでしょうか。久しぶり(6月24日以来!)に三振を奪ったのは良かったです。また球が低目に集まっていたことなどからも(相手が下位打線とはいえ)、現在の調子は良いのではないかと思います。

しかし登板が少ないですね…。今回も中7日となってしまいました。調子が良いのなら、もっと投げさせてやりたいのですが、なかなかそういう試合展開にならないところが寂しいです。

澤崎・談「調子は変わっていないです。ただ、失敗した時はどうしても逃げる気持ちがあった。」
(日刊スポーツ・8月23日)

S 防御率 球数
13 3.50 15


19・澤崎、今日は楽だった(8月30日)6−1(対阪神戦・甲子園)

中7日で、4番手で登板しました。先発・黒田が打球を腕に当てるアクシデントがあった試合でした。

2番・和田を2−2から140キロの直球でショートゴロ、続く桧山も直球でショートゴロ。4番・ジョンソンには1−2から直球が高目に入ってしまいましたが、センターフライに打ち取りました。
今回もきっちり三人で抑え、カープの連敗も5でストップしました。

8回まで4−1とカープが3点のリード。この後澤崎が投げれば14セーブ目となるところでしたが、9回表にカープが江藤のHRなどで2点を挙げたので、5点リードという楽な場面での登板となりました。当然セーブはつきませんが、今日投げないと今度いつ投げるかわからないこんなチーム状況では、いいかげんここらで投げないといけないのでしょうね。もうセーブがどうこうという状況ではないのかもしれません。

S 防御率 球数
13 3.32 14


20・澤崎、今日も楽だった(9月7日)12−7(対ヤクルト戦・神宮)

先発小林幹英が大乱調の乱打戦の試合で、中7日で、6番手として登板しました。(ちょうど鳴り物の応援ができなくなった、午後10時にマウンドに上がりました。)
9−7と2点リードがありながら、9回表に味方打線が3点を入れたため、5点差と、またもやセーブのつかない場面での登板でした。

4番・ペタジーニ(現在HR40本!)を初球低目の直球でファーストゴロに打ち取り、まず1死。5番・古田は三球三振!最後の球は高目の129キロのスライダーを振らせました。
あっさり三者凡退で…と期待したのですが、続く高橋智に2−1からの4球目、外角低目のスライダーをうまくレフト前へ打たれます。これは同じような球を続けたせいもあるでしょうが、ショートのディアスに捕ってほしかった当たりでもありました。

走者を出しておかしくなったのか、7番・岩村にはストレートの四球。8番・城石への初球は暴投になり、これで2死2、3塁。しかしここからが今日の澤崎の真骨頂。3球続けてのスライダーはするどい切れを見せ、最後は128キロの外角に流れるスライダーで空振り三振に仕留めました。

点差があった場面で、緊張感にはいまひとつ欠けましたが、とりあえず抑えてくれました。とにかくスライダーが素晴らしかったです。
神宮でまた負けが続いていただけに、嬉しい勝利でした。
ちなみに今日は球団通算3000勝だったそうです。

次回は緊迫した場面での望みます。ホントに。

S 防御率 球数
13 3.15 16


21・澤崎、14セーブ目!(9月8日)4−3(対ヤクルト戦・神宮)

8月22日以来の…。ちょうど背番号と同じ数のセーブです。

☆☆☆祝・澤崎 14セーブ目!! ☆☆☆  (通算・14勝14セーブ)

9回裏、4番手としての登板。念願の(?)緊迫した場面での登板でした。
マウンドに上がった時の顔にも気合が現われていました。

1番・真中は外よりの135キロ直球でセンターフライ、2番・稲葉は1−3から内角低目のスライダーでサードフライに打ち取ります。3番・佐藤は1球目はのびのある直球で空振りさせ、2球目から4球目までを得意のスライダーで攻め、最後は2−1から外角低目の131キロスライダーでライトフライに打ち取りました。

昨日はスライダーの影に隠れてしまったような直球でしたが、今日は勢いがありました。良かったです。テンポもよく、自信を持って投げていたように見えました。

最近点差の開いた場面での登板が続いていましたが、こういう場面での投球はやっぱりいいものですね。
やはりこういう時に抑えてこそ「ストッパー」だと思います。またこういう場面での登板を見たいものです。

澤崎・談(最終回を無失点に抑え、8月22日以来となる14セーブ目)「久しぶりですね。自分ではそんなにいいとは思ってないんですけど、一度(救援に)失敗してから気持ちがしっかりしたのはあります。」
(日刊スポーツ・9月9日)

S 防御率 球数
14 3.00 11


22・澤崎、鬼門浜スタで大失敗(9月11日)8−9(対横浜戦・横浜)

今週3回目の登板は、6−4で迎えた9回裏、先発佐々岡の後を受けての登板となりました。佐々岡に完投させるのかな…と思っていましたが、9回表に打順が回ってきた時に代打を出されたので、これは澤崎かと思ったら、やっぱりそうでした。

抑えとはいっても、2点差もあるし、8番からなので気楽に投げられるはずだったのですが、先頭の谷繁に出してはいけない四球。低目に低目にという意識が強すぎたのか、球が低すぎてストライクが入りません。続く荒井には0−1からやや真ん中への直球をライト前に運ばれてしまいます。これで無死1、3塁。大野コーチがマウンドへ向かいました。

そして打席には1番・石井琢。解説者の話によると石井の今日の調子は良くないとのこと。1球目は直球で空振り、2球目はスライダーで見逃しと、簡単に2ストライクを取りました。次は外して…と思っていたら、なんと3球目はスライダーがど真ん中へ!これはいくら不調石井でも見逃しませんでした。ライト前ヒットとなり、3塁ランナーの代走万永がホームイン、なお無死1、3塁というところで降板となりました。結局1アウトも取れないまま…。

その後遠藤が1点を取られ、6−6となり試合は延長戦へ。そして8−8で迎えた延長11回裏、菊地原が1点を奪われサヨナラ負けとなりました。

ここのところまずまずの投球をしていた澤崎でしたが、久々の抑え失敗となり、佐々岡の勝ちも消してしまいました。
達川監督の談話に「澤崎も遠藤もマウンドでおろおろしている。」というのがありましたが、それが本当ならいったいどうしてしまったのでしょうか。苦手意識が強かったのか、調子が悪かったのか、それとも…。

S 防御率 球数
14 00/3 3.86 13


23・澤崎、2敗目(9月14日)7−6(対ヤクルト戦・広島)

前回の失敗を取り戻すべく、6−5の1点リードの場面での登板。先頭の代打・度会を2−1と追い込んでからフォークでセンターフライに打ち取り、まず課題の先頭打者は出さずにすみました。
しかしその後がいけません。1番・真中にボール先行の投球から四球。1死1塁となり、続く宮本に初球送られ、2死2塁の1打同点の場面を迎えます。

ここで今季好調の3番・佐藤。初球に外角へのいいスライダーを投げ、「よし!」と思って次の球を見ると…。捕手の構えたところより中に入る、中途半端な内角高目への直球!この甘い球を佐藤は見逃さず、レフトへのツーランHR。同点どころか逆転の2失点となってしまいます。
4番のペタジーニからはなんとか空振りの三振を奪いましたが、結局この2点が致命傷となってチームは負け。澤崎も今季2敗目となってしまいました。

この試合を見て、声を大にして言いたいことは、「もっとインコースの厳しいところをついて!」ということです。大学時代も同じような場面(捕手清水がもっと内角にかまえたのに、そこをつききれず中に入って打たれる)があったのですが、どうも澤崎は内角にえげつない球を投げるのが苦手のようです。気が優しいからなのか…。勿論頭を狙うのはいけませんが、その下ならある程度攻める気持ちがないと投手として大成するのは難しいような気がします。

S 防御率 球数
14 4.50 19


24・澤崎、誕生日登板は敗戦処理(9月21日)0−8(対中日戦・ナゴヤ)

首位中日相手に、8回まで0−8と大きくリードされている場面で6番手として出てきたのは、何と澤崎でした!前回登板から中6日、まさかここで出てくるとは…。

まず2番・神野から2ストライクを取った後、明らかなボール球を3つ続け、嫌な感じになったところで高目の直球を打たせてサードゴロ。神野に対しては球がバラバラでハラハラしましたが、続く3番・久慈には外角へうまく投げてファウル3つの後、見逃しの三振に仕留めます。強打者ゴメスにはスライダー中心の攻めを見せ、2−1からセンターフライに打ち取り、久しぶりに三人で抑えることに成功しました。

あまり間が空かないようにというのと、最近不調だったので気分転換という意味もあったのでしょうか。それでも抑えたということで、自信になってくれればいいのですが。

S 防御率 球数
14 4.30 15


25・澤崎、敗戦処理も火だるま(9月22日)1−12(対中日戦・ナゴヤ)

先発ミンチーが早々と降板したこの試合、5回裏0−3の場面に3番手として登板しました。まだ回も中盤、抑えてくれれば逆転の目も、という首脳陣の思惑もあったかもしれませんが…。

まず先頭打者の山崎にレフト前ヒット。続く7番・井上はレフトフライに打ち取りますが、中村にスライダーをセンター前に運ばれ1死1、3塁。ここでスクイズを警戒したのかボール先行の投球になり、投手山本昌に痛い四球を与えてしまいます。これで1死満塁。そして1番・関川にはライト前タイムリーヒットで2点、2番・神野にこれもライト前タイムリーヒットで1点、3番・福留に左中間を破るタイムリーツーベースで1点、4番・ゴメスに1−3からレフト前タイムリーヒットで2点を取られてしまいます。その後ゴメスのオーバーラン(1、2塁間に挟まれアウト)で2死ランナーなしになったところで続く立浪をセカンドゴロに打ち取り、長い中日の攻撃は終了しました。

結局この回の澤崎は、6失点という散々な内容でした。
その後の投手も打たれ、カープは打てずで終わってみれば1−12。いくら首位を走るチームとの対戦とはいえこれほどまでになるとは…。

ゴメスに打たれた球はスライダーが抜けた感じでしたが、他の打たれた球はそう悪くはないコースに入っていたように見えました。それを簡単に打たれるということは球威がないのでしょうか。心配です。

ラジオ中継の中で、「澤崎を先発に戻す」という監督のコメントがあったと紹介されていました。この後本当にそうなるのでしょうか。

S 防御率 球数
14 6.38 36


8月〜10月の澤崎

好調だった前半戦終盤の後は、失敗の多い後半戦となってしまいました。相変わらずチームは低迷していたので抑えを出す試合展開になれず、8月はわずか5試合の登板にとどまりました。しかも勝敗に関係ないところで調整登板もする破目にもなってしまいました。

しかし9月8日に14セーブ目を挙げた後は、3回連続抑え失敗(1試合の敗戦処理を挟んで)。四球を出しては打たれるという最悪のパターンにはまってしまいました。表情も冴えず、心配していた直後、登録抹消。理由は「右上腕三頭筋付着部炎」。

後半戦はほとんど投げていないのに、どこをどうやったら投げすぎのような炎症になってしまうのでしょうか。疑問が残ります。

チームもなんとか最下位は免れたものの、5位という寂しい結果に終わってしまいました。

秋の日南キャンプでは、ブルペンで投げるところまで回復したようです。来季は先発で…というのが監督の意向のようですが、その言葉を信じて来季を待ちたいと思います。

投手成績(1999年)

S 登板 完投 完封 無四 SP 勝率 打者 投回 防御率
1 2 14 25 0 0 0 15 .333 105 24 25 2 16 10 0 1 0 17 17 6.38

打撃成績(1999年)

打率 試合 犠打 犠飛 出塁率 長打率
.000 1 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 .000 .000


2000年の澤崎(4月〜6月)

1999年の澤崎(6月〜7月)