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神秘主義とグノーシス III |
Mysticism and Gnosis III 神秘主義とグノーシス主義
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【前文】 本文書においては、「神秘主義」と呼ぶ「思想」の或るカテゴリーまたはコンセプトについて、その「意味」を論考することを試みます。(本文書は、元になる文書の編集ヴァージョンであり、本文部分は、ほぼそのままですが、「前提文章」部分とか、「インテンション・フィナーレ」部分等は編集で削除しました)。
さて、「神秘主義 Mystik, Mysticism」と、ここに呼ぶ「思想」または「思想主題」の意味している処は何かと考えてみます。この時、私見ですが、それは西欧思想の言葉で云えば、理性と感性の両方の領域にまたがる何等かの世界内の特定の事象集合ないし世界と人間の存在全体に関する把握態度のことと思えます。それは、現代の特定の社会の文化的オーソライゼーションを受けてはいないが、それなりに組織的・系統的に行われている思想・理論を意味し、ある場合にはそれは非公然にして特定社会文化の補完文化的展望を意味するでしょう。
こうして、時代は西ローマ帝国の破壊と崩壊、ゲルマン諸族の独立国家形成と東ローマ帝国すなわちビザンティン帝国における独特の文化の開花へと移行しつつ、キリスト教は地中海世界を席巻して、更に蛮族ゲルマン民族の国家やケルト民族の部族国家、そして北欧のノルマン民族にまで浸透して行き、これらの進出過程において、キリスト教は自己の教義を最大限に変容させ、蛮族異民族の崇める神々をキリスト教の伝説の聖者として、あるいは悪魔としてそのシステムに組み込んで行き、いかんせん組み込まれることを拒んだ土着文化は、西欧キリスト教初期文化の対抗文化ないし補完文化として、その名称を抑圧、隠蔽して、秘儀・秘教として西欧全域において生成されたのです。一方、帝国ローマによって、固有領土を剥奪されたユダヤ人たちは、ディアスポラ
Diaspora の民として地中海世界に拡散すると共に、彼等の閉鎖的社会とその文化を構築して行き、これは浩瀚なタルムード Talmudh
として思想的宗教的に形成されて行きました。そしてフランク王国の覇権の後、分裂した西欧を教皇権が一つに統一する一方で、神聖ローマ帝国は世俗的世界帝国として、聖アウグスティヌス
St. Augustinus, Aurelius [354-430] の教えの通り、地上の王国として、ローマ司教すなわち西方教会首長カトリック教会教皇との権力闘争に明け暮れ、ここに西欧は中世へと時代が進みます。
暗黒の中世は聖ボナウェントゥラの光の神学を生み出した世界であり、それは中世の端緒である聖アウグスティヌスの照明 Illuminatio
の神学より淵源するものであり、中世の暗黒は、実は光と闇の二つを含んだ豊かな暗黒であり、ここに一切の西洋的伝統は流れ込み、近世に至って開花する様々な近世国家を機軸とする文化の繁栄の根拠があると云うべきです。「理性の中世」は、一方、民衆においても貴族においても高級聖職者においても、その社会生活において「感性の中世」であり、ロゴス
Logos, ho とピスティス Pistis, hee の形而上的神学を掲げるヴァティカンにおいて、権力と血と黄金と欺瞞の世俗的エロスの形而下的人生観こそが両立して存在していたと云うべきなのです。中世西欧の光と闇のなかに、理性と感性、清貧と貪欲、無私と権力の傲慢、敬虔さと堕落、形而上学と生のエロス
Eroos, ho、正統思想・正統宇宙観と異端神秘主義思想・神秘主義宇宙観のそれぞれ両者が共立して存在していたと云うべきでしょう。秩序の社会のなかの無秩序、正気の社会のなかの狂気、これらを統合して光と闇の統一の向こうを垣間見ようとした時、人は神秘主義へと進んだのですし、従って、異端が正統と対になって存在し、その逆も真であるように、神秘主義は中世西欧において普遍的な事態でもあったと云うべきでしょう。文化とその補完文化、それはすべての文化において見られる文化の分節構造的必然とも云えます。 カトリックの秩序構造が崩れた時、あらゆる異端は一旦、その自由な位置を享受して開花し、そして新しい文化秩序が、カトリックと同様に、国家権力的正統性の名において、対抗文化事象を弾圧し始めるにつれ、再び地下へと、補完文化が本来そうである光と闇の闇の領域に潜み、そこで密やかに、しかし或る意味では公然と、プラトンの霊魂不滅の説を語り、古代のゲルマン・ケルト・ノルマンの秘儀の残響を再現しようとし、16世紀より17世紀18世紀へと、古代哲学とヨーロッパ土着文化の信仰・世界観、そしてキリスト教神秘思想、更にユダヤの秘教やイスラムの神秘思想、偉大な錬金術師でもあったレオナルド・ダ・ヴィンチ
Leonardo da Vinci [1452-1519] を代表とする思想家・芸術家・技術者・数学者・医学者・科学者たちが構築して云った新しい世界把握の方法、すなわち近代西欧科学技術の世界観とのあいだに錯綜したシンクレティズムを築いたのです。また、このような経過のなかにファウスト博士伝説が語られ、フォン・ホーヘンハイム(パラケルスス)Paracelsus,
Theophrastus Bombastus von Hohenheim [1493-1541] が出現した時にはすでに西欧には錬金術師あるいは科学者技術者の秘密ギルドが公然と存在しており、イギリスにおいてジョン・ディー博士
John Dee [1527-1608] が活躍し、ドイツとボヘミアでは、ディーの影響の下、名前だけしか知られていない伝説のクリスチャン・ローゼンクロイツ
Christian Rosenkreuz を始祖と仰ぐ霊的運動が始まり、それは大陸ヨーロッパに拡散し、イングランドもまたその影響を受けるのです。
以上に長々と、「西欧の神秘主義」のありようと云うか、わたくしが私見として勝手に構想する神秘主義の西欧文化におけるその位置と、ありようを述べて来たのですが、この展望から何が云えるのかと云いますと、最初に極めて抽象的に表現した「神秘主義」の本質位相の規定と云うものが出て来ます。まず第一に神秘主義は非合理的であるか否か。これについては、以上の歴史から云えることは、神秘主義・ミュスティシズム
Mysticism, Mystik はきわめて合理的理性的であり、非合理的なものは、未だミュスティシズムの形にまで展開されていない、過去の神秘思想の遺物か、もしくは全体像が崩された断片か、生成途上にあるシンクレティズムが取る姿であり、思想としてシステムとなった神秘主義は合理主義的であり理性主義的でした。では中世の光と闇において語られた、聖と非聖の両極にまたがるロゴスたる形而上学的神学に補完するエロスたる生命の躍動の位相、権力と反権力、死と生、肉体と精神の対立と均衡における感性(センスス)における神秘主義のありようはどうであるのか。これについては、明らかにミュスティシズムは中世の正統神学と同様に、ビンゲンのヒルデガルトやアヴィラのテレサが認めた通り、生の躍動、それはまた性の快楽と死の戦慄を共に意味するものであるが、感性の存在事実、感性による世界の認識と把握、そして端的に生きてあることの苦しみと快楽と、精神の形而上学へと苦行と瞑想と祈りを通じての恍惚の獲得によって、一つの顕現形態の極致を描いていると云うことも事実なのです。
おそらく人間が同じ構造の肉体を持ち、精神の構造も似たものであり、環境世界には様々なものがあるとしても、存在の宇宙が共通した世界である以上、ギリシア・ローマ・西欧の神秘主義について語ることのできたことと同様なことが、他の地域・他の時代の社会や文化にも当然適用可能なはずであり、それは基本的に、人間は肉体的存在として感性能力を持ち、言葉を持ちロゴス
Logos を持つが故にラツィオ Ratio としての理性を持つことが、アラビアの砂漠において、ペルシアの山岳地帯において、南インドの亜熱帯気候世界において、北インドの温帯世界において、あるいは南北の中国において、南北のアメリカ大陸において、そしてこの日本において、公然的正統的権力とその文化規定が存在する限り、補完文化的世界把握としての「神秘主義」は構造的に同じ本質を持つはずであり、文化の差異による違いを指摘するよりも、むしろ、感性・理性・知性の三つの人間の精神能力に関係して、これら様々な地域の様々な社会・文化において成立した神秘主義の、その根源的な共通本質をこそわたくしたちは把握しなければならないと思惟するのです。インドの不二一元論
Advaita にせよ、これはエックハルトの唱えた、心の火花 Funken der Seele, Scintilla と、外部の超越的な神の一致の思想とまさに平行するものであり、エックハルトのこの考えは、キリスト教的神秘思想においては、非常に多数のヴァリエーションがあり得る考えであることを考慮すれば、不二一元論の議論と論理的精緻さは確かに卓越したものではあっても、人間の魂あるいは精神の根底に神の原型が存在し、これが故に人間は神への認識が可能であり、救済の可能性を持つと云う考えの世界的文化普遍的な広がりからすれば、これを特殊化する何の理由もないと云うべきであるのです。
以上の構造は、宗教にもまた適用できるでしょうが、宗教は、感性認識の解釈において、また理性的反省において、変容意識と世界の構造的把握に、「宗教神話=ドグマ=信仰=ピスティス Pistis」の「構造秩序」を適用し、感性認識と理性的反省の進化と深化に対し信仰ドグマによる制止をかけて、世界観・至高点・究極境位の「意味解釈」を凍結してしまうと云うことが一つに異なるのです。またもう一つは、神秘主義もまた高度な秩序化と構造化が行われる時、それは「神秘主義的神話=ドグマ Dogma」を構成することになるでしょう。けれどもこのドグマを支えるのは「信仰=ピスティス」ではなく、感性と理性の機能的世界把握の統合機能としての「知性=智慧」の発動であるのですから、世界把握の進化と深化は、「神秘主義 Mystik, Mysticism」においては永遠に開かれた課題として、常に神秘と智慧の探求者が目指さねばならないものとなるのです。 |
☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ HAGIAI SANCTAE
☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ HAGIAI SANCTAE
Miranda Welrech et Marie RA. als G.
M. 19960318:0050
Miranda Welrech et Marie RA. als G. M.
19980614:0247
Miranda Welrech et Marie RA. als G. M.
19990620:0607
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【前文】 以下に提示しますのは、以前に作成しました、『私見:西欧神秘主義思想の基本の系統・流れ』Ver.1 をより詳しくして、表にしたものです。もっと色々なものがあると思うのですが、わたくしにはよく分かりません。また以下も、参考文献などをすべて読んだりしている訳ではなく、色々な参考資料からわたくしの立場・考えでまとめてみたものです。こういう系列・流れ図を、世界の様々な文化・社会における「神秘主義」について描ければとも思っております。(なお、この「図式」は今後も改訂して行き、より詳しく精緻なものとしたくも考えています) Miranda Noice ☆☆☆☆ 19970606:2235 |
a)遠古代欧州・古代ギリシア・ゲルマン・ケルトなどの秘教思想。
系)巨石文化秘儀、ドルイド秘儀宗教、北欧巨石文化太陽崇拝秘儀、ゲルマン・ケルトの森の秘
儀、死と再生のエレウシス秘儀(コレー=デーメーテール基本秘儀宗教)。ヴィーナス崇拝。
b)花咲く地中海文明の諸思想・諸神秘主義秘儀。
系)オリエント諸秘儀=バビロニア占星術、エジプト・アメンラー秘儀、死者の書とエジプト始源神
話、イクナートンのアテン秘儀、イシス=オシリス秘儀、バール秘儀等々。
系)地中海世界諸秘儀=クレタ海洋文明と迷宮秘儀宗教、古代エトルリア秘儀宗教、恐るべき
ローマのサトゥルニア秘儀、キュベレー=アッティス再生秘儀、バッカス秘儀宗教、古代地中
海・ギリシアの大いなる海辺の女神(大地女神)の死と再生の秘儀、ピュートー=ポイボス・ア
ポルローン神託秘儀などなど。
c)古代・古典ギリシアの哲学的神秘主義思想。
系)ソクラテス前期自然哲学者のピュシス・アルケーの神秘主義思想。
系)エレア派の神秘主義思想とピュタゴラス教団の数・音楽・魂の神秘主義思想。
系)プラトンの神秘哲学的集成+アリストテレスの合理的宇宙観。
d)古代セム族等の秘教伝統=ユダヤ神学・エジプト秘教・オリエント宗教。
系)古典ユダヤ正統一神教信仰・象徴預言者神学・新ユダヤ神学。
系)シュメール・古バビロニア古典文明宗教と帝国主義オリエント諸都市神信仰・遊牧民宗教と農
耕灌漑文化宗教(例:ユダヤとペリシテの対立)。
e)多分ペルシアに淵源する善悪二元論=ゾロアスター光明教義、ミトラ秘儀宗教。
系)古代アヴェスター信仰とアケメネス朝の公認宗教=ゾロアスター教。
a)ヘレニク文化・ローマ帝国における思想的シンクレティズムと統一。
系)キリスト教唯一人格神規範正統神学の成立とキリスト教神話・神秘主義思想=パウロス神学
・原始キリスト教秘儀・教父神秘主義・聖アウグスティヌス照明説神秘主義神学思想等。
系)キリスト教異端信仰生成と異端神話=アリウス神学・ネストリウス神学。ペラギウス異端神学。
系)正統古代哲学継承神秘主義思想=エピクロス派・新プラトン派神秘思想=プロティノス・プロ
クロス等々、ユダヤ・ギリシア習合神秘思想=アレクサンドリアのピロン等。
系)反キリスト教補完思想=マルキオン神学、グノーシス主義=魔術師シモン・ヴァレンティノス・プ
トレマイオス、ミトラ秘教、イシス秘儀宗教、マニ教神秘主義思想、ヘルメス哲学等々。
b)西ローマ帝国の滅亡とビザンティン帝国文化の興隆。
系)森の文化の公然秘儀とメロヴィング朝キリスト教習合神秘主義。
系)初期ビザンティン神秘思想=偽ディオニュシオス・アレオパギテス、イコン崇拝・東方教会神秘
主義思想。→正教へ。
a)カロリング朝ルネッサンス及び欧州森林文化とキリスト教の習合神秘主義思想。
系)ゲルマン・ケルト・ノルマンのキリスト教習合新神話神秘主義思想。
系)原テンプル騎士団秘儀・原シオン修道会神秘主義伝統。
a)キリスト教正統教父神学の確立(聖アウグスティヌスの照明神学)とアラビア・スコラ
哲学(イブン・シーナ、イブン・ルシュド)・アリストテレス思想の流入。
系)アラビア神秘主義(ハッラージ、イブン・アラビー)。
b)キリスト教スコラ神学の成立とスコラ神学的神秘主義思想
系)聖ボナウェントゥラ(光の神学)、アルベルトゥス・マグヌス、聖トマス・アクィナス(神論・宇宙
論・救済論・天使論)。
系)クザヌス、聖フランチェスコ(フランシスコ会過激派=フランティッチェリ)、聖ベルナルドゥス、
アンセルムスの神秘神学とダンテの神秘主義宇宙論、異端諸派=ドルチノ派等。
c)反教皇庁ゲルマン・ケルト・ノルマン土着神話神秘主義思想。
系)中世グノーシス教的異端思想=カタリ派、土着思想習合ヘルメス神秘主義思想、ロジャー・
ベーコンの原科学的神秘主義。
系)マイスター・エックハルト(魂の火花『神の慰めの書』)、タウラー(中世ドイツ神秘主義)、恍惚
幻視神秘主義思想=ビンゲンのヒルデガルト・聖クララ・聖カテリナ・アヴィラの聖テレサ・十
字架の聖ヨハネ、フォリーニョのアンジェラなど。
系)聖マリア崇拝神秘主義・聖母崇拝、諸聖人崇拝神秘思想。
系)悪魔崇拝秘儀、土着精霊神崇拝神秘主義・原魔女崇拝神秘主義。
d)十字軍運動とアラビア・ペルシア・パレスティナ・ユダヤ神秘主義思想(『ゾハール
の書』、カッバラーとセフィロト概念)及びビザンティン文化と東方正教神秘主義思
想の影響・習合。
系)中世キリスト教神秘主義思想の東方系展開・習合
系)テンプル騎士団異端神秘主義思想・シオン修道会神秘主義思想等々。
a)反教皇庁プロテスタント神学の成立(ミュンツァーの神秘主義構想)とカトリックの対
抗思想運動。
系)カトリック神秘主義=(イエズス会)イグナティウス・デ・ロヨラの霊操・『キリストに倣いて』等々。
系)プロテスタント神秘思想=抑圧補完シンクレティズム思想 → b)
b)プラトニズム・ルネッサンス=錬金術・カッバラー・数秘学・ヘルメス学・魔術等々
=マルシリオ・フィチーノ(『ヘルメス文書』)。
系)万能博士レオナルド=科学・技術・宗教・哲学・芸術の混沌的融合開花=イタリア・オランダ・
ドイツ・ルネッサンス=ブリューゲル、グリューネヴァルト、ボッシェ、デューラー、クラナッハ、ミ
ケルアンジェロ、ラファエロ等々。
系)ピコ・デラ・ミランドラ(新プラトン主義・ヘルメス学・カッバラー・数秘学等)、天文学・宇宙論・物
理学・数学・医療技術+錬金術的神秘主義等の展開=ブルーノ、ティコ・ブラーヘ、ケプレル、
ガリレオ、フォン・ホーヘンハイム(パラケルスス)、コルネリウス・アグリッパ、ジョン・ディー博
士、薔薇十字会運動(アンドレーエ『化学の結婚』、ロバート・フラッド)、フリーメーソン運動等。
a)大陸合理論思想とイギリス経験論哲学思想の成立。
系)大陸合理論的神秘思想=ライプニッツ、デカルト、スピノザ、ヤーコプ・ベーメ、エマニュエル・
スウェーデンボリ、カント、フィヒテ、シェリング、ヘルダリーン、パスカル、ガウス等。
系)イギリス経験主義神秘思想=ニュートン系列神秘主義=トマス・モア、フランシス・ベーコン、
シェイクスピア=地球座、ディー博士、フラッド、ニュートンなどなど。
b)西欧文明の世界進出と異質諸文明の広義哲学・思想・文化との出逢い。
系)東洋思想シンクレティズム的西欧神秘思想=ゲーテ、ロマン主義(ノヴァーリス、ティーク、ホフ
マン、イギリス・ロマン派神秘主義=ブレーク、ワーズワース、キーツ)、詩的神秘主義=ゴー
ティエ、マラルメ、ランボー、東洋趣味など。
系)西欧至高妄想神秘思想=ヘーゲル、マルクス、(反動)キルケゴール、ニーチェ『ツァラトゥスト
ラ』=超人思想・永劫反復。
a)インド哲学・中国哲学・非西欧文化思想の西欧への流入事実と受け入れ。
b)西欧哲学・思想における西欧文化伝統の反省的運動。
系)生の哲学・心理学・現象論・実存主義・構造主義・新カトリシズム・数理哲学の神秘主義思想
=ニーチェ、ベルクソン、ディルタイ、ウィリアム・ジェイムズ、シュライエルマッハー、ルドルフ・
オットー、カール・バルト、フッサール、ハイデッガー、ヤスパース、フロイト、C・G・ユング、ミル
チャ・エリアーデ、ソースュール、シモーヌ・ヴェイユ、マルセル、テイヤール・ド・シャルダン、カ
ントール、ヴィトゲンシュタイン、クルト・ゲーデル等々。
c)西欧伝統的神秘主義思想における新たなシンクレティズムの成立。
系)心霊主義=神智学・人智学、科学的心霊主義=ベルクソン、ウィリアム・ジェイムズ、シェリン
トン、マイヤー、メーテルランク他、カルト的心霊主義=エドガー・ケーシー、シルヴァー・バー
チ等。
系)カッバラー魔術=エリファス・レヴィ、黄金の夜明け教団=ウェストコット、メイザース、アレイス
ター・クローリー、神智学=ブラバツキー、オルコット大佐、アニー・ベザント、リードビーター、
人智学=ルドルフ・シュタイナー『アーカーシャ年代記』、永遠の哲学=ハックスリー、イエイツ。
系)現代シンクレティズム諸神秘主義=ヴィヴェーカーナンダ、クリシュナムルティ、グルジエフ、
ウスペンスキー、撥無的神秘主義=アントナン・アルトー、ボルヘス、グラック、クロソウスキー。
系)超心理学・ニューエージ運動(カスタネダ、ティモシー・リアリー)・カルト諸教団・超個心理学(ケ
ン・ウィルバー)・ケストラーのホロン思想・ホッフスタッターの情報神秘思想・ペンローズの量
子脳理論、瀕死体験心理学等々。
d)西欧哲学・思想における西欧文化伝統の反省的運動=第二段階。
系)ラカンの無意識論、フーコーの知の考古学・デリダの脱ロゴス神秘主義・ドゥルーズ=ガタリの
差延・リゾーム神秘主義等々。
a)西欧文明を越えて:グローバル神秘主義思想の萌芽(可能性)。
系)現代グノーシス思想・地球生態神秘主義・サピエンティア神秘思想など。
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1.源流 : 西欧思想の源流は、ヘブライズムとヘレニズムだと云う考えがありますが、これは余りに 2.第一展開 : キリスト教の正統思想の位置の確保とそれに対する補完思想成立。 3.間奏曲 : 欧州森の文化とキリスト教文化の習合による特殊な統合神秘主義。 4.第二展開 : アラビア・アリストテレス思想による西欧の文化的動揺と統合。 5.第三展開 : 西欧土着反カトリシズム思想とプラトン・ルネッサンスの影響。 6.第四展開 : 西欧文化の多様性の自覚と地球的文化多様性の自覚の初期効果。 7.第五展開 : 非西欧文明の歴然たる世界的存在の衝撃と西欧の伝統の反省。 8.第六展開 : 超西欧グローバル神秘主義思想への展開可能性の萌芽。
この事態を一言でまとめてみると、西欧の正統文化規範の成立前の混沌とした多様性・正統規範の成立とそれに対する対抗力・西欧文化が直面した新しい文化的衝撃とそれに対する応答において、「神秘主義思想」が様々な背景伝統から、表の文化世界に姿を現して来たと云うのが、西欧の神秘主義思想の一貫した形成・成立・出現の機構であるように思えます。普通の哲学史だけで西欧の思想を考えていますと、こういうようには思想の歴史は見えません。しかし、以上の概説で述べているのは、西欧が発明した思想・哲学と思われているものはすべて、西欧人がゲルマンやケルトの「野蛮人」であった時代から、文化社会が衝撃を受けるような事態に直面して、これに応答した所産が西欧の思想であり哲学だったと云うことになるのです。 |
☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ HAGIAI SANCTAE
☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ HAGIAI SANCTAE
Miranda et Marie RA. 19960607:2150
Miranda et Marie RA. 19970606:2240
Miranda et Marie RA. 19990620:1305
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ところで、ヘルマン・ヘッセの作品『グラスパーレンシュピール Glasperlenspiel』の冒頭に、『精神の結晶について』と云う架空の書物よりの引用が短く述べられています。『グラスパーレンシュピール(ガラス玉遊戯・ガラス玉演技)』と云う小説は、ヘッセの作品のなかで一番長い完成度の高いもので、ヘッセはこれでノーベル文学賞を得たのですが、残念なことにわたくしは部分的には読んでおりますが、通して全体は読んでいません。 |
☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ HAGIAI SANCTAE
☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ HAGIAI SANCTAE
Miranda et Marie RA. 19961123:1630
Miranda et Marie RA. 19990620:1910
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