超簡単キス必釣法 釣行準備(釣具・仕掛けつくり)編
超簡単キス必釣法シリーズの極めつけ(自分で言うな)、「釣具・仕掛けつくり編」です。これからキス釣りを始めようというビギナーのみなさんや、あるいはもすこしたくさん釣りたい、もすこし大きなキスをと思っている釣り人へ、お役にたつ基本的(&プラスワンの情報を含めて)な釣具のそろえ方と仕掛けつくりをご紹介しましょう。ただし、釣具は消耗品をのぞいてほとんど10年前のものそのままですし、仕掛けや釣技もぜ〜んぜん昔から進歩してないのも間違いのないところです。うへえ、そんな時代遅れの情報で大丈夫なの?釣れるの?とご心配のむきもあろうかと思いますが、な〜に、大丈夫ですたい。ちゃーんと釣れます。保証してもよかですばい。まかしとき〜。これから先ばじ〜っく読んじゃんしゃい。釣果実績は↑上記の実践教室ページ等をご参照されるとよかでっしょう。
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【各種釣具案内編】
【図1】
写真下から4本は、いずれも全長4、2m 錘負荷20〜30号のサーフロッド。投げ釣り専用竿です。釣りスタイルを一定にするために、すべての竿のリール取り付け金具を竿尻から80cmの位置までずらす改造を施しています。
キス釣りの場合はポイントの状況で竿を使い分けます。夜明けのキス狙い・大型狙いの場合は置き竿(2〜3本)する場合もありますが、ふつうは手持ち竿1本だけで釣り歩きます。だんだん年をとってくると(^^;軽く柔らかい竿がよくなり最近は20号を愛用しています。
価格的にはだいたい12000円から25000円クラスのものです。最初は竿・リール・糸込みの入門セット(3000円くらい)みたいなものからはじめても十分です。だんだん釣行回数が増えて道具の使い勝手がわかってくると良いのが欲しくなってきます。それから揃えだしても間に合うでしょう。最近の竿の機能・品質との価格設定を見てみると4〜5000円クラスからトラブルも少そうな実用的な製品があるようです。
写真下から5本目は3、6m。負荷15号。6本目はチヌ竿の穂先を切り詰めた4m。負荷5〜10号改造竿。いずれも遠くに投げる必要がないハゼ釣りなど近場ポイント用。いずれも2000円程度で購入。あとは置き竿用の三脚。一脚。以上すべてが収納できる竿ケース。
【図2】
リールはできればスプールの大きなサーフ専用が望ましいところです。ある程度の価格(7000円〜10000円)の投げ専リール(と呼んでいます)には最初から替えスプール(写真右)がついているので、いろんな号数の道糸(リールにまく糸)を使い分けたり、途中で道糸が切れたりというトラブルにも即対処できて便利です。釣りは時間との勝負でもあります。釣りにトラブルはつきものでも、その対処に時間をとられないようにするのも釣果に影響を与えない秘訣のひとつです。小型リールは【図1】の小型竿用。リールのハンドルですが、竿を右投げ(振り込む)するならリールのハンドルは左手で巻くのが基本です。ま、ここんとこはそうこだわらんで、投げたいように投げ、巻きたいように巻いてもかまわんです。
道糸は慣れないうちは25mごとに色がつけてある投げ釣り専用ラインの3色糸か4色糸を選ばれると、自分が投げた距離が確認できてよいでしょう。自分の場合は障害のない砂浜からの釣りではフルキャスターという4色ラインの2号を使用しています。それ以外のポイントではボビン巻きの1色ラインの3号が普段使いです。
それと忘れてならないのは、道糸の先に「力糸(ちからいと)」という道糸切れ防止のための保護糸(8号〜10号程度)を必ず10mほど継ぎ足しておくことが必要です。オモリを振り込むたびに何故か道糸が切れてしまうというのは、たぶんこの力糸がないためです。1本100円くらいで「テーパーライン力糸(天秤に結ぶ部分が10号以上の太い糸でだんだんと細くなっていき、はしっこは道糸と同じ2〜3号で長さ15mほどの便利なもの)が市販されていますが、完全な消耗品に高いお金を払うのは無駄な買い物です。500mで1000円くらいのボビン巻糸で代用できます。
また最初から投げ釣り専用ラインにテーパーライン力糸がついている製品がありますが、この場合は道糸との結合部分にあたる位置で一度切り、【図19】の方法で再度結びなおしておいてください。これは何故かというと、オモリや仕掛けが障害物に根掛かりした場合、最悪でもこの結び目で切れて道糸部分を救うためです。一種のフェイルセーフのための工夫措置です。ふふ、釣りでフェイルセーフの原則がでてくるなんて、なかなか高邁で素晴らしい講座でしょ(^^;。このボビン巻糸は(後述の)仕掛け作りにも使用します。
【図3】
クーラーです。もともとの機能的な仕様(内蓋・エサ箱兼釣魚投入口・釣魚保存袋・氷タンク等)にくわえて、個人的な加工(エサ木箱取り付け金具・伸縮式竿立て・一脚竿立て支持金具・着脱式仕掛け小道具天秤オモリ等保管用バッグ等)をしています。要するに、竿一本リール一個に、このシステムクーラーがあればとりあえず釣り歩きが可能になります。
エサ木箱のなかのポリ容器は虫エサのヌルヌル防止のための「石粉=とのこ」。木箱の右は保冷剤。氷タンクの横にある黄色い箱状のものはスポンジを切り抜いたものです。スポンジに海水で湿らせて虫エサを入れておくとそこそこ活かしておけます。その中でちいさく光っているのは、ラインカッター(爪きりスタイル)で、ピンオンリール(自動巻き取り式の紐が50cmほどついている)に取り付けてあります。釣りにラインカッター・ハサミは必需品中の必需品ですので、予備も準備されとくとよろしいです。
【図4】
夜釣り用のガスボンベ使用のランプ。ランプもいろんなタイプのものがありますが、携帯と燃料の管理の便利さからいえばこれがベスト(と思う)。左は単三使用のヘッドランプ。予備電池とチャッカマン。
【図5】
左から、ウエットティッシュ・3m紐+金属保護カバーつき水温計・大型カッター・プライヤー・ハリ外し・ハリ外し兼野〆用目打ち(砥石で先をメス状に加工)・瞬間接着剤・ドライバー・ハサミ・十徳ナイフ。下は手製小道具保管袋。【図3】のバッグに収納します。
【図6】
システムクーラーに収納しないものは、とりあえずこの大型バッグに入れておきます。そのときどきの状況で入れ替えをします。普段は車のトランク。中身は、【図2】の替えリール・【図3】のランプ・予備ボンベ・雨衣・タオル・指先切り手袋・ポリ袋・ゴミ袋。これに帽子や虫よけスプレーなどが加わります。手袋は親指・人差し指・中指の第二関節から先を切りおとしたものです。スベリ防止と怪我(魚を直接つかんでエラや背びれで出血することがある)防止用です。
【図7】
各種オモリ(20〜30号)。左は「海草テンビン」。高価ですが浮き上がりが良いので、根掛かりのない砂浜ポイントで使います。普段はほとんど右の「HIT天秤」を愛用。安価で距離もでます。右下は防波堤ポイントなどで釣る場合、船の航行などにより、道糸を切られたり、道具一式が誘拐されないないための道糸沈めオモリ。竿先から道糸にオモリを掛けてすべり落として道糸を海底に沈ませるための小道具です。六角オモリにスナップをつけただけのもの。
【図8】
はい。これが管理人自慢のキス釣り仕掛けです。むろん市販の投げ釣り仕掛けを使用されてもかまいません。「9号〜11号ハリ3本・ハリス(ハリに結んである糸)3号(2組100円〜)」程度のものを購入されるといいでしょう。ただし市販製品はつくりが甘く強度不足は否めません。せっかく掛けた(食わせた)大物を糸切れやハリ折れハリすっぽ抜けで逃したとなると泣きもみることにもなります。・・・というわけで、ここはぜひ仕掛け自製をおすすめしておきます。
1組1組ていねいにチェックしながらつくった仕掛けは強くしかもトラブルが少なく食いが良いです。釣果が確実に高まります。絶対です。断言できます。ビギナーからの脱出をめざすならこれが一番!の早道かもしれません。つくり方は後述していますので参考にされてください。。
仕掛けは、釣りポイントの状況や時間・天候・干満などによっていろんなパターンの仕掛けを使いわけます。写真では左上から、5号ハリ7本仕掛け。下へ7号ハリ10本仕掛け(ほとんど使ったことなし)。下へ7号5本。右へ9号5本(常用はこれ)。9号7本(よほど魚影が濃い場合)。11号3本(夜釣り・まずめ=好時合・潮時用)。13号2本(大物・他魚狙い・カレイ釣り兼用)。
つくった仕掛けは巻き癖折れ癖(食いが悪くなる)がつかないように、これまた手製の仕掛け巻き(ダンボール+切れ込み+スポンジ)にセットします。セットした仕掛けは号数ごと種類ごとに輪ゴムでとめて、茶筒のような容器(整理が楽・雨濡れ予防)にいれ、【図3】のバッグに収納します。仕掛けの一日あたりの準備数はメーンの9号5本・11号3本仕掛けを10組ずつ。あとは交換用のハリス付きハリが、枝バリ・先バリがともに10本程度あれば十分でしょう。釣行前に準備しておきます。天候が悪くて釣行できない場合に予備をつくっておくのもいいでしょう。晴耕雨読ならぬ晴釣雨作ね。
【図9】
なぜこんな面倒な仕掛け巻きをわざわざつくるのかといえば、いざ天秤オモリの先に仕掛けをセットして釣りはじめようというときに、なるだけ巻き癖折れ癖(食いが悪くなる)がついてないようにするための工夫です。仕掛けの元になる基本糸のことをモトスとか幹糸(ミキ糸)といいますが、そのモトスと先バリと縦にまっすぐ、枝バリはモトスに絡まないように横に垂直に伸びたままという基本を踏まえた仕掛け巻きです。
写真でははっきりしないかもしれませんので、とりあえずどんな巻き方をするか書いておきましょう。まず先バリを三角の切れ込みをいれた部分に刺します(厚紙ならその厚みの部分に刺すか、ダンボールであればその厚みを構成している中空部分に刺せばいいです)。先バリを刺したら、円形の仕掛け巻きの円周上の切れ込みに沿ってジグザクに巻いていきます。枝バリが結ばれた部分がくれば、直近の切れ込みからスポンジに刺して止めます。こうして最後にスナズリも巻いてサルカン部分をこれまた直近の切れ込みで止めればOKです。
市販の仕掛けだと縦長の一枚の厚紙にぐるぐる巻きにセットしてありますから、何重にも折れ曲がっています。これをこの折れ癖のついたままエサをつけて放りこんでも、仕掛けは絡まったままという可能性が高くなり釣果に影響がでてきます。
じゃ、実際に仕掛けをつくってみましょうか。【図13】を開くなりプリントするなりして参考にしてください。
【キス必釣仕掛け製作編】
【図10】
写真上の左からハリ。「投キス」とか「投専用キス」という名前で売られています。右横はスナップサルカンとサルカン。下左からモトスと力糸用のボビン巻き・道糸ボビン巻き・先バリ用のハリス・枝バリ用のハリス(少し先ハリスより硬めの糸)・手動ハリ結び器。
ハリ結び器は普通の釣りなら糸つきハリが10本もあればOKでしょうが、投げ釣り仕掛けの場合は4〜50本ものハリに糸を結ぶ必要があるので、こうした道具を使います。ハリ結びは手で結ぶよりも効率がよく強度もこちらの方が確実のような気がしています。
ただし今はもう写真の手動式は古すぎて(^^;売っていないでしょう。電池式のハリ結び器がありますのでそちらを購入されるといいです。
【図11】
とりあえず9号キスバリ5本仕掛けをつくります。まず最初にハリス3号を結びます。キスバリの9号にハリス3号は太すぎるという釣り人もいるんですが、「web博多んもん」は「頑丈」本位であります。少々食いのよさを犠牲にしても取り込み重視です。食わないなら仕方がないが、食ったら最後、絶対逃がさんばい・・・ってところです。おっと、書き忘れていましたが、モトスが8号と太いのも同じ理由で空中や海底でできるだけ絡みを少なくするためです。ハリスの長さは先バリに45cm。枝バリは10cm。
【図12】
後で作業がやりやすいように、こうして発砲スチロールに切り込みをいれて整理しときます。
5本バリ仕掛けを10組用意するとなると、先バリ10本枝バリ40本が必要な計算になります。
手動ハリ結び器の実際の使用方法などはこちら
【図13】
最初に8号ボビン巻きの糸をモトス用に3m50cm用意します。
【図14】
まず【図13】のスナズリ部分をつくります。このスナズリはなんのためのものかを説明しておきましょうか。【図13】は海に投げ入れた仕掛けを巻いてくるときの様子をイラストにしたものですが、この仕掛けにエサをつけて振り込んだとします。そのときの天秤オモリと仕掛けの関係は、HIT天秤のオモリ部分を先頭に、スナップサルカンから先の部分は図とは逆に力糸と平行に左流しになっています。そのためにモトスが弱く細い糸だと仕掛けが力糸にからんでしまう可能性が高くなります。そのためにモトスを三つ編みにしてカラミを防いでいるわけです。またここは巻き上げ時には海底を引きずられてくる部分でもあるわけですから、こうして編んで強度と耐久性を高めているわけです。
講釈が長くなりました。モトスを編んでいきます。縒(よ)るという方が正しいのかな。二つ折りにした50cmの短い方とと残りの2m80cmの間に左手の薬指を入れて二方向にさばいておくようにすると編みやすいです。
【図15】
編みおえたら45cmの部分を上の方法で結びます。しっかり結んだら長い方のモトスを折り返して、二つ編みと【図14】のようにまた編んでいきます。
【図16】
三つ編みができたら、8の字結びの要領でほどけないように止めます。これで仕掛けのモトス部分が完成です。【図13】の枝バリと先バリを取り付ける位置にサインペンかなにかで印を入れておきます。
【図17】
最初の枝バリを結びます。スナップサルカンから90cmのところで結び輪を小さく1個つくります。その輪の中に枝バリのハリス部分を通して結び輪は軽く締めておきます。通した枝バリハリスは上図の結び方でこれまた締めます。
【図18】
この際、枝バリは【図17】のように必ず輪の手前から向こう側から通してください。そうしないと【図18】のように枝バリがスナップサルカン側を向いてくれません。この方向を向いていればエサをつけても垂れ下がらずに絡みにくくなります。
【図19】
枝バリを4本結び終えれば最後は先バリです。この結び方が2本の糸をつなぐ方法です。なおハリ3本仕掛けのときは枝バリの2本分を減らすだけです。
【図20】
【図19】の輪を片方ずつしぼっていけばいいのです。
【図21】
しぼりおえたら、今度はモトス部分を両方から引っ張ったら2本の糸がつながります。
【図22】
最後にスナズリの三つ編みの先端をサルカンの輪をくぐらせると「キス必釣仕掛け」の完成です。このスナップ部分を天秤オモリに引っ掛けて使用します。
【図23】
オマケです。糸同士ではなく、また上図の編み糸を通すのでもなく、単糸をサルカンなどに結びつける方法がこれです。以上の4つの結び方(ほとんど同じ結び方の応用でしょ)をマスターしておくと、現場でのトラブルにすぐ対処できて焦らなくてすみますよ。ま、仕掛けを数組つくると、目をつぶっていても結べるようにはなります。これで一応「キス必釣行準備編」は終わりです。ご健闘をいのります。なにかご質問でもあればメールか掲示板の「博多らくがき帖」へご遠慮なくどうぞ。