磁気ネックレス 磁気ネックレスが切れてそれを修理してもらおうと、街のアクセサリーのお店行った。何軒かあたったけど、どこでも答えは同じ。
「GOLDかSILVERなら修理できるけど、これの材料はなに?」
「これは医療用の磁気のネックレスで。。。」と言うと修理は無理らしい。こっちは別に切れた部分の鎖(輪っかひとつ)だけ18Kでも良いのだけど(^_^;)、できないというならしかたがない。でも、あるデパート内のアクセサリー店で「この先のエレベーターのすぐ横の店ならやってくれるわよ。」と教えてもらい、不安ながらもそこへ行くと・・・そこは「「金」買い取ります!」というお店。ウインドウには中古の指輪やらネックレスなどが並んでいる。貴金属なんて滅多に買わないしあまり詳しくないので、こういうものが新品のものよりも安いのかどうかわからないのだけど、とにかく、デザイン的にはちょっと古い感じのごてごてしたものが多い。
店員一人のちっぽけなこの店には先客がいた。高齢のおばさんが大事そうに持ってきた箱をショーケースの上で開け・・・すぐ横にいて、ふと見た私はびっくりした。そこには金歯とか歯の詰め物がごろんごろん入っていた。実は私も歯には「金」が詰まっている。18Kじゃなくて、22Kとか高品質のもの。そんな所にまでお金をかけているお金持ちというわけではなく、その方があなたの歯にはいいという歯医者に従っただけのこと。で、ぽろりと取れてしまったり、虫歯が進んでやり直してもらった場合の古い「金」の詰め物などがいくつか引き出しの奥にころがっており、売れないのかなぁと平素から思っていた。(日本では黙っていても歯医者さんがつつんでくれたけど、こちらではしつこく言わないとくれなかった。)「売れるんだ〜!」あぁ、もっとドイツ語がわかればいいのに!とじれったく思いながら、お店の人とそのおばさんの会話を聞いていた。
店の人はだいたいグラムあたりいくらぐらいかという値段を言ったのだと思う。そうするとおばさんはそんなに安いの?と聞いたみたい。店のお姉さんは失礼にならないよう、
「やっぱり人の口に入っていたものですから、あまり買いたいと思う人もいないんですよ。」
と言うような理由を説明していた。なるほど。私のドイツ語の理解力はかなり想像と、自分の意見が入るので、完全ではないけれど、やはりそういうことらしい。
「それでも量ってみますか?」
「ええ、お願いね。」
というわけで、ひとつひとつ、入れ歯に乗っかっている金歯をピンセットで重さを量るためにトレイの中に入れ始めた。入れ歯と言っても、そのおばさんの口からと言うわけではもちろんなく、なぜか、歯医者さんにあるような、歯茎付きの歯の模型がいくつもその箱の中にはあった。歯医者さんかな?このおばさんは・・・。やっぱりこのあたりが、もっとドイツ語がわかれば推測できそうなことをしゃべっているに違いないのに。
その作業が一旦キリのいいところまできたとき、本当はこういうことはしたくなかったのだけど、「(割り込んで)ごめんなさい。このネックレス修理できますか?」思い切って尋ねてみた。
「少々お待ちくださいね、このお客さんが済むまで」と断られることも覚悟していた。こちらの店員さんは、対応しているときはよっぽどのことがない限り、どんなに次の客を待たせようが、精一杯今の客に気持ちと時間をかける(急がない!)。そんなわけで言葉の不得意なわたしなんぞは、ちらっと目をやった後に、無視されても仕方がないのだけど、このおばさんの作業が終わるのにたとえばもうあと10分待って、この質問の答えが2秒で済む、ただの一言の「ノー」だとしたら、こんなバカみたいなことはない。時は金なり。
ところが、店員さんは「私はできないんですけど、私の同僚ならそういうことをしているので、できるかどうか聞いてみてください。街にはよく来られますか?」とちゃんと対応してくれた。ちょっとの間、割り込み客に時間を割かれてしまう先客に申し訳なくて、私もできるだけさっさと用事が済むように、「月曜日に来ます。」と、あまり考えずいい加減に言ったら「月曜なら夕方5時まで同僚がここにいますから。」と全く親切で、笑顔で、日本のデパートの店員さんのような対応だった。こちらも「ありがとう!」と精一杯の笑顔で答えて、すがすがしい気分で帰った。やればできるんじゃないの、ドイツの店員さんでも!あの金歯の合計がいくらくらいになったかを見届けることができなかったことはちょっと残念だけど、この日、結構急いでいたのよ。
ところで、月曜日にこの気持ちのよい店に行ってどうなったか、この続きを書こうと思っていたのだけれど、週末、「やっぱ、磁気ネックレスがないと肩凝るわぁ。」と我がダンナの思いついたことが、切れている部分を糸で縛る!というもの。なにか似たような金属はないかといろいろ探して、細い針金とかは思いついたけれど、針金だと先がとがってしまって、かなり短く切ったとしても、首は傷だらけになるに違いない。
糸というのはこの私にも思いつかなかった。
さっそく裁縫用の糸を通して修理した。その状態であれからずっと身につけている。肩の調子はいいらしい。。。。切れたら・・・またつなげばいいか・・・。
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