| ●昭和7年生まれの仲代さんは、中学1年で終戦を迎えました。軍国教育を受けて育った仲代さんは、たった一夜にして、自由・民主主義に変わった大人を見て「人はこんなにも変われるものか」といった大人への不信感から悩み続け、そして頼りに出来るのは「自分」なんだ。自分の技一本で勝負できる世界にいきたいと思い、俳優座の試験を受け、役者の道を歩むことを決意したと話しました。 |
●思い出深い映画や舞台の作品のエピソードも交えながら、メディアが発達したこの現代で演劇鑑賞会の会員やその活動・理念は素晴らしいと思っている。私たちは観客がいなければ芝居は出来ないし、TV、映画、生の舞台と考えた時、TVや映画が滅びたとしても最後は「生」が残ると信じている。同じ次元で物事を創ることが出来るのは生だけだと力強く語る仲代さん。 |
●自分は不器用な役者で、自宅に稽古場を持っていたことがきっかけで自然発生的に無名塾が出来た。その無名塾も33年続いているが、これだけやっても才能を見極めるのは難しいのに、最近は少し才能が出ると、才能がファッション化され、使い捨てられる。マスコミの責任も大きいが、これからは大人の芝居を書ける若者に出てきてほしい。そして、効率性を目指す現代の世の中になじめない私だからこそ、守りきれるものがあると信じている。 |