辻萬長さん&西尾まりさん インタビュー
  2004/5/22 in 大垣演劇鑑賞会
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 3年ぶり4回目の再演について

 前田吟さん、沖恂一郎さん、すまけいさん、そして、僕で4回目でしょ。お手本という意味では、いい意味でも悪い意味でもお手本になるよね。「あれはいいな〜。」反対に「あれは俺やりたくないな〜って(笑)」。取捨選択することができるのはプラスになるよ。

でも、先駆者がいると、かえって違ったものをやりたいって思う。まして今までの人たちは自分とキャラクターが違うからね。そういった意味では逆に良いプレッシャーを持って仕事ができたと思う。


最初から「よし、こういう風にやりたいな」って思ったことは、稽古初日のイメージからどんどん膨らんできていると思う。

■稽古入りする前のお2人にお話を
伺いました。

 ■「父と暮せば」
大垣演劇鑑賞会観劇REPORT


●JR大垣駅から徒歩10分。大垣市民文化会館に到着。


●左から辛島さん(事務局長)、谷さん(元会員)、高屋さん(幹事)、吉田さん(代表幹事)、似里さん(幹事)。幹事は全5名。


●5時45分、運営サークルが集合し、幹事から今日の作業手順を説明します。


●今回の物販は、パンフのバックナンバー、井上ひさし氏の著書など多数あり値段もバラバラ。


●物販担当のお2人。休憩無しなので、開演前から明るい笑顔で積極的に販売。みたい会も頑張るぞ!


●5時15分。さあ開場です!会員手帳を見せて会報を受け取り、階段を上って2階へ。


●事務局受付では、会員手帳忘れや会費納入の対応をします。


●約500席と、一番後方でもよく観える観劇環境の良い会場です。私は「こ23番」。ありがとうございますm(__)m


●舞台前方で「携帯電話OFF」の看板と「まだよ」の看板を持った人がいます。「まだよ?」って何?実は、開演5分前になると、「はじめ」に裏返し、座席詰めが整然と始まるのです。影アナは開演前の注意事項のみ。


●元となみ演観事務局長の佐野さん(左)と高岡演劇鑑賞会事務局長の佐野さん(右)です。佐野さんにはいつもお世話になってま〜す♪


●1時間50分の公演は感動のうちに終了し搬出作業に。雨漏りのひどい家なんですよ。


●搬出は50分で終了!裸電球、押入れ、原爆の被害を受けた小道具の数々に興味深々です。


●終演後、こまつ座制作の瀬川さん、大垣エンカンの幹事の皆さんと一緒に食事。中部・北陸ブロックや全国エンカンの話で盛り上がる♪
でも変わってはいない。どんどん、明確になってきているし豊かになってきているという思いは十分ある。

西尾  前の方が演じていることよりも、私にとってこの作品をやることはずっと大きいことで、2人芝居というシチュエーションも凄いし、取り上げられている題材も凄いし、全てが自分にとって初めてなことなので演じることで精一杯なんです。でも、幸いにして、自分が感じたことを感じたままにやっても、おとったんが全部芝居を受け止めてくれる。本当に自由にやらしてもらっている。

その中で何かをいつも感じながらやりたいというのがあって、だから急に違う芝居をしてみるというか変えてみることがあって。極端に違うことはなくニュアンスとかが違うだけなんだけど、それをおとったんは全て受け止めてくれるので、私は大きな土台の上でやらしていただいています。



Q 2人芝居を演じて

 そうだね・・・。ようするにこの2人の関係しか舞台にないわけで、お客様はこう見ているわけだよね。多いときは30人とか、まあ3人もあるけど、聞いている人がいない。この2人だけの間だからエネルギーを凄く使うよね。でも、その分醍醐味がありますよ。

これは美津江の芝居で。僕は美津江が生み出した人間だからね。まだお芝居を見てませんか?(朗読のCDを聴いていますと答えました)
例えば、彼女の葛藤がこの作品の中心なんで、彼女にしてみれば・・・疲れるかもしれないね(笑)すみませんでした(笑)ははは!(辻さんが西尾さんの肩に頭をつけて謝る姿に一同爆笑)



Q この作品で伝えたいこと

西尾 伝えたいっていうか、この自分が喋るセリフ全てに尽きると思う。それ以上に何かをするっていうことはないです。純粋に自分の言葉が体を通して皆さんが感じてくださればいいな、と私は思います。私がちゃんとおとったんを感じたりすることができて、私が感じたことを観た方が連鎖反応で感じてくださればいいなと思います。

 これを見て原爆を思わない人はまずいないよね。原爆はいいと思う人は全世界にただ1人もいないと思う。だから、お芝居の中で敢えてそういうことは言う必要はないと思うんだ。

昨日見た高校生が、「親子の絆を感じました」と感想を話してくれたけど、観た人それぞれがいろんなことを感じると思うし、原爆を体験した親子2人が語りあっているところを表現していけば、自然に伝わっていくと思う。



Q 広島弁について

  演じる上で、言葉に対して方言を使いこなすというのは仕事量としては1つ多いよね。それに広島弁は見ていただければわかるけど感動すると思うな。そのくらい広島弁には美しさや優雅さがあるんですよ。

僕らが一番広島弁に慣れているのは、暴力団の抗争を描いた映画がありましたよね、一斉を風靡した。(笑)あの頃に悪い広島弁がはびこったんじゃないかと思うんですよ。あれも終戦後の映画だよね。でも、その頃の広島はあんな特殊な人たちが話している「おんどりゃー」みたいなのではなくて、優しい響きの広島弁があったんだよ。
皆さんが頭の中で描いている悪い広島弁ではないものをやらなくてはならい、と僕らは思うんです。



Q 作品の見どころ

  聞かれた時必ず言うことなんだけど、僕らの芝居は見どころ、聞き所が全部なんだよね。「ここがいいのよ!」なんていうのはなくて、全部見ていないとわからない芝居だから見どころは全部なんだよ!(笑)というのを前提にしたうえで言うとすれば−。

おとったんの存在が謎なんだけど、その謎がどこでわかりました?それが解けた時に「えっ!」って言う。そこが一番おとったんに対する見どころがありますね。

そして、この作品に対しては、僕はやっぱり最初にこの作品を見たときの(すまけい&梅沢昌代さん)、美津江が最後に「おとったん、ありがとありました」とおとったんにお礼をいう時、「ああ、このお芝居は、この言葉がお客さんの心にくるようになったとき、大成功の芝居だな」って思います。観た方が「美津江ちゃん、良かったね」、と思う気持ちになってくれるようにこの芝居を創りたいなと思う。

だから、もし、お客さんがそうなってくれたなら、そのときが一番「見どころでしたでしょ。」っていう風に感じますね。

西尾 どこにでもあるような親子のたわいのない会話とか、こうだったらいいなってみんなが思うような会話とか、それぞれ皆さんが絶対に何かに重ねてみながら思う部分があると思います。

そういうみんなが実は日常に感じていることを気づかないことがたくさん含まれている芝居だと思うので、何かそれを少しでも感じてもらえたらと思うし、おとったんが言うように最後に「おとったん、ありがとありました」という時に、すがすがしい気持ちに皆さんがなってくれたらいいなと思います。



Q みたい会会員へのメッセージ

  僕は、釧路に1992年「きらめく星座に」で行った時、楽屋を出る時にお客さんが「また来て下さいね」って言ってくださったことがすごい頭に残っていて、是非また行きたいな、行きたいなって思っていて、今回それが実現しました。この作品は凄い思いで創り上げました。自信がありますので是非期待してください。いい芝居をご覧いただけると思います。

西尾  この作品で、いろいろな土地をまわっているのですが、北海道ツアーを特に楽しみにしています。

食べ物も美味しいし、会員さんもとても元気だと聞きましたので、おとったんと2人で良い芝居を運ばせていただきたいと思いますので、皆さん楽しみにしていてください。



■大垣演劇鑑賞会さんの紹介

設立 1977年(27年)
会員 500名
例会 年6本
住所 岐阜県大垣市御殿町1-38  原田ビル4F−1
電話・FAX 0584-75-1317
入会方法 入会金3000円/中高生1500円 月会費3000円/中高生1500円
ホームページ http://www.gis.pref.gifu.jp/npo/ogaki-enkan/


■ロビー交流会


●ロビー交流会に集まったのは約50名。次々に質問が飛び出し時間も押せ押せ。 ●暗転で拍手が起こることについての質問
●演じなはら涙を出そう、とか思っているのではなくて自然に出てくるんです、西尾さん。 ●「おとったんは幽霊になって出てくる前はどこにいたんですか?天国では何をしているのでしょうか?」の質問に爆笑する辻さん
●この芝居は何回も拍手を小出しにするのではなくて、ためてためて最後に爆発させる、そんなお芝居だと思うし、僕らも嬉しい。 ●学校公演に取り入れて多くの学生にみてもらいたい。
●ロビー交流会は30分で終了しました。会員の皆さんは「こんなに感動したお芝居は初めてだ」「ずっと伝え続けて欲しい」など、喜びを表現していました。
1ヵ月後の釧路公演が楽しみです!





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