その場しのぎの男たち
2003年10月24日(金) 下北沢・本多劇場


 佐藤B作さん


■「竜馬の妻とその夫と愛人」以来、2年半ぶりに佐藤B作さんは来釧します。

2003年、みたい会のラストを飾るのは、東京ヴォードヴィルショー「その場しのぎの男たち」です。

1992年初演、’94年再演。そして、劇団30周年記念として9年ぶりの再演となった同作品は本公演が全て売り切れ、3月に追加公演が決定するほどの人気ぶりです。

そんなお忙しい中、開演前の佐藤B作さんにミニインタビューをお願いしました(^∇^)
■本多劇場に到着して写真を撮っていたら、偶然B作さんの劇場入りと重なり、一緒に入場することになりました♪



 佐藤B作さん ミニインタビュー

Q 柴田 劇団30周年記念に、この作品を選ばれた理由は?特別な思いがあるのでしょうか。 ■2年半前、みたい会に来た印象を「元気でパワフルだったよ」と語る佐藤B作さん

A 佐藤 うちの劇団に三谷さんは4本書いてくれたんだけど、その中で僕はこの作品が一番好きなんだ。それと、お客さんにも受けがよくて人気があるんだよね。
Q 柴田 今回は三谷幸喜さんが脚本に手を入れ、演出も山田和也さんを迎えての再演ということですが、9年前と変わった部分というのはあるのでしょうか?(9年前を観ていないのですが(^^ゞ)
A 佐藤 そうだね、バランスがよくなったというか、最初の頃は、バラエティ色が豊かで、こっちから笑いをとりにいっているって感じだったんだけど、より演劇的になって全体を通してよくなったね。
あと、山田さんの演出になってテンポもよくなったし、演劇としての深みが出たね。
Q 柴田 山田さんといえば、2年前の「竜馬の妻とその夫と愛人」で釧路にいらしゃって下さって。演出家の方がいらっしゃることはそんなにないことなので驚きました。
A 佐藤 (すぐ思い出して)そうだったね。山田さんは、確か新婚旅行が釧路だったんだよ。で、是非一緒に行きたいってことになって来たんだよ(笑)
Q 柴田 昨年、制作の石井さんにお会いしたとき、B作さんが「釧路は元気だったなぁ〜」と話していらっしゃったとお聞きしたのですが。
A 佐藤 そうそう(笑)本当に元気でパワフルだったんだよ。なんていうかなぁ、一生懸命さがこちらにビシビシ伝わって来たんだよ。そういう一生懸命さが僕達は嬉しいんだよ。楽しみにしてくれているのがわかる。
だから、今回も、是非釧路はやりたい!って思ったんだよ。
Q 柴田 ありがとうございます。みたい会も2年半前の「竜馬の妻とその夫と愛人」では998名だったのですが、会員の頑張りで会員数も1400名を超え、2回公演ができるまでに成長しました。
A 佐藤 ほ〜!凄いね〜!頑張ったんだね。交流会でも、会員さんは元気だった。交流会といえば、何だったっけ?魚が美味しかったあそこ。えーっと・・・。
Q 柴田 岸壁炉ばた(浜番屋)ですか?
A 佐藤 ●大漁旗だぜ!
そう!イヤー、旨かった!忘れられない美味しさだったよ。12月の釧路は寒いの?雪は降ってるの?
Q 柴田 そうですか、炉ばたはそんなに好評だったんですね。12月の釧路も魚が美味しい季節なので楽しみにして下さいね♪
それと、釧路は太平洋側なので、雪はあまり降らないので安心して下さいね。ところで、魚の話題が出たので、B作さんにお願いがあるのですが・・・(^。^)
A 佐藤 何だろう?
Q 柴田 みたい会は、演劇を通して街を元気にして行きたいと運営活動をすすめています。その活動の一環として、釧路に来てくださる劇団の皆さんに、3泊4日という短期間の滞在中少しでも釧路を好きになってもらいたいと、昨年から会員や高校生による観光ガイドを行っているんです。

釧路の見どころを一緒に歩きながら紹介したり、和商市場の勝手丼などは、役者さんにも人気があるので、是非B作さんにも食べていただきたいのですが、いかがでしょう。


■松方総理役の佐渡稔さんは、無遅刻無欠席の劇団創立メンバーです!
A 佐藤 いいですね。参加させてもらいますよ。
Q 柴田 ありがとうございます!最後に、みたい会会員へのメッセージをいただければ。
A 佐藤 この作品は、どんどん窮地に追い込まれて行き、状況もどんどん厳しくなっていくにつれて喜劇になっていく作品です。思いつくことが今の政治家とだぶってきて、今も昔も変わらないなあと思えるような部分がたくさんあるんですよ。

そして、ただ笑えるのではなく、芝居としての深みがある。僕は三谷さんが書いた作品の中で、この作品が一番好きだし、一番完成された作品だと思う。
例会当日は、たとえ寒くても多少雪が降っても、地震が起ころうとも(笑)会場に足を運んでください。お見逃しなく!
Q 柴田 今日は本当にありがとうございましたm(__)m




 当日券を求める人で列が出来ました!

ロビーで劇団の皆さん全員で柔軟体操が始まりました。なんと全部で5セットも。 ●あめくみちこさんは、とても体が柔らかいのですね。羨ましいです(^^ゞ ●体操終了後の山口良一さん。山口さんは第1部「東京オードブルショー」に出演します。


●30周年記念グッズが発売。30周年パンフレット(1500円)は超豪華版です!●「竜馬の妻と」で共演した平田満や角野卓造さんというみたい会例会でもおなじみの俳優さんからお祝いが届いていました。 ●第1部「東京オードブルショー」は日替わりメニュー。今日は「コントカーニバル」!


●6時半の開場と同時に人の波!今日は三宅裕二さん他、俳優の方々がたくさん観に来ていました。 ●昨年の全道活動交流会in釧路に来てくださった制作の石井さん(中)も、受付で元気いっぱいでした! ●地人会の友谷さんに「柴田さん?」と声をかけられビックリ♪




 感想(公演中なのであまり書けませんが)

まず、第1部「東京オードブルショー」では、佐藤B作さん、佐渡稔さんらが白のタキシードを来て登場!劇団員オールキャストによるダンスショーを披露(かっこいい!)。そして、山口さん、たかはしさん、あめくさん達が出演する数々のショートコントは、どれもオチがきいていて会場は爆笑。1部(20分)が終了して休憩になるのですが、山口さんが幕間も出てきて笑わせるので席を立つ人はいませんでした。

第2部「その場しのぎの男たち」は、松方正義(佐渡稔)が総理に就任して5日目に大津事件(ロシア皇太子を切りつけた事件)が起こります。人はいいけど、政治的手腕は三流の松方は右往左往。側近の西郷従道(坂本あきら)ら政府高官達が考えるのは「マリンカマリンカマリンカマヤ〜♪」というダンスでロシアの機嫌を直すことといったくだらないものばかり。

やっぱり、伊藤博文に解決をお願いするしかないかと途方に暮れている所に、切れ者・陸奥宗光(佐藤B作)が駆けつける。
陸奥は松方に「これはピンチですが、伊東博文の傀儡政権という汚名を挽回するチャンスなんですぞ!」と、様々なアドバイスをする。気の弱い松方は全部言われるがままに手紙を書いたり、津田(犯人)の妻・津田きを(あめくみちこ)に狂ったふりをさせたりするが、どれも外れてニコライ皇太子の怒りはおさまるどころかひどくなるばかり。もはや戦争しか残されていない!?といった事態に!

2時間一気に魅せてくれました。政治家達が考えていることなんて、案外この程度のものかもしれない。日本の一大事に、ロシアのご機嫌取りに右往左往。                                      
        制作の小林さん

その一方で、部屋の中央でドッシリと構える冷静な伊藤博文が対照的。冷ややかな伊藤に「で、どうするの?」と突っ込まれる度に、よくぞそこまでくだらない秘策(?)をあみだすなあ、という愚策が実行に移される。特に、“女くのいち”はお腹を抱えて笑いました。

でも、決してドタバタコメディーにならないところが凄いなと思いました。台詞のひとつひとつに真実が語られていることが多く、胸にささりました。日本人としての誇りはどこにいったのか、と考えたりもしました。

登場人物のキャラがはっきりしていて、各々腹黒い部分はあっても、結局はいい奴ばかり。失敗しても全然へこたれない強さを持っている彼らに“ガンバレ!”とエールを送りたい気持になりました。
(終演後、口々に「こんなに笑ったの久しぶりだよねー」「最高だったね」と感想を話しているのが聞こえて嬉しかった(^∇^))

みたい会の皆さん、12月10日、11日を楽しみにしていてくださいね♪



劇団東京ヴォードヴィルショーの皆様、ありがとうございましたm(__)m


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