2000年4月16日(日)
対校エイト・完勝!
第2エイトも快勝! 
クォード・女子・医学部は惜敗
 4月16日(日)。前日の雨から一転して晴れ渡った聖地・隅田川において行われた第69回早慶レガッタにおいて、本塾は対校エイトが快心の勝利を収め2連覇を達成しました。第2エイトも勝利しましたが、昨年同様接戦となったクォドルプルは敗れ、外語大2名との混成クルーとなった女子も敗れております。

 対校エイトは下馬評ではここ数年互角と評される事が続いており、結果も1艇身以内であった中、4日前に行われた報道観漕会でも1,000mで2秒のリードとやはり評価を確定出来る結果ではありませんでした(第2エイトは逆にタイムでリードされていました)。ですが、観漕会は短距離でもあり、練習でも出ないようなハイレートで漕いでしまった事もあり選手達は本調子では無いと感じており、悪かった理由も理解していた事から、逆に問題点が浮き彫りとなり、当日への自信を深めたようでもありました。

 対校エイトはスタート直後は全くの互角、ですがストロークレート35〜36で漕ぐ早稲田に対し、本塾は32〜33の“大きく落ち着いた”ストロークで確実に艇を進め、荒れた水面の前半を並んだまま余力を残し後半に入りました。若干のリードを奪って迎えた吾妻橋を過ぎ、徐々にコンディションの良くなるところで突き放すという、イメージ通りのレース運びで、言問橋過ぎから一本一本確実に引き離し、ラストスパートもレートを上げた分確実に艇速を増し、最後は6艇身の差をつけ勝利を収めました。ピッチが艇速に結びつかない早稲田は、ストロークを漕ぐキャプテンが一人で漕いでいる感があり、桜橋過ぎで極端にレートを上げたせいか(或いは波の影響でしょうか)、7番手が大きく腹を切り、バックステイ(リガーの後部)が折れるというアクシデントに見舞われました。昨年のレースも接戦の中、本塾のストロークがチャンバラにより腹を切った後、幸い艇の故障やセッティングの狂い無く、立て直して逆転勝ちを収めたという印象的なものでしたが、今回は、既に3艇身以上の差があり勝負あった時点での腹切りであり、艇の故障を伴ったとはいえ早稲田にとっては踏んだり蹴ったりとも言えるでしょう。本塾はラストも油断する事なく、最後まで全力で漕ぎ切っております。

 前4人(ストローク〜5番)については体格、ポテンシャル共に本塾が上回っておりましたが、8人の平均では早稲田が上であり、監督コーチ陣の熱心な指導に、昨年も勝利の舵を引いたコックス中澤君の経験、漕手のリズム感、レース全体のイメージ作り、そして落ち着きと自信、勝利への執念、三色のブレードにかける誇り、全てがうまく噛みあわされて導き出された勝利ともいえます。

 第2エイトも対校エイト同様のレース運びで、巧みなストロークレートのコントロールにより確実に勝負どころを見極め、若いクルーながら見ていて安心の出来る、冷静なローイングを見せてくれました。対校クォードはスタートから全く水の開かない苦しいレースであり、途中リードする場面もありましたが、疲れも見え最後の一本が僅かに及ばず敗れております。殆どが未経験者であり、第2エイトの故障者発生の影響での直前でのクルーの変更等、涙ぐましいプロセスを経た中、経験豊富な早稲田に挑んだレースであり大健闘であると言え、今後に期待したいと思います。女子クォードは部員不足により外語大の選手を借りての出漕となり、充分な練習を積めなかった事もあり敗れましたが、早稲田側に故障者が出た影響も有り、昨年よりかなり差を縮めております。医学部も敗れてはしまいましたが、早大理工に対し、ここ数年は大きく水の開けられるレースの続いた中、相手の水の音が聞こえる範囲でのレースを展開出来ております。高校は、Aレースでは前半から飛ばす早大学院に苦戦しながらやはり落ち着いたレース展開で勝負を決めた塾高が何と5連覇を達成、Bレースでも志木高が早実を圧倒し3連覇を果たしております。

 いずれのクルーも、レースの雰囲気や相手に惑わされる事無く、基本に忠実に“大きく、真っ直ぐ、強く漕ぐ”傾向がはっきりと出ており、自分の漕ぐ強さと実際の艇速との相関関係を敏感に感じ取って確実に艇を進める姿勢が印象に残りました。これからのシーズン、夏に向けての仕上がりが非常に楽しみなところです。今年は全日本が6月に移って初めの年(1993年3位)以来実質7年振りに対校エイトが全日本に出漕します。4年生の就職活動の影響もあり小艇が中心の出漕が多かったのですが、今年は就職活動のタイミングも早く、早慶戦勝利の余勢を駆って万全を期しての活躍に期待したいところであります(決勝は6月4日。NHKでの中継もあります)。


 あまりの大勝利のせいか、現地には役員として、また応援にも多くの会員の方々がお見えになっておりましたが、懇親会への出席者が少なかったのが残念でした(昨年は4年ぶり、しかも大逆転勝利という事で100人近い方々が出席されておりました)。本年より会費も値下げとなっており、来年は2001年、慶應側が当番校の70回記念大会となります。是非多くの皆様方、特に若い世代の方にご出席いただきますよう、お願い申し上げます。

 また、広告、協賛金にご協力いただいた会員の皆様、6ヶ月前から運営準備に携わって来られた方々、誠にありがとうございました。
(三田漕艇倶楽部会報2000年第2号より)

Results

対校エイト(3,200m)
 優勝 本塾          9′37″90  6艇身
 2位 早稲田          9′56″33
 C中澤(3) S高屋(3) 7上條(4) 6林(4) 5川原(3)
 4野崎(4) 3中山(4) 2日吉(4) B松村(4)


第2エイト(3,200m)

 優勝 本塾          9′46″36  5艇身
 2位 早稲田          9′59″94
 C臼倉(3) 田中(4) 宮本(4) 長嶋(2) 網(2)
 片岡(2) 池田(2) 石渡(2) 的埜(2)


対校舵手付クォドルプル(3,200m)
 優勝 早稲田          10′43″75  キャンバス
 2位 本塾          10′46″25
 C北川(2) 河村(3) 広瀬(2) 柳(2) 須長(2)


対校女子舵手付クォドルプル(1,100m)
 優勝 早稲田          4′21″37  3・1/2艇身
 2位 本塾          4′30″56
 C堀口(4) 福田(3) 柳(1)


学部対校舵手付フォア(1,100m)
 優勝 早大理工       4′11″01  1艇身
 2位 本塾医学部    4′15″01
 C大橋(3) 野村(4) 彦坂(5) 鈴木(3) 吉峰(4)


60歳以上OBエイト(300m)
 1位  慶應  2位  早稲田  3・1/2艇身
 C萬代 治(S40)                   S加藤 順一(S33)
 7原 正雄(S33)                   6橋本 俊之助(S35)
 5下河辺 大三(S36)                   4田中 勧(S34)
 3堀口 頴男(S33)                   2海東 一郎(S27)
 B辻村 学(S28)


OBエイト(300m)
 1位  慶應  2位  早稲田  30cm


高校舵手付フォア(1,100m)
 A  1位  慶應義塾 2位  早大学院  1・1/3艇身

 B  1位  慶應志 2位  早稲田実業  5艇身



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