私たちの行動を観察する場合、例えば刺激(S)として、刺激によって反応(R)が現われる場合、必ず、次のような関数式が成立します。R=f(S) RはSの関数であります。Sの値が定まればRの値が定まってくることを意味します。実際に人間の心理の問題について、このような関数が成立すれば簡単でありますが、このような形は、一般的な例として反射以外にみられないことであります。身体は必ずと言ってよいほど、外部の刺激を感じ、これに対して何らかの変化をする能力を持っています。刺激によって生じる活動、筋の収縮、腺の分泌などの反応が見られます。反応は、また、反応から反応へと連鎖していく特性が見られます。
反応運動の中でも、最も単純な運動は「反射運動」 reflex movement です。例をあげて説明すると、光の強さにより瞳孔が大きく開いたり、小さく閉じたりするとか、食物を口に入れると唾液が分泌されてくるなどはこの反射運動による現象です。刺激によって感覚器官に興奮がひき起こされると、脊髄の中枢神経に伝えられます。しかし、この興奮が上方延髄、間脳、大脳には伝えられないで、同じ脊髄内の運動神経に伝えられて、迅速に筋肉運動が現われます。この運動を「反射運動」と言います。
空腹の時に食物を見ると、自然に唾液の分泌が起こってきます。このような運動は一つの反射運動ですが、「条件反射運動」kondition
reflex となるとその形は異なってきます。例えば、普通、ベルの音を聞いても唾液分泌は起こりません。それは、ベルの音が唾液分泌とは無関係な刺激だからです。ところが、食物を与えると同時に、あるいはそのすぐ前に、いつもベルの音を聞かせることを繰り返すと、最後には、ベルの音を聞いただけで唾液分泌ご起こるようになります。このように、二次的にできた反射運動を「条件反射運動」と言います。
一般の「反射運動」が生理的、先天的で、脊髄神経を中心とした一時的な運動であるのに対して、「条件反射運動」は後天的、学習によって成立した運動で、大脳機能に関する二次的な反射運動であるということが言えます。
反射は与えられた刺激に対して、比較的一定した反応を示すものであります。実際には刺激に対して複雑な行動が多く介在していますが、不安、緊張、などは条件反射で起こるものです。経験などで後天的に学習された反射行動です。(S)刺激 --- (R)反応の間には、あなた自身がおられます。さらに何か、媒体的(仲介をする因子)な心理作用が存在していることを認識してください。SとRという関係、刺激から反応という関係が明らかになっています。反応が起こる間に次のような問題が考えられるようになります。そこで、考えられる事は「学習、情報(記憶)」ということです。ある、刺激を与えることによってある記憶を起こさせ、その情報(記憶)によって反応するという場合があるということです。
どのようにしたら不安、緊張から逃れられるのか?どのような訓練をすればよいのか、その方法は?
この不安反応を消すには、不安と反対の安心・リラックスを創る訓練をすることで条件反射を相容れないような反応を作り出せばよい。条件反射によって条件反応が起こるのであれば、そのメカニズムを反転させる、もう一つの新たな条件刺激、条件反応のプロセスを創れば不安、緊張を取り除くことができます。安心やリラックスが生まれるような反応を起こすような、第二の条件刺激を与えることで、今までにあった不安は解消されます。訓練の方法としては、@呼吸法、A自律訓練法、Bバイオフィードバック法があります。この三つを組み合わせた訓練法、トレーニングを行えば、お互いの欠点が補え、長所を活かすことで効果的なトレーニングに行えます。また、自分自身で自宅でトレーニングすることができます。
身体の不調・イライラ、どうして、ストレスで不調になる?なぜ、ストレスからイライラになるのか?
私たちの身体はバランスをとって上手く避けられるように、ストレスから耐えられるようになっています。脳(自律神経、ホルモン、免疫)がバランスよくとれているあいだは、小さなストレスでも耐えられるようにできています。ところが大きなストレスが加わると自律神経のバランスが崩れ、精神的なものから心身症、うつ病などの症状にみまわれます。
うつ病は脳の中の神経伝達物質と関係があります。脳の中は神経細胞と神経細胞の間を神経伝達物質が移動することで様々な情報が伝えられています。セロトニン、ノルアドレナリントというものは気分や感情に関係しています。うつ病の方の場合は伝達物質が減っています。ストレスなどの影響を受けるとセロトニン、ノルアドレナリントが減ってしまい、この結果、なんとなくやる気が起らない。あれがしたい、これが欲しいという欲求が起らなくなってなってしまう。
うつ状態、抑うつ気分、一時的に憂鬱な気分になったり、今まで、楽しかったことが楽しめなくなるといった、うつ状態というものがあります。一時的に誰でもあるものなんです。そういった状態が長く続くと、、また、状態が強い場合、日常生活に支障をきたすようになります。長期間にわたり、強いストレス、長いストレスになったりするとどんどん症状がでてくるということになる。
軽症のうつのおもな症状としては、身体症状(睡眠不足、頭痛、食欲低下など)、精神症状(おっくうさ、落ち込み、抑うつ感、意欲低下、やる気はあるが身体がついてこないなど、2週間以上は要注意です。)治療としては@安静をとること。A精神療法的なものを使う。
ストレスをためやすい人、ためにくい人の違いは?
几帳面、真面目な人は非常に性格としていい性格です。いろんな事をやって成し遂げる、人に対して責任感を持って行動するいい性格の持ち主ですが、それがやりすぎてしまうところから、自分を解放できないということになると疲れがでてきて、ストレスを溜めやすい状態になってしまう。
どうしたらよいのか?どうコントロールしていけばよいのか?
いろいろなものの考え方を変えていくということを自然にやっていると思いますが。受け止め方、考える癖というのを変えていく方法があります。認知療法、自分の考える癖を見きわめる方法です。認知療法では認知の歪みに対し、反証や多面的解釈を生み出す手助けをする。このように自らが認知を修正することによって、身体反応が軽減したり、苦しみの少ない方向に情動が変化したり、より建設的な方向に行動出来るようになったりする。
人間はありのままを観ているのではなく、その一部を抽出し、解釈し、帰属させているなど、「認知」しているのであって、その認知には必ず個人差があり、客観的な世界そのものとは異なっている。それゆえ、誤解や思い込み、拡大解釈をした結果、自らに不都合な認知をしてしまい、結果として様々な嫌な気分(怒り、悲しみ、混乱、抑うつ)が生じてくる。
極端なものの考え方。自分のせいだと思ってしまい、自己関連づけ心の先読みをして、感情的に決めつけてしまう。何々をしなければならない、すべき思考で全てが無が思考で、過剰な一般化で否定的な考えを予測してしまう傾向がみられる。
コラム法(書き出していく、状況をとらえ分析)。思考(認知)のパターンを変えていくために、現在の思考(とくに改善したい感情や行動に関連しているもの)を書き出して改善していく方法。日時、出来事
- 感情(その強さ)−自動思考(いやな考え) - 根拠を出し、これに対し反論(トラブルには他の原因がある)、合理的思考(代わりの考え)、結果を出す。
書くことの意味は、大きくわけて3つあります。@自分の感情や思考を、行動を書くことで客観視できる。A感情を書き出すことで気分を落ち着かせる。B書き出すことで頭の中で考えているより、自分の思考や行動をコントロールしやすくなる。
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