十二話 〜気付いた仲間 - Feel and Look and Emotion〜
ネールディア。全人(人?)口2億人(?)程度
北ネールディアと、中央ネールディア、西ネールディアの3つの島で構成されている。
が、市の名前は全てネールディアで統一されている。
だから、北ネールディアに行くときも行き先は「ネールディア」。
西ネールディアに行くときも行き先は「ネールディア」。
クリス 「ネールディアか。気候は若干雨が多い。季節は春が短いみたいだな。ピカ村に比べると、昼の長さはほとんど変わらないな。」
ピッカマン 「当たり前だろ。ピカ村とネールディアは高速船で行ったら半日もかからないんだから。」
ピッチマン 「システムアップデートしても、変わんないねぇ。クリス。」
クリス 「ん?そういえば今までマイクエリアと通信するときにつっかかってたのがスムーズになってるな。」
ピッカマン 「あぁ、floatnote MQからNRにしてもらったついでに直してもらった。」
クリス 「ふーん。メモリ使用量が減ってるな・・・ところで、ネールディアで何をするつもりなのさ。」
ピッカマン 「決まってるじゃん。・・・ネールディアで最も大きいイベント。それに参加するのさ。」
クリス 「一番大きいイベント・・・?そんなのあったけ?」
ピッチマン 「え?僕もきいてないぞ」
クリス 「!!まさか、これに参加する気か!?」
ピッカマン 「モチ。のロン」
ピッチマン 「えー?何〜〜??」
クリス 「これ。」
ピッチマン 「!!そうだ・・・忘れてた・・・確かネールディアは・・・
ミカンの生産量 世界一
そして、ネールディアのミカンは、『世界一うまい!!』と叫んでも誰も反論しないほどのうまさ・・・」
ピッカマン 「そ〜なの。ここのミカンって、甘さと酸っぱさの絶妙なバランス。ミカンとしてはあり得ないほどの実の光沢〜〜」
クリス 「はぁ・・・」
ピッチマン 「まぁ、ミカンがたくさん食べれて、それでいて賞金と賞品がもらえる。出ない手はないわな。」
そこに映し出された電子チラシ。そこにはこう書かれていた・・・
ネールディア ミカン大食い選手権
参加条件:ミカン大好き
開催場所:中央ネールディア・中央公園
開催日時:二〇〇五年三月三一日 午後二時より
定員 :二十名
参加者少数の場合は、開始ギリギリまで参加受付をする場合があります。
また、開始時刻になったとき、参加者が奇数の場合は、2時30分まで受付をします。
『オレほどミカンが大好きなヤツはいねぇ!!』という方は是非ご参加ください。
優勝賞金:五百万円
また、副賞としてネールディアの中でももっともおいしいとされる
「つぶりん」百個入りの箱を五箱(つぶりん五百個)を差し上げます。
ピッカマン 「ウオォォォ。今から燃えるぜぇぇぇェェェェ!!!!」
クリス 「お願いだからオレのそばで燃えるのはよしてくれ。アンタが燃えると周囲の温度が二〜三度マジで上がるから。機械は熱に弱いんだぞ!わかってんのか!?オイ!!!」
ピッチマン 「無駄無駄。」
クリス 「ところで、オレの時計が間違ってなければ。今日は三月三一日だよな。」
ピッチマン 「うん。」
クリス 「時刻は午後一時五八分だ。」
ピッチマンの顔が徐々に青ざめる
ピッチマン 「うん・・・」
クリス 「ここに書いてある開催日時は三月三一日午後二時。」
ピッカマン 「・・・」
ピッカマンの動きが止まり、振り向いた顔は、真っ白な、全く血の気のない顔だった。
ピッチマン 「でたぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!」
クリス 「お、落ち着け。」
ピッチマン 「・・・となると、開催時刻まで残り一分・・・今一分切った。」
ピッカマン 「ぎゃああああああああああぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!」
そう叫ぶとピッカマンは猛スピードで街の中心・・・開催場所である中央公園に向かっていった・・・
ピッチマン 「あ、待って!どこに行くの!?」
クリス 「はぁ、しゃーねーな。ま、行き先はどうせ中央公園だろうが。」
バサッ!
ドサッ!!
ピッカマン 「あうぎゃあああぁぁぁぁっっ!!」
そこは森の中。
ピッカマンは森の中をかき分けかき分け、猛スピードで走っていた。
普通に中央公園に行くには、少し回る必要がある。
なぜならこの森があるから。
この森は、細い木も、太い木。様々な木がある。
そして、この森の中央から少し北にずれたところに、とてつもなく大きな木があった。
ガツンッ!
ピッカマン 「いいい、いってぇぇぇ・・・あ!急がねば!!あぎゃああああぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!!」
ピッカマンはその巨木にぶつかっていた。真っ正面から「ガツン」と。
そのころ・・・
ピッチマン 「はぁ、どこにもいないね。ピッカマン。」
クリス 「ま、あいつのことだから、中央公園まで直線で行ったんじゃないか?」
ピッチマン 「直線・・・って言うと?」
クリス 「こういうことだよ。」
地図が映し出された。
クリス 「中央公園へは、この森が邪魔してまっすぐ行くことはできない。つまり、遠回りすることになるんだ。地図上の青い線のルートを通ることになるわけ。」
地図には青い線がさっきまでいたところから、スーっとのび、やがて、中央公園にたどり着いた。
クリス 「だが、遠回りすると言うことは、最短ルートがあるわけだ。その最短ルートってのが、この森を突っ切るルート。赤い線だ。」
今度は赤い線が、森を突っ切って中央公園にたどり着いた。
クリス 「ピッカマンは赤いルートを選んだ。ってわけ。」
ピッチマン 「あー・・・」
クリス 「あのスピードで行ったらちょっと前にこの・・・巨木にぶつかった計算だ。あいつの頭なら九六パーセントの確率でぶつかるな。」
ピッチマン 「ハァ・・・」
そして、中央公園の隣にある時計台が
ガーン ガーン
と、低い鐘の音を響かせた。
2時を知らせる、鐘の音を。
ピッチマン 「!」
クリス 「二時・・・か。」
ガーーーーーーーーーーーッッッッッ!!!!!
舗装されていない道を滑る大きな音と、煙を上げながら、ピッカマンはブレーキをかける。
そして・・・
ガツン!
ガシャーン!!
森と公園を分ける柵に思いっきりぶつかり、柵は甲高い音を上げて倒れた。
で、公園中の視線を受けるピッカマン。
ピッカマン 「あ・・・え・・・あ、ああ、あは、アハハハハ〜・・・」
し〜ん・・・
ピッカマン 「あ・・・あのー・・・」
??? 「あ、そんなに急いで、わざわざ森の中を突っ切ってきたということは・・・大食い大会への参加希望?」
ピッカマン 「へ?あ、まぁ。そうですけど・・・」
??? 「あ〜っ!よかった。ちょうど今受け付け延長手続きをとるところでしたよ。これってメンドイんでね。主催者ですら手続きしなきゃならないなんて変だよね、この国・・・まぁ、とにかく。二十人そろってよかったぁ・・・」
ピッカマン 「え?それって・・・」
??? 「あぁ、君が二十人目の参加希望者。よかったね。二時ちょうど。こんなすごいタイミングで滑り込むなんて君すごいよ。多分君が滑り込んできたのは2時ジャスト。本当の『ちょうど』だよ。二時に滑り込んできたんだからね。・・・僕、時間の感覚だけは鋭いから・・・あ、僕は主催者兼市長のセリファ。よろしく。」
十三、四歳ぐらいに見える少年、「セリファ」は、国王の息子である。
ピッカマン 「あ、こちらこそ。」
セリファ 「さってと・・・参加希望でしょ。そこに受付があるから参加登録してきなよ。」
ピッカマン 「あ、どうも・・・」
受付ナビ 「こちらは、『ネールディア市ミカン大食い大会』受付です。参加登録を希望される方は、プリントされる受付申し込み書に書き込むか、"SEN-PCIS674"でコネクタへ接続してください。プリントを希望される方は"1"を、"SEN-PCIS674"での接続を希望される方は"2"を押してください。」
クリス 「おーい、ピッカマーン。」
ピッチマン 「あー、ピッカマーン。急にどこh・・・」
ピッカマン 「あ!ちょうど良いところに来たクリス!"SEN-PCIS674"で受付と接続してくれ。」
クリス 「ん?あ、間に合ったんだ。参加登録ってことか。」
ピッカマン 「そういうことッス。・・・っと。」
受付ナビ 「"2"番、"SEN-PCIS674"での接続による参加登録を選択しました。ソケットに"SEN-PCIS674"Aコネクタを接続してください。」
ピッチマン 「あぇ?」
クリスはポケットからケーブルを取り出して接続した。
カチッ
ピッチマン 「・・・あ、あれ・・・」
クリス 「"SEN-PCIS674 プロトコルA2"接続確認。ゲスト接続 完了」
受付ナビ 「"SEN-PCIS674 プロトコルA2"ホスト接続確認・・・ゲストからの接続を確認。テンプレートデータ送信」
クリス 「テンプレートデータ確認・・・自動入力完了。データ送信」
受付ナビ 「データ受信確認・・・整合性確認・・・サーバーと接続中・・・接続確立、データ登録・・・・・・サーバー側の受理を確認・・・参加登録が完了しました。あなたの参加番号は『二十』です。」
クリス 「はい。OK。」
ピッカマン 「はぁ、間に合ったよぉ・・・」
ピッチマン 「あのー・・・」
セリファ 「さ、早くそこに。」
ステージ上に、山積みにされたミカン。そして、二十席あった椅子が全て埋まった。
セリファ 「えっと・・・では、これから第六回ネールディア市ミカン大食い大会を開催します!」
ワーーーーッという声が公園からわき上がる。
・・・ ・・・
ピッチマン 「わーーーーー・・・・・・あ゛ぁぁぁぁぁぁぁぁっっっっっ!!!」
セリファ 「というわけで、ルールを説明します。まず、勝敗は五分間でどれだけのミカンを食べられるかで決まります。より多く食べた方が勝ちです。飲み物は事前受付時に登録したもののみです。後は妨害以外なんでもありです!」
ピッカマン 「ふーん。何でもあり・・・」
セリファ 「では・・・始めたいと思います。準備は良いですか!?」
コクッ
セリファ 「良いみたいですね・・・じゃ・・・よーい!はじめ!」
そばにある時計が動き出す。そして参加者の手が動き・・・
ピッカマン 「やっぱ・・・ここのミカンは・・・最高だぜ!!」
参加者 「え・・・」
クリス 「あの・・・手が見えないんですけど。」
参加者4 「なんか食えば食うほどスピードが上がってる気が・・・」
2分半経過
セリファ 「二分半経過しました。現在、個数は、一番が七十八個、二番が六十二個、三番が八十個・・・十八番が四十六個、十九番が九十七個、二十番が二百四十六個!!」
「ハァ!?」
観客 「おいそれ数えかたまちがってんじゃねーのか!?」
参加者十九 「オレもうやる気が失せてきた・・・」
ピッカマン 「まだまだいけるッス〜♪」
「ハァ!?」
終了三十秒前
セリファ 「あと三十秒です!」
と、そこには何とも言えない雰囲気が漂っていた。
なんつーか、どよ〜んというかし〜んというかハァ!?っていうか。
参加者3 「オレもう食えない。違う意味で。」
セリファ 「五!四!三!二!一!終了!!参加者の方は口に入れるのを止めてください。今、口にある分も得点に入ります。今から口に入れると失格になります!」
ピッカマン 「はぁ〜。食った食った〜〜♪う〜ん、でもな〜んか物足りねぇな〜」
「ハァ!?」
セリファ 「では、結果発表です!一番が百六十三個、二番が百三十個、三番が百五十一個・・・十八番が百二十二個、十九番が百九十二個、二十番が五百六十個!!結果、優勝は二十番の『ピッカマン』さんです!!」
観客 「五百六十個・・・そんなバカな・・・」
ピッカマン 「イエェェェェェーーーイ!!!」
セリファ 「では、感想を聞きたいと思います。どうでしたか?この大食い大会」
ピッカマン 「いやぁ、ネールディアのミカンは本当にうまいッス。これだけ食べれてよかったッス。まぁ、あと四百ぐらいは入ったんですけどねぇ。競争心ってのは無かったんだけどね。」
セリファ 「アハハ。あと四百ですか。確かにあのペースなら四百は簡単に行くぐらいの勢いでした。」
ピッカマン 「エヘヘ、どうもどうも。」
セリファ 「では、優勝賞金の五百万円と、副賞として、『つぶりん』百個入り五箱を差し上げます!はい。どうぞ!」
ピッカマン 「うぉー、つぶりんだー」
セリファ 「『つぶりん』はネールディアでももっともおいしいとされるミカンです。ぜひ、味わいながらゆっくりまったりと。」
ピッカマン 「こたつにでも入ってゆっくりまったりと。」
セリファ 「それもいいですね。つぶりんは意外と日持ちしますから。取れたてもおいしいけど、適度においておくとよりおいしいですよ。」
ピッカマン 「へぇ〜。」
セリファ 「では、これでネールディア市ミカン大食い大会を終了します!」
ザワザワザワザワ・・・
ピッカマン 「ウイーッス。」
クリス 「資金集めご苦労さん。」
ピッチマン 「あのー・・・」
クリス 「にしてもな、他が百個台なのにアンタだけ五百個台なんて・・・」
ピッカマン 「ミカンに関してはオレの胃は無限の宇宙だからな。」
クリス 「はぁ・・・さてと、一大イベントも済んだことだし、適当に回って食料かって行きますか。」
ピッカマン 「んだな。」
ピッチマン 「あれ!?もう終わっちゃうの!?ちょ、ちょっと待って!!オイ、待てって!オーーーーーイッッッ!!!!」
To be continued...
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結局最後まで忘れられたピッチマン。
いつもはツッコミ役で元気だったピッチマン。
でも今日は存在薄かったピッチマン。
ネールディアでの話はまだまだ続く。
-後書き無き分-
テスト。テスト、テスッ・・・もうすぐ中間テストDEATH!ガハハハハ・・・
orz(マジで死にそう
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