第十四話 〜新たな旅路に - virtual way〜

セリファ	「・・・」
ピッカマン	「・・・」
ピッチマン	「・・・」
クリス		「・・・」
ピッカマン	「なぜ君たちは喋らないんだい?」
セリファ	「いや、本当にこの船でたどり着けるのかな・・・って。」
クリス		「当然の心配だわな。」
ピッチマン	「これでも僕が半日かけて作ったんだもん!作ったんだもん!!」
セリファ	「はぁ・・・」
ピッカマン	「なぁ、セリファ。」
セリファ	「はい、何でしょうか?」
ピッカマン	「この船、いつ沈んでもおかしくない状況なのは、わかるよね。」
セリファ	「はい、少し冷たくなってきましたから。」
ピッカマン	「で、セリファは魔法使いだったよな。」
セリファ	「はい。」
ピッカマン	「今ここで空を飛べるか?」
セリファ	「無理です。」
ピッカマン	「(あっさり言いやがった!!!)」
クリス		「何で?」
セリファ	「杖をスタートさせるだけの魔力を使うとこの船が衝撃で沈みますから。」
ピッカマン	「(衝撃ってなにーーー!?そしてスタートってなにーーーー!?)」
クリス		「スタートって何ですか??」
セリファ	「杖自身の持つ魔力が暴走しないようにいつもは術者の力でリミッターがかけられているんです。で、杖を使うときにそのリミッターを外すことを『スタート』っていうんです。」
クリス		「は、はぁ。で、魔法を使うと衝撃が発生するって言うのは聞いたこと無いんですけど・・・」
セリファ	「魔法を使うときは、魔力を一点に集中させて放出するんです。外部に放出する以上、当然ロスが発生してしまうんです。その魔力のロスが衝撃波になるんです。」
クリス		「なるほど。」
ピッカマン	「(頭の中がかなりすっきりしたーッ!)」
ピッチマン	「なら、ある程度離れれば大丈夫・・・ってことだよね。」
セリファ	「はい。十メートル位離れれば船は沈みません。多分。」
ピッチマン	「そうかそうか・・・ならば・・・」
セリファ	「な・・・何をする気ですか!?」
ピッチマン	「あいやぁぁぁぁぁーーーーーっっ!!!!」
セリファ	「うわぁぁぁぁぁぁーーーー!」
ピッカマン	「なっ!?」
クリス		「小さな体に驚異的なパワー。新型ピッチマン、非発売中。」
ピッチマン	「早く!」
セリファ	「あ、ハイ。」
そういうと背中から杖を取り出してなにやらぶつぶつと言い出した。
「解き放て、我らの力。目覚めよ!黒の翼!!」
黒い柄の先に青みがかったきれいな水晶が埋められた杖が現れた。
杖にまたがると同時に杖の落下はその場でとまった。
ピッカマン	「おぉ。」
セリファ	「どうですか?船、大丈夫ですか?」
ピッチマン	「少し浮き上がった感があるから大丈夫だと思う。」
ピッカマン	「うん。大丈夫。ところで、その杖どれぐらいのスピードが出るの?」
セリファ	「通常速度で時速四十キロメートルで、最大まで加速すると時速八十キロメートルまで出ます。」
ピッカマン	「速っ!」
セリファ	「じゃあ、僕先に行ってますね。」
ピッカマン	「うぃ。」
ものすごい速度でセリファは遠ざかっていく。
ピッカマン	「さてと、こちらはゆっくり行きますか。」
・・・
・・・
クリス		「なぁ。」
ピッカマン	「なんだ?」
クリス		「本当にこの船は進んでいるのか?」
ピッチマン	「進んでる。だってデザグドの島が『少し』大きく見えるようになったもん。」
クリス		「『少し』・・・」
「エイタゲイトレオペス!」
魔法陣が船の下に現れると同時に、小さな波が船の周りに起こった。
青色だったので、魔法陣の形はよくわからなかった。
ピッカマン	「!?」
セリファ	「いや、あまりに遅いので来ちゃいました。」
クリス		「やっぱりな・・・」
セリファ	「少し気分が悪くなるかも知れないので、気をつけてくださいね。」
「テリオプト・デザグド!」
周りが真っ暗になる。
ピッカマン	「キツイ・・・」
すぐに周りは明るくなった。
セリファ	「到着しましたよ。」
ピッカマン	「速っ!」
セリファ	「えぇ、地球の反対側にも三秒で行けます。僕が一週間動けませんが。」
ピッカマン	「で、ここにあるんだよね。アレとかソレが。」
クリス		「アレドガゾレッデナンナンダヨ」
(アレとかソレって何なんだよ)
ピッチマン	「ハイ?」
クリス		「ズビーガーブブンドノヅウジンニノイズガバイッデル。ゾレド、オンゼイブブンニウゴイデイナイブロッグガアル。」
(スピーカ部分との通信にノイズが入ってる。それと、音声部分に動いていないブロックがある。)
ピッカマン	「ワケがわかんない。」
クリス		「ヨーバ、ゴワレダッデゴド。」
(よーは、壊れたってこと。)
セリファ	「ブロックテレポートの時にその部分で切れたようです。」
ピッカマン	「ブロックテレポート???(最近ワケのわからん言葉が・・・)」
セリファ	「転送エリアをいくつかのブロックに分けて転送する方法です。魔力消費が少ないので、ほとんどの魔法使いはこれを使ってます。ただ、機械を転送するときは、その機械を一ブロック内に納めないと壊れちゃうんです。一時的ですが。」
クリス		「マイドマイドゴンナンデババナジニナラナイガラザ、ドウニガジデグレナイ?」
(毎度毎度こんなんでは話にならないからさ、どうにかしてくれない?)
セリファ	「わかりました。次から量子テレポートしますね。・・・あ、その故障は、一時間ぐらいで直りますから。」
クリス		「イヂジガンネ。ワガッダ。・・・ッデ、ダイマーブブンマデゴワレデンジャネーガヨ!」
(一時間ね。わかった。・・・って、タイマー部分まで壊れてんじゃねーかよ!)
ピッカマン	「とりあえず、体が動くならとっとと先に行くぞ。」
ピッチマン	「後何日だっけ?」
クリス		「ズマナイゲド、ノゴリニッズウヲギオグジデイダドゴロモゴワレダ。」
(すまないけど、残り日数を記憶していたところも壊れた。)
ピッカマン	「・・・」
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残り日数すらわからなくなってしまったピッカマンだが、とりあえずデザグドに到着。
ぴかのかけらとクリアサファイアを盗んだのは本当にデザグドなのか?
そうだとしても、まだ国内にとどまっているのか?
次回、乞うご期待。
-番外の番外編第一話 〜この話の中に - First word〜
ピッカマン	「・・・」
ピッチマン	「・・・」
ピッカマン	「あ・・・『後書き』にしちゃあずいぶん派手だな・・・」

その後書き・・・らしきものには
『First word』
と「でっかく」書かれ、その上にはメイスらしき絵が・・・

ピッチマン	「あの絵描いたの誰だよ!!」
ピッカマン	「まぁ、とりあえずミカンでも食いながら行くか。」
ピッチマン	「ミカンは余計だよ!!」

そして、後書きの扉は開かれたっ!

ピッカマン	「やっぱ後書きは無駄だなぁ。」
ピッチマン	「いや、無駄なんかじゃない!」
ピッカマン	「無駄だって言ってんだよ!水ぶっ掛けられてぇか!!」
ピッチマン	「う・・・」

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