第二十二話 塔の理由 - Tower's Reason -
さて、ネズミ地獄を無事超えてピッカマン御一行は戸を開け階段を上り戸を開けた。
そこに広がっていたのは・・・・・・
ピッカマン 「川・・・・・・?」
クリス 「川、だな」
セリファ 「きれいな水ですね〜」
ピッチマン 「何で川?」
川。
その川には、絶対洗剤のCMにしか出てこないような真っ白なタオルや服――主にワイシャツ――が流れていた。
ピッカマン 「何であんなものが?」
謎の声 「お前達へ与えられた第二の課題・・・・・・それは、その川に流れているものを一つ残らず拾うことだ。なお、休憩はない」
ピッカマン 「何故?」
謎の声 「そういう『課題』だからだ。それ以外の何物でもない」
ピッカマン 「・・・・・・何か誤魔化された気が」
謎の声 「な、何をする!こら、マイクを奪うな!!やがっ!?」
必死に抵抗するも、謎の声の主はマイクを強奪された。謎の声が一旦途切れ、奪った側と思われる別の声がスピーカーから流れ出す。
謎の声(二)「課題を作るのに理由なんかいらないわ!」
そして、その声の主はどっかで聞いたことあるような台詞をスピーカーに向かってぶちまける。
ピッカマン 「へーへーそーですか。(某有名韓国ドラマ)バカが」
謎の声(二)「バカとは何よバカとは!私は(某有名韓国俳優)様に惚れただけよ!だから(某有名韓国ドラマ)を何度も見た!!」
ピッカマン 「要らないところまで言ってるような気がするが・・・・・・っつか(某有名韓国俳優)に『様』なんか付けるからバカって」
謎の声(二)「あなた達に(某有名韓国俳優)の良さなんか分からないわ!」
ピッカマン 「上手いこと金蔓にされていることにも気付かずにキャーキャーわめいてまぁなんと見苦しい」
謎の声(二)「私たちは純粋に(某有名韓国俳優)様に(以下略)」
ピッカマン 「まぁせいぜいそう騒ぎまくって(某有名韓国俳優)の財布を膨らませてやりな」
謎の声(二)「何よえら―」
ピッカマン 「はいはい」
謎の声(一)「・・・・・すまなかったな。とりあえず君たちは課題に集中してくれたまえ」
部屋の隅に設置されたスピーカーからブチッという音が聞こえた代わりに、謎の声は聞こえなくなった。
ピッカマン 「・・・・・・はいはい・・・・・・」
ピッカマン 「突っ込めぇぇぇぇぇ!!」
ピッカマンの突進命令の後、四回、水とその音が弾ける。
ピッカマン 「冷たっ」
謎の声(一)「・・・・・・十分経っても終わらない場合は、冷房がかかる。そのつもりで」
ピッカマン 「な」
反論する間もなくまたしても小さくブチッと鳴る。
ピッカマン 「・・・・・・聞いたよな」
クリス 「十分経つ前にやればいいんだろ」
セリファ 「寒いのは苦手なので」
よく考えればセリファがいたネールディアは温暖な気候だった。
セリファ 「最低気温、二十三度を切ったこと無いんですよ。最高気温が二十七度を超えたこともありません」
何とも安定した気候。うらやましい。
その放送が流れる間も、服その他諸々は次々と川から引っ張り出される。
ピッカマン 「全く。こんなCMでしか無いような白い服、タオルその他をいったい何に使うんだか。第一どこから手に入れたんだよ・・・・・・」
愚痴った数秒後、スピーカーからぷちりと鳴った後、ノイズがスピーカーから流れ出す。
謎の声(一)「十分経った。冷房をかけるぞ」
ぷつん。
二言言って、どこからか冷風が吹き出す。
はずだった。
ピッカマン 「暖かいぞ?」
謎の声(一)「設定温度は二十度だ」
ぷつん。
それに気付かず、現実と矛盾した忠告を行う。
クリス 「暖かいんだがな」
セリファ 「暖かいですね〜」
しかし、
謎の声(一)「せいぜい、凍え死なないように気をつけるんだな」
ピッカマン 「むしろ極楽で死にそうです」
クリス1 「いや〜、快適だな」
セリファ 「ですね〜」
より快適さが増したその環境で服等が引っ張り上げられるペースは上がった。
謎の声(一)「何故だ。何故ペースが落ちない」
謎の声(二)「さぁね。頑張って耐えてるからかもよ」
ピッカマン 「この調子なら結構行けるかもな」
クリス 「んだな」
がぁっ、が、ぐん。
音のした方向へ振り向く。
ピッカマン 「なんだ!?」
クリス 「空調システムがついに限界を超えたんだろ」
ピッチマン 「『ついに』?」
クリス 「さっきまで温風が出ていたのは、空調システムの故障が原因だろう。そこから考えて、これだけの長時間運転は相当の負荷だろうに」
セリファ 「終わりましたよ」
謎の声(一)「・・・・・・終わったようだな。仕方がない、ドアを開けるか」
スイッチを押す。
ぷつん。
謎の声(一)「・・・・・・課題クリアだ」
ドアが開かれた。その先は、未だ真っ暗で何も分からなかった。
ピッカマン 「なぁ、聞こえてるか」
ぷつん。
謎の声(一)「ど・・・・・・何だ?」
ピッカマン 「―先に行ってくれ―今回の課題、どんな経緯で出来たんだ?」
謎の声(一)「上層部で洗濯をしていたら何やら落ちて流れたらしい」
ピッカマン 「・・・・・・一つ言って良いか?」
謎の声(一)「なんだ?」
すぅと息を大きく吸って、ピッカマンは叫んだ。
ピッカマン 「ふざけんじゃねぇ貴様らぁぁぁぁぁ!!以上!」
ガタンと勢いよくドアを閉めてその場を去った。
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「やっと敵の陣地らしいのが出てきたな」
「そうだな」
「ですね」
「でも」
「何だ?」
「チーム戦をしたのは初めてだな」
「そうだな」
「ですね」
「なぁ」
「なんだ?」
「なんですか?」
「もうちょっと幅の広い答え方は出来ないのか?」
「さぁな」
「僕にはちょっと分かりません」
「いや、自分で分かって無くてどうするよ」
次回、第二十三話 〜塔の初戦 - Re.Team battle〜
-作者の後書きセカンドエディション-
こんにちは、作者のM3A3です。
さて、徐々にアニメ化計画も進行しておりますこの「ピッカマンとピッチマンの浪漫りょこ・・・」(以下略)は(大嘘)どうやら日本放送協会の教育チャンネルで放送されるようですね。(大嘘)
今回のテーマは「『桃太郎の様に、川で洗濯していて、もし手が滑って洗濯物が川に流れてしまったら。もし、洗濯物を入れたかごをひっくり返して川に流してしまったら、下流の人はどうするだろうか』という良くある素朴な疑問に対する答え」です。
ではこのテーマを自分で考えてしてみましょう。まず、「良くある素朴な疑問」に対して「(ねーよ)」を入れるべきですね。
以上です。懲りませんね。
では、最近あったこと。まず、さっき出てきた日本放送協会の教育チャンネルで毎週土曜日六時半より放送中の「ツバサ・クロニクル」が終了し、次の番組は「ツバサ・クロニクル」となりましたね。そうです。再放送です。はっは。そういえばメジャーも一話から再放送だし。日本放送協会は一体何をやっているのやら。ふざけんな、と。第二シーズンは来年四月より放送予定てあなた。ってな感じで次回は「人気番組があと二話で終了。後続番組は一体何か、第二シーズンかと期待していた視聴者に発表されたのは、同番組の再放送だった。視聴者からのクレームに大騒ぎの国営放送団体が、打開策として一クールのアニメを撮影することとした。が、ぴったり合う声優が見つからない。そんな中、ずぶの素人であるピッカマン達に何故かオファーが・・・・・・」です。(嘘の超大作)
ではまた。
M3A3より逆襲の念を込めて
二〇〇五年十月二十二日 二十一時二分
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