「みうらくんが使ってみました」
−日本語学習のための新しいウェブサイトを紹介します−
国際交流基金は1972年の設立以来、一貫して海外における日本語教育の支援を実施してきました。ここ何年かは高校生を中心とする若年層の初級学習者が急増し、わたしたちの支援も、そういった若い世代に軸足を移してきています。
彼らは、アニメ、まんが、J-POPなどのいわゆる日本の若者文化に親近感を抱いており、またインターネットをはじめとする新しいメディアを通じた情報収集を日常としているようです。国際交流基金はそういった世界中の若者と日本語学習を結ぶツールとして、2010年に3つの新しいウェブサイトをオープンしました。それらは「Web版『エリンが挑戦にほんごできます』」、「アニメ・マンガの日本語」そして「日本語学習ポータル『NIHONGO eな』」の3つです。この紙面でそれぞれについて簡単に紹介したいと思います。
「Web版『エリンが挑戦にほんごできます』」https://www.erin.ne.jp/jp/ (日本語/英語)
エリンとホニゴン先生が登場する、DVD版「エリンが挑戦にほんごできます」は、昨年タイ語版も出版されたので、もうすでに、実際に教室で生徒さんたちと使ったことのある方も多いのではないかと思います。エリンがホニゴン先生から日本語を学びながら、日本の学校や町の生活を経験することで、いろいろな日本文化も体験することができるという、画期的な日本語教材です。
<今回開設されたWeb 版の特徴>
・ DVD版の228本の動画すべてを見ることができます。
・ DVD版にはないオリジナル映像「マンガで覚えるオノマトペ」のほか、日本文化を伝える「見てみよう」の収録写真633枚は手軽に印刷して教室で使うことができます。
・ エリンとホニゴン先生といっしょに日本語を勉強したあとで、2161問の練習問題でさらにレベルアップできます。
・ 30問連続正解すれば師範認定が受けられる「見てみよう」文化クイズや、「やってみよう」体験型ゲームで、25課分の日本文化を疑似体験できます。
・ さらに会員登録をすれば、アバター登録して自分が参加する日本語のロールプレイングゲームを楽しむことができます。
<みうらくんが使ってみました>
・ エリンの学校生活を紹介した動画は確かにDVD版と同じもの。Web版は「日本語漢字バージョン」、「日本語ひらがなバージョン」、「ローマ字バージョン」、「英語翻訳バージョン」の字幕を選んで表示させることができるよ。便利だねえ。
・ 「見てみよう」文化クイズは「日本の生活」、「日本の学校」「日本の文学」などいろんなジャンルの問題があります。少し難しくてわたしもたくさんも間違えたけど、同じ問題を繰り返しやることでよく覚えられるし、20問連続正解で黒帯、30問連続正解すると師範の称号がもらえるのでうれしいですよ。わたしも師範を二つもらいました。
・ 日本語のロールプレイングゲーム「にほんごクエスト」は、日本語を使って町を冒険するゲームだよ。会員登録したあとで自分のアバターを作れば、そのアバターが町を冒険するという設定です。秘密の呪文を探して、買い物したり、温泉へ行ったり、ピンポンしたりできます。このサイトで日本語を勉強すればするほど、たくさんのことが出来るようになるよ。
「アニメ・マンガの日本語」http://anime-manga.jp/index.html (日本語/英語)
世界中の若者の間で、今、日本のアニメ・マンガが大人気です。タイで学ぶ日本語学習者の中にも、アニメ・マンガをきっかけに日本語を学び始めた人も多くいるのではないでしょうか。しかし、アニメ・マンガの日本語は、教科書や辞書に載っていない表現も多く、なかなか難しいといわれています。そこで、アニメ・マンガに現れるさまざまなキャラクターや幅広いジャンルの日本語を楽しく学べるEラーニングサイトを作りました。
<このサイトの特徴>
・ 海外で人気があるアニメ・マンガ作品の実際のセリフなどに基づいて作成しました。アニメ・マンガに現れる生き生きとした日本語を学ぶことができます。
・ アニメ・マンガの日本語を、アニメ風のキャラクターやマンガによる解説など、アニメ・マンガの世界観の中で学ぶことができます。
・ 興味や日本語のレベルによって学習内容や方法を自分で選んで、クイズやゲームで楽しく学ぶことができます。
<このサイトの内容>
キャラクター表現:
アニメ・マンガに典型的な8人のキャラクター(男の子、女の子、野郎、侍、おじいさん、お嬢様、執事、大阪人)に特徴的な表現(一言フレーズ、文法、呼称、発音)を学ぶことができます。
「キャラクター一斉変換」「キャラクター別解説」「クイズ:誰のセリフ?」の3部構成。音声を聞くこともできます。
ジャンル表現:
海外で人気のアニメ・マンガの4ジャンル(恋愛、学校、忍者、侍)のそれぞれに特徴的な表現を学ぶことができます。
用語クイズ ジャンル表現を初級200、中級500、上級1000のレベル別クイズで学習できます。
用語を使ったマンガのシーン例を見ることができます。
場面別表現 ジャンルの典型的なストーリー展開に沿ったマンガで、場面別によく現れる一言フレ
ーズ、オノマトペ(擬声語・擬態語)、文化情報を学べます。
漢字ゲーム 各ジャンルでよく使われる漢字の意味や読みを初級、中上級レベルのゲームで学ぶこ
とができます。
<みうらくんが使ってみました>
・ いろんな仕掛けがある大きなサイトなので、最初画面が開くのに少し時間がかかるけど、我慢してまっているといろいろおもしろいことができるよ。
・ キャラクター表現は音声がアニメキャラクターの声優の声のようでリアルでいい感じ。しゃべり方の解説も詳しくておもしろいよ。「クイズ:誰のセリフ?」はおもしろいけど終わりがないので、ちょっと疲れちゃうかな。
・ 用語クイズは10問の質問に答えるたびに、そのフレーズが使れている、実際のマンガのシーンを見て勉強することができるので、とてもいいよ。
・ 忍者漢字ゲームは、「術」「裏」「巻」などの忍者に関連のある漢字の読み方や意味を当てるゲームです。たくさん当てると賞品がもらえるよ。わたしももらいました。
「日本語学習ポータル『NIHONGO eな』」http://nihongo-e-na.com/jpn/ (日本語/英語)
世界中で日本語を学ぶ人が増え続ける中、日本語の勉強の方法もさらに多様になっています。中でも若者を中心にインターネット上に公開されている、いろいろなサイトを使って日本語の勉強をしている人も多いのではないでしょうか。「日本語学習ポータル『NIHONGO eな』」はこのような日本語学習のウェブサイトやツールについての情報を分かりやすく伝え、より多くの学習者がより効果的に利用できるようにすることを目的としています。日本語と英語で同じ内容を紹介しています。
<主な機能>
・ 「eなコレ」 学習する人のニーズや興味にあわせて、サイトやツールを紹介しています。かな
練習のゲームや学習方法のアイデアを集めたリスト、サイトの使い方の提案などの記事があります。
・ 「サイト検索」 聞く、読む、漢字、辞書、翻訳などのカテゴリーからサイトやツールを検索する
ことができます。そのサイトでできることが簡単にまとめてあります。画像を使った使い方の紹介もあります。
・ 「eな情報局」 利用者からサイトやツールに関する情報を提供してもらい、サイトのコンテンツ
に反映させます。
<みうらくんが使ってみました>
・ 「eなコレ」はいろいろなトピック、例えば「覚えられない人のために」「You Tubeで日本語学習」「メールの作成手伝います」「ニュースの語彙をゲームで増やそう」など、目的別の日本語学習ウェブサイトがきれいに整理されていて、とても便利です。
・ インターネット上のいろんなウェブサイトの情報をつれてくるeジェントのみなさん(「eなの世界」に解説があります)が、とってもかわいらしくてわたしは大好きです。
・ 「eなコレ」と「サイト検索」機能を使って実際にひらがなの学習ができるサイトを探して見ました。あっという間にたくさんの楽しいサイトに出会うことができて、とても満足しましたよ。