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移住して6年


 時が流れるのは早いもの。屋久島へ来て早6年の月日が流れようとしています。島の生活にもすっかり慣れました。都会生活ではなかなか感じることが出来なかった、四季を楽しむ生活を送っています。都会にいた頃は、厚さ・寒さに季節を感じるものの、自分の実生活にそれほど大きな変化はなく、なんとなく季節が変わっていく生活で、自分の心がいつも取り残されていた気がします。しかし、今の生活は季節にあわせ山菜取りをしたり、季節に追われるように畑仕事に精を出したりと、自然とともに生きています。
 都会生活をしていた頃は、心の中に閉塞感があり、こんな生活をしていて自分の人生を終わってしまっていいのだろうかという疑問が常にありました。移住前は地方公務員をしてたので、平日はとても忙しい毎日を送っていましたが、経済的にも恵まれ、休みも多く、物質的には何の不自由も無かったように思います。それでもその裕福な生活を捨て、島へきてしまったのはやはり自分にあった生活をしたかったからで、自分本来の人生を送りたかったからだと思います。
 いつも自分は犬でないかと思います。都会ではマンションや家の中で飼われて、ノイローゼになってしまう犬がいると聞きます。人間のような高価な食事を与えられ、冷暖房完備の部屋で飼われ、何の不自由も無いのでけど犬本来の生活ではないので、それに適応できない犬は病気になってしまうようです。犬である私は都会生活にはなじめず島に来てしまいました。生活自体は結構厳しいものがあるけれど、それでも自分本にあった生活を送っている気がします。
 島へ来て一番変わったのは心の中です。心のなかの痞(つか)えがなくなり、不安感や閉塞感がなくなりました。
 50歳を過ぎ、人生の最後の時期を向かえ、ただただ季節に合わせて淡々とシンプルな生活を送っていくだけの人生ですが自分は満足しています。
 
*島の生活を始め、都会生活と何が変わったのか、このコーナーで検証してみたいと思います。


tukiyo.JPG  「月夜の愛子岳」。屋久島の月夜は、すばらしいです。月の光で森の中の照葉樹の葉が光り、遠くの山は青く染まります。近所の知り合いの家で飲んで、外灯の無い森の中の道を歩いて帰ってくるのは楽しいです。

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