「マクロス デジタルミッションVF−X」
(バンダイビジュアル、プレイステーション版)

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「逆襲のシャア」の項でさんざん扱き下ろした(^^;)このゲームだが、 実はその扱き下ろした「バルキリー三段変形で操作系が劇的に変わる」ことこそが このゲームの醍醐味であるので、フォロー(?)かたがた少々述べさせていただく。

「VF−X」はフルポリゴンによる3Dシューティングゲームである。 自機は数種類の可変戦闘機「バルキリー」を乗り換えることができ、 宇宙、地上など全9ステージをひたすら独りで闘い抜く。

戦闘機形態「ファイター」は、通常のフライトシミュレーションを踏襲した 操作系である。常に前進し、スティックは操縦かんに見立てればよろしい。
人型ロボット形態「バトロイド」は、地上戦型ロボット3Dシューティング ゲームを踏襲した操作系である。 常態は静止で、地面(2次元平面)を前後左右に動き回れる。
鳥型ロボット(?)形態「ガウォーク」が独特である。 常態はホバーリング静止で、強制スクロール型3Dシューティングゲームに 近い、スライド移動が中心となる。

「マクロス」も御多分に漏れず何作もゲーム化されている。
古くはパソコン版横スクロールゲーム(古い!ボーステック?)を始め、 クラシックファミコン、アーケード、サターン、プレステなど 様々な形で、スクロールシューティングが中心かな?、ゲーム化されている。

しかし、いずれも「ガウォークが一番使いやすい」というのが定評である。

スクロール速度や自機の移動スピード、「板野サーカス風味納豆ミサイル」、 自機の当たり判定(見た目の割に案外狭い^^;)など、 プレイしていて、確かにガウォークに「甘く」作られていると感じる。 まぁ「マクロス」といえばガウォークがエポックメイキングだったから、 それも止むを得ないし、そのお蔭でプレイアビリティ(遊びやすさ)も 上がってるからいいんだけどさ。

しかし、「VF−X」のガウォークは使いにくいのだ!(^^;)
いや、馴れれば最強かもしんないんだけど(^^;)、なかなか馴れない。

操作系はこうである。
左右=左右にスライド移動、上下=ホバリングで上昇・下降、 L1=前進、L2=後退。 武装は固定ガトリング砲とロックオンミサイルの両方が使える。

※固定ガトリング砲=自機正面に連射する。 バトロイド形態では、ロックオンミサイルが使えない替わりに ガトリング砲にロックオン機能が加わるので、あえてこう表記する。
「馴れれば最強」というのは、特に敵都市内戦闘ステージで実感できるが、 対戦車ヘリコプターのようなポップアップ対地要撃がとれるのである。
※ポップアップ=建物や林の蔭からひょいと姿を姿を現して、 目標をロックオン。ミサイルを発射したらまたすぐ隠れるといった戦法。 実際の対戦車ヘリはレーダーマストを使用したり、スカウト(偵察ヘリ)と 連携したりすることで、もっと卑怯なこともできるらしい。
だが、これを習得するまでには「左手がつるっす(T_T)」思いをせねば ならないのだ。
各ボタンは押しっぱなしにしてないと「静止」に向かっていくのだ。 同高度、同速度を維持しながら移動するのはかなりのハイテクを要するだろう。

固定型地上攻撃目標(レーダーサイトなど)を索敵する際によく使う 「上空を前進しながら左旋回」だと「上、左、L1」を同時に押すのである。 実感的には「上」をキープしながら「左」にずらし、「L1」を押す感じか。 「おおっと、左に行きすぎた。ちょい右!」てな場合、 「上」をキープせずに「右」を押しただけだと ガウォークは引力に引かれ、ずるずると下降して行くのである。

けっこう、つらいんですよ、コレが(T_T)。

また、通常の地上戦闘だと、地面近くをホバリング移動することが多くなる。 L1ボタンを押しっぱなしでいるとガウォークに設定された全速力を 出してしまう。さほど速くもないんだけど。別にそれはいい。 しかし敵機との接近戦に突入しても、「微速前進」ができないのだ。

全速前進旋回・全速後退旋回をパタパタと繰り返しながら、 敵機を捉えることになる。

「後退」の「L2」ボタンは左手の中指を使う。 こんな不自由なボタンをここまで酷使させるゲームはなかなか無い。 はっきり言ってフライトシムでもなかなか使わない。

そこで。
こういうときのためにバトロイドが居るのであった。
「天才マックスのように鮮やかに敵機の放つミサイルをかわしながら!」 と言うほど敵機が硬くないのがちょっとだけ悲しいが、 適度な距離を保った銃撃戦を戦うことが出来る。 バトロイドは納豆ミサイルは使えないが、ロックオンガトリング砲は 予想以上に強力だ。2連射も撃ち込めば大抵の敵機は沈む。

ファイター形態は高速移動専用と言ってほぼ間違いない。 同形態でドッグファイトする要素はほとんど、無い。

てなわけで、
従来のマクロスものゲームよりも、各形態での一長一短が極端に設定されており、 得意・不得意を「体で覚えて」いくというストロングスタイルのゲームである。 形態ごとに設定が異なる「ランダムアタック」などの必殺技を ポイントを消費して出す、という要素も そのスタイルを強調しているかに思える。

従来のマクロスものスクロールシューティングで多い、 「三形態どれを使っても大体同じなんだけど、ガウォークが使いやすいから コレで通しちゃお〜〜」ってなゲームではないし、 それからの脱却を目指した心意気は高く評価しよう。

でもプレイアビリティ低いっす。惜しいんだよなぁ。

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