このページでは、フォーセリア世界について、もっと良く知るための辞典を運営しています。現在の辞典は、、、
「フォーセリア辞典」、「ロードス島辞典」、「クリスタニア辞典」の3つ、及び、フォーセリア辞典のI-MODE用検索が有ります。ちなみにもーりょの空想の関連サイトです。
フォーセリア世界とは、1986年8月にコンプティーク誌上にて始まったロードス島戦記のリプレイを皮切りとする、中世ヨーロッパ風のファンタジー世界です。今では、ロードス島、アレクラスト大陸、クリスタニア、ケイオスランドといった各地域で様々な物語が進行し、日本で最大の架空世界の一つと言って過言ではありません。
元々は水野良さんが大学時代、個人的に創造した世界だったそうなのですが、平成元年(1989年)にグループSNEにてソード・ワールドRPGが発表され、北の大陸アレクラストを舞台にすることになると、各作者がそれぞれ設定を出し合うというシェアードワールドの展開を見せてきました。
アレクラスト大陸では各地域をグループSNEの各作者が担当するという形で設定が作られていく予定でした。また、クリスタニアではメインの作者の水野良さんの他に複数の作者が小説を書き綴っていきました。ロードス島でも高山浩さんがTRPGのデザインとマスターを担当した作品があります。
一方、複数のメディアによる平行展開というのも、フォーセリア世界の大きな特徴の一つです。まず1988年のロードス島戦記の小説のヒットを皮切りに次々と小説が発表されました。この小説のヒットの要因の一つとして、出渕裕さんのイラストの影響も挙げられると思います。それを示すように多彩なメディアにフォーセリア世界は展開していきます。
まず、PC9801上で動くコンピュータゲームが小説と同じ年(1988年)に発表されています。音のメディアとしては1989年にロードス島のカセットブックが発表されました。次に映像のメディアとして1990年にロードス島戦記のOVAが発表。その後も1995年にクリスタニアがラジオドラマ化、映画化等、1998年ロードス島戦記〜英雄騎士伝、2002年魔法戦士リウイのTVアニメ化等、有りとあらゆるメディアに実験的に進出しています。
一番最初にTRPG(テーブルトークロールプレイングゲーム)のリプレイとして発表されたことが、この展開の特徴を暗示していたのかも知れません。TRPGというのはマスターと呼ばれるゲームの管理者がシナリオを用意してプレイヤーがそれを遊んでいく内にストーリーが出来ていくというものです。すなわち、複数の作者による共同作業が知らない内に含まれているということが言えるでしょう。この共同作業性がこの世界に隠された特徴です。基本的に一人で行う小説などの創作活動にもこの影響は強く現れており、この世界独特の不安定さ、柔らかさを生んでいます。
こういった複数の作者による世界構築、複数のメディアによる展開、といったことは個性が反映され様々な状況を許容する広い世界を生み出し、バラエティ豊かな物語を作り出せるという大きな利点の反面、統一した世界観が失われるという危険も伴う諸刃の剣です。個性の強いメンバーたちが設定を出し合うわけで、世界観の面で違和感が生じたり、逆に、似たようなアイデアが重なり他地域で形を変えて現れたりする齟齬が発生するのです。また、作者間での作品の発表の時期がずれていき、結局は担当となった地域の設定の発表がいまだ為されていない地域さえもあります。
ソードワールドでは、この齟齬を地域差ということで避けようとしてたり、クリスタニアでは参加する作家陣を制限することで世界観を共有しようとしていたりしています。しかし、このことはシェアードワールドの宿命です。その点をどのように整合させていくかということが架空世界構築の醍醐味の一つでもあります。
このページの辞典はフォーセリアの設定を分かり易くまとめることによって、利用しやすくするのが目的です。まとまった設定を改めて見なおすとそれだけでまた一つの新しい物語が生まれてきます。
また、設定間の齟齬を明らかにして、なるべく少なくする意味もあります。フォーセリア世界には他世界と比して、膨大な資料が在るのですが、主に小説などに分散してしまっているため閲覧性が悪く、そのため、各作者間での齟齬が大きくなってしまっているという現状があるように思えます。
フォーセリアの各世界の展開が一段落した今、日本のファンタジーの草分けでもあり、最大級の架空世界であるこの世界の膨大な資料をまとめることによって、もっと利用しやすいものになり、またさらなる別世界構築の参考になるものと考えています。