




SOIRE


ROBE


展示案さえもモードコピーすることにしたのはこの素敵な広告ページが気に入ったからです。布地屋の広告ですが、グリュオーの描くイラストが本当に素敵。実際にはこんなに素敵に出来なかった。どっかの民族みたいになってしまった・・・。
Crimson of 1952

Blenciaga
このスーツは今回の展示作品で唯一American Collectionから選出したものです。何から何まで赤でコーディネートされ、Jean Patchetのお決まりの顔で妙な説得力とインパクトが訴えかけてくるそんな作品です。なんでか知らないけど異常に短いフィッシュダーツがあったり、前見頃から続いたポケットがポケット口でふわっと体に沿ってカーブしたり、極細の袖だったり、見た目以上に難解な要素を含んでいました。いろいろと反省点もあるし、改善の余地もあり過ぎるのだけど、マヌカンに着せたらびっくり素敵になったからなんだかそんなことはどうでもよくなってしまったりもしました。「赤には赤を」合せることがはやっていたのかなぁ。
私達相当しつこいからね、こういうことのアイデアなら馬鹿思いついてしまう。「ねぇ、いっそ2分の1でも同じことしない?」「ん、それはいい。是非しましょう」ということで即決定!


Crimson of 1952
Crimson of 1952
Jhon Frederick


このスーツはBalenciagaが1951年に発表した「前がフィットで後ろがルーズ」のシリーズの進化版です。Balenciagaのコレクションは単発に終わらずに必ず次のコレクションに同じ要素を含んだ違う作品があったり、無駄なものをそぎ落として生まれ変わったりとその連続性に特徴があります。この作品もそうであり、シリーズでいろいろなアイテムやデザインがあります。前をどれくらいしぼるか、よく見るとパネルラインのようだが切り替えは下までないので、前は一枚裁断なのです。一枚の中に縫い代を確保しながらその縫い目は途中から表にダーツとして出現したりして仕立てに悩まされたり、妙に太い袖なども含めてバランスが難しい作品でした。スカートはあえてペグトップスカートにしてみました。この作品はマヌカンに着せたら異常に素敵に生まれ変わって本人達もびびりました。
このソワレはFrench Vogue、UK Vogue、American Vogue、Harper's BAZAAR、Le jardin des modeと大手のファッション雑誌に掲載され、そのうちHarper's BAZAARとLe jardin des modeの2誌で表紙を飾った1952年Balenciagaの代表的なソワレである。シンプルな白のデュッセスサテンのドレスに真紅のベルベットのロングストールの組み合わせがどうにも高貴な雰囲気を漂わせているのだ。ベルベットの完全な縦地の目を3.5メートルもつれずに縫うなんて、もう本当に苦行としか言いようがない。ほどくって言ってもね、どこからどこまでほどけばいいのやら。白のシルクサテンのこれまたつれること極まりない状態で、やっつけたとはこのことだと言ったところの仕上がりですが、写真がね、そっくりに撮れたの。
こちらのワンピースも結局この写真と表紙のキャプションに掲載されていた全くもって何の参考にもならない程不鮮明で小さな写真しか頼るものがなかったので、8割位は勝手な想像で制作した。Diorは1952年の秋冬にプロフィールラインを発表しており、その一連のワンピースドレスに見られるシルエットは蟻や蜂のおしりを思わせるスカートとタイトな上半身の組み合わせが印象的だが、多分このワンピースもそのシリーズに属していたものに違いないと思われる。ハイネック部分を切り替えもダーツも入れずに続け裁ちにしアイロン操作で成型したり、前中心のスリット部分の縫い代をわ裁ちからくせとりで作ってみたりと少なからず挑戦を盛り込んでの制作となった。これは思いの外素敵な作品に仕上がった。
Blenciaga
SUIT
このコートは結局この一枚の表紙写真しか資料がなかったので、多くの部分を想定して作成した。前端はわ裁ちで襟ぐり後ろ中心までタテ地の目が通っている。資料は衿ぐりもきれいに沿っているので、タテ地を通したのではダーツを入れるしかない。しかもダーツを入れるとなると後ろ中心に縫い目がくることになる。バックスタイルがなかったことから、後ろ中心の縫い目もない見頃と見返しと衿とがわでしかも右と左がつながった一枚のパターンにして作ってみることにした。衿ぐりはかなりの寸法をアイロン処理で追い込んで消し、処理が済んでから毛芯をすえて裏衿側をハ刺しした。簡単そうでいていろいろ試行錯誤させられた作品です。
Dior
COAT
Dior
20年度は、1952年に的を絞り資料収集や制作を行いました。制作した作品などの一部を展示発表という形で公開しました。その模様や作品を紹介します。