切り絵の作り方
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切り絵の作り方

◆ よく見る→ 下絵を描く→ ナイフで切る

 

切り絵の作り方は人それぞれ・・ とりあえず私のおおまかな手順を書いてみました。ご参考になりますれば。

→切り絵のつくり方を電子書籍『切り絵はおもしろい?』(200円)にまとめました。あわせてご覧ください。
河童堂本舗


●よく見る  切り絵にしたいものをよく見る。見るというのは全ての基本で、たとえば風景を見れば「ふうけいきりえ」、石仏を見れば「ほとけきりえ」、人をよく見れば「じんぶつきりえ」と、応用(?)は自由自在です。

私は写真もよく撮りますが、写真を撮っているときは構図に気をとられて意外と細部は覚えていないものです。記憶して自分のものにするにはやっぱり純枠に“見る”というのがいいようです。



●下絵を画く  コピー用紙に鉛筆やサインペン、筆ペンで太めの線の下絵を描きます。
私の場合は印象を頼りに、使用済みコピー用紙の裏などにどんどん画いていきます。子どもの落書きのような下絵を何枚も机の上に揃えておいては、暇なときにペラペラながめて「これは!」と感じるものがあると、スケッチや自分で撮った写真で細部を確認し、最初の下絵のイメージをこわさないように手を入れていくのです。楽〜な気持ちで、落がきの延長のように・・・

《下絵のポイント》 下絵ができたら、コピーをとって同じものを2枚用意しよう。
1枚は下絵としてホチキスで黒い紙の上に止め、黒い紙と下絵を一緒に切ります。
もう1枚は、作品を台紙に貼るとき、糊づけの位置決めに利用します。台紙の下に置き、その下からライトボックスで照らし、下絵に沿って切り絵を貼っていきます。特に切り離されたパーツが多いときには、位置決め用の下絵コピーは必需です。



●ホチキスでとめる  コピーとった下絵の1枚を黒い紙の上に置いて、ずれないようにまわりをホチキスで数ヵ所とめます。



● ナイフで切る  いよいよ、切り始め。手をよく洗って、呼吸を整え、気を落ち着かせ、集中します。

下絵と一緒に切り絵用の紙を切っていきます。
下絵の線にそって切りますが、必ずしも下絵の線のとおりに切れるわけではありません。思いがけない絵ができる楽しみもあります。集中、集中。

《切るときのポイント》 必ず絵柄の中の細かい部分から切り進めましょう。外側の輪郭は一番最後に切り離します。
切る途中で下絵と黒い紙がバラバラになってしまわないための小技です。


●台紙に貼る  切り上がった作品を白い台紙に湖で貼ってできあがり。
このとき糊をつけすぎると紙に皺がよったりするので、ポイントになる部分に必要最小限だけつけて作品を止めるようにします。スプレー糊も便利です。

うまく集中できて、すっと自然に切りあがってくれた作品は、もう二度と作れないもののような気がして大変いとおしいものです。

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●よい切り絵をつくるには



毎日小学生新聞「俳句王」
もう20年も続けてますが・・・

平凡ですが、続けるということでしょうね。

続けていれば当然テクニックはついてきます。そして絵づくりへの姿勢も変化向上してきます。

今まで無意識に身についた常識的なものの見方、染み付いた紋切り型表現をどんどん吐き出す。吐き出して、吐き出していったら、その次につくる作品はもっと違う作品。それをつくったら次は更に違う作品を・・・ 続けることによって、始めた頃は想像もしていなかったような新しい作品が産まれてきます。

新しい作品が産まれるごとに、自分の内面への旅が繰り返される。そうやって、表面的ではない、自分の内側に染みこんだ独特の世界が次第に絞り出され、形成されていくのだと思います。

続けるためにはどうしたらいいのか?
それは、テーマを見つけることだと思います。

好きなテーマを見つける。そして長く続ける。
ありきたりで済みませんが、これがよい切り絵つくる最善の方法だと思います。

 

他の人の作品を鑑賞することも重要です。
ジャンルは何でもいいと思います。芸術作品は作者の技と魂であるとともに、時代や社会の空気を反映しています。新しい着眼点、知らなかった生き方、体験したこともない世の中との繋がり方。他の人の作品は発見や驚きの宝庫です。
そんな発見や驚きは、また次の切り絵制作への後押しとなることでしょう。

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●下絵のヒント・・写真を利用するとき



下絵を作るとき写真を活用する場合も多くあると思います。

写真をほとんどそのまま下絵に利用したい場合。そのときはコピー機の利用がおすすめです。中間調がとんで白と黒だけに近い調子になるまでコピーを繰り返し、これをもとに単純化や省略をして下絵をおこします。すると写真をそのまま利用したようなリアルな表現の切り絵を作成することができます。
パソコンで画像処理できる方は、モノクロに変換して中間調をとばしていけば簡単に上記と同じ処理ができます。お試しあれ。

写真をそのまま複写したら、スケールが小さくなって感動した風景などでも案外つまらない作品になってしまった。そんな場合は写真を見ながら下絵を描きおこしてみてください。写真をスケッチするのです。それでうまくいくことがあります。

そして、利用する写真は自分で撮ったものにしましょうね。カメラをスケッチブック代わりに、いざ画題収集に。

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●下絵のヒント・・私の場合は



じつは私は、切り絵の下絵用としての写生というものをあまりしません。
即興で産まれた線の、勢いを大事にしたいのです。できるだけ何も見ないで自分の印象から発生したラフな線で下絵を描き始めます。変なこだわりだと思っています。これは私が制作する画題の性格上からかもしれませんね。

たとえ画題の対象となるものの写生をした場合でも、下絵をおこすときはできるだけその写生画も見ないで、印象を最大限に生かせることだけを考えながらラフな線で下絵を描きます。
印象から産まれたラフな線の勢いが残っている切り絵は、気に入った作品になることが多いです。

そのうえで、細部の表現については写生画や写真を参照しながら修正を繰り返し下絵を完成させていきます。
切り取る部分と残す部分と。細部にこだわらない部分とこだわる部分と。その按配を検討しながら下絵を整えていきます。何しろ白と黒の二つしか選択できないのですから。パズルを解いていくようなこの作業は、私にとっての至福の時間です。

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●下絵のヒント・・写生にでかけよう



とはいえ、私のケースは一般的ではありません。
やはり良い切り絵には入念な写生が欠かせません。観て「記憶する」ためにも大事な作業だと思います。

写生画を下絵として利用する場合、私のお薦めは、下絵用に新しく描き直すのではなく、写生画に直接手をいれながら切り絵の下絵にしていく方法です。
写生したときの線の勢いが残っている切り絵は、きっと魅力的な作品に変身することでしょう。さあ、スケッチブックを持って、どこに行こう?!

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