04675/04677 HFD03224 YASU イリオモテヤマへら捕獲大作戦
(15) 94/03/20 03:28 コメント数:1

「波紋のみなさま、はじめまして。西表島に住んでいるイリ島太郎と申します。実は、
私の島には昔から、イリオモテヤマへらが生息しているとの言い伝えがあります。イリ
オモテヤマネコの好物だと言う人もいますが、この島にはへら鮒釣りをする人がいない
為、誰も確認できません。イリオモテヤマへらを釣り上げて島の活性化の為にご協力く
ださい」

 ある日、NIFTY-Serveの「釣りフォーラム」の会議室である「波紋」にこのような
書き込みがあった。長年ヘラ鮒釣りをしてきた、シスオペのいちろうさん、サブオペの
joe'sさん、はてまた議長のもじりさんも、初めて聞くこの鮒の名前にびっくりしてしま
った。

「イリオモテヤマネコなら聞いたことがあるが、イリオモテヤマへらとは・・・」
むろん、会議室はこのヘラの話題で騒然となった。

 平成波紋大学のHIROさんは、
「ふむ、ふむ、これはイリオモテヤマネコ発見以来の大事件になるかも知れませんね。
へら釣り界では、千年に一度あるかないかの世紀の大発見になるでしょう」
と用済みの60CCのほ乳びんに感嘆をいれカチャカチャ振りながら訳のわからんことを
アップしてきた。(千年も前からへらがいたのか?オイ!! (;_;) )

 と思えば、「ふふふ 謎のヘラはこの謎のヘラ師にまかせろなさいっ!!」
などとクロさんが真っ先に立候補したりしてしたり、たんぼりさんが「食べてみたい」
などとアップしてきたり、もうグチャグチャで収拾がつかなくなってしまった。

 そこで、この事態を重視した議長は、軽い腰を上げ、

 「よし!!こうなったら、皆の衆っー イリオモテOLMじゃー」
とおたけびをあげた。
 「おう!!」
 全員が賛同のメールを議長に出した。・・・その中でただ一人だけ返事を出さない人
がいた。こまつさんである。全員が盛り上がっている中どうやら居眠りをしていたらし
い。

 関東連合のJoe'sさんの努力で、こまつさんとも連絡が取れ全員一致で「感動のイリ
オモテヤマへら捕獲大作戦OLM」が、開催されることになった。

 しかし、OLMは決まっても皆貧乏である。そこで、あの手この手でニフィティに泣
きついたり、かみついたり、引っ掻いたりして、全員の旅費を出してもらうことになっ
た。ラッキー V(^^)v

 こうして、北は青森の杉さん、南は九州は佐賀県のかたえさんまで、波紋のメンバー
が一同に西表島に結集することになったのである。

 この怪挙はニフティで北極横断大作戦以来の春の珍事らしく、民間放送から某国営放
送までがOLMの取材にやってきた。

 「みにゃのしゅう ぜったひぃ つるぞー エイ エイ おふー」
と放送局から発声を頼まれた、もじり隊長はカメラに向かって、格好良く決めようとし
たのだが、かえってドジってしまった。

 冷静沈着を常とするVISIONさんまでが、「はひっ、がんばりまふ」等とインタビュー
に答えたり、もう支離滅裂・めちゃっくちゃの状況になってきた。(もっとも、キャス
ターが美人だった為との声もあるが・・・)

 そんな、すったもんだも無事?にすみ。一同は幻のへらのいるという西表島の「オッ
チカ池」に到着した。池は周囲3キロメートルを南国の木々に囲まれ、昼というのに薄
暗くいかにも幻の「イリオモテヤマへら」の生息していそうな雰囲気たっぷり。

 全員が池に降り立ち、竿を出そうとした時にVISIONさんが、
「ちょっと待ったぁ!!やみくもに竿を出したらあきません!!」
とバックの中からゴソゴソ箱を取り出し、なにやら組立ながら言った。

 「VISIONさん、それ何?」と、もじり隊長が尋ねると、ニヤッと笑いながら、おもい
っきり海老ぞって 「これが、あの幻の魚群探知機もじらー1号を改造した、VISION製
もじらーVでふ」と言った。

一同「ほうーーーーよく解らないけど、何かすごい」と感心して見入っていると、突然
VISIONさんが何故か、固まってしまった。そして、
 「・・・・電池忘れた・・・?」の一声で全員はVISIONさんにピーマンカードを出し
ながら、三々五々、池に散っていった。

 しかし、ただ一人、思いやりのある、こまつさんだけはピーマンカードを出さなかっ
た ・・・何故かって?それは、こまつさん、見学してるふりをしながら寝ていたらし
く、状況がよく分かってない。さすが、元祖ねむりの旦那だけある。

 そんな訳で、竿は出したが、あっと言う間に日没となり、初日の挑戦は空振りに終わ
ってしまった。

 この様な状況下におかれて責任感の強いもじり隊長はついに寝込んでしまった。
心配した長年の友人であるRONさんは、隊長の様子を見に行った。すると、枕の下から
泡盛の瓶がゴロンと2本も出てきた。何のことはない、酔っぱらって寝てしまったので
あった。ふと後ろを見ると「ほとけさん」がそれを見て合掌していた。コワイ(;_;)

 明けて2日目は、Joe'sさんの独り舞台である。「そこの人、タナがあってないよ、
餌はしっとりバラケにしてみてね」とか、「ハリスの長さは40センチを基本にして
ねぇ、段差の基本ン 基本ン ヨ!!」などと、釣り竿も出さず、全員の所を一日中回っ
ている。そういえば、彼だけが手ぶらで来ていたような・・・

 そんなJoe'sさんをよそに、もじり隊長は底釣りに決めたらしく、自慢の「ネルネル
グルテン」を「トコや!!トコに奴はおるで!!」と一心不乱に手の中でニィチャニュ
チャさせている。

 HIROさんは相変わらず「感嘆」をカチャカチャほ乳びんで作り、自慢の慣性モーメン
トのよい、奥さんには内緒で単身赴任手当を全額ぶち込んだ21尺の竿を小気味よく振
っている。「HIROさん 何尺出してるのぉー」の声に「70尺っーーー」なんて冗談は
口走ってはいるが・・・顔は真剣だ!!。

新春早々、波紋での釣り大会に優勝したよっちゃんは、マイペースで竿を振っている
さすがに年期が入っている。かっこいい!!
 ただし、暑いにもかかわらず、新調したダウンの上下を見せびらかしたくて頭から湯
気を出しながら釣るのは止めて欲しい・・・。

小学校一年生のかわいい女の子のお父さんの清水さんは、竿を振る度に
「月に変わって成敗してくれる。セーラムーン   パ パ 」といちいちうるさい。
同じ年の娘を持つYASUも「セーラームーン チ チ」などと騒いでいる。

 もちろん、二人とも、月からの使者らしく、餌は「モチグル」と「バラケ爺」だ。

そうこうしている中、たふまんさんの竿がギューンとしなった。
「きたぁ でかい!!たもを貸してくれー」みんなが、たふまんさんの所に走った。

 かたずを呑んで獲物の方向を見た。5分ぐらいやりとりをしてやっとの事で顔を出
したのは、60センチもあろうかと思われる錦コイだった。
 
 たふまんさんはくやしまぎれに「くそっ コイじゃ錦を飾れない」なんて、この期に
及んでも洒落を言った。まだ余裕が有る。さすが、たふまんの名前はだてじゃない。

 幻のへらの魚信の無いまま、西表島OLMの2日目も、もう終わろうとしていた。残
された時間は刻一刻と少なくなっていく。本当に幻のへらは存在するんだろうか。百戦
錬磨の強者達も疲労を隠せない。全員に焦りの表情が見える。元気なのは、ただ1日中
ブラブラ歩き回っていたJoe'sさんだけだ。

みんながフラフラになりながら竿を振っているのに、今も元気に歌なんぞを歌いなが
らオッチカ池の神社の方を歩いている。

 その時「ぎゃーっ!!!」とJoe'sさんの悲鳴が聞こえた。

 「おーい みんな 神社に来てくれーー」Joe'sさんの叫ぶ声がした。

 隊長を先頭に全員が神社の裏山に全速力で駆け上がった。
何があったんだ!!Joe'sさんは大丈夫なのか。何かに襲われたのか。
それとも、イリオモテヤマへらでも発見したんだろうか!!一同騒然となった。

 やっとのことで、駆けつけたメンバーを見るとJoe'sさんは震えながら指をさした。
「あそこ!!あのお堂の陰を見てみてくれっ!!」何やら声がうわずっている。
恐る恐るJoe'sさんの指さす方向を見ると・・・

・・・そこには山と積まれた、へら(シャモジ)が奉納してあった。
          
                              合掌!!(;_;)
    
            

 次の週、たんぼりさんの議長の瀬音に次の様なメッセージが書き込まれていた。

「私の島にはイリオモテ・イワナがいるという伝説が・・・」

 賢い皆さんなら、もうお分かりですね「探検隊が発見したのは、イリオモテ岩穴」
 なんちゃて!!
 もうひっかからないぞ!!グスン (;_;)・・・もじり隊長 談

*なお、この物語はフィクションであり、登場人物・地名などに偶然自分と同じ名
前が使用されているかもしれません。もしかしたら、奇遇にもお一人ぐらいは自分
と同じ名前を発見するかも知れません。でも、絶対に貴方の事ではありません。気
のせいです。気にしないようにしませう。ラッキーにも今回名前のでなかった人は
次回、気をつけて下さいまし。

恐ろしい!!こんなもん アップしてもいいんだろうか?(゜゜;)

許してぇぇーーー>ALL       YASU(^^;

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