神さんの国へ・4つのおにぎり 9月24日
昨夜は車の屋根を叩きつける雨音で目が冴え、ころころと車の中を転げ回るばかりで、とうとう車の時計が午前二時を回る頃まで寝付けなかった。
・・・・などと先に言い訳を書いておいて・・・・知らぬ間に爆睡!(^^;;(^^;;目覚めたのはもう午前8時前になっていた。(^^;;
夢釣人さんとだんだんさんは、いつまでたっても起きてこないもじりさんに痺れを切らしていたに違いない。ごめんなさい。(_O_)この日は平日と言うこともあって、国道431号線は通勤に向かう車で列をなしている。松江の市内に近づけば近づくほど車が増え、長い渋滞の中に巻き込まれていった。
幸い雨は小降りになってきて、煙るようにたれ込めていた低い雲が少しずつ薄れていく。このぶんだと今日は天気も回復するに違いない。(^_^)
宍道湖の朝・湖と山と空。みんな灰色。ちょっとだけ神秘的。(^^;;松江の市内に入る。もうすっかり昔の面影の消え去った市内の道をちょこまかと走り、しばらくして、どこか見覚えのある景色に出くわした。
小さな川を渡り、右手にはまだ新しい建物の隙間から茶緑の水を湛えたお堀が見え隠れする。もしかして四十間堀??
まだ新しいマンションを過ぎると、左手の見覚えのある建物に先頭のだんだんさんの車が滑り込んだ。後に続く。
その昔し、この建物はボーリング場で、釣りの合間にここでカレーを食ったり、真冬の雨に耐えられずボーリングをやってさぼったりした懐かしい建物だ。今はお風呂屋さんになってしまったが、建物そのものは昔しのまんまである。
向かいには小綺麗なマンションが建っていて周囲の雰囲気は変わってしまったが、その横の空き地は当時から空き地のまんま残っている。懐かしい。
朝霜で凍り付いた空き地を通り竿を出し、霜が溶ける頃には溶けた土が長靴にこびりつき、歩を進めるごとに重くなって、まるでガキのように衣服をどろどろにして釣った懐かしい思い出がある。
この空き地だけは今でもぽつんと時の流れから置き去りにされてしまたように残り、この一角に足を踏み入れた瞬間、まるで異空間の世界に飛び込んだように昔の光景が蘇ってきた。四十間堀:川辺の景色はすっかり変わってしまったが、この空き地だけは昔しのまんま残っている 赤茶けた水。民家から流れ出る生活排水の臭い。ずらりと並んだ釣友達の顔。8寸のいかついへらさん。
そして、ここで竿を出すたびに挨拶を交わした材木屋のおばちゃんの笑顔。
この場所に立って四十間堀の畔で水面を眺めた瞬間に、そうした当時の思い出がどっとあふれ出てきて、一人道具を引っ張り出してきて餌を打ち始めたい衝動に駆られてきた。だんだんさん、おおきにね。こんどここに来るときには、ここで一緒に竿を出しましょう。(^_^)
思い出深い空き地を後にした私たちは、朝酌川の百足橋を目指して車を進めた。
松江は、前はもっとひらべったい街だった記憶があるのだけれど、今はびっくりするほどコンクリートの建物に囲まれている。
どこか重厚な雰囲気のあった松江の町並みだったけれど、今は近代的な地方都市へと変わりつつある。ただ、城下町であった証に、街の所々に歴史を感じさせられる建物と風景が残っている。京都・南禅寺界隈を走っているかと思えば中心部の近代的なビルが目に入ってきたりして、ちぐはぐさを感じながらくるくると街の中を回り、目的の百足橋に到着した。(^_^)
釣場は予想以上に街の真ん中である。
平日ということもあって仕事で行き交う車や通行人も多く、ここで竿を出すのかと思えばなんか恥ずかしい気分である。
とりあえず半日だけ竿を出して、午後から岡山に向かう予定だったので、時間が時間だけに早々にトンカツ屋さんの裏で釣ることにした。
幸い空は明るくなりつつある。
私たちは朝酌川の支流にある水門の内側に釣り座を構えた。真っ茶色の朝酌川と流れ込み水門内側の三角州(とんかつ屋さんの裏) 釣り掘り気分で芸舟 10.2 尺を出す。
隣では夢釣人さんが12尺。だんだんさんは9尺での釣りだ。手軽で良い。(^_^)
昨日からたっぷり降った雨で川の水は赤茶けた色をしていて、小さなぼらさんが活発に水平飛行を繰り返している。(^^;;
先に餌を打ち始めた夢釣人さんは、数投目で20Cmほどのワタカを釣り上げていた。
餌を打ち始めて2発目で小さな小さなぼらさんが釣れてくる。そしてワタカ。
一匹釣り上げればたちまちワタカの猛攻となり、釣っても釣ってもワタカの絨毯が敷き詰められているみたいに、ワタカオンリーとなってしまった。
もともとワタカなんて魚は琵琶湖だけに居た固有種だった筈なのに、まさかこんなに離れた土地でワタカを釣るなんてことは想像もしていなかった。
今では琵琶湖界隈で見ることもなくなった魚だが、それだけここには天敵が居ないということなんだろうか。昨日の本モロコといいワタカといい、島根の内水面はまだまだ健全だということに感心したりした。夢釣人さんがマブを絞った。しばらくして8寸くらいのきれいなへらさんを釣り上げた。
いよいよこれからと思ったのだけれど、夢釣人さんだけになぜか急に鯉が釣れだして、しばらくして鯉の猛攻となった。仕事で外回り中の地元へら師がだんだんさんの周りに集まってきて、釣り座のまわりは賑やかになる。トンカツ屋さんの裏にある小さな小さな三角州には、およそ街の中にはふさわしくないカラフルなパラソルが何本も広がって、釣り座を離れ振り向いてみれば、想像とは逆に、この一角だけパッと花が開いたように灰色の風景の中で際だっていた。
だんだんさん(手前)と夢釣人さん。 さてしばらくして、どたどたと駆け下りてくる足音に振り向いた。声色の高い青年が大きな声で「ここでへら釣れるんですかぁ?。」「よかった、よーやくへら師に出会えた」と、喜びをいっぱいに爆発させてだんだんさんに話しかけてきた。
松江では10人程度しかへら屋さんは居ないと聞いていたものだから、だんだんさんの喜びようは計り知れない。午前中一杯餌を打ち続けたのだけれど、残念ながらへらさんは夢釣人さんの一枚で終わった。
しかし、この釣り場でのビッグ・ヒットはなんといってもだんだんさんが釣り上げたその青年で、松江ではめでたく11人目のへら屋さんの誕生となった。(^_^)
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仲良く並んだ4つのおにぎり(^_^)。
だんだんさんのお宅で見せていただいた写真です。あまりにも印象が強烈だったので、だんだんさんにわざわざ送っていただきました。
街を歩くへら釣りを知らない人は、いったいどんなふうにこの光景を見ているのでしょうか。。。
是非感想を聞いてみたいです。(^_^)お昼を回ってから岡山に向けて走り始める。
米子から中国道の落合までリッチに高速を使う。
蒜山高原と大山の雄大な眺めの中の高原ドライブだ。晴れていればきっと目が痛いほどの風景の中を走っていたに違いない。今度走るときは晴天の昼間を狙って、この道を走ってやろうと決めた。(^_^)
途中で食べた「大山のソフトクリーム」は、やたら甘くなく、ミルクの風味がたっぷり含まれた絶品だったのが嬉しかった。(^_^)旭川沿いに走る。
途中、いくつか旭川の釣場を案内していただいた。
なかでも、「品田橋」の一級ポイントが橋の真下だったことがちょっと意外だった。夕暮れが迫る頃、目指す吉井川に到着した。あわよくば本流でナイターをやろうなどと企んでいたのだけれど、いつまでも降り続ける雨と疲れと蚊の攻撃に気力も萎えてきて、いそいそとキャンプの準備を始めた。
手際よくタープが張られテーブルが作られる。準備が終わる頃には、もう辺りは真っ暗闇になっていた。背後に走る2号線の車のライトとテールの赤い灯が一列に並んで交互に動き、ぼんやりと見ているうちにくるくると目が回ってきた。(^^;;キャンプに慣れているだんだんさんと夢釣人さんは、次々と食料をひっぱり出して来られる。
日頃からコンビニの出来合いだけで済ましている私は、この日はなんの食料も用意できていなくて、なにもかも夢釣人さんにお世話になってしまった。夢釣人さん、ありがとうございました。(^_^)三人でなんやかんやと話しをしながらの食事は抜群においしくて、アルファー米のごはんがこんなに旨いものだとはじめて気が付いた。
これからはボチボチと自分でも揃えていこうとこの時思った。
ザ・キャンプ 車さえあれば10日間は生きていけるお二人(^_^)午後11時。消灯。
もちろん爆睡!(^_^)