GW@2006 北近畿は裏切らない

まぁ、こうやってサイト開いているといろいろな人からご意見メールが届くのだが、嬉しいものもあれば考えさせられるメールが届くこともある。
昨年の末にいただいたメールには、「もじりわーるどは釣り場の紹介が少ない」などという内容のものもあって、ちょっと考えさせられてしまった。
残念ながらこのサイトは釣り場紹介や状況を発信する目的で開いているものではなく、「もし『情報』だけを求められるのであれば他のサイトでどうぞ。」と返信した。
確かに、携帯電話を皮切りにへら釣りの世界も情報化の波が押し寄せ、またI_NETが使えるツールとなった今、当たり前のように釣り場の状況がリアルタイムで伝えられている。もう、ほしい情報なんてちょいと扉を開けばいつでも手に取ることができる時代となったしまった。
しかし、思い起こせば十数年前まではそれらの情報は仲間内の小さな世界を中心に駆けめぐり、波状的に広がっているという実に緩やかな伝達であった。
我々のように釣り会に所属しない人たちに伝わる頃には、そんなありがたい情報も釣り場の状況は変わっていて、それこそその当時の情報なんてものは、翌年への期待と希望をもたらす程度のものであり、「過去の出来事」として伝わってきた。
だから私たちは知った限りの釣り場の状況を想像し、推測し、それを膨らませ、「あそこはそろそろどうだろうか」とか、「去年は今頃出ていたからそろそろかもしれない」とか、「この雨で水が上がるから狙ってみるか」などと、自分のイメージの中で釣り場を選び、それがまたじつに楽しかったのである。
今日、「生きた情報」というものはとても重要な要素ではあるが、反面、それに頼りすぎ、自らの釣りの楽しみの範囲を狭めてしまっていると感じるのは私だけだろうか。

さて、今年もやってきましたGW@2006。(^^
ここ数年のGWの釣りは、離湖を軸とした北近畿界隈を釣り歩くこととしている。
なんというか、離湖のあののっぺりとしたのどかな風景と、一気に山を駆け下りる円山川の清らかで冷たい水が魅力的で、ポイント争いとは無縁の、だだっぴろい空間を独り占めできる魅力がたまらない。

今年も私のGWは離湖から始まった。

5月3日 離湖


どんよりとした離湖の朝と一年ぶりのOKADAさん

前夜に離湖のいつもの場所に到着した。今年はお子さんが病気にために単身離湖にやってくるOKADAさんは、私より半時間遅れて湖岸に到着した。

思えばOKADAさんとは一年に一度だけ、この釣り場で顔を合わす仲である。
ほんの半時間も走れば自宅に押し掛けることもできるくらいご近所なんだけれど、ここでしか出会うことがないというのもちょっと妙な気分である。
しかし、それがまたいいのかも。(^^

この日の離湖は早朝から冷たい風が吹いていて、防寒服を重ね着していても追いつかないくらいの冷え込みである。まぁこれだけ浅い釣り場だからひとたまりもないだろうと、餌を打つのももどかしい。
寒さに負けず打ち返していると、3投目からマブくんが釣れ始める。いつものようにウキはせわしなく動き続け、あっというまに入れ食いとなる。いつもの離湖の光景だ。(^^;;
ただ例年と違うのは、あきらかに「私が純マブです(^^;;」というタイプのマブではなく、どちらかといえばへらさんに近い合いべらくんばかりである。
そんな中から待望のへらさんが顔を見せてくれたのは、午前9時を回っていた。でも型は尺1寸。

寝坊を決め込んでいたOKADAさんが起きてきて、私の釣り座の隣に道具を広げる。そういえばOKADAさんと竿を並べるのは何年ぶりだろうか。


離湖のへらさん・今年は高校生クラスだった

マブが立ち泳ぎしているほど寄り切ったポイントから、忘れた頃に尺がらみのへらさんが顔を出す。
私とOKADAさんは、へらさんらしきアタリだけに絞って取り、マブがうじゃうじゃしている中からへらさんを釣り上げた。

夕方、OKADAさんの好意で焼きそばをごちそうしていただいた。私はいつものようにインスタントものばかり用意していたものだから、できたての焼きそばはほんとうに旨かった。
鼻水をすすりながら一気に平らげ、午後10時過ぎまでがんばってナイターをやってみたけれど、日没後にへらさんが姿を見せることはなかった。
明け方までがんばるというOKADAさんと、いつもお会いする年輩の方に別れを告げ、公園の片隅に止めた車に潜り込んだ。爆睡。

結果、尺1前後ばかり5枚。うむ、離湖としては不満の残る型しかでなかったことが残念だった。

  
5月4日 円山川
予定通り早朝に離湖を出発した。
通い慣れた道を走っていると、ま新しいコンビニがいくつかできていることに驚く。
行楽や、海水浴シーズンならともかく、はたしてここで商売が成り立つのかなどと、余計なことを考えてしまう。
遅いトラックに追いつき、一気に抜き去るとまた遅い地元の車に追いつく。
走っても走っても追いついてしまういらだちと戦いながら、城之崎の大きな橋を渡りきったのはもう8時になっていた。

左岸を走りながらポイントを見て回る。
杉原さんから教わった余の宮の右岸には釣り人らしい車が止まっていて、よほど見に行こうかと迷ったのだけれどそのまんま一気に衛生公園まで右岸を走った。
ここで一発でもモジリが出たのであれば迷うことなく竿を出したのだけれど、おりからの強い南風で水面は波立っていて気配は感じられない。
やはりいつもの場所へ行こうと、また来た道を引き返した。


早朝の円山川・緑が目にしみる

いつもの場所はいつもとは違った雰囲気で出迎えてくれた。
大きくえぐられた流れ込みの合流点には砂が堆積して、その部分だけ河原が広くなっている。
釣り道具を出す前に、ダッシュボードにレトルトカレーとサトウのご飯をぽんと置いて、久しぶりに芸舟 18.3尺を継いだ。

この日の円山川は笹濁りで、南からの強い風に押されてゆっくりと流れている。
いつもなら白いマッシュがゆっくり沈んでいくのが見えるほど透明なんだけれど、この濁りならば期待もできそうだと一人合点して、せっせと餌を打ち始めるもじりさんであった。

そんな期待を裏切らないように、半時間も打たないうちにアタリはすぐに出た。
いつものように尺2寸級が大きく竿を締め込み、沖目で浮いてゆっくりタモに収まる。
うう。ええやんか。(^^ さい先のよい最初の一枚にすっかり気を良くしたもじりさんは、今まで以上に早いリズムで餌を打ち始める。
しばらくして二度目のアタリを合わせると、きゅんと糸が鳴ってハリスを切って行く。ああ、スレか・・・(^^;;
少し上流で盛んに出ていたモジリがおとなしくなって、南からの強い風が大きく回り出す。
へらさんの気配を伝えていたウキもすっかり静かになり、気がつけば水は濁りを失い、狙っていたテトラの形がはっきり見えるようになってきた。


Fカップの円山川のへらさん(^^;;

お昼前になって二枚目が釣れてくる。やはり型はレギュラーサイズの38Cm級。寸法は満足できるものではないが、大きく胸を突きだした独特の体型に見とれてしまった。(^^

様子を見に来られたへら研阪神クラブのメンバーの方(お顔は存じているのですがお名前がどうしても出てこない、ごめんなさい)に、朝にモジリが出ていたことを告げると、迷わず私のすぐ上流の竹藪の開拓を始められる。
しばらくしてがさがさ音も静まり、餌打ちの音が風に乗って伝わってくる。
いつものなら一人でこの広い空間に残されるのであるが、姿こそ確認できないものの、ご一緒してくださる方がいらっしゃることの心強さを改めて感じた。

それにしてもアタリがない。一向にない。気配すらない。

竿をカーボンに取り替えたり、ウキを変えてみたりする。そして、昼寝をしたりコーヒーを入れたり、デッキチェアーに根が生えたように座り、3時間ばかりゆっくりした時間を過ごす。これも単独釣行の気楽さで、あくまで自分のペースで時間を自由に使った。

午後4時過ぎ。なじみ際でさわりが出る。そして乗る。やはり大きく胸を突きだした38Cmが締め込み、あまりの力強さに思わず竿尻を水中に突っ込んで耐える。
6時頃。地合いは一気に押し掛けてきて、バタバタと同寸ばかりを4枚引っ張った。阪神クラブのメンバーさんも夕地合で二枚出たと、ニコニコ顔でおっしゃった。
川の釣りはこれらからやめられない。(^^
思いがけない7枚の釣果に気をよくしたもじりさんは、長い渋滞の列に巻きもまれ、半泣き状態で和田山に向かった。

   
5月5日 生野銀山湖(オプション)
昨日の円山川の釣りの時、夢さんから携帯で銀山湖へ誘われた。
前週にお会いできなかったものだから、この日のお誘いはほんとうに嬉しかった。
川の釣りにすっかりはまってしまったもじりさんは、ここ数年すっかりダムの釣りに魅力を感じなくなってしまっていた。
この日もお誘いがなければ、銀山湖はおそらくこの釣行の候補にも上らなかっただろうけれど、夢さんとお仲間が集まるとなれば話は別である。
当初の予定ではこの夜は再び離湖で過ごし、状況を見て離湖でやるか由良川に走るかを決めるつもりだったが、予定もしていなかった銀山湖の釣りに夢を膨らませた。


風に立ち向かう夢さんの図と39Cmの地べら
一度山を下り、翌朝再び山に上がる。
朝のさわやかな空気が高度を増すにつれて冷え、目的の場所に到着したときには重ね着を余儀なくされた。
久しぶりの夢さんとの合流。(^^

この時期のダム湖としては5mほどの減水で、小石や岩がごろごろしている斜面を駆け下りる。
勝手知ったる夢さんの案内で、根掛かりの少ないポイントを選んで譲っていただいた。

湖面には南からの風が強く吹き抜けている。白波の間に時折モジリが出ていて、いかにもこの周囲にはへらさんの気配がむんむんしている。
タチは約4本。この時期、こんな深場でへらさんが出るものかと不安だったのだけれど、10発も打たない間に触りが出始めた。
真横からの強風に負けないようにと、この日も夢さんからいただいたカーボン竿を継いだ。
お隣の夢さんは、餌を打ち始めて半時間ほどで一枚目が出る。しかし残念ながらスレ。これだけの強風を真横から受け、ウキは大きく流される。当然、正確な床立ては無理である。
なかなか決まらない床にいらついている時になって、大阪仲良し会のみなさんがバタバタと到着される。
しかし、釣り支度を始められたのは一人だけで、あとの5名は一向に釣り支度をする様子がない。
夢さんと様子を見に行くと・・・・すでにはじまっていた。(^^;;


到着祝いと夜の宴(^^)

つまり、釣り座を作るより先ず左の画像の準備である。(^^;;
私たちが道路に上がった時にはすでにビールと焼酎の栓が抜かれていて、食べ物がどっさり広げられている。
アルコールの臭いを漂わせて「到着祝い」が繰り広げられていた。(^^;;

久しぶりにお会いするみなさんの会話に、日頃から単独行動の私には感じ得ない「仲間」と共有する時間の良さを感じたもじりさんであった。(^^

バランスで餌が止まる「点」をようやく見つけたもじりさんは、左からの強風と格闘しながら餌を打ち続ける。しかし何十発に一発の確率でしかその「点」に餌が落ち着かない。落ち着けばかなりの確率で「ズルッ」とウキが押さえられるのだけれど、これだけ吹き荒れた日は、焦れば焦るほど「点」をとらえることができなくなる。

夢さん謹製のロングウキは、風に押されて斜め立ちの状態でもしっかり気配を伝えてくる。へらさんは宙に浮いているようで、なじみで触り、時々大きくウキを消し込みにかかる。
ようやく3枚ばかり釣り上げたところでお昼となる。
テーブルを囲んで、みなさんとの会話に耳を傾けながら、久しぶりに旨い昼食タイムとなった。(^^)

夕方。苦しみながらも「ツ抜け」を達成した。型はいずれも尺1から下と小振りだったのだけれど、4本の深いタナから引き上がる快感を存分に味わいながら、11枚でこの日の釣りを終えた。
お隣の夢さんも11枚。最後の追い上げは強烈で、きっちり数字を合わせてこられたのにはびっくりした。しかも型は私よりも一回り大きいのも混じり、最長寸は39Cm。ぽってり抱卵した、厳つい顔の地べらだった。

さてメインイベントのよるの宴。焼きそばあり、そば飯あり、ステーキあり、イカのソティーありの豪華な食事をごちそうになり、午後11時頃まで宴は繰り広げられた。

大阪仲良しのみなさん。楽しい時間をほんとうにありがとうございました。そして夢さん。いつもお誘いくださってありがとうございました。みなさんとの楽しく過ごした時間は、何よりも嬉しかったです。(^^

強風で釣り台をひっくり返したり、大切にしていたハサミを紛失してしまったりいろいろとありましたが、夜の宴会の楽しさがそれらを全部吹っ飛ばしてくれたように、とても楽しい一日でした。(^^

    
5月6日 由良川

昨夜は銀山湖で寝た。
昨日の宴があまりにも嬉しかったので、今朝は早起きして宴の後の掃除をしようと思っていたのだけれど、すっかり寝過ごしてしまい、目覚めたのはもう6時になってしまっていた。ごめんなさい。
熱いみそ汁をいただき、いただいたパンを腹に入れると急に元気になる。
みなさんと離れるのが辛かったのだけれど、やはり最終日は由良川でやりたかったので、後髪を引かれる思いで銀山湖を後にした。一人になったときの寂しさは言葉に言い表しようがない。「ふっ」と気が抜けるような思いであった。

この日もまだ風は収まらず、ようやく到着した由良川のポイントも南からの強い風が吹き抜けていた。
風裏になる場所を探したのだけれど、そういう場所は釣れそうな雰囲気がない。
かといってワンドに入るのはちょっとものたりないものだから、風アタリを無視して本流の乱杭を短尺で攻めることにした。


由良川。9尺。本流。乱杭。8寸。こういう釣りもまた楽し


乱杭の少し沖を9尺で攻めることにする。
上流からの強い風と流れで、ウキは立った瞬間に大きく流される。鉛を噛ませてウキを思いっきり上げ、流し切って待つ釣りに徹した。
昨年までは可動堰が張られていて、流れの速さに変化が合ったのだけれど、この日は可動堰がない。だから、一定の早さでぐんぐん流れを受ける釣りとなる。
一時間打っても二時間打っても気配は出ず、お昼前になってナマズ様がお出ましになる。

ダッシュボードで暖めたハヤシライスとサトウのご飯でランチタイムとなる。そして昼寝。

帰りの渋滞に備えて、少しでも寝ておかないといけないなどと言い訳け(誰にじゃ?)をこいて、二時過ぎまで爆睡タイムとなる。

夕方。今まで流れになびいていただけのウキが動き出す。
斜め45度に傾いていたウキが大きく持ち上がり、ペタンと横に寝る。ひょいと合わせると流れに乗って一気に下り、そしてゆっくり首を振りながら浮いてくる。8寸と、型に不満はあるものの、一丁前に強い引きでタモに収まった。

その後はウキの動きもすっかりなくなり、夕暮れまでの単調な餌打ちを繰り返し、もじりさんのGW@2006は終わった。