夏休み@2006_仏原ダム くりっぷ

8月16日

やんちゃなトラックがぎゅんぎゅん走る音で目が覚めた。まだ4時を少し回った頃である。
しばらくの間ここでまどろみ、昨夜に仕入れた生ぬるい缶コーヒを流し込んだ。
車外が明るくなった頃、昨年掛かった林谷ワンドに突入した。
しかし今年の林谷ワンドは赤潮みたいなものが漂っていて、水が一気に落ちた後が生々しい。う〜む。
伊勢川上流に向かおうと走り出したのではあるが、昨年クワマンさんが釣り上げた仏原ダムが妙に気になって、はるばるここまで来たにもかかわらず、九頭竜をゆっくり眺めることもせず一気に山を下った。

途中、道の駅で腹の掃除をして、バックウォータからゆっくり湖面を眺めながら車を流した。
昨年もそうだったのだけれど、中流部のシェルターあたりでは大型の活発なモジリで出ていて、腰痛さえなければなんとか無理矢理掛かる場所を探したのであるが、今回は指をくわえながら下流に向かった。


仏原ダム・航跡?それとも風の作品?

昨年クワマンさんと掛かった頭突き橋は、ロープさえ垂らせば比較的楽に降りられて、おまけに一日中日陰となる。
「こんないい居場所を見逃しては男が廃る」なんて言いながら、はやる心を抑えて釣り支度を早く行った。

左手には格好の柳が水没していて、大きな野鯉がゆっくりと柳の先を徘徊する。去年もそうだったが、滝からは水があふれ出していて、車が走ることを除けば雰囲気は抜群に良い。
私は沖目を狙わずに、この水没している柳のほん先を14尺で狙うことにした。タチは3本半。岩場で根掛かりはあるがお手頃なタチである。

3発も打たない間に、ウキのすぐ先でイルカモジリが出る。このときばかりは正直ぶったまげたのであるが、「日陰で休息の日」と決めていた私の心は一気に高ぶった。やはり手前の柳に付いているのね。

餌を打つ。ゆっくりとウキがなじみ、なじみきる直前に大きな押さえ込みが出る。ぎゅんと穂先を締め込んで尺2寸級がお出ましになる。思いがけない早い釣果に心の準備もできていないまま、柳の下に潜り込もうとするへらさんを無理矢理引っ張り、ようやくの思いで見事取り込んだ。

春のシーズンならば突っ込み防止に用意している鮎の鼻環を上針のかわりに付けるのであるが、まさかここでこんな釣りをしようとは思わない。だからその代わりにと、車から書類のクリップを持ってきて、それを上針の代わりに付け、突っ込み防止とした。


柳はとっても魅力的。仏原ダムは水が激しく動き、ゴミの多い手強いダム

で、しばらくしてズンッ!。掛かったへらさんは一気に手前の柳に向かって突入する。しかしクリップを使っているために遊び針の掛かりもなく、好きなだけ遊ばせて寄せてくる。

余裕で取り込んだのは39Cm。色黒で幅のある丸い丸いへらさんだった。(^^)

じわじわと増え続けて来た水が止まる。ゴミのかたまりがあっちにこっちに流れ出して、おおきな固まりが投餌点を通過する。うう、ウキが立たない。(^^;;
中綱湖でもらった、鉛がたっぷり乗るへら正さん作のウキに変える。
たっぷり鉛を抱えるへら正さんのウキは馴染みがすこぶるよい。ピョンと立って、ゴミもろとも餌を沈めなじんでいく。おお、釣りになりますやん!(^^)

いつしか増えてきた水が徐々に減り始め、瞬く間に15Cmほど減水する。流れも徐々に速くなり、床を切っているにも関わらず、岩に掛かって切れる。
あれで終わったか・・・

意気消沈しているもじりさんに、上から「釣れますか?」と声が掛かる。
「いや、あきません」なんて、ちょっと余裕で話を始めているとこの人もへら屋さん。しばらくして、滝に打たれるポイントで竿を伸ばしていらっしゃった。

焦る気持ちがだんだんあきらめに変わり、宙を打ったり麩餌を打ったり、適当にウグイと遊び始める。
高いタナでは活発にジャミアタリが出るのだけれど、下に落とせばウグイ攻撃となる。ジャミとウグイの攻撃に、朝の興奮もどこへやら消えてしまって、単調な餌打ちを繰り返すもじりさんであった。
ただひとつ救いだったのは、日が当たらないこと。涼しいこと。

少し寒いくらいだったので、インド綿で派手な色使いのマドラスパーカーを羽織っていると、アブとか蜂とかてふてふとかが、お花畑と間違えていっぱい寄ってきたのには閉口した。

昼飯を食いに車に戻る。途中の岩場にはマムシが居て、石を投げつけてやったが残念ながら逃げられた。出てきませんよーにとお祈りをして、居た場所にお小水をまき散らしてやった。出てこれるもんなら出てきやがれ。(^^;;

1時頃、先ほどの釣り人が道具を仕舞い、私の後ろにへばりつく。いろいろと話しているとこの人は京都の人で、ダム湖専門であるとか。広野ダムや秋神ダム、そして九頭竜湖など、まるで生き字引のように次から次にとダムの特徴や釣り方、狙い方、へんなもんのことなどを話してくださる。
もしや?と思い、「まっちゃんご存じ?」とか聞いてみると「知ってますよ」とくる。世間は狭いもんですね。、まさかここでまっちゃんの知り合いに出会うとは思わなかった。さらに話していると、今度はだんだんさんのお名前まで飛び出して、ほんまにほんまに仰天した。(^^)

さらに驚いたのは、話の最中にウキ横で40くらいのがもじったこと。おるおる。
同時に声を上げ、底からのモジリであったのを確認した。

それまで麩餌で浅いタナを攻めていたもじりさんは、グルテンにたっぷり水を含ませ、思い切り餌を柔らかくして床ちょい切りのタナに戻した。
あれだけぐんぐん減水していた水が止まり、流れが逆方向となる。

なんとなく来そうな雰囲気が漂ってきて、数投目にはその雰囲気が正しかったように目の覚めるアタリで39Cmが釣れてきた。柳の茂みに突入されたものの、やはりクリップの効果は絶大である。(^^)

2度ばかり空振り(もしかしてクリップの上針を食ったのかも(^^;;)のあと、馴染み際の小さなアタリを取る。きれいな水の中で大きな魚体が翻り、おとなしくゆっくり浮いてくる。この日使った飄々14尺は持ち前の粘りで大きく矯め、竿全体で引っ張り上げてくる。水面から顔を出した瞬間、尺半を確信したもじりさんは、心臓をばっくんばっくんさせながら、その大きな丸い魚体を慎重に慎重に、体半分はみ出しながら無理矢理尺網に納めた。(尺3とか尺半の網とか持っているのにナメてましたね。反省。(^^;;)

計測してみれば43.6Cm。うう・・・短いやんっ! 同時に、ばっくんばっくんが萎えたことは言うまでもない。


実測は43.6。撮影時に動いたので画像は42.9しかありません。

期待とは裏腹に寸は伸びなかったけれど、体高のある立派な魚体を拝むことができ、大いに満足なもじりさんであった。

しかし・・・その後は止まっていた水が一気に動き出し、あれよあれよという間に60Cmほども減水した。ウキは永遠にジャミが突き、ちょっと大きなアタリだと確実にウグイ君が釣れてきた。
夕方、もうそろそろ餌切れで仕舞おうと思っているとき、明確な押さえ込みで尺ナマズが釣れてきたことには閉口した。終了。

帰路。渋滞を覚悟で一般道に突入した。しかし、北陸道の混雑を横目に、国道8号線は快調に流れ、敦賀の花火大会にぶつかったものの、混雑に巻き込まれることはなかった。
無料開放された湖西道路も混むことはなく、わずか4時間で我が家の風呂に浮かんでいたことが不思議だった。

さて来年。またこのコースを走ってみてもいいかな。(^^)