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この作品は、【伝説巨神イデオン】のパロディです。この作品はTV再放送にあわせて毎回突貫でかかれたものをワープロ練習用に再構成したものです。なお、まだ完成に至ってません (^エ^)←反省の色なし・・・

   
テキスト起こし 1998年10月25日日曜日

     

     

   3  燃える亜空間


 アバデデはいらだっていた。
「なぜだ? なぜ、異星人のあの粗大ゴミをつぶすことができんのだ?」
 そういわれてもダメダもギジェもわからない。無論、ナブロウだって。
「アバデデ様。・・・いっそのこと帰りますか?」とダメダ。
「アホウ。そう簡単に帰れると思うか・・・ われらこのまま帰ったらお笑い三人組にされてしまうわ。想像してみよ、はるる様がわれらを黙ってみてると思うか?」
「ふんぞりかえってみてるとおもいます。」そうだそうだとアバデデ。
「そうなれば話は簡単、単純明解国語自転車だ。いよいよカララ様をあきらめるときがきたのだなこれが。ギジェよ。決心はついてるだろうな?」
「はい。ここに・・・」
 ギジェの腰に『決心』お守りがついてる。
「わたくしも覚悟ができてます。」
 そうゆうダメダは、ほかほかと湯気の立ってる『覚悟』を運ばせた。
三人のサムライは決心を握りしめ、あつあつの覚悟を食べた。
「ちょっと堅いが・・・」

 一方のソロシップは集まった恐竜たちに講習会を開いて『おいしいゴミの食べ方』を教えた。もちろん、ゴミを処理するつもりだろうが、講義が半分終わった時点で九割がた消えていた。気がつくと誰もいない。ほかほかのフンは居残りだが。
「もえらの気持ちが分かるよ・・・」というベント。
「敵だ!」
 恐竜に代わって現れたのは、ギジェの率いる決死隊『あす出るトップ』部隊だ。
「攻撃する。我々は陽動作戦である。奴らに当てる必要はない。いくぞ!」
 ギジェの攻撃隊は、不格好な母船に乗って『ヨ○ド卵』を落とし始めた。
「たまごよーっ 取り逃さないでねー」ロッテが喜んだ。
「まかしとけっって。」
 コスモらがイデオンでたまごを拾い集めた。ギジェはミヤリと笑って徐々に高度を上げた。点線で絵を描くように落ちてくるたまご。罠にまんまと乗ったイデオンとソロシップがのうのうとついてくる。まんまのうのう。
「引っかかったぞ・・・ だが、なぜだ? あんまりうれしくない・・・」ギジェが悩んでる。
 普通の人ならアホらしくて投げ出す仕事を「ギジェはよくやってる」とたたえるアバデデ・グリマデと「戦功を焦りすぎる」とののしるダメダ。たたえののしりはかせ。(意味はない)

「ベス。いつのマニアら発進したのですか?」カララが入ってきた。
「カララか。どう思うか?」とベス。
「あれは・・・グラム算です。」
「グラム百円とか?」
「そうです・・・いいえ、そうです。」
「はっきりしないわね。私はフォルモッサ・シェリル。キサマではありません!」
 シェリルがまたベスをぶっ叩いたので、ベスドライブ・・・亜空間飛行にはいってしまった。
「グラムザンとはバッフ・クランのレンタル巡洋艦ですわ。はきだめの冒頭をよく読み返してごらんなさい・・・ほら出てたでしょう。よかったわね・・・・・・」
 カララもシェリルも最近は発作がちのようだ。近寄ってはいけません。

「ギジェ様。あの粗大ゴミがいません。」ナブロウが助言した。
「なにいい?? いったいどこへ消えたのだ?」
 ギジェは焦った。しかし、ヨーク考えたらこの作戦は粗大ゴミを亜空間に誘い込むのだった。そのためのヨ○ド卵までわざわざバッフ・クラン本星にいって買い占めたのだ。
「結果オーライとするか?」ギジェは気分転換した。「よーそろ」

「どうだコスモ? いけるのか?」
「エ〜と・・・ ちょうど二千三百六十一個あったよ。」
 亜空間の中でソロシップの連中は気楽だった。イデオンの手から船内へたまごが手渡しで運び込まれてく。その背後に近寄る影が・・・
「敵臭! におうぞ!」最初に気づいたのは、かた眉毛の人、ハッタリだ。
「敵だって? 素敵じゃないか?」分けのわからんことをいうもえら。
「イデオン、発進するつもり!」コスモが操縦桿を引くと、たまごがころころ落ちた。
「ばかったれ、まだよまだまだ!」ロッテが怒ってる。(怖い〜)
「イデオン、発進!」
「了解!」
「あれ、ベスは乗んないの?」ベスの代わりに事もあろうかもえらがいた。
「俺の方がましだぜ!」ともえら。
「そりゃそうだね。」とベス。
「あんたはベスドライブさえやってりゃいいの!」
 と、カララとシェリルにこづかれるベス。可哀そう・・・

 後ろからタバコのわっかけむりのような光線を出してくるのは、おお、ドグマック。全身つぎだらけでよくやってるじゃん。乗ってるのはダメドさんどす。
「あす、出る、トップの三段逆スライド攻撃でいく! 各機、よーい!」
 アバデデの号令が下った。ゴロゴロ・・・(一応、下り腹のダメダ)
「あす!」ダメダが前進した。
「出る!」アバデデのガタマンザンが攻撃した。
「トップ!」

 ・・・・・・・・・・・・

「どうした? ギジェはどこだ?」アバデデが叫んだ。

 一方、イデオンはまだ動けない。たまごがもうちょっと・・・
「もえら! どおした! エネルギーが来ないよ! あんた、修理はプロなんだろ?」
「うっせーなァ、俺はこれでも軍じゃ中途採用の補欠だったんだぜ!」ともえら。
「へェ〜、そんなこと自慢になるんですかねえ?」と嗤う(わらふ)コスモ。難しい意味です。
「どういうことなんだ? イデのゲージが点かないぞ。」(つかないぞ、とよみます)
 ベスが首をひねった。ので、ソロシップが傾いた。するとそこに・・・
「ま・・・間にあった! 一時はどうなるかと・・・」ギジェのグラムザンがやっと現れた。
 しかし出現したのが蛙船の真正面だった! 出会い頭の正面衝突かっ?

「ぶつかるぞ〜?」ベスがわめいた。
「ぶつけるぞ〜!」コスモが思いっきりグラムザンを捕まえた。しかし、パワーが足りんの。
「・・・くそ、こうなったらこのまんま本船を体当たりさせちゃおう。みんな、お別れ会を開きたかったが、我がバッフ・クランに栄光あれッ・・・だ。ヤッホービビデバビでぶー」
 やけくそのギジェ。表には例の垂れ幕が・・・
「カララ様、お見限り!」
「ギジェ・・・ギジェなのか?」カララが垂れ幕に気づいた。

「もえらーっ、猿人が来てもいいっ、パワー全開!」コスモ焦ったが、しかしパワーが来ない。
 しーかたがないので形だけ抵抗してみようと、ちょこっとジャンプした。すると、結構効いたらしく、グラムザンは進路を変えた。ぶつかり損ねて後ろ向きのグラムザン。
「おおーっ かっこわるい!」
 かっこよく死にたかったギジェが『恥』の上塗りを開始した。
「もうこうなったらドサクサだ。あやつに整体発信器をつけとけ。」
 やけくそのギジェは蛙船に『整体発信器』なるものをつけた上、恥を忍んで自爆した・・・と見せかける作戦を実行した。ちゅどーん・・・とつつがなく自爆したグラムザン。
「亜・・・ベス・ドライブが・・・」
「亜空間飛行がとけていく・・・ どうなってんだこの人生。」カラオケに走るジョリバ。
「どこにでも落ちてきゃいいのよ。みんな・・・みんなあの女のせいだわ!」レンコンシェリル。
「たまごがたっくさん、当分困らないわ〜。」とパンダ・ロッテ。「・・・つぎは銀いろの玉子でも落ちてこないかしら・・・?」
「ギジェ・ザラウ。叩くほどいじましい奴であった。」塩をふるカララ。
「シェリルさんだって大人のふりかけ食うんでしょ? まじめにやってよ。」とコスモ。
「おーい」もえら。

「ばかもんがももんがえれこんが!(ふるいざる) さっさとギジェを回収してこい!」
 アバデデはいつもになく怒り狂った。『あす出るトップ』作戦は完璧だったのに、ギジェのリズムが狂って負けいくさになってしまったのだ。折り悪く、遠距離通信がメールボックスに入ってきた。いや〜な予感が的中した。

『アバデデ グリマデ。 ハルル サマト チョクセツ コトバヲ カワス コトヲ ユルス。 ワタシハ ロココ  ヨロシクネ』・・・電報だったのでありましたか?
「はっ はっ はるるさまっ ご機嫌うるわしゅう・・・」さすがのアバデデもあわてた。
「肩の凝る挨拶は抜きだ。」はるると名乗る女はおっしゃった。
「何をぐずぐずしてるのか? グラムザンを沈められただと? あれは軍のレンタルではないか。いったい、誰が弁償すると思ってるんじゃい! ・・・私はしらんぞ。」
「はるる様。責任はいっさいがっさい学園祭このアバデデが持ちまする。はるる様は心おきなくごゆるりと・・・」
「ばかもの。そもそもカララなんぞにかまうことはないのじゃ。わしが行くまでにカララごと宇宙の腐葉土にしておくのだ。よいな? ・・・そこのジジェ。ジジェガラウ。よいな?」
 自分のこととはつゆ知らず、鼻毛を切っていたギジェはハッとしてハットを出した。
「よいな? よいなときいとるんじゃい!」
「はっはいっ 覚悟はさっき喰いました。」
「よろしい。さがってろ・・・」
 ようやく通信が切れた。アバデデもギジェも汗びっしょりになっていたが、ダメダだけはいじけていた。自分だけ呼ばれないから・・・
「まったくもう・・・あの顔を見ると、夜中にかわやに行けなくなるわ。」
 アバデデのグチをダメダがこっそり録音していた。
「異星人の粗大ゴミがどこまで落ちたか、急いで確認せよ。」
「はァ? はるる様を待つのでは?」
「それではわしのとうへんぼくがたたん。 ・・・いや、面目かな? ともかく攻撃する!」

 一方の蛙船の方は、まだ落ち続けていた。落ちながらも、下の方の惑星に気がついた。
「あれ、何だろう?」コスモは興味を持った。
「どうやら、我々を歓迎してるみたいだが・・・」とベス。

 その惑星は、太陽がないのにきらきら光るので『クリスタルの星』とバッフ・クラン語で書かれたヘルス・センター星のようだ。
「バッフ・クランがこんなとこまでゴミを捨てにきてたのか?」ジョリバがカララに聞いた。
「いいえ。ここはたぶん、アバデデの養殖場です。」
「よーしょっくじょおー?」七人くらいハモった。

「なんだと? まことか。あの星に・・・」アバデデが驚いた。
「アバデデ様。あの星には何が・・・?」ギジェとダメダが異口同音に聞いた。
「うむ。むかしの苦い経験じゃよ。わしがまだ若かった頃、あの星で馬尽(バジン)という生物を養殖してみたのじゃ。二〇〇人くらい連れてったかのう・・・」
「うんうん、それで?」
「だが、その養殖場の絶頂期は一夜にして壊滅し、栄華のすべては無に帰した・・・ あれから七〇〇年・・・」
「アバデデ様、話が横浜元町にそれてます・・・」
「おまいらも話に聞いておるじゃろう? あの星のことはがっこでも教えてるし。」
「はあ。確か、試験では異星人との異種格闘戦で壊滅したと・・・」
「違うな。大いに違う。違うっていってんだよ!」
 アバデデは興奮して暴れ出した。どうどう、と綱を引いてナブロウが押さえた。
「・・・とっ、ともかく、粗大ゴミはワシが仕留める。ワシひとりでな・・・」

「この星、なんか普通じゃないぜ。」コスモが発言した。
 そういわれてみると、目の前の広場には何千という、変な鳥みたいな金属質の物体がもみ手をしながらこちらを見ていた。そこまでくる前に気づけよ・・・
 そのうち、その鳥たちがなにやらエッチらオッチら運んできた。
 くっくっ食い物だ!
「俺たちにごちそうしてくれるってよ! みんなー、出てきやんせーっ」
 コスモの呼びかけにソロシッピの連中が全員出てきて食い物にありついたが、カララだけは喰おうとしない。

「しめしめ、予定通りの行動に出たぞ・・・」
 アバデデがドグマックフライほへとの中からのぞいた。そのかたわらには、『特別講義・バジンは一筆書きできるか?/講師・アバデデグリマデ』という分厚い本と、子供の写真を写真機で撮った写真立てがあった。
『ぱぱ、今度帰ってくるときはドク人形買ってきてよねー。あの猿人のぬいぐるみ持ってないの、この地区じゃ僕だけなんだよー ぼんぼん(けまりの音)』
『あなた、お忘れですか? あたしよ、あなたの妻。・・・ネジピコは飼ってもいいと思ってます。体に火をつけて早く帰ってらしてね・・・』(注:ネジピコはネジで止めるピー子)
 ・・・そうか、もう7年も帰ってないんだな、とアバデデは思った。パート1参照のこと。
 そして持ってきた怪しい機械の点検を始めた。「カラヨケセット」と書いてある。

「ふー、喰った喰った。」
「まったくだ、ソロシップじゃろくなもん食えなかったからなー。」
「ひどいわ、あたし一生懸命やったのに、でもうまいわこの料理。」
 ソロシップの三千人(第三次移民団を含む)はほぼ満腹状態になったが、変な鳥連中は次々と料理を運んで来る。いままでの倍くらい並んだ。
「もうくえないよ、ごっそさん。」
「請求書はバッフ・クランに回しといてね。」
「もうくえないよ、ごっそさん・・・」
 すると、連中の行動がぴたりと止まった。
 アバデデがしめたと言った。「しめた」
「もうくえないよ。」という言葉がキーワードだったのだ。何の・・・?

「あいつら、何か始めたぞ?」ハッタリが叫んだ。
 連中、つまりはバジンという怪鳥生物は、余興をはじめやがった。
 それに合わせてどこからか「ボン!」 スピーカーのスイッチが入った音がした。
「な・なんだこれは?」ジョリバが悲鳴を上げた。
 MANZAIだった。(かなり古いネタ)
バジンたちは余興のMANZAIを始めるためにわざわざ自腹切って食い物を出したのだ。
 なぜって、これからわかるよ。
「くっくるしい!」
「た・たすけてくれっ」
 ソロシップの人々が次々倒れた。ベスやコスモも例外ではない。別にMANZAIはそれほどでなかったが(バッフ・クランのはやりネタだから・・・)腹がパンパンだったので苦しいのだ。バジンはそれで「ウけてる」と自己満足してたらしい。

「やったぞ! 大成功だ! これで死んでった仲間たちに顔向けできる・・・」
 アバデデは、大昔ここでバジンに芸を仕込んでいたのだった。ところが、ある日うっかりバジンのMANZAIをバッフ・クラン語に翻訳してしまい、みなさん笑い転げてあの世まで転がっていってしまった。それほどまで強烈な毒舌だったとは知らぬアバデデだったが、運良くその日は下痢気味で、腹がカララだったため腹がよじれずに済んだのだった。
 その後、バジンらは自分たちで芸を極めたが、なにせ狭い星の中、同業者同士では張り合いがない。そこで、異星人がやってくるとごちそうを出して見返りに(半ば強制的に)MANZAIを聞かせるのでした。
「ここまではまんず大成功じゃ。ついでだからカララ様を引っこ抜いてくるか・・・」
 アバデデはドグマックの一部を切り取って蛙船に侵入した。入口も出口も溝の口も笑い転げていたので簡単に入れたのね。アバデデはバジンのMANZAIを日本語(ちきう語)に翻訳してたので、自分は聞かずに済んでいたのでした。
「カ〜ラ〜ラ〜さ〜ま〜ッ」
 アバデデが叫んだ。すると、そこにフォルモッサ・シェリルが現れた。
「カララ様。こんなに不細工になって・・・ よほどひどい目に遭ったのでしょうな。」
「・・・アバデデ。もうろくしたとはいえ、コイツとあたしを見間違えるとわな。」
 カララがこつ然と洗われた。ジャブジャブ・・・
「何ですって? よくいうわ! このゴミ取り女!」文句を言うフォルモッサ・シェリル。
「カララ様。さ、私と一緒に帰りましょう。姉のはるる様がおもちゃを持ってくるそうです。」
「私はかえらん。」
「ハ?」
「バッフ・クランに戻ってもこんなに面白い奴らはおらん。私はこっちの方が面白いと思う。アバデデよ。面白い物が嫌いなものがおるだろうか? あのバジンのように・・・」
「カララ様。お話はあとでゆっくりと・・・」
「さがれさがれええい、わしはかえらん!」
「ちょっと! いい加減にしなさいよ。さっきから聞いてると何で日本語なのよっ?」
 シェリルのツッコミに一瞬の間が開いた。
「・・・ええい、うるさい不細工女め、笑え!」アバデデは携帯スピーカーを向けた。
「やめよ! アバデデ、この女を笑わすなら私を先に笑わしてみい!」
 そういってシェリルの前に立ってとうせんぼをしたカララだが、振り返りざまにシェリルを見てヘラヘラと笑いだした。当然シェリルだって黙ってない。

 アバデデの前で二人は殴り合いの喧嘩を始めた。アバデデが止めに入っても逆に引っかかれてしまった。
 仕方なく、アバデデは帰ることにした。
「高貴な人というのはドイツもコイツも・・・ワシには理解できん世界だ。・・・ま、仕事を終わらして蛙るだけだ・・・」

 ドグマックに戻って、継ぎ目を止めなおしたアバデデは、ボリュームをめいっぱい回した。すると、「カラヨケ」からもっくもっくと白い煙が出た。
「し・・・しまった!」
 ソロシップから笑いが消えていった。まるで今までのことがウソのように皆様ボーゼンとたたずんでいる。ふと見ると、バジンどもが何かごにょごにょしゃべってるようだが、まったく意味は分からないし、どつきMANZAIもタイミングが狂ってしまって、笑えない。
 そのうち、バジンのまわりをシラケバジンの一行が取り囲み始めて、またたくまにシラケ鳥に代わっていった。
「ベス。いったいどおゆうことなんだ? 何があったんだ。」
「うむ。俺にもわからんが、俺にもわからん事があるとわな。いや、まいったよ・・・」あほか。
「ベス。・・・これを・・・」と、カララが柿の種を出した。
「なんだこれは?」
「これは見た目に柿の種ですが、実は愚図ラウ式の翻訳機といってバッフ・クランのハイテク機器の傑作、傑作と言えばお笑いぐさですわ。ホホホホホ・・・」
 ベスがそれを受け取ると、どっから見ても柿の種です。
「あラ、ごめんあそわせ・・・こっちでしたわ。」とカララは別のを出した。見た目に機械だ。
「ふうーーうーーーーん・・・ これで何でも翻訳できるってか? ベント、試してみたら。」
 ベントはそれをおしいただいて受け取ると、例の『ハエ録り神』を引っぱり出しやがって、巻き戻し再生をセットした。
 数分後、バッフ・クラン語に翻訳されたバジンのMANZAIがソロシップから公開放送され始めた。すると、バジンの群からシラケ鳥が消えていく・・・
「ヤッター・ヤッター・オタスケマン!」テクノが異常にウけてる。

 なんと、バジンの方が自分らのMANZAIネタを聞いてウけていた。うるさい鳴き声があたりをこだまする。ごうごう・・・ 笑ってるつもりか? そうかと思えば、笑いすぎて岩に頭をがんがん打ってる者や、じっと考え込んでる奴がいたり、自分のネタのくだらなさに首を吊るバジンさえ現れた。そこまででなくとも、しゃべりすぎて舌を噛んだり、修行の旅に出たりとバジンの谷はパニックに変わった。

 不幸はドグマックのアバデデに飛び火した。
必死になって「カラヨケ」をなおしていたところに、いきなりMANZAIがなぐり込んできた。不意をつかれてアバデデが泣きながら笑い転げてる。バッフ人には超大受けらしい。
「こ・・・こんな・・・馬鹿な死に方をする・・・なんて・・・」
 哀れ、アバデデは笑い死にしてしまった。

「アバデデ様の整体発信器のマーカーが消えた・・・いったいあの星で何があったのか?」
 ギジェとダメダは考えた。ま、知らない方がいいこともあるし。

「アバデデグリマデ・・・あくまでもVSOP (Very Special One Paturn) な奴であった・・・」
 そういってカララは盛大に塩をまいた。顔の傷に塩が浸みた。
「・・・もうそろそろ行くかな。これ以上待ってても、もう飯は出ないだろうし。」
 ジョリバの言うとおり、バジンらは自給自足の演芸会館の建設に取りかかってしまったので、こちらにはお構いなしらしい。とっととこの星をあとにするソロシップ御一行様たちであった。

 ふと気がつくと、ソロシップはふとした惑星にいた。
「・・・ベス。いつのまに着陸したんだ?」ハッタリが不思議そうに聞いた。
「さっきだろ。」
「イデの力って事なのか?フォルモッサ・シェリルさん。」ジョリバが訊ねた。
「何もないわ。この星にあるのはイセキばっかり。イデの謎を解くには遺跡じゃなきゃだめなのに・・・『♪どうなってんだこの人生』」
 シェリルのグチの通り、この星は一面にトラクターやら田植機やら脱穀機の残骸が捨てられていた。ゴミの山・・・完全にベスの領域だった。
 本当は満腹の御一行様たちが昼寝をしてたら墜落しちゃったって事に気づいてない。知ってるのは、バッフ・クランの整体発信器『飛びガエル君』だけだ。 

 同じころ、遺跡の星の向こう側にはるるを搭載した要塞艦『泥輪算』(ドロワザン)が墜落していた。墜落したと見せかけようと裏をかいて本当に落ちてしまった。
「ばっかもの! グハバ・ゲバはどこだ? この責任を誰になすりつけるのかちゃんとしたリストを持ってこいッ!」
 豪勢な座椅子から転げ落ちたカララの姉らしいはるるは怒り狂っていた。そこへ泡立ててやってきたのはアバデデと同クラス(同じ学級という意味ではない)のグハバだ。
「申し開きようもありません。直ちにこの責任をとらせるべく、ギジェとダメダをしょっ引いて参りましたのでご勘弁を・・・」
「ならぬ。さっきの報告ではアバデデがいなくなったとゆうではないか。アバデデに責任をなすりつけるのじゃ。おお、それがよい!」むちゃくちゃゆう・・・
 はるるの前に、ナブロウに綱引かれたダメダとギジェが引き出された。こうなる以前にゴマをすっときたかったが、ゴマは覚悟と一緒にくっちまったのでした。

「はるる様。ご機嫌売る鷲羽・・・」二人は声をそろえて土下座した。
 はるるの前に出るときはこうする習わしであった。
「うむ。両名とも、上司であるアバデデを見くびるとは大した度胸の。ほめてとらす。」
「母っ!」
「・・・だが、わしはそう甘くないぞ。ギジェ。おぬし、ロゴダウに異星人と掘り出し物を見つけたと言ったな?」
「はい。掘り出し物ではなく、伝説の粗大ゴミと伝説のデク人形でありまする。」
「口答えするな。お前はすぐさまロゴダウにとって返し、イデのなんたるかを詳しく調べてくるのだ。よいな?」
「はははっ わかりました。では直ちに・・・」
 ギジェはひとあし早くはるるの間を抜け出してホッとした。
「・・・さて、ダメダよ。お前はどう処分するかの・・・」
「はるる様。私はあのギジェザルとは違いまする。是非ともおそばで働かせてくださいませ。そばでなければラーメンでもかまいませぬ。」
「よかろう。異星人どもの生態を一度見てみたいと思っていたところじゃ。ダメダはグハバに従い、異星人どもを叩くのじゃ!」はるるは扇子をかざした。
「ドバ主司令に栄光あれい!」
「ドバ主司令にッ!」
「ドバ主司令にッ!」
「ドバ主司令にッ!」
「ドバ面白えにッ!」
 ・・・こうした復唱が五分続いて、ようやく解散とあいなった。疲れる乗組員たち・・・

「この石ころ、何の遺跡?」
「こりゃあ、第四文明人の彫刻だな。ほら、ここにノミが喰った跡があるだろ?」
 イデの情報を探すべく、遺跡の調査に没頭するフォルモッサ一族。フォルモッサ・シェリルを先頭に、フォルモッサ・リンや故・フォルモッサ博士もまだしつこくいた。
「遺跡ばっかり。シェリルが歓喜して発狂するんじゃないか?」ともえら。
「でもないみたい。」とコスモ。
「何でよ?」そうゆうもえらの後頭部に石ころが直撃した。死なないもえら。
 投げたのは言わずと知れたフォルモッサ・シェリル。
「キィイーッ 遺跡ばっかりで何の解決にもならないわ! あったまきちゃう!」
 ソロシップでは、こういう場合は「あたるシェリルにハッタリ無視」と言って、近づかない。
「敵臭!」ハッタリがまた見つけた。
「イデオン、発進する!」「イデオン、出る!」「イデオン、土下座する!」
 イデオンは合体メカせずに出ていった。中にシェリルが乗ってるとも知らずに・・・

「あれが例の粗大メカか。」
 グハバ・ゲバは愛用の重機動メカ『ジグ・マックフライキャッチ(以下ジグマック)』に乗ってやってきた。従うは、ダメダ以下の三日月戦隊「ズロウジック」だ。
 それをはるか離れてはるるがモニターしていた。
「なんじゃありは? 伝説のデク人形と聞いていたが、ただの三機のゴミタンクではないか。つまらん。グハバ、さっさと面白い物とやらを見せんか!」
「は・・・ははっ! 直ちに・・・」グハバは愛機ジグマックの手を動かした。
「グ・・・グハバ様! なっなにをなさる?」ダメダがあわてた。
「いいからいいから。」
グハバはダメダのズロウジックをむんずとつかむと、えいやっと投げた。
「うわーっ」
 ズロウジックはきゅんきゅん回転して粗大ゴミメカのまわりを一周して帰ってきた。
「いかがかな?」
「うむ。 まあまあじゃ。もっとやれい。」
 はるるの命令でグハバは次々とズロウジックを投げた。

「コスモォ! この攻撃はけっこう怖いぜ!」頭から流血したもえらがおびえた。
「んじゃ、合体でもしよっか?」

「ふうふう、これくらい投げりゃはるる様も満足だろう・・・ではそろそろ攻撃に・・・」
 攻撃態勢をとろうとしたグハバの上に、おおいかぶさる物体があった。
「おおおおおお? は・・・はるる様、何をなさる・・・?」
 はるるの泥輪算がきていた。
「あのゴミタンク、おもろい。もっと近くで見たいものじゃ。」
「・・・はるる様、ここはわれらグハバ・ゲバ隊にお任せを。はるる様がキケンですので黄色い戦から出ないようにお待ちくださいませませ。」
「・・・妻乱脳・・・」(つまらんのお)
 はるるはTVのチャンネルを変えて後退した。
 やれやれと思って気を取り直したジグマックの前には、いつのまにかイデの粗大メカがいた。
「やややっ? キサマらいつのまに・・・」するとふたたび、
「グハバ。あの三つのゴミタンクが合体して粗大ゴミになる、という瞬間を見損なったではないか。この責任をどおする? どおする? さあどうする。」
 はるるのねちねちしたイヤミが飛んだ。「シェ〜ッ」
「お・・・お許しを」
「ならん! もっと面白いものを見せい!」
「おーいダメダ。いいか、あの巨塵にハーケン・アタック(わ〜ッ英語が出た)をかけろ。」
「し・・・しかしグハバ様。ちょっとヤバイっす。」ダメダは目が回転してる。
「やらんとまた投げるぞ!」
「やっやりますッ」
 ダメダが一隊を率いて特攻をかけてきた。一方のイデオンはどうやら反撃してこない。イデオンの中でシェリルがウィルスのようにあちこちを徘徊(はいかい)して破壊しているのだ。

「みんなーっ 早くシェリルさんを見つけろォー!」コスモがむなしく叫んでる。
「そんなこといったってむりよ! こっちは足の動きが忙しいんだから。」
「カーシャ! 今は飛んでるんだから関係ないだろ?」
「あっ? あれを見てっ」
 カーシャが指さす向こうから、ズロウジックの編隊が変態飛行してくる。
「みんな、目を覚ませ! これよりハーケン・アタックを開始する! 撃てーっ」
 ダメダの号令で一斉にハーケン(槍のついたロープ。腐りおかま・・・もとい鎖ガマ)をイデオンに向かって打ち出すと、イデオンのあっちこっちそっちどっちにハーケンが突き刺さった。
「イデ〜っ」
「うそつけ。」
 見ようによっては、イデオンはアヤヤ釣り人形だ。
「やったぞっ! 全機、ハーケンに強烈電流を流せ!」
 と、そのときダメダのズロウジックが攻撃された。
「な・・・なんだ?」
 ダメダが見回すと、割れたはきだメカのサングラス(のように見える)の中からシェリルが遺石を投げていた。狂ってる・・・
「シェリルさん、やめなよみっともない。」
「うるさーい! ああ・・・もういらつくわい!」
「た・・・助けてくれえー!」
 ダメダはハーケンに引かれてなぶりものにされていた。イデオンに引っ張られて凧のようにめっちゃぐるぐる振り回されてる。かわいそうなダメダ君。

「異星人どもめ。味なことをやる。このわしが相手になろう!」グハバが出た。
「コスモ、いったいどうするの?」とカーシャが聞くと、
「仕方ない、あれ・・・行くか?」
 イデオンが両手を頭に振りかぶった。そして、片足を振り上げて弾みをつけると、
「おうりゃ!」と頭の飾りを投げた。
 そいつは、まるで「ウルOラセブン」のアイスラッガーのごとく敵陣にぶっとんでった。
 ジグマックのグハバはしかし冷静に、
「・・・アホらしくってやってられっかい!」と捨てぜりふをはいて帰ってってしまった。

 こうして、遺跡の星での戦いはうやむやに終わった。

「後退する! 援護射撃でも見舞ってやれ。あの異星人ども・・・あなどりがたい・・・巨塵といい、カララといい、ダメダといい、グハバめ・・・ おっと、これは次のセリフだったわい。」

 はるるがぼけてる間に、ギジェの乗った『夢の島探検隊』号は遺跡の星をあとにして、最初の目的地ロロダウに向かった。第六文明人の星、ソロ星のことであリンス。
 はるるがいまだ真剣にボケている真っ最中に、イデオンとソロシップがしっぽを巻いて遺跡の星をあとにしようとしたが中止した。

 シェリルによって破壊された箇所を直さなきゃならないし、資料によればこの星での話がまだ続くゆえ、後ろの余白を埋めるためには少し雑談せねばならないのはハッタリあたりがよくわかってるので、ここでは省略にしておく。


「オレが燃えたって話はどこいったんだーっ」
「しるかもえら。」

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