| この作品は、【伝説巨神イデオン】のパロディです。この作品はTV再放送にあわせて毎回突貫でかかれたものをワープロ練習用に再構成したものです。なお、まだ完成に至ってません (^エ^)←反省の色なし・・・ |
テキスト起こし 1998年11月01日日曜日
ソロ星を飛び立ってはや七〇万光年。ソロシップの生ゴミは日々増え続けている。
「だいたい、食事の時に出るゴミが多すぎるのよ。みんなの食事の量を減らせばゴミも減るんじゃなくて? 必然的に。」
フォルモッサ・シェリルの意見に妹のリンが猛反発した。
「そんなこと言うんなら、姉さんが率先してみせてよ! できるんでしょ?」
「あなたねぇ、そうゆう揚げ足とるとその頭に仕込んだメロンパンをとってしまうわよ。」
リンのヘアースタイルは確かにそうゆう風に見えた。コスモがきて、
「シェリルさん! みんなイラついてるんだ。それもこれもあんたのせいだろ?」
「人のせいにするものじゃないわ! みんな・・・みんなあの女のせいよ!」
「・・・わたしがなにかしまして?」
「カララ! 人の話に首を突っ込まないでちょうだい!」
と、ゆーふうに、みんな大変いらだっていたのだ。
そこからたいして離れてない宇宙空間にはるるの泥輪算が遊泳している。
「グハバめ・・・このわしに断りも無くやられてしまうとは情けない奴じゃ。ロココ、グハバの一族に奴隷待遇を与えてやれ。素直に喜んでくれるじゃろう・・・な?」
「ハ。ところではるる様。ドクと名乗るサルがやって来ました。」
「何じゃと? 参ったな。ここへ通すがよい。」
ははっ、とロココは退いていった。
それと入れ替わりに飛び込んできたケモノ。
「おう。誰かと思えばカラ○ドクではないか。いつ戻ったのじゃ。」
「はるる様。わては今までのカラ○ドクではおまへんで。この通り、生まれ変わって今じゃあジルバル・ドクいいまんねん。ほれ、見違えましたやろ?」
「ふん。しかし、その格好は何じゃ。まるでサルではないか。」
「はぁ、あちこちで放浪するうちに『あのサルお方、サルお方・・・』言われるもんでそれが身についてもうてまんや。」
説明しよう。『ニューロピア炎上』の時にアバデデにコケにされていた宇宙猿人ドクは仮の姿で、今じゃ立派にただの猿人ドクに変化していたのです。修行の成果といいましょうか・・・
「なるほど。確かに今までのドクとは違うな。髪の毛が二本増えとるわい。」
「おそれ入谷の鬼子母神・・・」 ふるいざる。(大昔のシャレ)
「ところでどうじゃ、 おぬしが戻ったことだしグハバの代わりに人柱に立ってはくれぬか?」
「は。はるる様のお頼みとあらば、たとえ火の中伊豆の田舎。」(バッフ・クランの
諺 )
「よくいった。では早速仕事をしてもらおう。おまえ、重機動メカの開発者だったな?」
「はい。ジグマック・フライキャッチはわての自信錯でおす。わからんことがあったら遠慮のうわてに言っておくんなせ。ぎょうさん勉強させてもらいま。」
「そうゆうか。さすが技術畑出身とゆうだけあるな。そのナマリ、なんとかならんのか?」
「はて、このわてがなんぞなまっておますやろうか?」
「・・・もういい。ドクよ。それ以上落ちることもないな。」
「もしもし、こちらソロシップといいますが、そちらキャラルさん? あの出前・・・」
「あっ、だめだこりゃ。また向こうから切りやがったわい。」
「しょうがないな。こうあちこち嫌われるとこっちからゴミもってく訳にもいかんし・・・」
「まったく、あいつらにはゴミに押しつぶされそうになるという恐怖がわからないのさ。」
「いっそのこと、観光案内でも出してみるか。」
「観光? それでどうするのよ。」
「そうさな。のこのこやってきた阿呆な異星人にお土産ゴミパックを与えてやるのさ。」
「さすがベスですね。でも、いったいどこに宣伝担当させるのでしょう?」
「カララ。バッフ・クランに広告を買ってもらうのさ。餌につられてほいほいほい。」
「・・・待って! 連絡が取れたわ。ナン・ベイ宙域のブラジラーよっ」
「ブラジラー? あそこはたいしたゴミ置き場なんてないし〜。」
「何でもいいわ、ダメでもっともっと、ってゆうわ。ちがったわ。」
「お〜い、なんか敵襲だってよ。ちなみに私ハッタリです。」
「いま忙しいんだ、後にしてもらえ!」
「でも、もうそこに来てるんだってよ。」
「ベス。んじゃ、俺ちょっと行って来るよ!」
というなり、コスモがさっさと出ていった。会話の流れからして、誰も気にしなかった。
「イデオ出留多、発進!」
「いっといで〜・・・」気のない返事でロッテがハンカチふって送り出す。
ここから銭湯シーンに入ります。・・・いや、格闘でした。
「ええか、みな気ばってや。このドク様が出ばったらロハでは帰れしませんのや。必ずぎょうさんみやげとったるで〜!」
ただの猿人ドクに引きづられたジグマック連合軍がソロシッペ目指して飛んでいく。こんなにメカがあるんなら、いっぺんに出せばいいのにね。
「なにぶつぶついうとるねん? バッフ・クランはんは、よけいな出費はびた一文ださんのや。よう覚えとき! ・・・あ、敵や! 敵やでー、皆はん。」
ドク率いる愚連隊の前にコスモの乗ったイデオ出留多がのこのこでてきて捕まった。
「何だぁ〜? あんまりあっさりやってくれちゃって。」
「捕まえたらこっちのもんでっせ! それ、皆さん、ゴミまいたれ!」
そういうと、まわりを囲んでゴミを放出し始めた。ほとんどイヂメであります。
「俺、コスモ。・・・うあ? 何だぁ〜? ゴ・・・ゴミが・・・ゴミがァ〜」
あ〜っ というまにゴミで包まれたイデオデルタは制御不能になった。
「だ・・・誰か返事をしてくれ・・・やられる! ・・・やられるよお〜・・・あ? 入り口からゴミが?・・・ダメだ押しつぶされる! だ・誰か・・・誰か〜・・・」(打込みタイヘン)
コスモがゴミの中でパニックに落ち込む頃、ようやく一段落したクルーのひとり、ジョリバが事態の異常さに感づいてしまった。
「おい? こすもがいないぞ。」
「ア、ホント。じゃ、さっき戦ってたのはコスモね?」
「皆さん、ジョーダンはベスだけになさいって言ったでしょ? コスモはともかく、イデオンが持って枯れちゃうわ。そこのもえら! カーシャ! さっさと取り返してきなけい!」
「へい。」
「へい。」
数分後、何となく取り返してきたイデオデルタのゴミの中にコスモが残っていた。
「コスモ! まだ生きてたの? 丈夫ね〜。」
「俺はベス、いったいなにがどうしてどうなったんだ? 誰か説明しろ。」
「あたしの名はフォルモッサシェリル。キサマではありません! 説明は長くなるから結構よ。それよりも、さっさとブラジラーいきましょ。」
というわけで、うやむやに話は展開していきます。
「・・・それでベスちゃん、なにがどうしてどうなったのかしら?」
「・・・上浦ランバン司令・・・ 私はもう軍人学校の生徒じゃありません。」
「何いってんの、ベスちゃんはいつまでたってもダダっこベスちゃんよ。」
例のごとく、いつの間にかブラジラーに着いてしまってるソロシップご一行様はこうやってブラジラーのオバンゲリオンな司令官と和やかに会っていた。
惑星ブラジラー・・・いや、正確に言うと、その辺の適当な岩に張り付いたちっちゃなコロニーであるが、一応小型のゴミタンとちっちゃな軍隊を持っている。
「ホォ、一度に二種類のゴミ文化と遭遇するとはこりゃ珍妙ですね。」
「上浦ランバン司令、私は冗談で言ってるのではないのですよ。」
「ハッハッハッ、ジョウダン・ベス、冗談が言えるようになったのね。えらいえらい。」
「それでェ・・・ここの設備はどうなってるんですの?」とハッタリ。
「そうね、このブラジラーには優秀(有臭?)なゴミ処理施設がそろってます。何でも言ってちょーだい、すぐ燃してあげるわ。」自信たっぷりの上浦司令。
「ならモエラあたりを・・・」
「その前にコスモよ。」ガシャン、とカーシャが割ってはいる。
「おや? この少年はどうしたのですか?」
カーシャに引っぱり出されたコスモはポリバケツに詰まったまんまガタガタとふるえていた。
「司令。このコスモはついさっきの銭湯で『ゴミコワイ病』に感染しまして。」
「それはいけないわね。どれ、さあコスモ君、もう怖いことはないのよ。ときどきやさしいおばさんがついててあげるわよう。」
上浦ランバン司令はそういってポリバケツごとリアカーを引いてゆく。
「上浦司令! この女性が異星人と言ったら信じますか?」
「異性人。」確かにそう言ったカララ。
「ベス。悪いジョーダンね。君たちの真面目さには感服するわ。今回は見逃します。」
「おばさん・・・ 優しいんだね・・・」コスモがようやくフタを開いた。
「なんとも場違いなセリフじゃない?」カーシャが笑った。
♪ジャジャジャジャ、ジャジャジャ ジャ、ジャジャジャジャ。バッフ・クランの新テーマに乗ってドク御一行様らがブラジラー攻略にまいった。「まいったな・・・」
「バッフ・クランだって? 何でまたここまで追ってくるんだよ。」
「何で、と言われりゃジグマックでだす。・・・意外でおますか? 皆はん、よー覚えとき、こういう意外性が出世には必要でおます。ほなら、攻撃したるでえ。」
ジグマックご一行様は何の罪もないブラジラー市民にゴミをタダで蒔いていった。
「まったく、片づける方の身にもなってよね。・・・あー疲れた。ここんとこ夜なべ続きだし。」
上浦ランバンが集めたゴミをリアカーに積みながらぼやいた。コスモがゴミの山から顔だけ出してぼんやりゴミの降る町を眺めていた。
「・・・おばさん、疲れたらここのリクリエーションセンターで休めばいいのに。」
「ハッハッハッ、こどもね。子供はいつでも親に因縁つけるものよね。あたしにもコスモ君のようなふざけたせがれがいたわ。生きていればちょうど君くらいの、ゴミを捨てる姿が似合う中年になってたわね。そうよ、いまの君にそっくりの・・・」
「あっ魚だ!」突然コスモは狂ったように水上を走ってく。
「コスモ君!」追いかけようとした司令をゴミが襲った。
「あ・・・ コスモ君鱈・・・きみ宇宙服着られるかな?」
「着られるさあ・・・」お魚くわえたコスモ君。
上浦ランバンの作戦が読めた。コスモを邪魔なゴミと一緒に宇宙に捨てるつもりでしょう。しかし、それはショック療法というものであり、正義の行為であると本人は考える。
「あっ、イデオンが呼んでる・・・そうか、イデオンに餌やる時間だ!」
「あ、コスモ君待って!」
「待ってるよ。」
「・・・いいのよ、もういって。」
「?」
なんだかわからない会話の後、天井に穴があいているのをコスモは見つけた。
「コスモ! 何支店のよ。バッフ・クランが天井からゴミを蒔いてるんじゃないの。」
「カーシャ? ・・・そっか。それでオイラはいま魚をくわえてたんだね。」ボケてる。
ふりかえると、上浦ランバンが怒濤迫りくるゴミに埋まってきたが、のんきそうなのでイデオンに向かうこととし、それはそれで放っておくことにした。情けは人のためにならぬ。
「コスモ! いままでどこで油を売ってた! スタンド?」
「モエラに言われたくないね。もえらにもらえ(意味不明)ってゆうしね。」
「コスモ! いいこと、とりあえず天井を塞いで。」
「わかった。」
イデオンが起動した。
「足もとに気をとられるやないで。自分で出したゴミやさかいな。巨神が立ちよったで。
このジグマックを信じるのや。わてが造ったジグマックやで、隅から隅までようわかってま。ほな、ぬかるんやないで。ぎょうさんミサイルぶちこんだったれや〜」
「バッフ・クランめ、これでも食らえ!」
と、お魚差し出し攻撃で踊るコスモ。ぎょっ。
「あ。やられよった。そこ弱点やねん。しゃあないわ、じゃ退却しーや。」
こうして長い打ち込みは終わった。
猿人ドクのご一行様はすべてのゴミを放出し終わり、とりあえず作戦は成功した。
一方、ブラジラーはペンペン草も生えるのをためらうようなゴミ捨て場と化し、ソロシップご一行様はまたまた放浪の旅支度を始めざるをえなかった。
「これで終わったのか・・・ あれ? あそこに落ちているのは・・・」
コスモがモニターからのぞき込んだのは、ゴミ捨て場にちょこんとはみ出したオブジェのモニュメントだった。よく見るとただの肩たたきだ。その脇ではようやく司令がゴミの山から発掘され始めたとこだった。
「そっか・・・ 上浦ランバンの肩たたきってか・・・」
コスモはおっきなあくびをして締めくくった。すると、イデオンのバイザーが輝いてまるで光の柱のように立ち上り、ブラジラーの開いた天井にフタをした。その場に残されたブラジラーの人々はいまでもイデオンによって救われたと信じてる。
「あれイデオンの新しい力ですって? ・・・違うわね。ゴミ収集メカにそんな機能はいらないはずよ。だいいち、イデオンが天井を塞いだせいでソロシップが出られなくなったってゆう事実が存在するのよ。第六文明人がそんなはんぱなメカを作ったっていうの?」
「シェリル、その話は終わったはずだ。この船を見ろ。ブラジラーから夜逃げする際に押しつけられたゴミの山でブリッジまでゴミ置き場になってしまったではないか。」
ベスがめずらしくまともに考察している。喜んでるのはカララだけだった。
『バッフ・クランにいた頃の懐かしい廃棄物ばかりでうれ臭ございます。』
「それでどうするんだ? このゴミ山を積んだままで宇宙をさすらうのかい。」
「ジョリバ。そんなことはできないってことは今までやってわかるはずだろう? ちなみに私は眼鏡をかけた便利屋のベントでした。」
「だから、いっそのこと観光案内でも出しましょかって。あ、いや余計なことでしたわね。」
「カララ! そりゃいい案かもしれないぜ。でも一応ハッタリにも聞いてみろよ。」
「そうですね。でも何でハッタリが・・・」
というのでハッタリに聞いてみたら、
「そうね。観光案内出せば客がこぞってゴミを持ってくでしょうね。わざと高い値札をつけといてさ、バカがミエ張って宅配便まとめ買いするんじゃないの?」
「うん、カララの言ったとおり、聞くだけ時間の無駄だったが、ありがとうハッタリ君。」
「どういたしました。」
そうゆういきさつがあってソロシップは観光案内と宣伝用ののぼりをかの『慈恩広告社』に発注した。ここの主は貴尻亞といって、かのギジェも愛用してる老舗である。
「えーもうできたってか? じゃさっそくのぼりを出しとこっと。」はしゃぐハッタリ。
『おいでませ! ソロ星名物御身単句&いで湯の降る里イデ温泉』 (ここで地図を見る)
「え〜、ごめんくださいまし。」
「なん・・・なんだ? あんたらは・・・」
いきなり現れた奇妙な一団に驚くテクノ。
「へえ。わてら観光客ですねん。案内板見てさっそく来よりました・・・」
「でも早いね。まだのぼりを出して九分二七秒だよ。」
ファードが時計を確認した。
「わてらはやいのがとりえだすねん。OSAKA星の観光団のもんだす。案内したれや。」
そこへベスが現れて言いました。
「よくもいらした! ・・・ただし、拝鑑料はいただくぞ。え〜と、三〇人以上は割り増し・・・と。」
「はぁ、こらえろうきつうおまんな。勉強したってや。」
といいつつ、ちゃっかり乗り込んできたバッフ・クランの一団である。もちろん、引率者はかのドクさんです。それにしても、おもしろい格好でんな。おのおのおもいおもいの服装。
「スーツ、体操着、作業着、セーラー服、虚無僧・・・ おまけにみんなヘルメットをかぶってドクにいたっては修験者姿で旗持ってるわ。」
「カララさん、何か?」ベントが聞いた。
「いいえ、ただ言ってみただけ。それにしても妙ですわね・・・」
宇宙空間に出てドクらは甲板の上で巨神を見た。
「ほっお〜〜! これがあのイデオンだっかい?」
「そうやねん。」ジョリバもつられて答えた。
そこへ観光団の接待にゴミまんじゅう[げ!]を運んできたカララがようやく気づいた。
「・・・どっかで見たと思えばおぬし、宇宙猿人のデクではないか?」
「かっかっカララ様やおまへんか。あかん、失敗や。わての名前間違えとるわ!」
「もう遅いです。昨日までは猿人ドクでしたが、今は気のドクです。」
「ようわからんが、みなさん。は〜い、手をあげて〜。」
ジョリバが隠し持った鳩豆鉄砲を向ける。
「こうなったらヤケやで! 皆のもの、あしたの栄光のために降参しまひょ。」
ということで、あっさりと三〇人と一匹は人質になった。
「ドク、こないだまでは技術畑におったそうな。新製品に何かうまそうなものはないかえ?」
「いやー、カララ様にあってはかないまへんな。実は対巨神用のメカを二町歩くらい・・・」
「ほお。それはおもしろい。・・・ベス、敵の新製品を奪い取りましょう。」
「そうだな。やってみるだけならやってみるか。」
「サル質もあることですし、姉もヒマでしょうから・・・」
片方、こっちは泥輪算のはるる。
「なんだとお? サル質をとられたと! ・・・なにい、対巨神用のメカと交換だと?・・・
フン、やってたまるかい。そうじゃ、バカメといってやれ。」
「は?」
「バ・カ・メ・じゃ!」
「ハッ! ・・・こちら泥輪算。『バ・カ・メ・バ・カ・メ・バ・カ・メ・バ・カ・メ・・・』
「ベス! 敵が『噛めば咬むほど亀がカメ』という謎の通信を送ってきた!」
「ベス。自分で言ってて楽しいか?」
「うん。」
「バッフ・クランが相談に乗ってきた証拠ですわ。サル質と引き替えにロー●スクーポンをくれるってことでしょう。バッフ・クランにしては気前がいいです。」
「ともかく、一刻も早く対巨神メカを手に入れてゴミを葬 りさろう。もう通路もブリッジも身動きとれん。」
「よいか皆の衆。猿人ドクが出てきたらかまわんからありったけのゴミをぶっつけろ。
簡単に生かして帰すな。兵どもにいい訓練になる。よいな?」
「ハッ!」
「ベス、人質とかサル質を返すのか?」
「いや、返すのはサル質だけでいい。人質は役に立つからな。」
「すると、つまり替え玉ね。ベス、意外と頭いいのね?」
「いや〜なに、作戦よ作戦。」
「・・・ベス! なんだかんだ言ってる間にすり替え作戦がだぶったらしいぞ!
あそこをひょこひょこ歩行してんのは猿人ドクじゃありませぬか?」
「あ、ほんとだ。」
「ええい、やつらめおそいわ! 約束の時間はとっくり過ぎてるぞい!
兵どもよ、かまわんから敵のゴミ単句にゴミと顆粒子砲をぶち込んだれ!」
・・・・・・ただいまバックグラウンドで戦闘中・・・・・・
「いやあ、カララのおかげで助かったよ。・・・あの場面で溜まったゴミを楯に使ったおかげで、一気にゴミを宇宙の塵にしてくれた。」
「お役に立てて私も嬉しゅうございます。今後ともカララ、カララ味場を御贔屓に・・・」
カララがバッフの連中も混ぜこぜでちやほやされてる頃、机のスミでイジける人々もいた。
「・・・俺たちの立場がないよな。」とハッタリ、
「まったく。カララめが、余計なことやってくれて・・・」とシェリル、
「オレ達ソロシップのみんながカララに借りをつくっちまったってことか。まったくだよ・・・」
「・・・クヤシいいい・・・」
コスモの言葉に返す言葉のないシェリルだったんだ。
カララは観光案内ほかもろもろの実績により、特別に個室を与えられた。
せまいが鍵付きで食事は自動支給、鉄格子までついて保安面もバッチシだ。
その姿に羨望のまなざしを向けるカーシャら。何とか自分らも個室を奪い取ろうと作戦を仕掛けた。その作戦に引っかかったのは、運の悪いあの男とあの男だ。
「はるる様。お久しぶりですが、わたくしダメダであります。」
「おー。ダメダか。もうすっかりケガの功名は治ったようじゃな。」
「は。」
「・・・おぬしがいない間に二人もの無精(武将)が消えてった・・・ そなたで三人目じゃな。」
「ぎく! ・・・おおせのごとくしますのでなにとぞ命までは・・・」
「なぁにをおびえておるのじゃ? わしとておぬしをとって喰おうとは尾もワン。
異星人どもが戦闘中というのにレクリエーションをしないかと言ってきた。
どうじゃ? やってみるか。」
「はっ、こっこうえいであります!」
そう答えざるを得ないかわいそうな下士官であった。
(中間タイトル・「必殺のダメダ戦法!」)
「いいかカーシャ。バッフ・クランにはレクリエーションと言ったが、あくまでこれは隠密作戦だからな。くれぐれももえらあたりに気づかれるんじゃないぞ。」
「わあかってるわよ。コスモ、何でもいいけどもえらがそんなことに気づくと思って?」
「いや、わからんぞ。現にこうしてここにいるんだから。あれ?」
「? もえら。いつから此処にいるの?」
「イデオン、発進する。」
ということで、いよいよレクリエーション宙域にやってきたイデオンとソロシップ。
相手のバッフ・クラン部隊は首を洗って待っていた。
「遅いぞ六三四!」
「だれよそれ?」
ルールは単純だ。互いの重機動メカ(蛙船はイデオン)でボールを蹴りあって相手のゴール(母船)にぶち込んだら勝ち。沈めれば大勝・・・ ただし、ボールには淳子遅く美佐居るを使用してるので、当たるととってもイタイ。(死ぬよ。)
「異星人め。このダメダ様が生き返ったからには一人も生きて返さぬ。覚悟しろよ!」
「あんなこと言ってる。コスモ、勝ち目あんの?」
デクが聞くと、
「ないよ。」
というコスモ。「けどな、」
バッフ・クランの重機動メカは三体。こちらは一体。
しかし、ここで勝ちをとって功績をあげればカララよりいい個室がとれるのだ。
そのためにはどうしても、もえらのいい加減なパワーが必要だった。
「試合開始!」
審判部長の故・フォルモッサ博士の笛が鳴る。宇宙空間では聞こえない。おわかり?
「いくぞカーシャ! 死ぬならもえら!」
まずはイデオンのキックオフで試合が始まる。カーシャがミサイルのケツを蹴った。
まっすぐに飛んでくミサイル。しかしゴールをそれてジグマックに当たった。
「どかーん。」(効果音係のスパイ君。)
跡形もなく吹き飛んだジグマックには名もない兵士が乗ってたが、うまく爆発する機体から歩いて脱出したのでまたソロシップに拾われた。
「・・・まずは1ポイントか。いいぞカーシャ!」
「まかせてよこれくらい・・・ あ! バッフ・クランの攻撃よ!」
ゆうまもなく、ミラス次官の蹴ったミサイルがイデオンに迫る。
間一髪、イデオンは分解してミサイルをかわした。その甲斐あって、審判の故・フォルモッサ博士が二回目の死を迎えた。
「二回も死ぬなんて・・・ よほど運が悪いのね・・・」
シェリルがつぶやいた。リンもつぶやいた。「そうね・・・」
「ミラス! 逃げてばっかりでは巨神は倒せんぞ! ズロージックに援護させろ!」
「ダメダ様! わしらズロージック隊はギルバウ隊の戦士ではないっす。
遺跡の星でギルバウ隊の代わりにハーケンアタックをかけた恩をあだで返すおつもりか?」
「ううるさい! ハーケンを撃ち込むだけでよい! あとは何にも心配ない。」
そう言ってもダメダも必死だった。
なにせ、はるるにニラまれたらもはや勝ってしか帰れないのだ。
なまじっか半殺しで帰ったりしたらネジピコの餌にされてしまうかも・・・。
「そういうことだ。わかったな? ミラス。一斉に電気あんま攻撃だ!」
ダメダとミラスとズロージックの一団はミサイルをかわしつつ巨神メカに特攻をかけた。
イデオデルタとイデオノバがハーケンにかかった。カーシャとコスモだった。
「うわわわあああああ? これって、やられてるんじゃないの? もえらはどこだあ?」
「ふはははっはっはあ。落ちろ落ちろ巨神のゴミメカめ。落ちておしまえ!」
「ダメダ様!」
「何だミラス? うああ!」
いつのマニアら、ミラスの後ろにルール無用のイデオバスタがミサイルを持ってたたずんでいた。 も
え ら だ ・・・・・・・・・・・・
「こ〜れ〜で〜も〜く〜らえ!」
もえらはミサイルをぶち当てようとしたが、こけたはずみでミラスのジグマックに体当たりしてしまった。それが更に運悪く、ダメダに体当たりしていく。
「これってもしかして、うわあああのあ! ・・・かな?」
ダメダの中途半端な叫びが宇宙にこだました。
「討て撃て打てえ! くっ・・・ し、死んでたまるか郵便貯金!」
「どっかあ〜んん・・・」迫真のスパイ声優。
捨てぜりふを残してジグマックは灰燼に帰した。
「ダメダめ・・・ 死ぬなら死ぬで重機動メカをおいてかんか!」
はるるは仕方なく、残ったズロージック隊をかき集めて猿人の星へ先回りしに行った。
「コスモ。カーシャ。ご苦労。もえらのおかげで命が縮んだよ。」
「なんでおれのせいなんだよ? 俺のおかげで相手に勝ったんだぜ。」
「違うな。ルールを無視したせいでバッフ・クランの親衛隊がさっきこれを置いてったぞ。」
振り返ると、『はるる様謹製』と書かれた濃縮ゴミ油の詰め合わせセットが山と置いてある。
「もえら。こういう訳で君をイデオのばのパイロットとして正式に任命する。」
「な・・・ なんでだ! ・・・なんでこうなるんだあ!」
はた目にはわからないが、このようにして運命のもえらは固定されたのであった。
「コスモ。どうやらうまくいったみたいよ。結局ベスに傷薬を送ったのが正解だったみたいね。ベスってあれでベスドライブにゃ耐えられそうもないから・・・」
「ああ・・・。もえらにゃ悪いが、これで俺達も個室持ちってことだ。」
試合の行方ともえらの運命とベスへのワイロの功により、コスモとカーシャも個室を与えられた。そうしてなぜかカララを追い出してベスも個室を得たのだった・・・。