| この作品は、【伝説巨神イデオン】のパロディです。この作品はTV再放送にあわせて毎回突貫でかかれたものをワープロ練習用に再構成したものです。なお、まだ完成に至ってません (^エ^)←反省の色なし・・・ |
テキスト起こし 1998年06月18日金曜日
さて、連戦連敗の屈辱的な日々に疲れ果てたはるる様は、棒の先にひもをつけてそのひもにハエを結んで追い回すという、バッフ・クラン古来の武術訓練に励んでいました。
「・・・妻乱脳(つまらんのう)・・・」
「わたくしでよければお相手つかまつる。」
「よかろう。かかってこい。」
「はっ!」
よせばいいのに一人のサムライが首にひもをつけてはい回った。
それをえいっえいっ・・・と、はるるが棒を持ってつつき回す。
しかし15分もやれば、さすがのはるるも飽きてきた。
「・・・腕をあげたなギジェ。」
「ハッ! 光栄であります。しかし、よく私であると。」
「こんなアホなことに平気で参加するのはおぬししかおらんではないか。」
ギジェはなるほど痛いとこを突かれた。
「ギジェ。ロロダウ(ソロ星のこと)での調査、成果があったのであろうな?」
「はい。開けてびっくり卒倒しちゃったかもしれない報告を直ちにお見せします。」
ギジェはさっそく調査報告と銘打ってビデオ鑑賞にはいった。
「これは・・・ いったい何の図解じゃ?」
スクリーンに飛び蛙(かえる)が映ってる。
「はい。これが有名な整体発信器の生態であります。しかもこれはロロダウ星のもので・・・」
「なんじゃと? ロロダウにもそんな物があったというのかえ?」
「はい。これらはすべてあのゴミメカ(ソロシップとイデオン)が埋まっていた穴から発見された物でして。更に我々調査隊は驚くべき物を驚くほど見つけちゃいました。これをごらんあれ・・・」
「これは何とも下手な絵じゃの。おまえが書いたのか?」
「ナブロウの奴でございます。無礼の段、あとでケっときます。」
「いいから先へ行け。」
「この通り、この粗大メカ『A』の埋まっていた穴と、巨神メカ『B』の潜んでたとみられる穴から無数のトンネルのような空洞が見つかってます。しかも一本一本の穴に実際に入ってみると、いずれの穴もロロダウの裏側まで通じていました。」
「この図面では月まで行ってるが・・・ ロロダウの月までか?」
「月まで行ってたら大笑いでございます。」(本編ではそうなんだ。)
「なるほど。イデの粗大メカから発せられた無限エネルギーの通り道というわけか。」
「いえ。穴はすべてゴミを捨てるはきだめと思います。これらは科学アカデミーの推測ですが、長年たまるにたまったゴミが集まってあのような粗大ゴミメカに進化したのではと・・・」
「なるほどな。サン○イズより説得力があるのう。よく調べた。誉めたる。」
はるるになでなでされるギジェ。
「ギジェよ。では、あの粗大メカの攻略法もすでに手中にしたのであろうな?」
「はい。優秀なる私に秘策がありまする。ぜひご下命を・・・」
「よかろう。この軟弱な兵どもをこき使ってやれ!」
ははっと出ていくギジェ。おもてで誰かを蹴ってる。
「ギジェのやつ・・・ カララのこと、ふっ切れたようじゃの。」
『激辛! 円陣の☆』(げきしんえんじんのほし)
ソロシップご一行様らは、はるるの重力に引かれるように猿人の星に着いた。
「何だこの星は? タイトルの『激闘! 猿人の星』の猿人がいないじゃないか。」
ジョリバがそう思うのも無理はなかった。あたり一面、荒廃した畑がただひたすら続いてる。
「あ? なんか立て札があるよ。」でく の坊が近寄った。
「『猿人に注意・・・』って書いてあるわね。」
「カララに読めるってことは・・・ ここもバッフ・クランの養殖場ね。」
「シェリルさんもだいぶかしこくなりましたね。もう社会に復帰できそうですわ。」
カララとシェリルは愛も変わらず畑で殴る蹴るのケンカに没頭していた。
「・・・カララ。ほらご覧なさい。あそこになんかあるわ。」
「これは・・・ リンゴですわね。でもなぜここに?」
カララがリンゴに手を出すのを確認したシェリルはソロシップに戻ってひそかに鏡をのぞいた。
「鏡よ鏡よ鏡さん。」・・・バリ。
「だれだ? 船内の鏡を壊しまくってるのは?」
「・・・ああ、ジョリバさん。ジョリバさん。これをご覧なさいな。これ、このリンゴ。」
「カララ。俺にくれるのか? ・・・うれしいなっと、いただくぜ!」
勢いよくかじったジョリバはそのうち倒れた。
「やっぱりドクのリンゴ・・・喰わなくてよかったわ。」
それはやはり、猿人ドクの畑だった。いわゆる、技術畑。
産業廃棄物の不法投棄で毒リンゴしかできなくなって、重機動メカの水耕栽培に切り替えたらしい。
「カララあ、ちょっと来て。ハイパー・ルウの様子が変なのよ。」とロッテがいう。
ルウは久々の登場になるので、ちょこっと目立った。赤ん坊できかん坊。
「どうなってるの? おもいっきりヘレビ。じゃなくて、このへんに看護兵か何か落ちてない?」
「ええ、いたわ。これ、ららぽー。変な名前だけど、その親も似たような名前なんだって。」
「代わって。・・・これは単なる風邪ね。ほっときゃ治るわ。」
ららぽーはそう言うとルウを大型冷蔵庫に隔離し、まわりを鎖で厳重に巻いた。
「ただの風邪に、なんてジャンパー(オーバー?)な・・・」ロッテが不審に思ってると、
「・・・ここだけの話だけど、この子、はしかみたいナノ。ほっとけば死ぬかも。・・・で、今から保険入る?」
ららぽーの本職は保険婦だった。副業は看護兵。複雑な人生です。
「はしかなんて病気、この世に残ってたなんて・・・」とロッテがいえば、
「きっと、パチンコ玉かなんかに付いてたんでしょうね。病原体。」
カララのセリフはロッテにグサグサ刺さった。「玉が出ないよ〜・・・」
「あれ? それってあーしゅらーでしょ?」
リンが横やりを入れた。ぐさぐさっ。
そうこうするまもなく、冷蔵庫が床にメリメリとめりこみ始めた。一同、魚っ
「こりゃいけないわ! ルウの病気、どんどん重くなってる!」
「・・・このままではソロシップが重量オーバーになるわね。リン、ベスをオリから出して。」
「どうするの?」
「一刻も早くどっか清潔なワクチンがある星に捨てて・・・ じゃなかった、そこの医者に診せるの。
それにはどうしてもベスの力が必要なのね、わかったわ。今引きずり出してくる!」
そういうが早いか火の玉のように走り去るららぽー。
「なんなの、ららぽーったら自己完結してるわ。」
「きっと目立ちたがり屋さんなんでしょう。シェリルのように・・・」
どっか〜ン。。
「あっ、敵よ、すてき。バッフ・クランが来たわ。ヤッホー!」
踊り出すリン。パニクってる。
「オレに何か用?」
薄暗いゴミ置き場の片隅でベスとコスモとカーシャはコンパートメント生活をエンジョイしていた。違うって。
「ベス、ハイパールウが病気なの。早くどっかの星に捨てないと・・・」
「そりゃ豪気だな。コスモ、カーシャ。どうする?」
「あたしはイヤよ。せっかく手に入れた個室を手放してこの先何を楽しみに生きてきゃいいの?」
「カーシャ! 自分の人生は自分で演じろってことだぜ。それとも、もえらにまかしていいのかい?」
「もえらあ? ももえらなんかにまかしといていいわけないでしょ? だれか止めてよ!」
そうやってイヤイヤオリから出てきた三名だったが、足がしびれて青白い電気を発した。
「そう、そこね。今ネジを外すわ。」
「こう?」
「カララはん、何してマンネン?」
「あら、ジョリバ。 もう回復したのね。じゃ、手伝って。ルウを細かく分解します。」
「こまかくしてどないすんねん? 新しいモンスターに改造でもしようってのかい?・・・」
「何をのんきな・・・ そんな非平和的な手段では解決しません!」
カララの言うには、バッフ・クランでは病気が重くなると少しでも本人の負担を軽くするために重たくなった手足をはずれるようにする民間療法があるんだ。正気か?
「カララさん、ジョリバさんの様子がドーモー変ですが?」
「きっとリンゴか何かの毒にアタったのでしょ。ね? シェリルさん。」
シェリルの返事はない。そこにベスがぴょんぴょんはねてきた。
「ん〜〜そんじゃ、そうだな。どうせ行くならアジアンあたりがいいか?」
「味庵? あそこは確かに超でっかいけど、老舗(しにせ)よ。現金会員しかとらないって。」
「だが超大型のゴミ処理施設を持ってる。イデオンの一つや二つは処理できるかもよ。」
みんなで悩むうちに、また床がめり込んだ。
とおもいや、ギジェ一団の攻撃だ。
「やあ、すっかり敵がいたことを忘れたな。コスモ、ちょい行ってやっつけてくるか?」
ギジェ隊の率いるジグマックがソロシップ周辺のドク技術畑をめっちゃ攻撃していた。
「兵ども、しっかり潰しとけよ。変態ドクのコピーが残るとバッフ・クランはいずれ破滅だ!」
ギジェのジグマックは躍起になって畑をとことん破壊しまくった。ほとんどソロシップは目にないらしい。
「お〜い。そこのバッフ人さ〜ん。」
コスモがイデオンからはい出てきた。
「・・・何だ、異星人。我々はいま忙しいのだ。用ならあとにしてくれ!」
「・・・・・・だってさ。ぢゃ、みんな帰ろうぜ。」
「ちょっと待て!・・・ 貴様らひょっとして、私をギジェと知っての冷やかしか?」
「知らないよ。のこのこ出てきた俺達がバカだったのさ。じゃあねえ・・・」
コスモらはさっさと星から出ていってしまった。
後にぽつんと残されたギジェのジグマックは畑が燃えるのをただ眺めてたたずんだ。
「ギジェよ。おぬしの言うことよくわからん。要するにおぬし一人のために我がバッフ・クラン全体がコケにされたと見ていい・・・のじゃな?」
「はっ・・・ い、いえ・あの・・・ その・・・」
「ギジェよ。おまえの元同僚(ダメダ君)がどうなったか知っておるじゃろうな?」
「はっ・・・ い、いえ・あの・・・ その・・・」
「ギジェよ。おまえの元同僚がどうなったか知っておるじゃろうな?」
「はっ・・・ い、いえ・あの・・・ その・・・」
こういう押し問答が八分としばらく続いた後、はるる様はお休みになられた。
ギジェは冷や汗で四キロやせたらしい。エステにはたぶんいいだろう。
「こ・・・このままですむと思うな異星人・・・」
ギジェの決心は固く、部下のナブロウがたたいてほぐした。
「ベス、そろそろ味庵宙域だ。ご苦労。やめていいぞ。」
ハッタリに言われてベスはおもむろに起きあがった。
その瞬間、ソロシップにデスブレーキがかかって通常空間へと躍り出た。
「あ〜疲れた。今回は特にキツかった気がするな。」
すっかりぼろぼろのベス。
「ベス、いい記録が出たぞ。17時間34分だ。2回のトイレ休憩だけで。」
「そうか? 我ながら大したもんだな。」
「・・・4分で意識を失ったのが幸いしたわね。ま、ベスと何とかは使い用ってことね。」
カララがいらんことを言うので、ソロシップの中が険悪になりそうだが、みんなの腹の虫がキュウキュウ18といったのでおさまった。
「・・・腹減ったなあ。」
「ここ、味庵星域でしょ? 何でさっさと本土に上陸しないのかしら?」
「ロッテ。だからいったでしょ。味庵は会員制でしかも現ナマでないと入れてくれないのよ。」
「そんな〜・・・ 生ゴミじゃあダメ?」
「洒落でもむなしいわ。ちなみに私はシェリル。」
「俺ジョリバ。・・・おい! おもて見ろよ、なんか来てるぞ!」
見ると、ソロシップの右の方の宇宙空間に何やら書き割り(舞台の背景などの絵)の小屋のような、どでかい物が浮かんでいる。
「ふふふふふふふ・・・ 異星人どもめ、恐れ入ったろう。これこそが昨日届いたばかりの我がバッフ・クラン謹製、対巨神メカだ! 一度入ったらもうなんびとも逃げられん! さあ・・・ やってこい!」
超ド級大型対巨神メカ『イデヲンほいほい』初号機に乗ったギジェは高笑いした。
なにせ試作品だからでかい。が、動力がショぼいのでお帰りの際はテクシー(二足歩行の総称)らしい。
「・・・・・・・・・お・・・そい! や つらめ 一体 何を して やかん だ?」
数時間後、暖房もないコクピットのすみっこでひたすらガタガタ震えるギジェの前に蛙船などとっくにいなかった・・・
「・・・ひまった! もひやこのメカ 巨神の通り道に置くべきらったのでは・・・?」
「で?」
はるるの質問はそれだけだった。
後はギジェが何をいおうがしゃべろうが叩こうが蹴ろうがはるるは関心を示さなかった。
すっかりあきらめたギジェは、とぼとぼとグハバ・ゲバの残した鉛の部屋へ帰った。
だがしかし、すでにその部屋は溶かされて鉄砲(火縄銃)の弾に作り替えられていたのだ。
しかも全身真っ黒の汗まみれで作っているのは部下のナブロウだった・・・
「・・・おまえも落とされたか・・・」
「アジアン司令官殿。我らがソロ星方面遊撃部隊&ブラジラー連合運命共同体、廃棄物処理特殊部隊、邦楽回り舞台、あっぱらぱー辺境ご意見無用愚連隊・被害者同盟軍であります。」
「あっそ。」
アジアン本星から出前に来たのは、丁稚代行司令補佐の権兵衛(ごんのひょうえ)さんです。
「つきましてはこれがブラジラー司令直々発行の特別会員証であります!」
「ん、ソロ星方面遊撃部隊&ブラジラー連合運命共同体、廃棄物処理特殊部隊、邦楽回り舞台、あっぱらぱー辺境ご意見無用愚連隊・被害者同盟軍の着陸を許す・・・
ところで君の名は?」
「ハイッ、ソロ星方面遊撃部隊&ブラジラー連合運命共同体、廃棄物処理特殊部隊、邦楽回り舞台、あっぱらぱー辺境ご意見無用愚連隊・被害者同盟軍、のヂョリヴァでありまグッ!」
「あーわかった。ついでに君の舌薬もやろう。ほかの者たちはこの線を越えずに向こうで待つやふに。」
・・・ソロ星方面遊撃部隊&ブラジラー連合運命共同体、廃棄物処理特殊部隊、邦楽回り舞台、あっぱらぱー辺境ご意見無用愚連隊・被害者同盟軍と名乗った人々は、しばらく突っ立ってた。
「あベス・・・・・・・・・ 一体、何が、どう、なった、の?」
「・・・しらん。」
「たしか、ソロ星湯気対ブラジャア共同体廃棄ブタい、回り舞台、あっぱらぱーご意見無用愚連亡命軍って言ってた気がすんだけど、それってなあに?」
「・・・初めにいったやつに聞け。ともかく、我々はここにいる。それでええんとちがう?」
「・・・だから会員制の星に降りるのはイヤだったのよ。めんどうな手続きやら傷薬やら・・・」
「しかし、書類さえ揃ってりゃメシにありつける。たとえゴミから再生した書類でもな。」
そこへ口に包帯くわえたジョリバが帰ってきた。その後ろから『アジアン特製楽屋落ち弁当』を積んだトレーラーが走ってきて勢い良くジョリバをはねてった。「イデー! ・・・かな?」
「ベス。これってこうゆうこと? つまり我々はここには降ろしてもらえないって・・・」
「カララ、いい質問だ。だが、我々にはそんなことを考える余裕はない。見ろ・・・」
言い終わるが早いか、ソロシップの乗員6700名と3匹がトレーラーに襲いかかった!
まるで猿人の群がたった一匹のマンモスに素手で襲いかかるさまを想像してみよ。
「す・すごいわ! これがイデの無限パワーのミナモトというわけ?」
「い・・・いや、こいつらただの魑魅魍魎じゃ!」(ちみもおりょおとよむ)
ソロ星方面遊撃部隊&ブラジラー連合運命共同体、廃棄物処理特殊部隊、邦楽回り舞台、あっぱらぱー辺境ご意見無用愚連隊・被害者同盟軍の人々は、 われ先にとソロ星方面遊撃部隊&ブラジラー連合運命共同体、廃棄物処理特殊部隊、邦楽回り舞台、あっぱらぱー辺境ご意見無用愚連隊・被害者同盟軍の、 ほかの人々を押しやりけとばした。
だがそのソロ星方面遊撃部隊&ブラジラー連合運命共同体、廃棄物処理特殊部隊、邦楽回り舞台、あっぱらぱー辺境ご意見無用愚連隊・被害者同盟軍、 の中に不思議とけが人は出なかった。
・・・・こんなの書いて読むやついるか?
ギジェは最後の賭けに出た。
はるるの通り道にバナナの皮を三枚おいてひたすら待った。
するとそこに通りかかったロココが最初に滑り、ずず〜と滑って壁をつき破り、勢い余って天井が落ちてきてそれに便乗した階段が落ちて、つられたジグマックが爆発して泥輪算が火の海になってあわてたはるるが一人で逃げようと目の前に飛び降りてくるのを辛抱強く夢見ていたが、ロココとレココがバナナに滑ってギジェにのしかかるところを三枚目の皮で自分が滑って運良く助かったにすぎなかった。
そのカラ騒ぎを始めから終わりまでじっくり見てスッパリ感心したはるるは最後の望みとして一個だけギジェの願いを聞いた。
「なにい? 準光速ミサイルを使用すると?」
準高速ミサイルとは核兵器の親玉でいわゆる衛星爆弾のかっこいい呼び方である。
「はい。もはや異星人どもをこのまま一人たりと残してはおけません。異星人の星と船と生ゴミをすべて消してご覧に入れまする。」
「しか〜しだ、ギジェ。最終兵器を使用して、もしわずかでも異星人が生き残って宇宙裁判所に直訴したらどうなる? 同じ方法でバッフ星も報復されるぞ。」
「いいえ。せん滅すれば報復はあり得ません!」
「・・・大したたまげた自信だな。」
「何だこのゴミの山は?」
ベントがあきれかえって叫んだ。
それもそのはず、みんなが群がったのはほんの一瞬だけで、特製楽屋落ち弁当は完食されずに大幅に余ってしまったからだ。正直なところ、全然おいしくない・・・
「こんなにまずいとは・・・! しにせ味庵ののれんが泣くぜ。」
「いいえ、きっとこれは私たちの口がバカになってしまってるのよ。・・・そりゃそうよね。ソロ星をゴミに追われるように発進してからこのかた、ゴミに巻かれた生活をしてきたんですもの。こんな高級品を食したからって、急に味覚が戻るとは思えないわ。私たちは残飯がお似合いなのかもね。」
「リン、たまにはいいこというわ。・・・じゃあ、この残った弁当は三日後くらいにちょうど食べ頃になるわね。冷蔵庫に入れときま・・・・・・」
ロッテの頭にビックリマークが点灯した。
「あああ〜そうだった! ルウを出さなきゃ・・・・・・」
気づいたときはもう遅い。行ってみると、ルウは冷蔵庫から手足がはみ出て成長を遂げていた。だいぶ容態が重そうだ・・・ ともあれ緊急の治療が必要だった。
さっそく、味庵一の権威「牛丼の落ちろ屋」から鉄人主婦が呼ばれスッ飛んできた。そして、いとも簡単にルウの鼻から楊枝を通して中の食う気を抜いた。
「なんだ、なんてことないじゃないか?」
「いや、そう簡単に決めるんじゃない。ハシカいうのはオシャカということもあるんだ。」
「恐ろしいわね。」
「そんなものより、いま表で爆発しはじめたミサイルの方がどちらかといえば怖いかなあ。ベス、ジョリバ、ドーモーう?」
ソロシップの連中がくつろいでいる頃、味庵星に一つのテンキが訪れた。「くもり。」
ギジェの送ってきた準光速ミサイルとやらが次々と軽快に味庵星を襲った。
聞こえはいいのだが、竹竿にゴミを詰めてパチンコで飛ばす原始的な飛び道具だった。が、これが結構きくんだ。
あっという間にアジアンの老舗がゴミに埋まってく。コスモ達には見慣れたゴミまきだったので、別に助ける気もなかったが、そのうちアジアンの板前らが肩を組んで押し掛けてきた。みんなポリバケツを抱えて。例によって危険な展開のようなのでベスが先頭に出された。
「・・・皆さん、落ち着きたまえ。いったい、何の用なのだね?」
「用はない。ないからとっとと出てってくれんか? ギジェとかいうやつが電話してきてあんたら抜きでゴミタンクを渡せば許しちゃうというんだよ。」
「ソロシップを奴らに渡せというのか?」
「それができんのなら、あんたらの責任でゴミをすっかりきれいサッパリにしてってくれ。」
言い終わると、板前らは持ってきた超圧縮ゴミをていねいにベスにかぶせて最後にのれんをかけて立ち去った。
「ベス、よく我慢したな。見直したぜ。」
ジョリバがのれんをめくるとベスは気絶していた。
「いかん。このままじゃソロシップが星を出られんぞ。ららぽー、このベス何とかしとくれ!」
てな訳で、料金を踏み倒す代わりにゴミ掃除をする羽目になったイデオンは、必殺清掃人としてプロフェッショナルな戦いに望んだ。
「イデオン、清掃作業に入った! もえら、カーシャ、はたきをもて!」
イデオンはお得意の清掃ダンスを始めたが、後から後から準光速ゴミサイルが落ちてくるので仕事がはかどらない。まるで落ち葉の掃除だ。
「ソロシップ! キリがねぇ! 畜生、もうだめか?」
コスモがあきれると、操縦桿の脇のボタンがふとウィンクした(ように見えたんだな)。
「みんな見た? 何だろうこれは。押してみるか。」
もえらがあわてて押しとどめた。
「コスモ! これはきっと自爆装置だ! マンガで見た!」
「そうよ! 何もかもアイガモまガモすべてかも・・・ いえ、終わりにするつもりなんだわ!」
クルーの反対があったため、コスモは自分の意志に従ってかくれてボタンを押した。
「うほ? な・・・なんだこれは・・・?」
突然イデオンのおなかが開いてもえらが地上に向けて落っこちた。
その後、うぃ〜〜〜〜ん〜〜〜〜というモーターの音が響く。
そして真空掃除機が起動して、あたりかまわず物といい人といい、ミサイルといった訳ありの物まで何でもかまわず吸い込んでいった。その間わずか27秒。
あたりはすっかり宇宙塵のひとかけらもなく清掃されていたんだ。
「な・・・ なにがおこったんだ?」
「あたしたち・・・ なにおしたの?」
「なぜかオレは生き残ったんだ?」というもえら。
しかし、事態はそう甘いもんじゃなかった。
「なにい? アジアン名店街が?」
「壊滅したと〜?」
みんなのお察しの通り、イデオンが吸い込んだゴミは結局児童的、いや自動的にアジアンの上空で再実体化して繁華街に降り注いだ。ずっとその後の調べで、厚さおよそ三百メートルといわれるゴミの地層化現象と記される。 その恐怖によって味庵の丁稚から解放された権兵衛さんは、生き残ったアジアン人たちをこき使ったあげく、自らゴミとなって因果地平の彼方に落ちることになるであろう。
「いいかみんな。みんないいか? ここで見たこと、言ったこと、やったことはこの世に存在しなかったのだ。我々はここに来なかった。ここでは何も起こらなかった。」
「ねえ、住む星が違えば同じゴミ生産者でもまったく別の星の人種なのよね。わたいら異星人・・・」
ジョリバの名演説とシェリルの愚痴によって味庵での話は終わった。冗談ベスもひもで動かせばなんとか航行可能のようだし、てなことで、ここでもすっかり嫌われ者に徹したソロシップご一行様達はお魚くわえたドラ猫が逃げるように味庵星を後にした。
「また捨てた・・・ ゴミを捨てる事しかできないとは・・・ あきれ果てた異星人どもだ。」
異星人せん滅をもくろんだギジェは自分の運命を予言するかのようにつぶやいた。
その様子を専用の大画面モニターで見ていたはるるはぼやいた。
「また負けたのか・・・ ギジェがつまらぬ男なのか・・・ 巨神が粗大なのか・・・ 妻乱脳。」
そう言いつつ割れたグラスをかみ砕くはるるの姿に兵士達は恐怖した。
いちいち立ち寄るたびに埋まってくゴミの星。
のちにライバルだった味庵星に壊滅的打撃を与えたことでバッフ・クラン功労勲章をもらいそうになる蛙船一行と、ゴミ同然に扱われるさだめとなったギジェの一行らは次の獲物に向かってこそこそ旅立っていった・・・・・・