障害を持つ子は、今年度4名在籍しています。年少クラスに1名、年中クラスに3名。彼らに対して、豊中市は当初、転所(=他の保育所へ移ること)を迫ってきました。在所児は全員そのまま移管先が受け入れるという、全員の中に障害児は入っていなかったのです。
障害を持つ子たちは、健常の子たちに比べてものごとの変化を受け入れるのに時間がかかります。この桜塚保育所に通い始めて、最初は門の前まで、次は門をくぐるまで、その次は玄関まで、その次に教室の入り口まで、、と長い長い時間をかけてようやく教室に入れた子もいます。徐々に徐々に1年かけて作ってきた生活の場をとりあげようとしています。
豊中市は「人権のまち」と謳ってきました。実際これまではそうだったと思います。適切な保育を受けながら保育所に障害の子たちが通えて社会参加への第一歩を踏み出すのはとてもすばらしいことであるし、ごく普通に接する機会を持てる健常の子たちも幸せだったと思います。
しかし今、冒頭に書いたようにこの4人に転所届けをつきつける豊中市は「人権のまち」と言えるのでしょうか。
説明会で私たちが再三障害児保育はどうなるのかを市側に問いかけていくと、徐々に態度が変化してきました。「希望すれば移管先に残ることができる」と言うようになりました。
加配(=障害の程度に応じて子どもにつく専任の保育士)のための補助金を出す、とも。(それも最初は「補助金は出すが、実際どんなことに使われるかは移管先の問題である」、つまり別のことに使われていても関知しないという態度でした。)
だけど、まだまだ問題は山積みです。
→ ノウハウがない保育所、保育士では障害児保育は不可能。
→ 継続的に新規入所を受け入れ障害児保育を行なうという姿勢のない保育所で、果たして質の高い保育が受けられるのか?
「年中の子たちは来年年長。あと1年、なにごともなくけがもなく無事に過ごせさえすればいい。1年だけ我慢すればお金のかかる障害児保育からは手をひける」。そんな考えの下では子どもを託せません。
障害の子たちも、今までどおりクラスメートとして安心して保育所に通い、修了を迎えたい。そのために私たちは1年2年限りではない、継続的な障害児保育の実施を豊中市に訴えています。