MORI's Homepage about KOREA 国境地域に行こう


●愛妓峰  エギボン

(京畿道 金浦市)

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簡単に行ける鰲頭山よりも、少々面倒を味わいたい人に最適
【訪問:2000年9月】

緊張度 ★★
展望 ★★★★★



▽ツアーもあるし、簡単に行けるのでは

愛妓峰展望台のことは、大象旅行社のツアーの案内を覗くまでは全然知らなかった。調べてみると金浦市の北端に位置するらしい。しかも、板門店ツアーを扱う「中央高速 観光事業部」が管理しているようなので、おそらく簡単に出入りできるのではないかと、見当をつけた。きっと鰲頭山(烏頭山)統一展望台のようなところに違いない。

ソウル新村のバスターミナルから1時間余り。愛妓峰という案内標識に注意しながら、中継地である郡下里(クナリ)を目指す。標識には愛妓峰は茶色の四角で囲んで表現されていて、他の観光地と同様の扱いなのかと思ってしまう。

やがて、バスは幹線道路から離れ、ここから愛妓峰は8キロとの看板がちらっと見えた。
そして、止まったのは小さな集落の停留所。 ここが郡下里(クナリ)か。しかし、観光地の門前であるような雰囲気は一切なし。観光客・団体客の姿も見当たらない。

路線バスなど期待できるように思えず、しかし歩く気など起こらずどうしようかと思っていたところ、目の前にタクシーの営業所があるのに気づいた とりあえず「愛妓峰に行きたいのだが」と声を掛けて見ると、「よし、わかった」。このままあっけなく到着できそうである。


▽はじめての申告手続き

タクシーは田園地帯を抜け、丘を登り、検問所の前に止まった。韓国語でどうやら申告しなさいというようなことを言ってるみたいで、隣にある出入統制所に入る。

そこには、乗船者名簿を書くときのような机が並んでいた。とりあえず申告書を記入してみる。これは、韓式旅館の宿帳と同じような感じ。で、これをどうするのかと思っていると、韓国語がろくにわからない私に不安を察知したのかタクシーの運転手が手助けしてくれた。「日本人がゴニョゴニョ・・・・・」と所長らしき人に話しかけ、その結果、私は検問所に出向くことになった。

兵士にパスポートと申告書を差し出す。すぐにオーケーと思いきや、韓国語の尋問が続く。
しかし、聞き取れない。う〜。
「・・・・・・・・・・・・・・・」
と、そこに再びタクシーの運転技師様が。やはり、「日本人がゴニョゴニョ・・・・・」と兵士に話しかけ、その結果、タクシーの運転手と一緒に愛妓峰に行き、パスポートは検問所で預かるということになった。やはり外国人が単独でタクシーでやって来るのが問題なのだろうか。
それにしても今回は運転技師先生任に頼りっ放しというか、まったく他力本願である。しかし、この手はこれからも使えるなぁ。

▽丘の上には

検問所を抜け、駐車場に到着。ここからは坂を歩いて登っていく。土曜日の午後。韓国人の家族連れの姿もぱらぱらと見られる。彼らは何事もなく検問をパスしたのであろうか。
坂を登り切ったところには「無敵海兵」の文字を掲げた展望台があった。内部はどこにでもあるようなタイプの展望台だが、現在は改装中で兵士が廃材の搬出作業に精を出していた。
そして、その脇からは漢江をはさんで北朝鮮が近くに見えていた。愛妓峰の標高は155メートル。川から近いため扶余の落花岩からの眺めを連想させるとも聞いていたが、それよりもダイナミックである。また右手奥には、鰲頭山統一展望台も見えている。

ここは川の対岸がすべて北朝鮮で、真正面から広範囲を望むことができ、鰲頭山よりもいいアングル。ちょうど三角形状の地形が突き出ていて、田園地帯となっている。そして、ここでもおきまりの公団住宅が規則正しく建てられていた。

愛妓峰はまだ商業化されておらず、食堂も土産物屋も北韓製品の販売も、地方の零細観光地レベルである。しかし、クリスマスに大きなツリーを飾ることで有名であり、一度は見てみたいなと思う。


▽アクセス情報

いちばんわかりやすいのは、ソウルの新村バスターミナルから頻繁に出ている江華(カンファ)島行きの市外バスに乗ること。途中の郡下里(クナリ)で下車。
金浦空港からは、金浦市行きの市内バスで途中で江華行きに乗り継ぐか、金浦空港前の道路(国道48号)まで出て、市内バスで直接郡下里(クナリ)まで行くこともできるが、困難

郡下里(クナリ)から、タクシー往復、現地40分待機で、19200W (2000年9月)


[開放時間]
  夏期 : 08:00 〜 18:00(3/1 〜 9/30)
  冬期 : 08:00 〜 17:00(10/1 〜 2/28)
  ただし毎週 月曜日は 休業
  入場料 無料

[愛妓峰出入申請書]

 いちおう海兵隊第9187部隊が許可しているようです
  (上半分)
   ・代表者氏名  ・住民登録番号
   ・現住所
   ・総員 ○名 一般 学生 外国人
   ・車両番号 車種 バス ボンゴ 乗用車

  (下半分)
   代表者のサイン
   私の場合結局 この出入証は使いませんでしたが

   



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太風展望台  テプン

(京畿道 漣川郡)

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展望台の中で、直線距離では国境に最も近いとされる
【訪問:2000年9月】

緊張度 ★★★★
展望 ★★★★★



「安保観光」「展望台」などのキーワードで韓国語の検索エンジンを覗いてみると、愛妓峰以外にもさらに展望台があることがわかった。国鉄京元線の終着駅新炭里に行く途中に、漣川(ヨンチョン)という町がある。最初に発見された北朝鮮の地下トンネルのあるところだが、ここには太風(テプン)展望台と鍵(ヨルソエ)展望台という二つの北朝鮮ビューポイントがある。このうち鍵展望台は軍事上の理由で非公開のため、太風展望台に行ってみることにした。

多数の兵士が戦車を貨物列車にセットしているホームを通り過ぎ、漣川駅前に降り立つ。駅前広場には漣川郡の観光案内板がある。太風展望台の位置を確認すると、タクシーの営業所に直行。タクシーを清掃しているおっさんに声を掛ける。
「太風展望台へ連れていってください。外国人ひとりで大丈夫ですか?」
早速、愛妓峰での経験が活きたのだと喜んでいたら、それは単なる清掃員のおっちゃんだった。

展望台は漣川駅からはずいぶんと離れているようだ。途中の丘を越えた所から、巨大ハングル文字が目印の展望台が見えるのだが、はるか遠くの山の上に感じられる。

そのうちタクシーは検問所に停車。兵士が6人もいる。おいおい、何かとんでもないところに来た感じもするが、兵士に話し掛けるタクシー運転手の表情を見ても特に問題はないのだろう。

自ら進んで検問所に出向くと、やがて兵士の一人がバインダーを差し出した。そこには愛妓峰の申告書の上半分だけの仕様の出入申請書があった。ひととおり記入して、パスポートと共に差し出してみる。
今回は最初からタクシー運転手同伴のつもりだったから、すぐに許可も下りるものと思っていたら、 しばらくお待ち下さいとのこと。電話で連絡を取っているようだ。
兵士が椅子を差し出してくれたり、運転手もタバコもすすめてくれるぐらいだから、拒絶されている訳ではないようだ。

しかし、いくら電話が鳴っても、全然違うものらしく、そのまま時は流れていった。
どうやら昼食時間で外国人の出入許可をする責任者が席空きなのようである。いや、もしかしたら私は許可が必要なほど怪しいのだろうか?
目の前の兵士は意味もなく私のパスポートのページをパラパラとめくり、困惑の表情を浮かべていた。

30分近く待った後、兵士の1人が (しょうがないから?) 私が同行しますという感じで、タクシーに乗り込んできた。手には「太風展望台臨時出入票」 を持っている。
兵士にお世話掛けますと話しかけると、ケンチャナヨということだった。
その後2ヶ所ある検問も大手を振って通過。そのうち、彼は車窓の外を指を指しながら韓国語で説明するのだが、聞き取れない。しきりに「チョルチェ」と言っている。何か特別なものでもあるのかと思い辞書を渡して引いてもらうと、その答えは「鉄柵」であった。

検問所からも展望台はは結構離れていて、山の頂上にあった。国境地帯で必ず山の上に見える巨大ハングル文字がすぐそばにある。これはなかなか迫力があって、緊張感をかき立ててくれる。
それでも、なぜか聖母マリア像もあると思っていたら、教会までもあったりする。さらに場違いなラジオ放送のポップミュージックが流されていた。

ここは360度さえぎる物が全くないので、景観はとてもよい。谷底には臨津江が縫うように流れていた。ただ、集落といものはない。それは、ここが朝鮮戦争でも重要な戦闘地であるからだ。その意味では鉄の三角展望台(鉄原)と立地背景が似ているといえる。

展望台は非常に小さい規模である。望遠鏡もわずか2台しかない。
ここでは世話のやける日本人1名のために、さらに別の兵士がひとり出迎えてくれた。
「これからここの説明をします。韓国語と英語のどちらがよいか」と聞かれたようなので、「日本語でお願いします」と答える余裕もなく、英語と答えた。すると流暢な英語で、ここからの景観について、そしてここで繰り広げられた戦闘についての解説をしてくれた。マンツーマンなので必死に聞いたが、私は英語も苦手なものなので....。

展望台の中には潜水セット一式が展示されている。臨津江を潜って侵入してくるケースが多かったのだろう。
「これは北韓兵のか」と聞くと、彼は「Yes, Made in JAPAN」と言った。


▽アクセス情報

太風展望台の駐車場にも新しそうな漣川郡観光案内図が建てられているものの、兵士に漣川郡のホームページに乗っている太風展望台のプリントを見せても、「おー、こんなものが載っているのか?」という感じだった。まだ受け入れ体制が整っていないようである。

漣川駅・太風展望台 タクシー往復 42000W (2000年9月)
今回は待機時間も長かったので参考程度に考えてください。

電光文字はメンテナンスされているのだろう。現在はホームページのものとは違っている



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都羅展望台・第3トンネル トラ

(京畿道 坡州市)

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開城市街がまる見え
【訪問:2000年3月】

緊張度 ★★★★
展望 ★★★★★



臨津閣を出発したマイクロバスは、統一大橋の検問を抜けると、大成洞に横目に見ながら都羅展望台を目指す。
道路上に置かれたバリケードをジグザグ走行で抜け、小さな坂を登りきった丘の上に、迷彩色を施された展望台があった。
   
中に入った瞬間、少しビックリしてしまった。
望遠鏡などを使わなくても、すでに開城市街がまる見えである。
標高はそれほどないのに、ここまで見えるとは。 廻りの韓国人も同じように感じるのか、観客席の前に並ぶ望遠鏡に集まってくる。 それをたしなめるように「着席して下さい」と案内兵の声が響いた。

今まで見た北朝鮮の風景とは全く違う。予想よりも多い高層ビルをはじめとして、おなじみの公団住宅などあらゆる建築物が立ち並ぶ「都会」の姿が目の前に広がっている。
本当に近くに見える。
韓国の町と違うのは、町全体がダムの堰堤のコンクリートの色に覆われていることだ。

説明の間、模型を見ながら、この後にある短い見学時間で見たいところを物色していた。お〜、金日成のデカい銅像があるのか。右手の奥には板門店が少しだけ見える。 しかし、5分程度の時間で銅像を探すことができず、同じマイクロバスの客が帰りはじめたので、時間切れとなってしまった。こんなところでひとりはぐれてしまうと致命的である。


続いて行ったのが、南侵第3地下トンネル。「観光地ではありません。南侵トンネルです」という看板がなかなかよい。そのとおり廻りにあったと思われる売店・休憩所もつぶれているようだった。
   
さて、入口からは狭くて長い坑道が続く。300mぐらい、ひたすらひたすら降りていく。そして、水平になったところが真のトンネル入口。右手の奥には韓国側の工事中断地点があり、ダイナマイトの差し込み口が黄色のペンキで塗られたままで残っている。 もちろんトンネルの壁にもダイナマイトの跡も残っていて、「手作り」という言葉がふさわしい。また、チャコールで黒く塗られているが、その理由は忘れてしまった。(説明文があります)。

トンネルは100m程度進んだ地点で統制されていた。塞がれている扉の向こう側に、座っている兵士の姿がちらりと見える。このような所にずっと缶詰になっているのもツラいと思った。 しかし、帰り道、地上に出るまでが実はもっとツライ。トンネル内に湧いている薬水でも飲んで力を蓄えておくべだったな。


▽アクセス方法

ソウルから臨津閣までの交通手段は、臨津閣の項を参照して下さい


[当日のツアーへの参加方法]
臨津閣駐車場にあるシャトルバス受付に、申し込み書とパスポートを提出して乗車券を購入する
5000ウォン(2000年3月現在)
シャトルバスは30人乗りぐらいの大きさで、全席指定
乗車券には席番号が記入されているので、必ずその席に座る
   
臨津閣出発後、統一大橋で検問があり、兵士が乗り込んでチェックを行う。このとき外国人のみパスポートの提示が必要 (座席表を見て外国人のところにやってきますので、進んで提示しましょう)

コースは臨津閣→大成洞→トラ展望台(見学)→第3地下トンネル→臨津閣
ガイドは韓国語で行われる。見学場所での集合時間に遅れないように


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