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韓国旅の途中で |
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韓国を旅する中で、ふと感じたことや、ハッと気づいたこと、そしてナイスな光景.....etc を、思い付くままバラバラと書いていきます。
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掲示板
●韓国ボールペン偏愛主義
旅先で使う筆記用具といえば、やはりボールペン。
EDカードに始まって、旅先でのメモや筆談、複写伝票の記入には欠かせない。しかし、あてにならないことが多いのもボールペン。インクが出なくなって困っているテレビのCMがよく流れているが、そういうケースは本当に多い。
特に肝心なとき、ここ一番でなぜか出なくなるのだ。実に勝負弱い。
しかし、ここしばらくはそういうこともなく過ごしている。
それはこのボールペンのおかげである。

韓国でボールペンといえば、これである。
透明ボディにキャップ付きという日本の基本形とは少し違う。
コンビニはもとより、どんな田舎の食料品店でさえ必ずある一品で、価格はわずか200ウォン(約20円)。
今、私はこれに偏愛していて、日常生活でも使っているぐらいだ。
ドイツ製とも思える機能的でシンプルなデザイン。人間工学とかラバーといった演出は不要で、そこが、かえって新鮮でいい。鉛筆と同じ六角形のボディはとても軽い。
旅先でボールペンを使う時は片手で使えないと不便だ。文句なしにノック式ボールペン(キャップなし)が便利なのだが、そのバネが韓国人の強さを表すかのように強めなのが実によい。酷使しても強度に変化が少ないのも嬉しい。
そして特筆すべき点は、インクの出。今まで何度となく使ってきたが、途中で出なくなる確率が低いと思うのだ。ステンレスチップとかゲルインクなどといった細工はなしで、ストレートに出る。そこが好きだ。しかも、水性ボールペンの様にインクが滲んで、紙が汚れてしまうこともなかった。
でも欠点がある。
寿命が短い。
インクはごく普通に入っているのだが、やはりインクの出がいいからか。
う〜ん 。しかし,これは美人薄幸というか、人生太く短くということで納得しよう。
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●韓国でこういうケースに遭遇したら
我流で突き進む韓国旅行は失敗の連続
私自身の失敗談を順次載せていきます
●ソウルのバスカードを使い切ってしまった
以前のソウル地下鉄の定額券は、最後の1回は残額は運賃に満たなくても乗れるということを聞いていたので、これが韓国標準と思い、バスカードでも実行。
そうすると「ピー、ピー、ピー」とブザーが鳴って、改札口封鎖。
「やばい」
でも、駅員にカード見せたら 「よし、行け」
う〜ん、定額券の方が客にとっても合理的だと思うから、統一して欲しいなぁ。
●キャッシュカードを落としてしまった
苦労して作った朝興銀行のキャッシュカード。実は一度、帰国前日に落として紛失したことがあります。次回韓国に来るまで放置というのはさびしいので、銀行で再発行に挑戦。
例によって本屋の立ち読みで必要な単語を仕込み、窓口へ突入。そうすると、すぐに書類を差し出してくれました。
たまたま印鑑を持っていたので処理はスムーズ。何と口座開設同様、約10分で新しいカードができてしまいました。
便利だけど、う〜ん、なんだかなぁ。
●地下鉄の終点を乗り過ごしてしまった
国内線で金浦空港に着き、地下鉄でソウルへ。椅子に腰掛け、「これであと50分は眠れるなぁ」。
ハードスケジュールの旅で疲れから、心地よい眠気が襲来し始めていた。そんな中、駅到着→ドア開閉→発車が無機的に繰り返されていた。と思ったら、いきなり消灯である。
おいおい、どうしたんだと思うまもなく、電車は終着駅を発車しまっていた。周りには乗客の姿は皆無。
この列車は車庫に向かうのだろうか?
そして電車は停車。
「やばい」
「あ〜、誰もいない、誰もいない」 狼狽して歩き回っていると、次の次の車両でアジュマを発見。
同じような境遇の人がいると思って、
「ネリ イジョボリョッタ」(文法的には未確認)
つい最近覚えた、「イジョボリョッタ(忘れました)」の言葉をテキトーに加工して連発すると、
アジュマは落ち着いて「このまま乗ってなさい」とのこと。
実は清掃作業員の方でした。
10分後、電車は折り返しで始発駅に生還。
ということは、始発駅が混んでいる時は、わざと終着乗り過ごしにすればOKなのだろうか。でも、そのまま車庫に埋もれても恨みっこなしね。 |
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●モラン市場
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ソウルのすぐ南にある城南市(ソンナム)。よくある衛星都市とか、ベッドタウンとか味気ないコンクリートジャングルではないかとずっと思っていた。
しかし、地下鉄モラン駅から地上に出た瞬間、それが杞憂だとわかった。
なんじゃこりゃ
ある本に「尋常でない雰囲気」と表現されていたが、誠にそうなのである。
ここに来たのは、4と9のつく日に開催される五日市場を体験するためだった。混雑しているのは想像通りで、オートマチックに人の波に押されていく。そんな状況の中でも台車に乗った身体障害者のみなさんは頑張っていた。いや、その数が半端でなく多いのだ。また、地下鉄の排気口の上で拝んでいる坊主。自分の家で取ってきた農産品や歯ブラシなどあらゆるものを売るアジュマが乱立していて、ランダムに波状攻撃を仕掛けてくる。市場のパワーというか、ボルテージは強くなっていく。
そしてあたり一面にぷ〜んと漂っていたゴマ油の香りが、次第に獣臭へと変わっていく。
お〜 通り一面、犬、鶏、アヒル、ウサギ等の食肉専門店が建ち並んでいるではないか。くせー
「コケコッコー」「ワンワンワン」
ソウルの市場で「ブタの頭が飾ってあるぞ」とか「食肉用の犬がオリの中にいるぞ」と喜んでいたものだが、ここは凄い。
挨拶代わりに犬か子ヤギかわからぬ焼死体が店頭に飾られていた。
どの店にもあらゆる動物がオリの中に収納されている。
これらの食肉専門店は販売のみであるが、隣接して野外食堂が開設されていた。まるで工業コンビナートのように原料供給から製品完成まで一貫体制である。もちろん、ここでの基本は補身湯(犬肉鍋)。まるで学校給食を作るときのような鍋に、大量に仕込まれていた。早速、一杯試してみることにする。
五日市場の会場は普段駐車場として使われているそうだが、とても広い。しかしそれを感じさせないぐらい活気に溢れている。農産品、唐辛子、生活雑貨をはじめとして多種多様なものがぎっしりと詰まっている。魚介類セクションでは刺身がすぐ食べられるし、駐車場の隣のダートの広場にはホルモンの鉄板焼きや、活き川うなぎ蒲焼屋台が連なっており、昼間から酔っ払うのにこれ以上の環境はないであろう。
そして、露天商も怪しいのが集結していて、とてつもなく魅力的である。
目立つのは営利目的のクソ坊主の実演販売だ。
広場に天幕を張り、漢方薬のようなあやしい粉末を説明していく。私は言葉はよくわからないけど、茶色の液体が透明になったり、溶かした水に火をつけると炎があがったり、何か不思議な薬らしい。
どこの市場でもそうなのだが韓国人はこういう実演販売を実に良く聞く。そして、クソ坊主が絶妙のタイミングで「これ欲しい人、手を上げて」と言うと、みんな我先にと手を上げる。そして飛ぶように売れていく。
坊主の取り巻きはこれがまた、ひと癖もふた癖もありそうな連中ばかりである。
そうかと思えば、次の人だかりは、単なる粉菓子の販売なのだが、パフォーマンスがウリだった。
頬にバラの花の絵を描き化粧していてホモ気のありそうなにいさんが、ポンチャックのリズムに合わせて太鼓を叩く。これがまた、何とも平凡で実にくだらない。そしてその間に、もろパンの状態で座っているアジュマに流し目をして、リズムに股間を上下させて笑いを取る。
で、一通りの演技が終わったら、観客に粉菓子を売って歩くのだ。
後ろでは奥さんがポンチャックのリズムに合わせて、鋏で粉菓子を砕いているのも面白い。
と思っていたら役割交代で、今度は奥さんの方がポンチャックで踊り始める。これも、時にはパンチラもどきをオヤジに見せたりするなど、基本の流れは同じである。そのうち、観客で我慢できなくなったオヤジが現れて一緒に踊り出し、さらに人だかりが増えるといった感じである。
彼らの子供も重要な戦力で、太鼓を叩いたりもするのだが、粉菓子をつまみ食いしてるのがほほ笑ましい。彼も親の跡を継ぐのであろうか
こんな魅力溢れるモラン市場、あなたもいかがですか。
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【ひとくちメモ】
モラン市場の五日市場が開かれるのは、4と9のつく日
ソウルからは地下鉄2号線の蚕室で、8号線に乗り換えて終点のモランで下車
もしくは、地下鉄3号線の終点 水西で、電鉄分唐線に乗り換えて、モランで下車
地上に出ればすぐわかる |
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●韓国海苔 購入の軌跡
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韓国旅行のお土産に今までキムチ・キュウリ石鹸・パッカス30本・湿布(サロンパス)などなど試行錯誤を繰り返してきた私ですが、このところ韓国海苔を買って帰ることがパターンになってきました。
軽いのはもちろん、美味しくて酒の肴にもなるというのがポイントです。
最初は、コンビニで売られている小さく切られた朝食用海苔を買ったのですが、パッケージの重さが製品の半分ぐらいもあり、もっと豪快に食べたいという欲求が萌芽してきました。
次は、金浦空港内の新世界百貨店(シンセゲペッカジョム)で、全切りの味付け海苔をゲット。6枚入り×5袋で4000ウォン。日本の物価から考えればとても安い。しかも、バリバリ食べていたら、すぐになくなりました。
「よしっ、次はまとめ買いだ。」
韓国各地で市場を廻るのに興味を持ち始めた頃、江原道の江陵(カンヌン)の中央市場で製造直売している味付海苔に遭遇しました。これが韓国海苔観のターニングポイント。新鮮でパリパリの海苔は美味いうえに、市場の圧倒的な物価の安さに魅せられたワケです。(たしか2000ウォンぐらいだったか)
しかし、ソウルに戻って南大門市場をうろついてみると、アルミ包装に日本語表示があるものを筆頭に いかにも100パーセントみやげ物の韓国海苔が氾濫しているではありませんか。せっかく韓国に来ているので異国情緒の漂う海苔、そしてどうせ自分で食べるのだから、お客様包装は要らんということで、ソウル最大の水産物市場 鷺梁津市場(ノリャンジン)へ向かうことにしました。
ここは国鉄の駅から直接行くことができ便利です。市場の一角が乾物コーナーになっていて、ありました!!
業務用海苔が。無地ののビニール袋に入っていて、全切り30枚で2000ウォンと格安。早速11袋を購入しました。
友人に配ると、おおむね好評。ただ、製造直売のものと比べると、新鮮かどうかはわかりにくかったです。そのときは、そのワケがわかりませんでしたが・・・
お土産は帰国当日に買ってるんですけど、いくら海苔とはいえ、たくさん買うとやっぱりかさばる。だいたい鷺梁津駅にはコインロッカーがなく、市場までの長い道のり
荷物を持ったままでは大変です。
「できれば、金浦空港に行く地下鉄5号線沿線で入手できないものか。」
そんなある日曜日、鷺梁津市場の乾物コーナーがシャッター下ろされ全面休業。そして新たな捜索が始まったのです。
こうしてたどり着いたのが、地下鉄5号線の駅の名前にもある
永登浦市場(ヨンドゥンポ)。 この駅はコインロッカーもありますし、海苔をホームまでもって降りれば、あとは金浦空港に一直線です。
食料品市場の規模の大きさは、清涼里市場並みでしょうか。散策にももってこいです。
そして、あの江陵で見た製造直売の味付海苔が3〜4店舗ぐらいあって、嬉しくなってしまいました。
作りたての海苔はふっくらしていて、40枚で2500ウォン。よ〜しと20袋購入したら、店先の海苔が全部なくなりました。また、ここではきざみ味付海苔も売っていて、それも2袋購入です。
で、今も味付海苔を食べているんですが、ひとつだけ問題が。
韓国海苔は長い間寝かせておくと、ゴマ油が表面に出てきてしまいます。鷺梁津市場の海苔が新鮮そうに見えなかったのは、そのためだったのです。
もともとゴマ油は酸化しにくいので風味がそんなに落ちているとは思いませんが、新聞紙に包んでおかないと、油が染みてしまいます。
さて、今度は、さらに金浦空港の近くで手軽に購入できないか研究してみます。知ってる人がいたら、情報をお願いしますね。
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【ひとくちメモ】
ソウルの市場巡りは、できるだけ日曜日を避けよう。休みの店が多くて、パワー半減である。 |
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●洗濯刺身
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システム化されたスーパーマーケットが少ない韓国では、まだまだ零細個人商店に元気がある。その集合体である市場には、必然的に活気が溢れているところも多い。だから旅先で見知らぬ町に立ち寄ったなら、たいてい市場の見物モードに入ってしまう。ふらふらと歩くだけで面白いなと思ってしまうから不思議だ。
東海岸の浦項(ポハン)のチュクト市場は、町の大きさに対して規模がデカかった。喩えて言うなら、魚のカワハギを捌いてもらったら、予想以上に立派なキモがでてきてビックリした...という感じである。特に魚市場の活気は、同じ東海岸の束草(ソクチョ)や江陵(カンヌン)をはるかに上回る。日曜日の夜に出かけたのだが、人も多いし、声もよく出ている。市場の店先の水槽を照らす裸電球の明かりが随所でつけられていて、まるでイカ釣り船団のようであった。
どうせなら地元の人で賑わっているところで刺身でも食べようと思い、ある店先でじっくりと物色。水槽を指差してオヤジに値段を聞いていると、カンオ(カレイ)・ホルテギ(不明)・???(不明)の3匹で13000ウォンにしてくれるという。まぁ、こんなものかと思って、交渉は成立。
釜山のチャガルチ市場のように、ここでも魚屋の隣にある座敷(食堂)に持っていって刺身にしてもらうのかと思っていたが、オヤジと隣にいた娘の前にはまな板が置かれていて、店先に座ったままの姿勢で魚を捌きはじめた。おお、豪快!
ここからがシステム化されていて、実に手際が良い。まず、〆て頭をぶった切ると、その場で後に振り向き、電動のローラーに魚を擦り付けている。どうも自動ウロコ取り機のようである。
そして、ウロコが裏表きれいに取れたところで、まずは3枚におろす。
そこからはまるでスライスマシンのように包丁がサクサクと進み、魚の刺身というよりは、断片が出来あがっていく。韓国の刺身の出てくるスピードが異常に速いのは体験済みだったが、そのプロセスを見て納得してしまった。
いや、びっくりしたのは、それからである。
まず、その断片を一度水に漬けて洗うのである。洗濯機で言えば すすぎである。しかも別々に捌いた3匹の魚をミックスしている。
さらに、円形の器に入れてフタをしたと思うと、フタの上をグルグルとかき回している。おいおい、何をやってるんだと思ったら、フタを開けた時には3種混合刺身がひとつの小さな塊になっていた...
何と脱水行程だったようで、本当に洗濯機のような光景。まさにピビンパプ状態である。
韓国にはじめて刺身を食べた時に感じた「少し淡白な味覚」は、これら調理の過程から来るものなのだろう。韓国の人は、魚の生のままの食感を好まないのかもしれない。
てんこ盛りの刺身が出来あがると、食堂に移動。ヤンニョム(薬味)に2000ウォン支払うと、いつものように大量の野菜セットがやってきた。しかし、どれがどの魚の刺身かわからないから、味わいながら食べ比べする訳にもいかない。おまけにセビリアンブルーのワサビには手をつける気にならず、やっぱり韓国式にサンチュやエゴマの葉にどっさりと包んで食べたのであった。
食べ方の選択肢はそれ以外にはないのである。しかし、この食べ方にも、すっかり慣れてしまったなぁ。
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【ひとくちメモ】
チュクト市場は、浦項の中心部、港の一番奥のあたりに位置する。市外バスで浦項に着いた場合は、かなりの距離があります。
チュクト市場 タルソン刺身水産 (本文の写真が
ソンさん) |
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●ソウルヘジャンククの呪縛
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ソウルの仁寺洞の旅館に連泊していたある日のこと、何故か午前5時過ぎに目が覚めた。
まだ夜も明けていないようだが・・。
「はっ!」
これはヘジャンククを食べに行きなさいという神の御告げのような気がして、すぐに宿を飛び出した。この時点で、ヘジャンククについては
「牛の血入り二日酔覚ましスープ」 としか知らなかったが、何やらあやしい料理ではないかという先入観だけはあった。
ソウルには、ヘジャンクク専門店の集まる通称
ヘジャンクク通りがあって、朝早くから店を開けているという。はっきりした場所は知らなかったのだが光化門周辺を適当にうろついていたら、闇の中にそこだけ明かりの点る一角が見つかった。あるヘジャンクク屋のドアを開けると、中には出勤前とおぼしき背広姿のサラリーマンの姿が多数あった。
しかし、その店のヘジャンククの中には牛の血らしきものは入っていなかった。(最初はすべて溶けてしまったのかと思っていた)
その代わりセンマイがいっぱい。スープは唐辛子とか入っていなくて淡泊なだけに、センマイというか内臓系の香りがストレートにくる。
「う〜っ、こいつはちょっと苦手。これは薬だ。もっと酔ってくるべきだったのか」
仕方なくゆっくり食べていると、サラリーマンはみんないなくなって、自分ひとりになっていた。ビールを飲みたいという衝動に駆られつつも、酔い覚ましスープと同時に飲むのは阿呆みたいなのでやめた・・・。
これがヘジャンククの原体験だった。
そんな訳で、ヘジャンククは一度食べたからもういいかと避けていたのだが、旅をするうちに「○○ヘジャンクク」という多数のバリエーションがあることがわかってきた。
韓国語でモヤシを「コンナムル」というのを知った後、慶尚北道の晋州(チュンジュ)で「コンナムルヘジャンクク」というのに出くわした。モヤシは好きだが、センマイの香りがするのはちょっと・・・
しかし、地元でも有名な食堂の名物メニューというバリューに負けて注文してしまった。
出てきたヘジャンククにはセンマイなど入っていなかった。モヤシとアサリの入ったあっさり味のスープで、一口すすった瞬間、あのソウルヘジャンククの呪縛が解けた。うまい。
ヘジャンククは漢字で「解腸汁」と書くようで、頭をさっぱりするよりも、胃のモヤモヤを一掃するスープなのだろう。ただ、整腸剤・風邪薬と同じように目的が料理名になっているので、成分については別になんでもよいのだ。
ただ、胃にやさしいのであるから、真っ赤の燃えるスープはまず出てこないし、ご飯はデミタスタイプで出てくることが多い。
だから、2日酔いの朝に食べるという以外でも、軽く朝食を済ませたいとき、日々の唐辛子攻撃に疲れたとき、食堂に入って他のメニューが高いとき(ヘジャンククはたいてい安い)
、辛いものが苦手な人には試してみる価値のある一品であろう。
えっ? ヘジャンククでは満腹にならない? そういう時のために韓国の食堂ではキムチが一杯出てくるのです・・?
●コンナムル(もやし) ヘジャンクク
ヘジャンククの中ではあっさりタイプ
韓国のモヤシは味があって美味しい
たいてい、アミの塩辛とセットに出てくるのだが、それとの相性が抜群
!!
●ソジン(牛の血) ヘジャンクク
いかにもヘモグロビンを食べているんだという気持ちになる
血自体は結構マイルドだが味は単調。
ずっと血ばかり食べていると飽きるので、かき混ぜた方がいいかも(未確認)
●チェチョプ(しじみ) ヘジャンクク
むき身のしじみ入り (それしか入っていなかった)
成分的に見ても、もっとも2日酔いに効能がありそうだが、固形成分が乏しい故に、お腹が一杯にはならない。
でも、非常に美味しい。
●ただのヘジャンクク
形容詞をつけずに単にヘジャンククという時は、今まで食べたところでは野菜が中心の牛の内臓系スープという趣である。
ソウルのセンマイヘジャンククは特殊な例かもしれません。
あと、オルゲギ(貝)・ポソッ(キノコ)入りヘジャンククというのも見かけたが、まだ未食です。他にも作ればいくらでもありそう。
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【ひとくちメモ】
ソウルのヘジャンクク通りは、地下鉄1号線
鐘閣駅と 教保ビル(地下は教保文庫)の間にあります。(大通りから北側に少し入ったところ)
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