MORI's Homepage about KOREA 韓式旅館の傾向と対策

Y o g w a n 改訂 2002.02.25

闇に流れる温泉マークのネオンがあやしい雰囲気を醸し出している。
なぜか内部の照明を異常に落としていて、外からは本当に営業しているのかわからない。もちろん廊下も暗い。
浴槽の栓のチェーンがたいてい切れている.....

韓国各地を廻り歩く時にお世話になる「韓式旅館」の世界をまとめてみました
なお、このページは随時更新していく予定です

◇韓式旅館とは

このページで取り上げる「韓式旅館」とは以下の通りで、旅人宿・民泊も便宜上含めています。。
看板の商号を中心に分類しており、一般的にいうホテルやユースホステル・コンドミニアム・休暇村・保養所等の宿泊施設は除いています

韓式旅館 旅館 荘旅館 ○○荘旅館といった名前の旅館の総称。バス・トイレつきという一定の水準を満たしており、韓式旅館のスタンダード。
この字  (荘)に注目
モーテル 車庫を完備し自動車旅行でも行ける旅館で、郊外の道路沿い・温泉・観光地に多く見られる。名前も外来語のものが多い(もちろんハングル文字ですが)。○○パークという名前のものも多い。

しかし「○○荘モーテル」「○○荘旅館」の両方の看板を掲げているところも結構あり、境界線はあいまい。
その他の旅館 荘旅館・モーテル以外の旅館すべて。バス・トイレ共同の安宿から、荘旅館やそれを上回るクラスのものまで多種多様
旅人宿   簡易宿泊所。バス・トイレ共同で部屋の広さも3畳程度。
民泊    一般の民家の部屋を貸してくれるもの。海水浴 場や温泉・観光地の近くで見られる



◇旅館はどこにありますか

どこにでもあります。
地方の町に出向いても、日本の感覚では考えられないほどの数の旅館があるので、泊りあぶれることは考えにくいです。私の場合でも、最初の1軒めで空きがなくて断られたことがほとんどありません。
目印は、看板やネオンの温泉マーク。韓国で温泉マークは「旅館」か「沐浴湯・大衆湯 (銭湯)」のどちらかを指します。昼でも夜でも探すことができると思います。

   旅館   サウナ(沐浴湯の一種)

韓国では、旅館に限らず隣近所がみな同業者という場合も多く、大きめの町になると旅館街を形成しています。よって、1軒みつかると雪崩的にみつけることができます。

旅館が多いのは、おおむね
・交通の拠点の近く(バスターミナル・駅・旅客船ターミナルの周辺)
・市場の近く
・観光地
あたりです。


◇旅館はどのような用途で使われてますか

何でもありです。
旅館は文字通りに受け取れば、「旅行者の宿」ですが、実際は「連れ込み宿」としても使われています。なかにはフロアごとに旅行者ニーズと連れ込みニーズを区別している旅館もありますが、基本的には旅行者も、カップルも、酔っ払いオヤジもみんなひとつ屋根の下に泊まるような感じです。ですから、隣からあえぎ声が聞こえてきたかと思うと、玄関からはオヤジの怒号が続くようなケースもたまにあります。しかし、そういう些細なこと (?) には、誰もあまり気にしません。

旅人宿の場合は、電車やバスの最終便に乗り遅れた人や、飲んで家に戻らない人がとりあえず夜を明かすというニーズもあります。
 
よくある旅館(モーテル)の入口。
照明を落としているので、外からは中の様子はなかなかうかがえない。
しかし、ここまで完全武装されていると、後は思い切って入るだけだ。
  

◇旅館では日本語は通じますか

一部の例外を除いて通じません。英語でさえ通じにくいです。しかし、旅館で使う韓国語の数はしれているので、韓国語が話せない人も積極果敢にトライしてみてください。私の経験上、旅館でボラれることはまずありません。


◇予約は必要ですか

不要です。
ハイシーズンの観光地の一部宿泊施設を除けば、予約の習慣などないのではないかと思われます。とにかく「早いもの勝ちの世界」。これは韓国の旅館を考える上での大きなポイントです。
韓式旅館には連れ込みニーズもあると書きましたが、その観点から考えると十分納得できます。日本でもラブホテルに予約して行くことはないでしょう。基本は通り掛かった旅館に飛び込みです。そういう訳で、当日そこに泊まるつもりだったら、真っ昼間であろうが、まずは旅館を探しに行きましょう。

ソウルの旅館での話ですが、念には念を入れて金浦空港の観光案内所で電話予約してもらったにもかかわらず、実際行ってみると旅館の主人は予約のことなどすっかり忘れていたという例も目撃しています。あんまり慣れないことはやっても効果が出ないかもしれませんね。


◇宿泊料金の目安は

地域によって上下はありますが
・旅人宿で 1万ウォン〜1万2千ウォン
・荘旅館で 2万5千〜3万ウォン
が標準価格と考えてよいでしょう。

今まで泊まった旅館の価格帯を表にすると、次のようになります

. 0W 1万W〜 2万W 3万W〜
旅人宿 ... .. . .. . . . . . ..
旅館 (浴室なし) . . . . . . . . .
民泊 (浴室なし) . . . .. . . . .
旅館 (浴室あり) . . . . . .. . .
荘旅館 . . .. . . . . .
モーテル . . . . . . . .
付加価値つき旅館 . . .. .. . . . . .

温泉宿、部屋からの展望を売りにしている宿、施設の充実している宿、観光地の宿は、町中の一般の旅館よりも料金が高くなります。これを「付加価値つき旅館」と便宜的に呼ぶことにします。

またハイシーズン ( ほっといても客がやってくる時期 ) は、特別料金になるようです。しかし、今のところ特別料金に出くわした経験がないので説明は省略します


宿泊料金表にはどんなことが書かれていますか

フロントの近くのどこかに「宿泊料金表」があるはずなので探してみましょう。韓国語はわからなくても、あらかじめ相場の宿泊料金がわかっていると、コミュニケーションもスムーズになると思います。

宿泊料金表は地区によって多少異なりますが、だいたい下記のような様式で、ふつう額に入れて掲示されています。全文ハングル文字ですが、見るのは部屋の料金の部分の数字ですから問題はありません。
今までいろんな旅館に泊まってきましたが、料金を尋ねてまず返ってくるのは、ほとんどが宿泊料金表に明記されたのと同じ料金でした。

宿泊料金表

1.業種:宿泊営業: 2.事業者登録番号:
3.許可番号:第123号 4.業所名:○○荘旅館
5.料金形態:(旅館),(旅人宿) 6.業主名:

. . 2人1室 1人追加

特室 25、000 1人あたり30%追加
一般室 . .

※当業所は 上記料金を遵守します

・宿泊時間:当日正午〜翌日10時
・貸室料:宿泊料金の50%
・20時以後の貸室は、宿泊料金に準じます

社団法人 大韓 宿泊業 中央会 ○○支部


◇料金の支払いはいつですか

支払いは部屋が決まった時点で前払いです。
宿泊料金は2名1室の料金が基本となっています。もちろんひとりで泊まっても同じ料金です。2名を超える場合は、ひとり追加につき30%程度割り増しとなるように規定されています。


◇食事は出してくれますか

一般の旅館で食事を出してくれるのは珍しいです。私の場合韓国で食事つきの宿に泊まった経験は一度しかありません (慶尚北道・安東河回村の民泊でした)。

旅館の部屋には食堂のメニューの書いてあるマッチ箱がよく置かれていますから、出前はできるのかもしれません。しかし、旅館があれば廻りに食堂の1軒ぐらいはあるはずですから、外に食べに出るのが普通です。そもそも食堂の階上が旅館というケースもよくありますね。

規模が大きな旅館になると、中に食堂がある場合もありますが、概して高めの料金設定で、料理の選択の余地も少ないです。


◇鍵はいつ渡してもらえますか

旅館の場合、宿泊料金を払った時点で、黙ってそのまま部屋の鍵を渡してくれるケースは、40%ぐらいです(推定)。
渡してくれない場合は、まず部屋の鍵があるのかどうかを宿の人に聞いてみましょう。ここで80%ぐらいは鍵が貰えます。

鍵を渡してくれない場合を検証してみると
  ・鍵の管理が徹底している宿
  ・鍵の管理が杜撰で、紛失している宿
  ・一度部屋に入ったら外出しない宿 → 連れ込み宿的性格の濃い宿
  ・鍵という概念があまりない宿 → 簡易宿泊所・料金の安い宿
といった感じでしょうか。
こういった場合、受付で鍵を一括管理していて外出から帰るたびに、宿の人に鍵を開けてもらったり、鍵の束を借りに行くようになります。また、旅人宿は仮眠施設みたいなものなので 、基本的に鍵はないものと考えた方がよいでしょう。
もっとも、荘旅館クラスでも、泊まった部屋の鍵がなかったというのを2度経験しています。そのエピソードはこちら

鍵を貰ったら、以後の外出時にはそのまま持って出ます。持ち出し禁止というのもたまにあります。
それで、チェックアウトの時に返します。


◇チェックインはいつですか

適当です。というか、今まで気にしたことさえありませんでした。
宿泊料金表によれば、宿泊時間は当日正午〜翌日10時になっていますから、チェックインは12時から。それからいつまでかというと、極端な話、フロントが起きている間は、いつでも構わない様な感じです。

観光滞在であれば、早い時間帯から宿を決め荷物は部屋に全部置いて、身軽に歩き回れます。また、夜は営業さえしていれば深夜12時を過ぎでも大丈夫です。


◇チェックインの時、どんなことを聞かれますか

部屋に空きがあり、こちらが「1泊いくらですか」と聞いた場合、宿の人はおおむね次のようなことを聞いてきます
いずれも宿泊料金を決めるためです

・人数は?
ひと部屋を何人で利用するのか。2人を超えると追加料金の対象となります
ひとりで旅館に行っても、聞かれます

・オンドルの部屋 (温突房....オンドルバン)か、ベッドの部屋 (寝台房....チムデバン)か
旅館によっては部屋によって料金に差がある場合もあります


◇連泊はどうなりますか

予約の習慣がないので、そんなに慌てる必要はありません。翌朝に本日も泊まる旨を伝えて1日ずつ料金を払っていくのがベターです。実際に宿泊してみて治安や騒音やサービス上の問題に気付く場合もあります。また、自由旅行の場合は翌日の行程はあってないようなものなので、急な変更に身動きが取れる方がいいです。
旅館など掃いて捨てるほどあるので、次の旅館を見つけるのにも苦労はしないと思います。


◇チェックアウト

はっきりした時間など誰も決めてないと思っていましたが、宿泊料金表によればいちおう午前10時らしいです。それでも、適当ではないかと思います。

チェックアウトで問題になるのは、部屋の鍵を受け取っているのにフロントが閉まっていたり、誰も見当たらない場合です。鍵を貰っていない場合はそのまま立ち去って構いません。また、鍵を貰っていても受付のあたりに置いてそのまま立ち去って構いません。(同じやんけ) これだから、鍵がなくなったりするのでしょうけど。


◇旅館のセキュリティは大丈夫ですか?

セキュリティについてはそれに見合うだけの対価が必要で、当然高いホテルほど良くなります。このあたりは宿泊のTPOに応じて使い分けて下さい。

旅館の場合、オートロックのドアやホテルに準じたドアを持つのは、おおむね 3万ウォン以上の「付加価値付き旅館」になってきます。 安宿でも、玄関から入る時にメロディが鳴るなどして、受付(フロント)がきちんと顔を見せるところは安心できます。結構、受付がオンドル部屋になってて寝たままというのが多いです。
あとは、あなたの選択センス。韓国も日本同様治安はいいですから、旅館の立地環境や雰囲気で決めて下さい。


◇宿泊料金を払う前にチェックすることはありますか?

私の場合、直感でこの宿と決めたら、あとは自分の頭の中での標準料金 (1999年現在)、
荘旅館 25000ウォン 旅人宿 10000ウォン であれば、何も考えずに宿泊してしまいます。明らかに高いと思った時だけ値引き交渉するようにしてます。また、部屋の内部のチェックはやってません。

泊まってみてはじめてわかることもいろいろあって、例えば建てつけが悪くてドアの上に隙間があって夜になると蚊がやってきて悩まされたりとか、クーラーがついていてもけたたましい駆動音で使い物にならなかったり、外見はとても良いモーテルなのに部屋にはシャワーしかなかったり・・・
こういった事に見舞われても、この旅館はとんでもなかったなぁで終わりです。むしろ、そういうことが妙に旅の記憶として残っていたりします。


◇部屋のトイレがうまく流れません、どうすればいいですか?

これは切実な問題です。韓国、特に旅館のトイレは一旦溢れるのではないかと思うように水が溜まった後に、ググーッと流れて行くのですが、その時の水の吸引力の弱いものが多いですね。

さて、対処方法ですが、水洗レバーを引いたままにしてみるのもひとつの方法です。案外水流が巻き起こって流れてくれるケースが多いです。
しかし、それでも流れてくれない場合ですが、水が溜まった後に、ググーッと流れて行くタイミングに合わせて、洗面器に張った水を流し込むのが有効です。固形物を流すためには、まず底に沈めることが必要です。

まぁ、お互いが酷い目に遭わないために、韓国のトイレでは、必ずトイレットペーパーは流さないで備え付けのくずかごに入れるようにしましょう。


◇民泊 (ミンバク) に泊まりたいのですが

民泊(ミンバク)は主に季節物の観光地(特に海水浴場)周辺に多く見られますが、営業活動はオフシーズンにも地道に行なわれています。観光地のバス停留所・バスターミナル、島のフェリーターミナルでは、到着のたびに民泊のおばさんのよそ者チェックがなされていることでしょう。
この段階で、どこからかおばさんやばあさんが寄ってきて韓国語でゴニョゴョと話し掛けてきたら、多くは民泊の客引きです。そのまま誘いに乗ってみるのもいいでしょう。

しかし、民泊関係者の影が見えないときは
こんなとき受動的な民泊の探し方としては、いかにも旅行者のフリをして民泊の看板の出ている町並みをウロツクことです。
「ちょっと、アンタ・・」 なんて感じで、どこからかおばさんがやって来たり、立ち話していたおばさんが駆け寄ってくれば、ほぼ民泊の勧誘と思います。

民泊に勧誘された場合のダイコ味としましては、どこに連れていかれるかわからないことです。
「いったい、俺はどこに行くのだろうか・・・」
そして運良く(?)、看板もロクに出ていないような民泊があらわれた時には、カタルシスを感じてしまいます。

積極的な方法としては、こちらから直接民泊に出向いてみることです。民泊は、概してメインの旅館街などから少々条件の悪いところに群生しています。しかし看板が出ていますのですぐわかりますし、宿泊手続きは韓式旅館とほぼ同じです。

なお宿泊料金は時価です。 シャワー・トイレ共同の韓式旅館程度の料金が目安ですけど明確な基準は一切なくて、ハイシーズンにはいくらになるかわかりません。
宿帳もありません
カギですが、朝、家の人がいないケースも多いので、部屋にそのまま置いておけばよいと思います

韓国の民泊は、要するに一般の人が部屋だけを貸しているものです。ですからデフォルトでは特別なサービスというのはほとんどありません。
施設的には、旅人宿以上で旅館未満、シャワー・トイレが共同と考えていれはよいでしょう。
今までの経験では、だいたい次のようなタイプがあります。

●民家の離れ型民泊
このパターンが多い。
一般民家の敷地内に、離れの形で2〜3部屋程度の客室があるのがパターン
民家とはまったく違う場所にあることもある

●民家の一部型民泊
2階建ての建物のうち、一階部分を客室として開放しているものが多い
ただし、民家との出入りはなく、独立した空間である

●コンド式民泊
最近幅を利かせてきているのが、このタイプの民泊
看板にも「コンド式」と書かれているが、写真のような建築物なら間違いなくそう。
新築を含めて、まだ新しいものが多く、(今のところ)快適に過ごせる可能性が高い
共同キッチンがあって、自炊可能なのが特徴
トイレ・シャワーも共同
洋室(ベッド)の可能性もある




●観光民泊
おすすめなのは、安東の河回村の民泊。
藁葺き屋根の一般民家に宿泊可能です。
また、縁側でいただく食事もなかなかオツなものです。

河回村の案内看板から近い リュウ・シ・ジョン宅(河回洞565)で1泊1万ウォン。夕食・朝食が 3000ウォンずつ (1998年10月)。








◇韓式旅館の室内装備

韓国では「政府の政策により一回用品(使い捨て商品のこと?)は使用していません」の貼り紙も見かけるぐらいで、日本のビジネスホテルのような使い捨てハブラシ・シャンプー・リンス等のフルセットにはお目にかかれません。荘旅館以下のクラスの旅館・旅人宿に泊まる事も考えるなら、自前で用意しておいて下さい。

一般的な荘旅館クラスの場合で考えると
●必ずある
・タオル(2つ)◎ ・ペットボトル入り水(もしくはお茶)◎ ・テレビ◎ ・扇風機 ・石鹸(ただし、新品とは限らず)
・灰皿と食堂の広告付きマッチ ・トイレットペーパー ・でっかい櫛(たぶん消毒はしてないでしょう)
・歯磨き粉(ただし、新品とは限らず) ・ハンガー ・浴室
●時にはある
・クーラー ・シャンプー(大きいボトルのもの) ・化粧水の瓶(乳液、整髪剤など) ・バスタオル
・使い捨てハブラシ ・冷蔵庫 ・ヤクルト2本 ・客室内の大鏡・ソファ ・ドライヤー
●あまり見かけない
・寝間着 ・リンス ・髭剃り ・聖書 ・メモ帳とボールペン ・ラジオ

旅人宿の場合は、◎印程度です(つまりなにもないということ)
テレビは今のところついている所に泊まっていますが、白黒や砂の嵐のみの場合もありました。

旅人宿の部屋。本当に何もないが、いちおう個室です



◇沐浴湯(モギョクタン)について

韓国には旅館が多いと書きましたが、沐浴湯(いわゆる銭湯のこと)の数も多いです。
ソウルでは私は市街地中心の鐘路に泊まるのですが、それでも3軒をローテーションで行けるぐらいです。
風呂なし宿はもちろんのこと、荘旅館に泊まったものの驚異的に湯船が小さいときなどにも、沐浴湯に繰り出してみましょう。


沐浴湯の営業時間は、午前6時ぐらいから、午後7時過ぎぐらいでしょうか。午後8時には完全に閉まっていますので、夕食を食べに行く前にまず風呂に入りに行くというのが効率的です。
表に「モギョクハムニダ(沐浴できます)」の看板が出ていれば、まず営業中です。

支払いは前払いで、玄関の近くに窓口があります。料金は施設・地区によって異なりますが価格は3000ウォンが標準的(1999年現在)で、たいてい価格表示がありますから言葉の心配は不要です。窓口では、まず入場券をくれます。

男湯の場合は浴室入口におやじがいますので、入場券を渡すとロッカーの鍵をくれます。靴も、傘も、荷物も番号札をつけて預かってくれることが多いです。

沐浴湯にはあまり貴重品を持っていったことはありませんが、ソウル駅の中では貴重品袋に封印して預かっているのを見たことがあります。

ロッカーの鍵はおおむねしっかりしたものが多いですが、たまには平たい金属片を差し込むタイプのものも見かけます。
石鹸はたいていありますが、シャンプー・リンス・髭剃り等は持参して下さい。タオルは一般の沐浴湯では山積みになっていて、使い放題です。
ドライヤーはまずあります(有料の場合もある)。あと、綿棒・乳液・整髪料・櫛(使いまわしの場合あり)も揃っていることが多いです。

内部ですが、結構広いものが多いです。なかでもサウナは人気で、日本の銭湯以上に見かけます。そのため必然的に水風呂もあります。
温泉地などでは「温泉サウナ」と看板が出ていることも多いですが、サウナのある沐浴湯という意味合いでしょう。

ソウルの沐浴湯に朝風呂に行くと、出勤前にランニングしたり、泳いだりしている人を多く見かけることができます。
さらに休憩スペースがある場合は、韓国人がマグロの水揚げのように床の上に何も隠さずに寝転がっています。浴室内の小便器も韓国ならでは。


あとはアカスリ台があれば、ぜひアカスリを試して下さい。最も経済的かつ庶民的にできます。なお、アカスリは韓国語で「テミリ」といいます。
最初は公衆の面前でアカスリ台に上がるのに抵抗があるかもしれませんが、とにかく気持ちはいいです。



◇決め打ち 韓式旅館会話

「韓国語がうまくできないが、韓式旅館には泊まりたい」という、私みたいな人を対象に作ってみました。
まぁ宿の人がこういう出方をする確率が高かったというシュミレーションです。
不運にもこれ以外のことを言われてしまった場合(それの方が多いかも)は、気合で乗りきって下さい。
そういう不運を克服できた時こそ、大きな満足があると思います。
なお、会話の韓国語は無理矢理カタカナで書いてます。


受付に行った。宿の人は?

●誰もいない
宿泊料金表を探してみてから、「ヨボセヨ」(もしもし)とか「アンニョンハセヨ」と叫んでみます
午前中以外で誰も出てこないのであれば、留守というよりも 誰が来てもフリーパスとも考えられます
雰囲気が悪ければ次の宿を探しに行きましょう

●寝ている
宿泊料金表を探してみてから、「ヨボセヨ」と叫んで起こします
上記と同じ理由で敬遠してもよいでしょう

●起きている
次のステップに進みます

まずは部屋があるのかどうかを尋ねます
私 「パン イッソヨ?」(部屋ありますか)

韓国語はゆっくりと一字一字を発音し、アクセントをつけずに、語尾まではっきり言えば、通じやすいです。
慣れないうちは日本語の感覚でいきなり早口でまくし立てがちで、通じにくいことがあります
「パン」の後で、ひと呼吸置いて「イッソヨ?」と言いましょう
「スッパク ハゴシッポヨ」(宿泊したいです) と前置きしてから言うのも効果があります。

宿の人 「イェー」(はい)
ここでほとんどの場合、「イェー」と回答があります
特別なケースを除いて、「オプソヨ」(ないよ)と言われるのは、よほどあなたの運気が低下しているとしか思えません
その日は交通事故などに遭わないように気をつけましょう

さて、まずは、宿泊料金を尋ねます
私 「イルパク オルマエヨ?」( 1泊いくらですか?)

ここで、すぐに回答は返ってきません
宿の人が何か言葉を挟む確率が高いです。
宿の人 「ミョッ サラム(何人ですか?)、「ホンジャソ(ひとり?)
いつもよく聞き取れないんですが、たいていは「何人ですか」と言ってるようなので

私 「ハンサラム」( ひとりです)
  ひとりなら 「ハンサラム」・「ホンジャ」(ひとりで)
  ふたりなら 「トゥサラム」
と答えればok です
ちなみに以前、私はここで「明日の朝は何時に出るのか」と聞かれたと思って、「イルゴプ」(7人)と答えて大恥をかいたことがあります。そりゃあ、驚くわなぁ。

なお、ここまで書いて気づいたんですけど、最初から「ハンサラム イルパク オルマエヨ?」
(ひとり・1泊・いくらですか)という方が効率的ですね


すると宿の人は、宿泊料金を言います
宿の人 「イーマンオーチョノン」(25000ウォン)
価格は、普通の韓式旅館であれば、こんなものかな
  「イーマノン」        20000ウォン
  「イーマンサムチョノン」  23000ウォン
  「イーマンオーチョノン」  25000ウォン
  「サムマノン」       30000ウォン
  「サムマンオーチョノン」 35000ウォン
分からなければ筆談・指の数で頑張ってください

支払い・宿帳の記入
料金は前払いで、このタイミングで支払います
また宿帳を差し出されるので書きます
宿帳の内容はおおむね
「名前」「性別」「住所」「住民登録番号(パスポートb記入)」「職業」「次の目的地」
ですが、とりあえず何か埋めておけばいいです
宿帳がなかったら、連れ込み宿の色彩の濃い韓式旅館の確率が高いでしょうね

なお、最初に部屋を案内され、部屋の中でこれらの手続きを行うケースもあります

部屋の決定
部屋が決まります
この時、部屋の選択ができる場合は、宿の人は聞いてきます
  「オンドルバン」(オンドル房)  オンドル部屋
  「チムデバン」(寝台房)     ベッドのある部屋
などの言葉が聞きとれたら、自分の希望を伝えましょう

私 「オンドルバン プタッケヨ」( オンドル部屋 お願いします)
オンドル部屋に泊まろうとしても、眺望のよい寝台房が空いていると、厚意のごり押しをされる場合もあります
「海が見えるから、寝台房にしなさいよ」...とかね
別にぼろうとしている訳ではなくて、厚意から来るものです。


この後、宿の人が、部屋まで案内してくれるケースも多いです

さて、ここまでで、部屋のカギを貰えたでしょうか?
もし部屋のカギを貰っていない場合は、宿の人に尋ねます

私 「ヨルソェ チュセヨ」( 鍵 ください)
「ヨルソェ イッソヨ?」(鍵 ありますか?) もしくは
「ヨルソェ チュセヨ」(鍵 ください)
と一声掛けてみましょう
部屋の鍵がないこともあります。何も知らないで部屋の鍵を閉めて外出すると、後々難儀です。
ただし、連れ込み宿の色彩の濃い韓式旅館では、カギを渡してくれないこともありますので、臨機応変に対応しましょう。




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