このところ上映の続く3D映像、つまり飛び出す映画シリーズ。3Dメガネを掛けると飛び出す!という見せ物的な要素ばかりが強くて、実際に見ると単に眼が疲れるだけの作品も多いのが事実。でもこれは、あのロバート・ゼメキス監督作品。彼は「ポーラ・エキスプレス」「ベオウルフ/呪われし勇者」と2作も3D作品の経験があるので、3Dとしてのいくつかの見せ場を始め安定した効果があり、3Dモノとしては技術的にも上質な部類。
問題は内容にある。この作品は「ポーラ・・」ではティム・ロビンス、「ベオウルフ」ではアンジェリーナ・ジョリーといった有名俳優の顔に沢山のポインターを書き込んでデータを収集しCG化した、いわゆるバーチャル役者を使って話題となったパフォーマンス・キャプチャーなる、オールCGの作品。
今作は有名なディケンズ原作のお話の主人公、守銭奴スクルージ役のジム・キャリーを始め、脇役のゲイリー・オールドマンなどがこのバーチャル俳優で登場する。それが実に気持ちが悪い!みんな死んだ魚のような生気のない眼をしている。
これほどまでリアルに作ろうとするのなら、別に苦労してまでオールCGにしないで、生身の人間でやって欲しい。実写でもないしアニメーションでもない、実に中途半端なその表現のお陰か、キャラクターに全く感情移入が出来ずに首をかしげてしまった。ゼメキス監督の演出力は堅実で悪くは無いが、この路線の作品は私はもういらない。
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