■feel4
森畠吉幸建築研究所
給水塔
14年以上も前、給水塔という本を
書店で見つけて、買ってしまったこ
とがある。
ベルント/ヒラ・ベッヒャーの写真集
給水塔の写真が白黒で何ページも
写されていた。
水は見える、だけど形が無いその
無い形を如何に表現するかそんな
ところに興味を持ったのだろうか?
不安定なものからドッシリしたもの、
装飾されたものからモダンなものま
であった。
この給水塔は兵庫県猪名川町に
昭和10年に完成した静思館(旧冨
田家住宅)にある。
下に井戸がありその水をポンプで汲
み上げ、水道、水洗便所として使っ
ていたらしい。
櫓のバッテンは構造のためか、タラ
ップ、キャットウォーク、手摺が軽や
かで不釣合いか、いやしっかりバッ
テンがある。
”楽しんで作っているのがワカル
だけどコッケイ”
だからあの時思わず買ってしまっ
たんだ。 07.06.20
猪名川町 「静思館」
猪名川町役場の隣にある静思館は、町出身の美術商 冨田熊作が昭和7年から3年の歳月を
かけて建てた民家で、敷地内には母屋、茶室、表門、書斎蔵、乾蔵、中蔵、衣装蔵、柴部屋、
道具部屋、炭部屋、味噌部屋、給水塔、供待ち、井戸小屋、番小屋があり国登録有形文化財
となっています。
資産家が故郷の古民家を思い資金をフンダンに使って建てたこの民家より町内に受け継がれ、
今も生き続けている民家の方が価値があるのは一目瞭然である。(私評)