正中離開(すきっ歯)

 歯を削らない審美歯科治療、ハイブリッドレジン

 毎回様々なお口の中の健康についてお話していただくこのコーナー。
今月号ではすきっ歯を削らず、矯正もせずに治す、審美歯科治療についてのお話です。


Q.すきっ歯が気になり、悩んでいます。
 
咬み合わせは、そんなに悪くないのですが、上顎の前歯のすきっ歯が気になります。矯正治療はしたくありませんし、歯を削って治療するのもいやです。最新の審美歯科治療でなんとか治せないでしょうか?(29歳、女性)

A.最新の審美歯科材料と接着技術の進歩により、すきっ歯は短期間で治療可能です。
 
歯の数がもともと足りなかったり、抜歯をしたまま放置していると歯の並びがばらけてしまいます。上顎の前歯がこのような状態になると審美的・機能的(発音)障害を引き起こし、非常に目立ちます。通常矯正治療により完全に治すことは可能ですが、治療期間、治療費、治療期間中の不快症状、矯正装置が目立つなどの問題で、躊躇(ちゅうちょ)される方は多いでしょう。最近の審美歯科材料と接着技術の進歩により、このような症例でも歯を削らず、矯正もせずに、短期間で治療することが可能となりました。典型的症例を下に呈示しますが、患者さんは23才の女性で、上顎前歯のすきっ歯が気になるということでご来院なさいました。先天的な上顎前歯(側切歯)の欠損があり、写真(治療前)のようにすきっ歯となっていました。患者さんは英国留学前で短期的に、削らずに治したいと強く希望されました。そこで、最新のハイブリッドレジン(セラミックとレジンのハイブリッド)を用いたラミネートベ二ア法で治療することになりました。この方法では、精度のよい型をとって、模型上でバランスのよい形態と色のラミネートベ二アを精密に製作します。これを強力な接着性レジンセメントを用いて天然歯に接着して終了となります。従って、基本的には2回で治療は終了し、歯に対するダメージも全くなく、審美的・機能的障害を解決することができるので、患者さんのメリットは大きいものがあります。術後患者さんは、全く無痛で、自然感のある修復ができたとお喜びのご様子です。あなたにも必ず最適の治療法があると思われますので、主治医の先生によくご相談なさってみてはいかがでしょうか?


治療前
治療後
模型上でバランスのよい形態と色のハイブリッドベ二アを製作