歯周病治療(非外科処置)Q.歯槽膿漏(しそうのうろう)がひどくて悩んでいます。
毎朝起きると、口の中が気持ち悪くて不快です。仕事が忙しくて疲れた時には、歯が浮いて痛み、左肩が上がらないようになり、気を失ったこともあります。私は、高血圧で心臓もよくないので、歯科治療が恐くてなかなかいけませんでしたが、最近これではいけないと思うようになりました。近くの歯科では歯槽膿漏が進んでいるので、歯ぐきを切開して治さないといけないといわれました。なるべく、体に負担がかからないような治療法で治すことはできないでしょうか?(50代、女性)
A.歯槽膿漏(歯周病)は、外科処置をしなくても治る場合もあります。
歯周病の病状は図1のように、大きく軽度、中等度、重度に分けられます。
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図1
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通常、中等度以上の場合、歯周外科処置の対象となりますが、当院では、徹底したプラークコントロールプログラムにより、そのような場合でも外科処置をせずに治療ができる場合もあります。
当院のプラークコントロールプログラムの特徴は、以下の4つです。
(1)その患者さんに合ったプラークコントロール法の徹底指導と生活習慣の改善
(2)プロの衛生士による完全なるPMTC(Professional Mechanical Tooth Cleaning:専門的機械的歯面清掃)
(3)デリケートな処置が可能な感圧機構の超音波スケーラ−を用いた歯肉縁下歯石の除去
(4)特殊な薬剤を用いた歯根面の無毒化
これらを確実に実行していくことにより、中等度以上の歯周病であっても、外科処置をせずに歯周組織の健康を取り戻すことは可能なのです。典型的な症例を以下に示しますが、初診時の歯周ポケットは、4〜7mmと深く、口臭も強く、痛みがあるためブラッシングができない状態でした。図1でいうと中等度以上の歯が大部分でした。この方は高血圧症と心臓病の持病があるため、長年歯科医院に行くことをためらっていたということでした。患者さんのお気持ちを考慮して外科処置は避け、まずはプラークコントロールプログラムを徹底して実施しました。患者さんの積極的な協力もあって、半年後には歯周病は完治し、体に負担をかけることもなくお口の健康を取り戻すことができました。
このような非外科的処置が成功するための重要なポイントは、以下の3つです。
(1)患者さんが歯周病について十分理解し、生活習慣とプラークコントロール法を改善する。
(2)プロ意識のある衛生士によるプラークコントロールの専門的サポート。
(3)歯周病に影響を与える全身的な病気のコントロールと適正な薬の選択(高血圧や心臓病の薬の中には、歯周病を悪化させるものがあります)。
今回の症例も、以上の3つのポイントがうまくいって、快適なお口の状態を取り戻すことができました。患者さんは心身共にリフレッシュし、元気になったとお喜びのご様子です。現在、治療後4年を経過しますが、全く問題ありません。
あなたも、手遅れにならないうちに、歯周病を徹底して治療していただける歯科医院で治療なさることを強くお勧めいたします。
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治療前
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治療後
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治療前(右側方)
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治療前(左側方)
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治療後(右側方)
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治療後(左側方)
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| 歯肉は、ブラッシング時にも出血することなく、歯周 ポケットも1-2mm程度となり、完全に健康な状態。 |
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治療前
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治療後
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| しっかり噛めるようになり、元気に仕事ができるようになりましたとお喜びのご様子です。 |