A.このような重症の歯周病でお悩みの方は少なくありません。手遅れでなければ、徹底した歯周病治療により、歯を残すことは可能です。この患者さんの場合、Eメールでご相談をいただき、その後当院を受診されました。イグザミネーション(お口の詳しい検査)の結果、残せそうな歯は数本しかありませんでした。また、インプラント治療は可能でしたが、大がかりな骨の再生治療が必要でした。このような場合、1つの解決法として磁性アタッチメント義歯による治療法があります。これは、数本の残った歯の歯冠部をカットし、根っこだけを残して、その上に磁性金属(磁石とくっつく金属)を接着し(写真1)、それに相対する義歯の裏面に小型で強力な磁石を取り付けて、(写真2)、義歯を安定化させる方法です。これにより、義歯はより一層はずれにくく、しっかりと噛めるようになるます。それになによりも、歯根を残していますので、歯で噛むという感覚が残され、歯槽骨(歯ぐきの骨)も保持できて、長期的にも安定した義歯となってきます。私のクリニックでは、このような義歯を作る場合、専任の技工所(ワイズセラミック)と連携して、抜歯・歯冠部カットと同日に仮義歯を装着し、即時の審美的・機能的回復をはかります。そして、その仮義歯を基準として、患者さんのご要望を十分反映させた最終的な義歯を完成させます(写真3)。この患者さんについても数カ月後には、お口の中が健全化して、自然で快適な義歯ができるものと確信しています。がんばりましょう。
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写真1
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写真2
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写真3
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