2000年3月号



…福山先生、新生モートン歯科クリニックをご開院なさって概ね1年が経過しました。まずは1周年おめでとうございます。

福山−ありがとうございます。あっという間の1年でしたが、多くのすばらしい患者さんとの出逢いによって、私もさらに成長することができました。私を支持してくださる患者さんや先生方、スタッフに対して深く感謝している次第です。

…新生モートン歯科クリニックの診療哲学やシステムについて簡単にご紹介して頂けますか。
福山−そうですね。診療哲学というと堅い感じがしますが、言い換えて私の信念を簡潔に表した言葉をご紹介します。それは、下の写真に示しますが、私のクリニックのコンサルテ−ションルームに掲げている言葉なんですよ。つまり、一生涯にわたって患者さんの健康を、口腔の健康を通してより良好に保っていくことができたらという私の願いを表しているのです。人は生涯健康で活動的でありたいと願うものです。お口の中の状態が健康でなければ、このような願いは達成できないと考えられます。たとえば、歯を失った野生動物は死に至りますし、人間においては、口は単に食物を食べるということだけではなく、コミュニケーションをし、愛を語り、幸福を語り、喜びや怒り、不機嫌、悲しみを表現する重要な部分です。このように重要な臓器(正式には臓器ではありませんが、臓器性をもった重要器官と考えています)を大切に守っていくために当クリニックの診療システムが成り立っております。

…先生のクリニックの診療システムはユニークとお聞きしていますが、詳しく教えていただけますか?
福山−はい。まず口腔に問題をかかえて悩んでいらっしやる患者さんは、その問題を正しく理解・認識していない場合が多いのです。特に問題を先送りにしていたり、安易に考えている場合が多いのですが、どのように解決していったらよいのかを伝えることが私の第一の使命となるわけです。それには、十分な時間が必要なんです。完全予約制であるのも、一人一人の患者さんに十分な時間を提供できるようにするためです。実際には、診察のはじめに患者さんに十分な時間を提供できるようにするためです。実際には、診察の初めに患者さんのお悩みやご希望等をお聞きし、その後イグザミネーション(お口の中全体の診査)を行います。ここでは、顎関節や咬合の診査、精密な咬合模型の採得、歯周組織の検査、必要な種類のレントゲン撮影などをしていきます。そして審査結果の資料を整え診断し、2回目の来院日に現状の説明をいたします。このときに、現状を知ることができた患者さんのお気持ちや治療に対する希望等をさらに細かくお聞きして、次回(3回目の来院)行うコンサルテーションで、治療計画、治療期間と来院回数、治療費の説明をいたします。

…十分な説明と話し合いは患者さんにとっても、すごく安心ですね。
福山−このような過程を経て、患者さんは初めて現状を認識し、治療の必要性(あるいは不必要性)を正しく理解することができるのです。そして、しっかりとした信頼関係のもとで患者さんの積極的な治療参加があってこそ、最善最良の治療ができるのではないかと考えています。とにかく患者さんと一緒になって治療を進めていくことが大事なんです。そして、今後も下図のような各科の専門医とのチームワークにより、正確な治療や最善最良の治療結果を達成していきたいと思っています。