外科的矯正治療

顎変形症

2003年7月号


Q.私は、受け口で顎(アゴ)が曲がっています。中学生のとき矯正したのですが、あのギンギラがいやで、はずしたくてしょうがなかったので、途中で治療を中断してしまいました。そのときはとにかくはずせることがうれしかったのですが、それからずっと受け口がコンプレックスとなってきました。もうすぐ33歳なのですが、また矯正をしようかなという気になってきました。このような年でも、きちんときれいに治るでしょうか?また、治療にはどのくらいの期間かかるのでしょうか?(32歳、女性)

A.日本人の場合、受け口で悩んでいらっしゃる方は多いようです。まだ、32歳ということですので、十分矯正治療は可能です。詳しい検査をしておりませんので明言はできませんが、お話からすると顎変形症(がくへんけいしょう)もあるようですね。成人の顎変形症の治療をする場合、写真1・2のようにバランスのよいエステティックライン、スマイルラインを創り出すためには外科的矯正治療が避けられない場合が多いようです(もちろん、顎の変形が軽度で容認できるようであれば、通常の矯正治療で十分対応できます)。外科的矯正治療では、極端な受け口や顎の変形があっても、上下の顎のバランスを理想的な状態にすることができますので、機能的にも、審美的にも著しい改善を得る事ができます。また、治療期間も通常の矯正治療より大幅に短縮できるというメリットもあります。ディメリットは、3-4週間の入院が必要だということで、全身麻酔の手術を行いますので、手術に影響するような持病がある場合はできません。治療期間については、診察をしておりませんので、はっきりとは申せませんが、外科的矯正治療の場合一般的には1年〜1年半程度です。最後に、以前の矯正治療では金属製の矯正装置が気になっていらっしゃったようですが、現在では目立たない装置(写真3)や裏側からの矯正(舌側矯正)もありますので、まずは詳しい検査を受けられてあなたにとっての最善の方法を考えられてみてはいかがでしょうか?