歯髄の大切さについて

有髄歯の治療


>>福山先生、今月号では〃歯髄〃の大切さについて説明して頂けるということですが、まず〃歯髄〃とは何かを教えてください。
福山>>一般的には皆さんがよく「歯の神経を抜く」という表現をされていますが、その部分にあたります。歯の中の血管や神経など、歯に栄養をあたえ、健康に保つためのやわらかい組織を総称して歯髄と呼ぶんです。糸みたいに1本になっていると勘違いされている方が多いようですが、実はとても複雑な構造なんですよ。
>>日頃よく「歯の神経を抜く」という言葉を使ったり、耳にしたりしていましたが、1本ではなかったんですね。
福山>>ええ。だからこそ簡単に歯髄を、抜いてしまうことは、歯がもろくなったり、根尖(歯の根っこの先)病巣をつくってしまうなどの大変な結果になってしまう場合があるんです。レントゲン写真とイラストがその症状です。
>>うわっ、本当!一番下のつけ根に黒い影が見えますね。ここにぱい菌やウミがたまっているんですね。こうなるとその部分について再度治療をしなくてはならないのですか。
福山>>そうなりますね。写真のように補綴物(かぶせもの)を外して再治療をしたり、根尖部分に外科処置をしたり、時には抜歯までしなくてはならないこともあるんです。健康な自分自身の歯を1本でも多く、永く残すためにも痛くなってから治療に通うのではなく、歯髄をとらずにすむように、早目に日頃から定期的な検査をされるといいですね。
>>どうもありがとうございました。