外科的処置を含む矯正治療
下顎骨切除と矯正治療,側方の改善
>>福山先生、今回はどのようなお話しをして頂けるのでしょうか?
福山>>今回は外科的処置を含む矯正治療を行った症例を御紹介します。普通正常な歯の咬み合わせでは、上下の歯列は上顎の歯列弓が下顎の歯列弓よりも外に覆いかぶさるような状態なのですが、今回ご紹介する患者さんは顎の成長の過程で、下顎のほうが上顎よりも外に出た顎の発育の不調和が生じていました。
>>そのような不調和は、患者さんにどのような影響を与えるのですか?
福山>>機能的な面では上下の歯列の咬み合わせが悪く食べ物が咬みにくい、発音がしづらい、顎関節の異常が起こるなどです。また精神面では横顔の輸郭が気になりコンプレックスを感じるようです。これらの場合は程度が軽けれぱ一般的に行っている歯列矯正で歯牙のみを移動することができるのですが上下の顎骨の不調和が大きくなると、始めに述べたような外科的矯正治療が必要になってくるのです。
>>この症例の患者さんの場合、どのような外科的矯正治療が行われたのでしようか?
福山>>まず下顎骨の後方への移動のために、下顎骨を上のイラストのように切り、咬み合わせのよい位置まで前方の骨を後方へ移動します。その後移動した骨を固定しますが、その方法にはワイヤーで縛る方法とプレートやネジで留める方法などがあります。症例の恵者さんはブレートで留める方法を行いました。またこのような処置では、いずれも入院が必要となります。
>>入院期間はどのくらいかかるのでしようか?
福山>>術式によって違いますが平均して3-4週間くらいです。
>>治療後の患者さんの反応はどうでしたか?
福山>>最初に来院された時は上下の歯の咬み合わせと顔貌を気にされていました。写真のように下顎骨が顔全体のバランスよりも大きく感じられました。当初は少し暗い表情だったのですが、治療が終わりに近づくにつれ、表情もとても明るくなりました。我々の治療によって患者さんが機能面や精神面の悩みを克服できたということは、素晴らしいことだとスタッフ共々大変嬉しく思っています。
>>今日はありがとうございました。