歯科インプラント歯科治療の中でも特に注目されている“歯科インプラント”についてお話していただきました。
―今回は先生のお話の中で以前何度かご紹介して頂いた“歯科インプラント”を行った症例ですね。
福山―はい。歯科インプラントとは、失ってしまった歯の顎骨にインプラント材を埋入し、その上に自分の歯と変わらないような固定式の歯を作る治療法です。症例の患者さんは、初め上下のほとんどの歯が義歯(入れ歯)の状態で、義歯がばずれる、食べ物を噛んだ時に動いて痛いなどの症状を訴え、来院しました。
―歯科インプラントの長所や短所は、どのような点ですか?
福山−上部構造(インプラントブリッジ)が義歯とは違い、固定されているので取りばずしをしなくてよいという点や、発音がしやすい、自分の歯と同じように食べ物を噛むことができる点が長所です。しかし治療費が比較的高額であり、外科処置が必要で治療期間が約半年からl年かかるという点も挙げられます。
―そのような点をどのように患者さんに説明するのですか?
福山−歯科インプラントは一般的な治療とは異なり、技術的にも時間的にも大掛かりな治療ですから、治療に入る前の入念な診査・診断や説明(インフォームドコンセント)は非常に大切です。すぐに治療に入るのではなく、まず悩みや不安などを聞き、現状や改善点を十分に説明し、患者さんが前向きな姿勢で治療を受けるためにも、コンサルテーションを治療に入る前に行うことは大変重要なことです。
―治療が始まる前の段階でのコンサルテーションは、大切な治療のうちの一つなのですね。
福山―インプラント治療も含め全ての治療において、患者さんの積極的な協力や私共との信頼関係が十分に成り立ってこそ満足できる結果を得られると思います。そしてゆとりを持って治療が受けられるよう、しっかりとした診療のビジョンを持ち、コミュニケーションを図るための最適な環境づくりも必要だと考えています。
―本日は、ありがとうございました。
追記:現在(2003年12月時点)、この患者さんは術後10年を経過していますが、リコールにもきちんと来ていただいており、全く問題なく快適にご使用いただいています。