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ST250S 2時間耐久レース / U−4 OPEN 4時間耐久レース
文責:神田@ST250#51
<日曜の朝>
グッスリ寝られると思ったけど、あまり寝られずに目が覚める。
起き出して、走行準備。
TZRのFRP補修が固まっているハズなので、カウルを取り付け、
穴を開けてスクリーン等を固定する。
とりあえず、形になったかな。
「自分のNSRの方をやってりゃー」
水野さんのお言葉に甘えて、自分のNSRの整備に取り掛かる。
と言っても、クラッチの交換と水からヒートブロックへの入れ替え。
すぐに準備完了。
走行、給油のスケジュールを決め、メカニック様にお願いする。
最後まで悩んだが、2回ストップ、2回給油で行くことにした。
馬場/横張組が予選6番手なので、少しでも上に行くスケジュールを組もう、
と言う京太さんの提案。
ウチもこっそり7番手なんですけどね…。
転倒したときに使うパーツを2セット用意し、選別して並べておく。
工具はひげさんにお願いし、これで転んでも大丈夫。(笑)
MKの耐久が、無事に終わる訳が無いのだ…
そして、念の為、各部の締結チェック。
<NK−ST>
横張選手が勝った。
さすが。
ST250まで勝っちゃったりして…
<スタ前>
今回の耐久は、とにかく余裕が無かった。
スタ前チェックもヘルパー様にお願いして、その間に着替える。
バイクが隣のピット前に並ぶ。
こうしてみると、確かにMKは一大勢力だ。
なんと言っても、ライダーが沢山いるので、ST250のバイクの数だけ
耐久でもエントリーしてくる。
って言うか、傍から見ると赤で統一されているように見えるけど…
並べると、みんな色が違うのだ。(笑)
キャンディレッドだけど、メタリックの有無や、ちょっと紫が入っていたり。
う〜ん、やっぱり自分のバイクが一番だな。(笑)
写真撮影して、サイティングへ。
いつも通り、遅めに出る。
<最速記録更新>
唐突だが、MKの耐久では、転倒が多い。
ST250だと、聞く限りでは、Y浅君の2周目が最早。
最速じゃなく最早。「もはや」って読みたくなるなぁ…。
…は、置いといて。
左後ろを確認、左手を上げながらピットアウトし、フル加速。
1コーナー、2コーナーをインベタで周り、3コーナーへ向けて、
いつもなら全開加速する所だが、前にM田選手が。
妙にゆっくり走っているので、加速せずに後ろで待つ。
「?」バイクからか、地面からか、何か飛んできて、右足に当たった。
なんだろう?M田選手がこちらを見る。
先に行けって事かな?
そのまま、左から抜いて、3コーナーへ…
「スルッ!!??」「ジャジャーッッ!!?」
殆ど垂直の状態から、スカっと転んでしまった…
何故??どうして???
頭の中を?マークが動き回る。
いつも、新品タイヤの一周目でも、もっとずっと速いのに…
幸い、スピードが遅かったので、バイクは軽症で済んだ。
とは言っても、ステップは減り、ペダルとレバーが折れた。
再始動を試みるが、カブっていて、キックしてもかからない。
オフィシャル様が押してくれるが、やはり掛からず。
それより、ピットに戻って、修復した方が良さそうだ。
その時間を置けば、エンジンも掛かるだろう。
3コーナーの横から、外に押し出される。
出たところで、周りを見回す。
…ここは何処だ!?
見覚えはあるんだけど…俺はどっちに行けば良いの!?
SMSCの事務所前だ!
こんな所に出てくるんだ。
って事は、この坂を押して上がるのか…
ピットには、情報は伝わっているのだろうか。
多分、放送でピットでも解っているだろう。
押しに来てくれるかなぁ…
っと思った瞬間、目の前に、スクーターに乗ったジャニーズ君と、
電動キックボードに乗った京太さんが通り掛る。
うーん、すばらしい。
京太さんの言葉に甘え、バイクを預けて、電動キックボードでピットへ。
これ、上り坂は人力じゃないとダメなのね…
<そして修復>
修復の早さは、やっぱりMK。
しかもNSRとなれば、勝手が解っているから早い。
スタート2分前、修復してピットを離れ、ピットレーン最前部へ。
皆様、ありがとうございました。
移動中、MCてんちょ選手に指を指される。
気合入れて沢山抜いて、バイクを渡さないと…
<スタート>
初めてのピットスタート。
ルマン式のカウントダウンが終わり、皆が走っていった後、
目の前のシグナルがブルーへ変わり、コースイン。
加速しながら、左手を上げて後ろを見る。
…あれ?自分より後ろの人が居る。
しかも、右の方を走っている。
どうしよう?
このまま前で1コーナーに入っていいのかな…?
<最後尾>
初めて走る、最後部。
皆がペースが上がらない1周目から走れるのが僕。
早いうちにガンガン抜いて、少しでもポジションを回復したい。
…が、さっきの転倒が効いていて、突っ込んで行けない。
ここでもう一度転んだら、もうピットに戻れないよ…
しかも、前は集団でバトルしている上、ペースが遅いからだろう、
みんなラインが自由自在&メチャクチャで、抜きに行けない…
それでも、1周目で10台位抜いた。
そして2周目、ダンロップでアウトから3台一気に抜きに掛かる。
しかし、一番後ろのバイクが、その前を抜こうとしたのだろう、
ショートカットの辺りで外にラインを変更して来た。
かなりの速度差で追いつきながら並ぼうとしていたので、
バイクを起こして接触を避けるのが精一杯。
結局、コースアウト…
デグ1までグラベルを走って、コースに復帰。
振り出しに戻っちゃったよ…
<よそ見は重要>
僕は、走行中によそ見が多いらしい。
今日の興味は、西の空。
明らかに土砂降りが来そうな、黒い雲が近付いている。
僕の少ない経験によると、こういう天気でヤバイのは、
スプーンとデグナー、110R。
その3つは、突然の雨に備えて、2割引で走る。
その後、6周ほど掛けて、27位まで上がる。
タイムは38秒台。
トップは33秒として、もう30秒は差が付いただろうか…
これは、ポイントゲットが精一杯かな、雨降らないかな。
そんな事を考えながら、周回を重ねる。
目の前ではMK笠井選手と、O場選手がバトル中。
しかも、笠井選手はコーナーごとにO場選手のインを伺うので、
僕が抜きに掛かるのもツライ。
2人とも知り合いなだけに、あまりキツイ抜き方は出来ないし、
笠井選手と接触転倒なんてした日には、ピットに帰れない…
結局、笠井選手の後ろで1周回ってしまった。
笠井選手がO場選手を抜き、僕もO場選手を抜く。
<キター!!>
そして、スプーン進入。
予想通りの土砂降りが来た!!
バイクを直立させて、フルブレーキ!
ライディングをウェットモードに切り替える。
10台位前で、4〜5台が転倒。
直ぐに黄旗が振られるが、スプーン立ち上がりにグリーンフラッグ。
「ヨッシャ〜、俺の時代が来た〜!!!」
皆がウェットのペースを掴む前に、一気に前に上がってやる〜!
キッチリ開けて、直線を走る。
130Rの進入手前で、5台位を一気に抜く。
「俺の時代が終わった…(ToT)」
130Rにレッドクロスが出てるよ…
目の前のバイクが急減速。
こちらも慌ててブレーキ。
勢いが違いすぎて、危うく抜きそうになってしまった。
この人を抜けば、しばらくはクリアーだったのに…。
そしてこの人、メチャクチャ遅い。
ピットに入って、交代する方が良いかも知れないと思い、
ストレートで、入る意思表示のつもりで、右足を出す。
いつまでたっても、セーフティカーに追いつかない。
<そして悩む>
経過時間は25分。
本来なら、交代の予定だ。
回転から速度を考える。
速度と距離から考えて、1周5分近そうだ。
セーフティカーは2台。
と言う事は、間隔は少なく見積もって2分。
MCてんちょ選手がツナギを着てさえ居れば、
突然入っても交代して、次のペースカーに着けるだろう。
去年の8耐でセーフティカーが出たときには、
ピットに入ってくるかも知れないと、用意をしていて、
実際、京太さんが入ってきて給油した。
ピットでは、入ってくる可能性を考えて、準備しているに違いない。
最悪、給油は…しなくても大丈夫だろうけど、どうするかは
入ったときのピットの状況で考えよう。
準備が出来ていたら、給油もお願いすれば良いか。
皆が雨に慣れた頃に、いきなりMCてんちょさんに交代するより、
ペースカー明けで、全体と一緒にペースを上げてもらった方が良いし。
スプーンで外を見る。
転倒の残骸が無くなっていたので、さっさとしないとペースカーが消える。
僕は雨が得意だ。
このままギリギリまで僕が走った方が良いかもしれない。
バックストレートで、ようやくペースカーに追いつく。
3台しか付いていない。
どうやら、トップグループは別のペースカーの様だ。
ペースカーの速度からすると、ピットに入って、交代できないようなら、
そのまま通過すれば、同じペースカーの後ろに付けられそうだ。
交代すれば、トップグループと同じペースカーに着くことになるだろう。
と言う事は、MCてんちょ選手は、トップグループと一緒に走れる訳だ。
しかも、その他の選手がピットに入るから、同一周回に戻れる。
よし、ピットに入って、MCてんちょ選手がツナギを着ているかどうかで、
交代するか、通過するか決めよう!
<ピットイン>
笠井選手が一緒に入ってこない事を祈りつつ、ピットイン。
MCてんちょ選手は、ツナギを着ている。
バイクを止める。
「どうした?何かあった??」
「いや、普通に交代と給油で…」
「勝手に入ってきちゃダメじゃん!!」
「とりあえず、給油お願いします。」
MCてんちょ選手に、完全にウェットである事を告げる。
僕の予定したとおり、MCてんちょ選手はトップグループの後ろに着いた。
モニターを見上げる。
順位は12位。
結構、頑張ったかな。
<待つ>
あとは、MCてんちょ選手次第。
ウェットでの実力は未知数だけど、まぁどうなっても良いかぁ。
そもそも、サイティングで転んだ時点で、僕は何も言う資格が無いし…
ところが、セーフティカーが長い!
その間に、トップチームがピットに入ってくる。
交代せず、粘っているのは、K林さんだけのようだ。
<追い上げ>
セーフティカーが消えた。
その時点で、順位は18位。
だが、交代していないところがあるので、僕が入った時点での順位、
12位までは何もしなくても上がるはず。
雨で転倒者も出るはず。
転びさえしなければ、10位以内はいけるかな。
モニターを見上げる。
…MCてんちょ選手、メチャクチャ速い!
放送では、中島選手が速い!とか言っているけど、
その後ろでコッソリ、ブッチギリのタイムで周回している。
その時、実は僕の転倒が原因で、左のステッププレートが緩むのを、
左手で締めながら走っていたそうな。
そして、笠井選手のペアの岡田選手。
これまた、速い!
後ろの方に埋もれているけど、MCてんちょ選手に次ぐタイムだ。
さすがモトキッズ、と言うかチームミズスマシ!?
<ライダー交代>
周囲のピットスケジュールとの兼ね合いもあり、2位で交代の時間。
えー、2位〜?
プレッシャーが凄いんですけど…
MCてんちょ選手が入ってくる。
給油をしようとしたところで、ステップが緩んでる!との声を受け、
大将が給油にストップをかける。
何で?給油している間に、工具を持って来れば…。
と思ったけど、まぁいいや。
ジャニーヅ君は、緩む事を知っていたようで、すぐ工具を持ってきた。
締め付けて、給油して、スタート。
「路面状況は?」「ウェットだと思って走って欲しい」
<このタイムってどうなのよ?>
路面は、ウェット比率がかなり高い。
淡々と走る。
ボードを見ても、自分のタイムが速いのか遅いのか解らん。
途中、T杉選手を抜き、まぁ悪くないペースで回っていたと思う。
ここで転んだら台無しだから、多少順位を落としても、完走しよう。
<UP>
…と思っていたが、サインボードに「UP」が。
「え〜?ペース上げるの〜?転んでも知らないよ〜」
2秒程上げる。
まだ「UP」
さらに2秒。
さらに「UP」「UP」
西ストレートでピンクの89NSRに抜かれる。
このバイクは同一周回なのか?
でも、いつも練習でスパッと抜くバイクだから、抜かれてちゃイカンよな…
頑張って、抜き返して振り切るか。
そして、ボードは相変わらず「UP」
おおぃ、順位が解らんじゃないか。
<最後のバトル>
気合を入れて、ペースを上げる。
ところが、このバイク、コーナーは微妙に遅いのだけど、直線が速い!
やっぱり’89はパワーがあるのか?
スリップに入っても出られない。
色々な場所で速度差を付けるが、どこで抜いても直線で抜かれそう。
ふと気が付くと、ヘアピンを曲がっている時、反対側に黄色い色が…
110Rに進入するN藤選手が見える。
ゲゲ、追いつかれちゃった…
こうなったら、前のバイクを抜かなければ。
このバイクを抜いた後に一番速度差が付けられそうなのは、デグナーだ。
ダンロップで距離を置き、デグ1の進入で速度差を付けて行く。
デグ1とデグ2の間で並び、デグ2のインを取る。
狙い通り!
これで、今までのライディングからすれば、裏ストレートまでには
抜き返されないだけの差を付けられるだろう。
あと4周、N藤選手から逃げるしかない。
89のU田選手が、N藤選手を抑えてくれるのに期待。
<あっさり>
ところが、次のストレートでアッサリとN藤選手に抜かれる。
デグ2を立ち上がった所で、こちらを振り返り、手を上げていく。
うーん、いつもながら、超余裕だ…
あと3周、何とか抜き返せないかと、頑張って着いていく。
唯一、僕の方が速そうなのは、130Rだけ。
ウェットパッチがあるので、抑えているのだろう。
残り時間表示が無くなり、ファイナルラップになる。
ジリジリと離されるが、差は目測で1秒以下。
裏ストレートで、スリップに付けるまで詰められなかった。
130R立ち上がりで詰めるものの、ブレーキング競争なんて無理。
諦めて、後ろに着いてシケインを抜け、チェッカーを受ける。
<嬉しい>
入賞だったので、本当はガッツポーズとかしてみたかったけど、
後ろのバイクが近いかどうか解らなかったので、余裕が無かった。
振り向いてみたら、振り切ってた。
特に3コーナーのオフィシャルに感謝の意を表しながら、
パレードラップを回る。
裏ストレートで磯貝君を発見。
後ろから肩を叩く。
去年はリタイヤで、今までに無い悔しさを味わった。
今年は、早い時期からMCてんちょさんにペアをお願いし、
気合を入れて練習し、少しは結果が残ったと思う。
去年の春からレースを始めて、半年間のケガ休養を抜いた1年。
自分の1年間のレース生活の集大成的な意味もあり、
目標だった入賞、車両保管。
パークフェルメでバイクを預け、歩いてピットへ戻る。
ヘルメットを脱ぎ、感慨を噛み締めながら、歩いていく。
と言っても、4番ピットだから、直ぐ近いんだけど…
ピットスタートする時には考えられなかった、好結果を残せました。
驚異的な追い上げを見せてくれた、MCてんちょさん、
協力し、手伝ってくれた、モトキッズとモトクラッシュの皆、
そして、理解し、協力してくれる嫁、
みんなに感謝して、今回の参戦記を終えたいと思います。
…って言いたいけど、U−4 OPEN 4時間耐久につづく。
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