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『新型インフルエンザ かかっても慌てない知的対処術』(堀本泰介著/飛鳥新社/本体750円) 2009年10月27日
今春から山村が作ってきたブックレットが、ようやく形になりました。インフルエンザというもの、また、新型インフルエンザというものについて、現時点で最先端の情報であり、最も分かりやすい冊子ではないかと自負しています。 著者の堀本さんは東京大学医科学研究所ウイルス感染分野准教授です。かつて強毒性ウィルスを遺伝子操作で弱毒化することに成功したのですが、これは実のところ「世界的な」研究成果だったと、僕も随分と経ってから、他の方から聞かされました。何しろ、ご本人はまったく衒いもなく、淡々と語るのですから。 「死亡者数」であるとか「死者の年齢」であるとか、センセーショナルに取り上げがちですが、例年蔓延するインフルエンザと何がどう違うのか。あるいは、違わないのか。冷徹に見て、判断しなくてはならないということですね。 |
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『NHK・CD 完全版日本の民謡』(萩原光監修/NHKサービスセンター発行/日本音声保存発売/本体36000円) 2009年10月10日
山村が解説本の製作を手伝ったCDが発売されました。とにかく、これは凄いCD全集です。NHKが持っている音源をフルに活用し、北海道から沖縄までの民謡401曲を、日本で考えうる限りの優れた民謡歌手153人が歌ったものを集めています。CDの枚数は20枚ですが、これでもNHKの持っている音源の20分の1にしかすぎませんから、民謡というのは実に奥深いと言えるでしょう。 歌い手は、いまは亡き成田雲竹、赤坂小梅、初代浜田喜一といった大御所から、現在も活躍する斉藤京子、大塚文雄、原田直之、岸千恵子などのベテラン勢、もちろん本サイトでおなじみの伊藤多喜雄氏も4曲ほど歌っています。 この401曲にはルビ付きの歌詞と解説が付されています。値段が高いので個人での購入は難しいかもしれませんが、関心ある方は図書館などにリクエストしてみてください。 万が一、買いたいと思われた方は、お電話でのお申込みは、0120-660-113へ。 WEBにてお申込みの場合は、http://www.onsei.co.jpまで。 |
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『ジャパン・プライド』(江波戸哲夫著/講談社/本体1800円) 2009年10月6日
本サイトに「仕事場日記」を連載している江波戸哲夫さんの新刊がでました。メガバンクを舞台に、昨年のリーマン・ブラザーズ破綻以降の、行員たちの悪戦苦闘ぶりを描いた経済小説です。営業マン、企画部員、ファイナンシャル・アドバイザーなどなど、一口に銀行マンと言ってもさまざまな仕事があり、それぞれに顧客をもっています。本書はそうしたプロフェッショナルたちの群衆劇とも言えるでしょう。 裏にはかなりの取材量が横たわっているのが分かりますし、刻々と動く経済状況を巧みに物語の中に取り込んでいるようです。 興味のある方はぜひともご一読を。 |
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『狼・さそり・大地の牙 「連続企業爆破」35年目の真実』(福井惇著/文藝春秋/本体1524円) 2009年7月22日
1974年に起きた三菱重工ビル爆破事件の犯人逮捕までを追ったドキュメントです。著者の福井惇氏は元産経新聞の警視庁キャップで、チームを率いて執拗な取材をつづけます。そして、翌年、警察が犯人たちを極秘で逮捕しようとする事実を掴み、その模様をスクープするのですが、とんでもない方法で新聞一面を飾ることになります。詳しくは本書で、どうぞ。 この本は、山村が多少お手伝いしました。「取材」ということを改めて考えさせられる内容です。 |
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『江戸の性の不祥事』(永井義男著/学研新書/本体760円) 2009年6月11日
永井義男さんの新刊が出ました。本サイト内の『江戸の醜聞愚行』でも、数多報告されてますが、その中でも「性の不祥事」ばかりを集めたものです。 章タイトルが「将軍の筆おろし、好色な大名」「正室の嫉妬、大奥の淫行」「武士の離婚、妻の不貞」「不品行な文人、野放図な僧侶」「娘を売る親、奔放な若者」「遊里の男女、その悲劇」とありますから、その中身や以て知るべし、です。淫靡でありつつ、どこかユーモラスで、そこから江戸時代のいろいろな層の「生活」が垣間見えてくるわけです。 当時の国学者二人が学問上の論争から、なぜか互いの男根を比べることになる「学者の魔羅くらべ」の挿話など、くだらなさを通り越して厳かになりそうです。 |
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『江戸の生活ウラ事情』(永井義男著/日本文芸社/2009/本体760円) 2009年5月21日
永井義男さんの新刊です。本サイトの連載でも江戸時代の実際の生活ぶりを丁寧に解説してくれていますが、その「衣食住」について、より詳しくまとめたものです。 相変わらず、「昔は良かった」風な江戸趣味、江戸時代への憧れはナンセンスだと指摘してくれます。よく考えれば、そうなんですよね。 とくに、第三章「江戸の罪と罰」で述べられる刑罰の悲惨さは、いまだったら人権問題でしょう。こういうことをひっくるめて、良くも悪くも「江戸時代」なのだという著者の主張は、非常に納得できるところです。 |
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『ゲバラ最期の時』(戸井十月著/集英社/2009/本体1500円) 2009年1月5日
知り合いの作家である戸井十月さんの新刊。エルネスト・「チェ」・ゲバラが亡くなって41年が経ちます。ゲバラは、そのとき39歳。生きていれば80歳。 そんなゲバラの生き方に関心と憧憬を抱きつづけてきた著者は、その軌跡を丹念に追ってきて、これまで何冊かの本をまとめてきました。 これは、南米をバイク旅行している際に偶然知り合ったゲバラの最期を知る人物との出会いから、この類い稀なる革命家の最期を描こうとしたノンフィクション。 2009年1月、ゲバラを主人公とした映画『チェ 28歳の革命』と『チェ 39歳別れの手紙』(スティーヴン・ソダーバーグ監督)が公開されます。とくに『28歳の革命』のほうは、ドキュメンタリー風作りとドラマとの構成の妙、主演のベニチオ・デル・トロの迫真の演技も相俟って、ゲバラを知らない者にも十分に楽しめる出来です。 映画と合わせて読むと、ますます興味が深まるでしょう。 |
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『フクロウになぜ人は魅せられるのか わたしのフクロウ学』(小林誠彦著/木魂社/2008/本体1700円) 2009年1月5日
知り合いの出版社から出た本です。気をつけて身の周りを眺めていると、私たちの暮らしの至るところに「フクロウ」の図案が使われています。キャラクター化された熊やネズミ、ネコやイヌほど一般的ではないものの、なぜ、フクロウなのか。 フクロウに魅せられた著者が、フクロウそのものの種類、生態から世界各地でのフクロウの取り上げられ方、さらに町中で見かける置物、看板に至るまでを子細に見つめて論じたのが本書です。 新たな博物学的手法が、読む者を楽しませてくれます。 |
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