安曇野めぐ留

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2006年4月7日更新

第57話 経済は動く

 世間がライブドアのニュースで持ちきりの間、私はど真ん中の直球だった為に、あの強制捜査の日のテレビ画面は、忘れることができません。200株…周りにくらべたらたいした事ないと思うけれど、お金はお金です! 雑に扱ったら見放されます。しかもその損した分がやりきれないというより、「なんで買ったの?」って言われることの方が辛い。また、この自分の中にある大丈夫勘? 当たりそうな気がするのも厄介で、イケメンのUSENと平松さんにまだまだ買い増ししようとすると「もうやめた方がいいよ」と口々に…。おじいさんの毎日株ラジオで育った私は、世間のことをするために、株をはじめましたが、先を読めるような粋な大人には、なかなかなれない! と私は肩を落として下落気味。とにかく誰がどうじゃなく、私がどうなのか?それをゆっくり考えさせてもらいます。また、あんなにCMして普通の投資家を増やしておいて、売れない買えないなんて…証券会社さま!準備して欲しいです。小さな頃からあった「大人はスゴイ! 大人は大変!」の教育も、所詮こんなものなんて感じたら、賢い子供達は夢も希望もなく、抜け道を見つけては鼻で笑って通り過ぎていってしまうのです。「大人! たのむ、がんばれ! がんばってくれー!」金パチ先生歌いましょう。
 ここ何年かで事務所の人たちが、相次いで退職と休業をして、ボーっとしていた私は助っ人として働かされています。しかもヘルプの範囲は人の心知らずに、だんだんと拡大しています。そしてとうとう来てしまった農場担当の肩書きが、私の首をギューギュー締め付けているのです。確かに何度か農家さんに住み込みしたものの、経営とは全く別じゃないですかー? しかもどうやら我が有機圃場は赤字続きで、これじゃ喉を振り絞って親父が唄ったっても、実家は建て直せやしない! あまりにかわいそうなので、こうなったらやるしかない! と、知り合いに片っ端から電話をかけて情報収集をはじめたわけです。そんな毎日の中で登録した財団法人からのお知らせがあり、2日間の販路開拓研修セミナーに出かけることにしました。しかも「PRシートを出してください!」って、何をPRすればいいのだろう…といった感じの、頼りない担当者でした。何人かの先生のお話に付け加え、中食産業のお店や大手量販店、市場等の見学とお話、また30人近い全国からの参加者の皆さんとの交流で一週間経った今も、夢にジャガイモやかぼちゃが出てきます。「朝起きたら畑に行って、日が暮れたら帰ろう」なんてイメージは、この研修には全くなくて、農薬残留濃度やら、品種だ! プライベートブランドだ! 外国人に民謡を聴かせるようなものでしたが、「いいものを作れば売れるという時代ではない」という事を、私達経営者は考えなおし、知識を入れて策を練る必要があると思い知らされました。確かに組合などに頼らざるおえない所もありますが、多種多様な世の中でたくさんの道を作ることは、個人の救いにもなるのです。農業でも音楽でもなにをやるにしても、その道を極める上に必要なものは、技術や質だけではなく、たくさんのことが必要とされます。農家は品物を作るだけで、歌手はうたを歌っているだけで良いわけではないし、それに集中するなら、商売関係なくやるか、人に委託してお金を払うか…。そこに神経を費やして、いいものができないなんてあってはならないことだけれど、やっぱり幅広くは勉強しなければいけない訳です。
 小学生の時に『買い物調べ』という社会科研究で、川崎市から賞をもらった事を思い出します。スーパーに通って何人が何を買ったとか、どういう流通経路で品物が私たちに届くだとかを調べたのです。あの頃はこの研究にどんな意味があるのかわからなかったし、どうして賞をもらったかも全く知りませんでしたが、今日になってあの頃の自分を褒めている次第です。無駄な勉強はありません!