国際親善奨学制度

他国民との理解と友好関係の増進に寄与するため、ロータリー財団が、適正と資格をもつ男女を他国の教育機関で勉学させ、その留学費用を支給する制度。

奨学生は留学中また帰国後も非公式の「親善使節」として行動することが期待されている。1947年発足以来民間の奨学制度としては世界最大規模である。

地区ガバナーは、地区後援のもとに海外へ行く奨学生一人一人に顧問ロータリアンを、また自分の地区に留学してくる海外からの奨学生に、ホスト顧問ロータリアンを任命する。

毎年約1,300人をその希望する大学、大学院や研究機関に派遣をしています。その代表的存在が緒方貞子国連難民高等弁務官や、近く宇宙飛行士として宇宙に向かう角野直子さんです。


本巣ロータリークラブは、2001年度ロータリ財団奨学生に蜂矢幸子さんを推薦し、2630地区の奨学生としてイギリスへ留学されることになりました。
渡英に先立って、渡辺カウンセラーの案内で当クラブの例会に出席し挨拶をされましたのでご紹介します。

挨拶   R財団奨学生 蜂矢幸子

始めまして、2001年度国際親善マルチイヤー奨学生の蜂矢幸子(はちや・ゆきこ)です。

今年3月に東洋英和女学院大学・社会科学部を卒業しました。本巣ロータリークラブから快く送り出して頂いたおかげで、第2630地区のロータリー奨学生としてイギリスのエッセックス大学の「ヨーロッパ統合」という修士号のコースへ入学出来ることになりました。

それぞれが強い個性をもつヨーロッパの国々がEUという名のもとに、一つの大きな多様性に富んだ社会をどのように形成していくのか、実際に現地で学ぶ機会を皆さんが私に与えてくださった事に感謝しています。

イギリスというEU中心国で暮らし、日々変化しつづけているEUの現状を市民レベルで観察し、体験出来ればと思います。

(中略)

ロータリーの奨学生として留学することで、勉学プラスα、国際的な人的交流の場を多くもてることに魅力を感じています。

積極的に行動し、イギリスで出会った人々と親密な関係を築きたいと思っています。

帰国後は是非ともイギリスで出会った方々を岐阜に招待し、山と川に囲まれた美しい景色を見てもらいたいと思っています。

皆さんのお力添えのおかげでイギリスへ留学出来たのだという感謝の気持ちを忘れずに、勉強も奨学生としての役割もしっかりやってこようと肝に銘じていますので見守っていて下さい。

 近況報告
 R財団奨学生 蜂矢幸子 2001年10月

本巣ロータリークラブの皆様、お久しぶりです。
イギリスのEssex大学へ留学中の蜂矢幸子です。

今週からついに学期が始まりました。夏の間とはまったく大学の雰囲気がかわり、キャンパスは多くの学生で賑わっています。

イギリスの大学コースは大教室での講義+少人数のディスカッションクラスの二つから構成されるコースが多く、イギリス人の学生に混じってのディスカッションはかなりのプレッシャーです。それでも、少しづつ耳も慣れてきて、ネイティブの発言にもついていけるようになりつつあります。

ところで実は大学側の許可を得て、Essex Universityでの学科を変更することになりました。アメリカのコーディネーターと塩谷さんの承諾も頂きました。
実際にイギリスに来てTutorや今年MAを終了した人など、いろいろな人と話すうちに自分の本当になりたい科目はEssexでは社会学の分野に近いことに気づき、教授に相談したところ、要求が通り無事社会学のコースに参加することになりました。
もともとMA In European Integration は社会学と政治学のジョイントというか幾つかの学問分野にまたがっているMAコースだったのですが、Essexはかなり政治に力が入っており、私の興味は社会学にベースをおいているのでチョットギャップを感じていたのです。

学科を変更しても Certificate から始めるので2年間でMAを取れるようになっています。1年目は Certificate of Sociology 、2年目に MA Nation, Citizenship and Identity もしくは Sociology of Cuiture でヨーロッパ社会について学ぶ予定です。

少しづつですが、地元のロータリークラブとも接する機会が増えてきました。

毎日の生活に手一杯ですが、時間を見つけてまた近況報告をしたいと思います。寒くなってきたので風邪には気をつけて下さい。

それではまた。

蜂矢幸子

近況報告 
R財団奨学生 蜂矢幸子 2001年12月

早いもので奨学期間もすでに二ヶ月が過ぎました。今回の報告書では、ロータリー財団が企画してくださった数々のイベントの様子などお話したいと思います。少しでもイギリスにおける私の留学生活が伝われば幸いです。

私は緊張と不安、そして期待といった複雑な気持ちでヒースロー空港にはじめて降りたちました。抱えきれないほどの大荷物を持った私は、顧問ロータリアンの
Robin Twinn氏を探すため、出迎えの人々でごった返す空港出口付近にてキョロキョロとあたりを見渡していました。目印はたったの二つ。まず第一に顎鬚の男の人を探すこと、第二にロータリーの襟章をつけた人を探すこと。人だかりの中をRobin氏に会えなかったらどうしようか、と余計なことを考えながら歩き続けること15分。ようやくRobin氏らしき人物を見つけました。彼は‘Wukiko’と書いた紙を持ってニコニコと私のほうに近づいてきました。彼が私の名前を間違えて書いていたこともあり、すぐに自己紹介をはじめたところ、自然と会話が弾んだのです。数分後、彼の車に乗って空港を後にしたときにはすでにほっと落ち着いていました。

大学についたのは夜の11時頃でした。何も分からない私にかわって、何から何まで手配してくださった
Robin氏に深く感動したことを今でも覚えています。

翌日には
Robin氏の自宅にお邪魔し、昼食をごちそうになり、そして食器類や当面の食料など多くのものを頂いて帰宅しました。一人も知り合いのいない異国の地イギリスで、はじめてできた友人がロータリークラブの会員であることを嬉しく思うとともに、今、その機会を与えてくれた日本のスポンサークラブの皆様への感謝の気持ちでいっぱいです。

私がイギリス出発以前から楽しみにしていたイベントのひとつとして
Link Weekend と呼ばれる活動がありました。イギリス・アイルランドへのロータリー奨学生を対象に、毎年9月の末に行われるこのイベントはロータリアンとロータリー奨学生が交流を深めることを目的としています。

今年はイギリス中央部に位置する
Derbyにて9月28、29、30の三日間にわたって行われました。このDerbyへの小旅行の間、たくさんの人に会い、会話を楽しみ、Derbyの街を散策し、パーティーを楽しみ、ロータリークラブについて理解を深める会合にも出席しました。

9月28日、この日はじめて同じ大学で勉強する他の奨学生に会ったのですが、私たちは、ロータリアン(Harry)を含め、すぐに打ち解けることができました。

この時に知り合った二人、アルゼンチン人の
Pia と 日本人のTamami とはその後も親しいお付き合いをさせて頂いています。Piaはアルゼンチン特有のマテというお茶をご馳走してくれましたし、私たちは日本食をPiaにご馳走したりと、それぞれの文化を紹介しあいながら、仲良く付き合っています。彼女たちとは生涯にわたる友情を発展させることができると実感しています。

Derby到着後は、Peter&Rosie夫妻の家にホームステイさせていただきました。ここで私はイギリスの生活習慣や家庭生活を垣間みることができました。
私も少しでも日本文化を紹介できればと、伝統的な陶芸品や扇子をお土産として持参しました。
また、事前に用意しておいた私自身の写真集
や日本の風景写真を見せながら、毎晩ワインを片手にたくさんの話をしました。今度会うときには日本食をごちそうする約束になっています。 
(中略)

エセックス大学、第1240地区には合計14名の奨学生がいます。地元のロータリークラブの方々が学期開始後すぐにコルチェスターツアーを企画してくださり、この機会に多くの奨学生やロータリアンと知り合うことができました。 

ロータリアンのうちの一人、
Ian McMeakin氏は街のツアーガイドの資格をお持ちで、彼がコルチェスターの歴史や観光スポットから劇場の裏まで案内してくださいました。11月にはタウンホールにて開かれた留学生の集いに招待していただき、なんとコルチェスターの市長さんともお話しすることができました。
この日は他の奨学生の友人が浴衣を着てきたりと、文化交流も交えた会合になりました。このようにロータリークラブが他の学生と知り合う機会を提供してくださるおかげで、友人作りに困ったことは一度もありません。

皆さんのおかげで、寂しさ、ホームシックなど感じなく、常に多くのロータリアンの方々に見守られているという安心感のもとで暮らしています。
また
Colchester Forumの例会にも出席させていただき、スポンサークラブ・本巣クラブの例会とは違った雰囲気を楽しみました。