世界の花と木2850インドアプランツ&ガーデンプランツの図鑑
ロブ・ベルヴィッヒ・著、塚本洋太郎・監修
株式会社 主婦の友社 6,602円
上の本が出るまでは、何て凄い図鑑だ、著者のロブ・ベルヴィッヒと言うオッサン、ひとりでよくもやるもんだ、世界には凄い人もいるもんだと感心した記憶があります。T&Mなど海外通販カタログ同様、学名(属名)アルファベット順の配列は慣れると便利。ただし、写真が小さく、中には分かりにくいものもあるが、先の本に載っていない種も若干あるようだし、余裕のある方は両方お持ちすることを奨めます。
山渓カラー名鑑「園芸植物」
鈴木基夫・横井政人/監修
山と渓谷社 4,700円
上記2冊に較べれば少しコンパクト、BUTやっぱり重い(^^;。2400超の種類が、きれいで精密な写真と学術的な解説とともに紹介されている。欲を言えば、植物の配列の仕方を何とかして欲しい。「科名」の学名アルファベット順は、どうも違和感を感じる。他の植物図鑑同様、キク科から始まる分類学的配列の方がまだずっとわかりやすい(科名の学名って、属名に較べて、素人には馴染みが薄いんじゃないでしょうかね)。同名鑑シリーズには、他に「観葉植物」や「ラン」などもあります。
カラーリーフプランツ葉の美しい植物の図鑑
横井政人・著
誠文堂新光社 7,000円
表題の通り、かなりマニアックな領域の植物ばかり扱った図鑑。市場性に乏しい分、値段もすこぶる高いが、その筋の本としては今後バイブル化の可能性あり。著者(千葉大学・教授)の退官に合わせての出版とのことで、その辺は官民一体となり、羨ましい限り(^^;だが、方向性としては、自らの志向にもフィットしてる関係で敢えてご紹介。
◆ノウハウ物
従来の園芸ノウハウ物と言えば、植物の種類ごとに、おんなじような栽培法の説明をただ繰り返してるだけのものが多く、正直言って、面白くありませんでした(全く同じ記述だったら、T&Mカタログのように記号で十分だと思います)。
ここでは、従来のノウハウ物にはなかった視点、植物を集団で楽しむためのノウハウ本を紹介しようと思います。とは言ったものの、数は多くないです(^^;。ガーデン・デザイン関係の本も興味はありますが、手持ち本が少なく、読みも浅く、今回は遠慮させて頂きます。
花の庭を作ってみよう ガーデニング夢の手引書!(BISES BOOKS)
加地一雅、郁代・著
婦人生活社 1,942円
ビズ連載当初から、加地さんの作る庭や花壇アイデアにはいろいろ助けられどころか、眼から何枚鱗が落ちたことか。連載記事をベースに、96年ようやく本書が刊行されました。日本人による、日本を舞台とした「英国風フラワー・ガーデン」の手引書としては、第1号であるとともに、いまだこれを超える書は出ておりません。日陰に強い花や葉物の活用にも、早い時期から言及済みであります。
日陰の庭のシェードガーデニング
奥峰子・著
文化出版局
1,600円
奥さんには、「小さな庭のフラワーガーデニング」と言う著作もありますが、日本のガーデン現場には、こちらの方が現実的だと思います。個人的にもこちらの方が好きです。山野草や和風庭園の定番植物も、奥さんの手に掛かれば、不思議と、ヨーロッパの香りして参ります。
フラワーガーデンわたし流(家事のあいまの素敵なひととき)
松田量子・著
農文協 1,359円
花いっぱいの庭づくりに関するノウハウ書として、本書はたぶん草分け的存在だったと思います(1992年発行)。その後のブームを経ても、いまだにその内容は新鮮さを保ち続けてます。それは当時の著者のアイデア工夫の革新性もありましょうが、それ以上に本当に花好きだからこそ、いまだに光っているのだと思います。後からゾロゾロ出た、おしゃれ感覚主体の本や雑誌とはここが違います。でも、当時、男の私がこの本を買うのはちょっと恥ずかしかったです(^^;
コンテナ花壇わたし流(並べる・吊るす・組む・寄せる)
大沼田鶴子・著
農文協 1,600円
最近、自リンク集に加わったZephyrusさんの著書です。この書が出た94年頃はと言えば、私はまだ借家住まい、洋書写真を頼りにイングリッシュ・ボーダー猿真似の真っ最中。当時、その方面の実践書は、国内では、すぐ上の松田さん、すぐ下のNHKさん、そして本書ぐらい。特に当時の大沼さんの豊富なアイデアとバイタリティーには圧倒された記憶があります。ホームページZephyrusだよりと併せてご参考下さい。(99/10/16追加)
楽しい家庭花壇づくり(別冊NHK趣味の園芸)
日本放送協会・編
日本放送出版協会 922円
表題の印象と中身はかなり違います。発行月日を確かめたら、何と93年4月とありました。まだガーデニングのガの字も無かった頃、あのNHKさんがよくぞやったと言う感じの本であります。先の加地さん、奥さんをはじめ、その後、ガーデニング界でご活躍のお歴々が、思い思いに、当時としては新鮮な「ガーデニング理論」を展開してます。まだ書店に見かけます。お値段も手頃。ぜひ一度お確かめ下さい。
花と蝶を楽しむバタフライ・ガーデン入門
海野和男・編著
農文協、99年3月刊 2,286円
森進一の唄とは関係有りません。こちらは昼の蝶。私も蝶の集まる庭にしようと、ブッドレアやウイキョウ、ヘンルーダなど植えてますが、最近はそれなりの成果があがってます。小はベランダ・ガーデンから大は本格的なビオトープ・ガーデンまで、蝶の視点で書かれたユニークなガーデニング書です。(99/03/14追加)
カントリーガーデン入門
能勢健吉・文、寺下翠・絵
農文協、98年7月刊 2,762円
コンパクトすぎる装丁のせいでしょうか、ちょっと値段が高いなーとしばらく二の足を踏んでました。BUT、お花見図書館も開設したことだし..と、イザ買って読み進めますと、この思い込みはあっという間に薄れてしまいました。それだけのノウハウやコンセプトが、この本には圧縮されてます。著者の能勢氏は、ナント20数年も前にイングリッシュガーデンの洗礼を受け、以来、長年に亘って、日本の風土に合ったガーデン・スタイルを暗中模索、研鑚を重ねて来た方です。近頃、イングリッシュ・ガーデンに挫折感を感じ始めた、でも園芸やガーデニングは続けたいと言う方には、是非お薦めします。寺下さんのパステル風イラストも素敵です。(99/04/10追加)
◆読み物
ガーデニング・ブームと言われた割に、出た本と言えば、バラエティー的な雑誌とその別冊ばかりで、「読み物」は非常に少なかったように感じてます。数少ない読み物の著者の本業をと見ると、(冒頭の二書を除き)何故か皆、大学の先生やイラストレーターばかり。両方とも、割と出版社に縁がありそうな職種ですね(冒頭二書の場合、作家、詩人だからもっと近いか(^^;)。ちゃんとしたノウハウ物はプロの園芸家やガーデン・デザイナーでないとなかなか書けないし、読者も信頼してくれないかもしれませんが、こと園芸をテーマとしたエッセイなら、目の前に植物の植わったポットひとつ置いて、その気になりゃ、誰でも書けるわけでして、他の職業(無職も含む)の方々、並びに出版業界の奮起を期待しております。
園芸家12カ月(中公文庫)
カレル・チャペック(小松太郎・訳)
中央公論社 369円
チャペックは20世紀初頭チェコの国民的作家。本作品は、古くから、知る人ぞ知る園芸バイブルだが、ブームのお陰か、近頃、書店でも平積みされたのを見かけた。この本を読んで何らかの共感を覚えた人はもう立派な園芸中毒。ところで日本の国民的作家は何故、園芸に目を向けないのだろうか。
庭仕事の愉しみ
ヘルマン・ヘッセ(V.ミヒェルス・編、岡田朝雄・訳)
草思社 1,845円
ヘルマン・ヘッセって、子供の頃から名前だけは知ってましたが、まともに読んだのはこれが初めてだったりして(^^; ノーベル賞作家に私ごときの書評はナンセンス。従って、ノーコメント..(^^)/~~
イギリス流園芸入門
中尾真理・著
晶文社 2,427円
チャペック同様、1月から始まる式の珠玉の園芸エッセイ集。著者は英文学がご専門の大学の先生。英国庭園の発展の歴史が面白おかしく読める。同じ素人園芸家として、私の言いたいと思ってることは、皆言われてしまってます。悔しーい(TT)
中尾さんには、他に「素人園芸家の12カ月(イギリス式ガーデニングの楽しみ方)」
(講談社・刊1,600円)もあります。
庭のない園芸家
平野恵里子・著
晶文社 1,900円
著者はイラストレーター。庭を持たないペランダ園芸家の立場でつづるエッセイ集。ラストの「ガーデニングなんてくそくらえ」は圧巻ですぞ。
英国ガーデン日記
吉谷桂子・著
東京書籍 1,553円
本場、英国でガーデニングなんて、一般人とは縁のない話です。しかし、夢は夢として、内容の面白さ、コンパクトな装幀、素敵なイラストや写真のコラージュなど、手に取れば暖かみを感じる一冊です。同女史には、他に「吉谷桂子のガーデニングスタイル」、学研、1,748円など多数の著作があります。
ガーデニングの愉しみ私流庭づくりへの挑戦(中公新書)
三井秀樹・著
中央公論社 720円
内容的にはノウハウ物っぽいのですが、敢えて、読み物としたのは、新書と言う本の雰囲気だけです。著者は筑波大教授で構成学がご専門、と言っても何の学問かよくわかりませんが、グラフィック・デザインと関係があるらしいと聞けば、何となく解ったような気分(^^;。「ガーデニングは素人だし、本場、イギリスに較べたら..」とご本人は謙遜してますが、なんと一千坪ものお庭を舞台にカラー&テクスチャー・ハーモニーを探求中..。何とも羨ましい限りです。
ターシャ・テューダーのガーデン
ドーヴァ・マーティン・著、リチャード・W・ブラウン・写真、相原真理子・訳
文芸春秋 3,238円
イラストでがっぽり稼いで、山羊乳のチーズを食べながら、毎年どっさり球根を植えるターシャ婆さん。彼女の思想やライフスタイルに共鳴し、自分もやってみようと思うだけの人は結構多いと思います。かく言う私もそうなのです。しかし、テレビも無い、パソコンもない、もしかして回覧板も来ない豪雪地帯一軒家の生活に耐えられるかしら。おらこんな村やだーっ♪でも、子供が一人立ちし、宝くじ一等でも当たったら、やってみよう..♪。
花と木の文化史(岩波新書)
中尾佐助・著
岩波書店 480円
何故、現代の日本人はイングリッシュ・ガーデンに憧れるのか。花の豊富なヒマラヤでは、何故コスモスやマリーゴールドが好まれるのか。おおよその答えはこの本に書いてあります。世界の花卉園芸の歴史や日本の古典園芸の独自性など、著者の長年の研究成果を分かり易い文章で解説。初版発行は1986年。まだ売ってるといいけど(^^;
プラント・ハンター ヨーロッパの植物熱と日本(講談社選書メチエ)
白幡洋三郎・著
講談社 1,456円
直接ガーデニングには関係ないかもしれませんが、現在、広く用いられている園芸植物の発見や導入に命を懸けた人達、「プラント・ハンター」について書かれた学術本です。彼らの活躍は、映画「インディー・ジョーンズ」を彷彿とさせるものがあります。
ボタニカル・ライフ −植物生活−
いとうせいこう・著
紀伊国屋書店、99年3月刊 1,800円
著者の隠しホームページ上で、96年10月から続いてた鉢植えエッセイが、この度、本になりました。「庭も無いのにベランダ・ガーデナーの呼び名はおかしい..」。言われてみると確かにその通り。自らを「ベランダー」と名乗り、ブームの浮き沈みにも関係無く、ひたすら植物への思い入れを語る。
氏の公式ホームページ(http://www.famousdoor.co.jp/seiko/)でも読めます。(99/03/27追加)
◆洋書
今でこそ、ブームのお陰でしょう、私の好きな「ドバーッと花の洪水写真」は、いろんな雑誌でもごく当たり前になりましたが、少ーし昔までは、(ビズを除けば)洋書で眺めるしか無かったものです。そんな時代に買い漁り、貪るように眺めた洋書の中から、いまだに色あせない魅力を保ち続ける10冊+αをご紹介します。
問い合わせ先: 英国王立園芸協会・日本支部(RHSJ)、メイプル・ガーデン(経由)島田洋書など。
Rosemary Veary’s Garden Plans
Rosemary Veary 著
Frances Lincoln 5,600?円
「ドバーッと花の洪水」タイプ本の第一弾。英国王室やエルトン・ジョンのお庭も手掛けたと言うガーデン・デザイナー、ローズマリー・ベリー女史の数多い著作のひとつ。本書は「ガーデン・プラン」と言うこともあり、懇切丁寧な植栽イラスト付き。思わず溜め息の出る写真はアンドリュー・ローソン氏(ビズの専属?ガーデン・フォトグラファー)。
Christopher Lloyd’s Flower Garden
Christopher Lloyd 著
Dorling Kindersley 4,800?円
「とにかく写真が奇麗!」の謳い文句に踊らされ、買ったものの、その素晴らしさは謳い文句以上だった。日本ではまず見かけないような花が次から次へと登場。色彩コーディネートの斬新さは勿論、植物全体のテクスチャーを重視したコーディネートにも思わず唸っちまう。クリストファー・ロイドと言うこの爺さん、一体何物? 人は彼を「天才ガーデナー」と呼ぶらしい。
Planting Companions
Jill Billington著
Ryland Peters & Small 5,800?円
もしかしたら前書以上に、写真が奇麗かもしれません。また今まで見たことのない様な奇抜な色彩コーディネートや斬新なアレンジもいっぱい。イングリッシュ・ガーデンって、どんどん進化してるんですね。写真撮影は後述のクライブ・ニコルス氏。その名は最近の「私の部屋ビ**」グラビアでもよく見かけます。
Photographing Plants & Gardens
Clive Nichols
David & Charles 5,600?円
世界的に有名なガーデン写真家クライブ・ニコルス氏の本。向こうではガーデンそのものが芸術だが、この本は写真そのものも芸術の域。従って、芸術のダブル・フィルターであります。芸術写真撮影のノウハウも惜しげもなく披露してます。
The English Cottage Garden
Jane Tailer & Andrew Lawson著
Weidenfeld & Nicolson 4,200?円
憧れのコテージ・ガーデンのオンパレード写真集。ワーッキレー!の前庭だけでなく、洗濯物やバラック物置のある裏庭も紹介してある点は興味深い。写真は前出のアンドリュー・ローソン。
Victorian Flower Garden
Andrew Clayton−Payne 著
Weidenfeld & Nicolson 2,400?円
こちらは19世紀、大英帝国時代の素朴なコテージ・ガーデンのオンパレード。もちろん写真じゃなく絵だが、かえってポエジーがあり、眺めてるだけでも楽しく、つい引き込まれそう。
The Shady Garden(The RHS Collection)
Jane Taylor 著
RHS? £15.99
日陰の庭の素晴らしさを紹介した本。意外にも日本や東アジア原産の植物が頻回に、しかも効果的に使われている。
The Pan Garden Plants Series
Bulbs、Perennials1、Perennials2、Shrubsなど
Roger Philips & Marthyn Rix 著
出版社 Pan? 値段 (^^;忘れました。
ソフトカバー。分冊になっており、それぞれ優に1000種以上を掲載。豊富な生態写真は、植物の生育地の環境を知る上でたいへん貴重。またBulbsの巻では、花の付いた状態で球根を撮した全体写真も掲示。これはなかなか出来ない芸当ですよ。正確なデーターを掲示出来ず、済みませんが、96年春、東京・恵比寿のバラクラにはどっさり有りました。
The Gardener’s Guide to Growing Hellebores
Graham Rice & Elizabeth Strangman 著
David & Charles £16.99
ヘレボラス属(日本での通称はクリスマスローズ)単独の解説書。最近は、故ヘレン・バラード女史の改良品種も出回るようになり、人気上昇中。本当は「あれも欲しい、これも欲しい..」のだが、個人の家庭では、すぐキャパオーバー。仕方ない、本の写真で我慢するか。
このThe Gardener’s Guide to Growingシリーズには、他にCLEMATIS,HOSTAS、PENSTEMONS、FRIILLARIES、HARDY
GERANIUMS、PEONIES、IRISES、IVIES、LILIESなどがあります。(^^;私は持ってませんが、どれか特定の植物群にご興味の方はどうぞ。
◆その他
植物学ラテン語辞典
豊国秀夫・編
至文堂 9,000?円
日本で初めての本格的な植物学のためのラテン語辞典。「ラ→和」、「和→ラ」のいずれにも対応。ラテン語の簡単な文法や発音の解説も付いてます。植物の深みにはまった人には必携の書、高いけど一生かかればきっと元は取れます(^^;。でもこの本、まだ売ってるのかなー(私は昭和63年に買った)。
世界の山草・野草ポケット事典
冨山稔、森和男・著
NHK出版 2,718円
花壇のチューリップも元はと言えば、中央アジアの雑草。頭ではわかっていても、いざ生態写真を見ると改めて感動してしまう。この本にはそういった園芸植物の原種がこれでもかこれでもかと出てきます。
山渓ハンディ図鑑6 日本のスミレ
いがりまさし・著
山と渓谷社 1,942円
日本にこんなにスミレの種類があったなんて、この本に出会うまで知りませんでした(^^;
順路
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