暗黒芝生物語(その弐)
オキナグサ挽歌

私が子供の頃、最初に好きになった花は、オキナグサ Pulsatilla cernuaです。それは少数ながらも、家(実家)のすぐ近く、田んぼ道の縁の芝地に咲いておりました。全身を包むシルバーの長毛、赤とも黒とも紫ともつかぬ不思議な色合いの花、それも何故かうつむき加減を選択したその心根、いずれも他の野草にはない高貴なサムシング♪を感じさせるには充分でした。
私は1本抜いて持ち帰り、自慢げにバッパ(祖母さん、人間の女性の翁)に見せました。そしたら、バッパには、「(`◇´)そりは毒花だがら、ちょすな!(触っちゃあかん)。○も(チン○ン)腫れるど!」と叱られました。だからと言ってこの花が嫌いになったわけではありません。余計、興味が増し、その想いは、この花の属すキンポウゲ科全体にまで広がって行きました。
その後、例の田んぼ道は、水田の区画整理事業でなくなりましたが、オキナグサはそれより一足早く姿を消してしまいました。
オキナグサはアズマギクのようには群生しません。私の知ってる場所では、これでも混んでいる方です。87/05/27

それから20年以上の歳月が経ち、とある場所で偶然オキナグサに再会しました。当時、オキナグサは絶滅寸前の悲劇のヒロインに祭り上げられておりました。ところが、最近は、早春のホームセンターで、ポットに植えられたものがいっぱい売られてます。種子から育てられたものだと思いますが、温室育ちのそれを見ても、かつてのような感動はありません。
(原生地保護の観点から、オキナグサの撮影場所は秘密とさせて頂きます)

オキナグサ三態

咲き出しの頃の花は上を向いてます。
91/05/07
89/04/26 オキナグサの実。周囲の花はアズマギク。
91/05/23


イヨウオキナグサ三態

園芸づいてまもない頃、山草屋から、セイヨウオキナグサ Pursatilla vulgaris (ヨーロッパ原産)の色違い三品を買いました。白は翌年、枯れましたが、赤紫と青紫は、しばらくの間、元気に咲いておりました。日本のオキナグサと違い、花の角度はやや上向き、色も鮮やかであっけらかんとしたもんです。普通の庭土でも十分愉しめます。

フリチラリア メレアグリスも咲いてます。
97/04/26
96/04/27 95/04/30


のオキナグサ見たり!〜〜ツクモグサ三態

オキナグサの仲間は、実は日本にもう一種だけあります。それはツクモグサ Pursatilla nipponica と言い、本州中部と北海道のごくごく限られた高山のガレ場にのみ咲きます。これこそピュアな高嶺の花です。(三枚とも、北アルプス白馬岳で撮影)

他には草の生えない急なガレ地に咲きます。93/07/16

93/07/16 これは実です。上のオキナグサにそっくりです。90/07/27

ツクモグサについては、白馬2ndでも少し触れております。

オキナグサのことをもっとよく知りたい方は
鹿児島の中園ドクターの「幻の野草・オキナグサ」 
(^o^;)内容については、今更、ご紹介するまでもありませんね。とにかく凄い!のひと言。

兵庫県のやまぐちさんのRock Plants & Perennials & Bulbs  
こちらでは珍しい洋種のオキナグサが幾つか見られます。

ねんねこさんのMeconopusis山野草一年生のコーナー
ルイコフイチゲなどの貴重な写真があります。
(2001/12/15追加)


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お〜っとっと!(〜^^)〜 この頁、続きがありましゅ。
2003/12/14、愛のケブケブオープンしました!


(本頁は2001/03/03に初アップしました。12/15リンク追加。2003/12/14↑追加。)