| She Saw 花図鑑1 (メハジキ、カラミンサ、ヒキオコシ編) |
初回はありったけシッソでマイナーな者同士です。折角の機会ですから、似たような雰囲気の野草も並べてみました。
メハジキの仲間
Leonurus cardiaca
園芸づいてほどない頃、マザーワート Motherwortの名(英名)に引かれ、RHSから導入しました。名の由来はかつて婦人薬として使われたからです。花そのものは、ご覧の通り、至って地味であり、鑑賞価値はほとんどありません。ろくに採種もせずに放っておいても、毎年、庭のどこかしらから伸びだして来ます(株は秋田でも越年)。
Leonurus sibiricus
セイヨウメハジキとも呼ばれます。こちらはT&Mから購入しました。L. cardiaca に較べると、花もまあまあ綺麗だし、それ以上に葉も含めた全体の草姿が面白いので、毎年、まめに採種して咲かせております。秋田では冬場、枯れます(私の見る限り、完全な一年草です)が、春先にタネを蒔けば、真夏には1mくらいまで伸びて咲きます。
マザーワート 2001/07/07
今年はアスパラガスの根元からひょっこり伸びてきました。セイヨウメハジキ 2001/08/19
Leonurus japonicus
和名のメハジキは、子供達がこの草の茎を短く切ってまぶたに張り、目を開かせて遊んだことに由来しますが、何故、昔の子供達はこの草の茎にそれほどまでに執着したのでしょうか。目を弾く程度の適度な弾力のある茎なら、他にもいっぱいありそうです。おそらくはこの草の憶えやすい姿形がさいわいしたものと私は推察します。別名のヤクモソウ(益母草)は上のMotherwort同様、婦人薬としての効能に着目したもの。秋田ではそれほど多くはありませんが、山間の道路端など人臭い場所に時々群生してます。
Leonurus macranthus
和名のキセワタとは、「着せ綿」、白い毛が花を被っている様子に因むとのこと。この仲間ではおそらく一番見応えのある花を咲かせます。そのまま園芸植物としても十分通用します。日本全国の山の草原に分布と聞きますが、まず滅多に見かけません。花が綺麗なので、すぐ抜かれてしまうのか、はたまた草原そのものが少なくなっているせいか・・・。
メハジキ 2001/08/17
鹿角の道端、土捨て場にて。キセワタ 1988/08/27
滋賀県伊吹山にて。一緒の穂花はアカソ(イラクサ科)。
究極のシッソ花/(^o^;)だりかオラをひきおこしてけれ〜!
Plectranthus(※) japonicus
和名のヒキオコシは、倒れている人でも「引き起こす」ほど強力な薬効(?)に由来しますが、ほんとでしょうか。実際には((^^;)私は試したことはありませんが)物凄く苦いらしく、そのせいで多少弱った人でもたまらず起き出し、走り回るからではないでしょうか。
柄の割りには、小さすぎる花、そのくせどこかカスミソウを連想させるその草姿には時々ハッとすることもあります。秋田では沿岸部や北部では、山や道端など日当たりの良い場所に普通にみかけますが、不思議と南部では見かけません。
Plectranthus(※) trichocarpus
和名はクロバナヒキオコシ。秋田では先のヒキオコシとはちょっと違う場所、内陸の多雪地帯の日陰地などにいっぱい生えています。草丈は1〜2mとでかい割りには、あれっ(^o^;)と思うくらい小さく、しかも黒っぽい青紫の花をつけます。こんな地味な花で虫が寄って来るものやら、ちょっと心配なところもありますが、本人達がそれでいいと言うなら、それ以上とやかく言うつもりはありません。
でも(^^;)自庭に広い日陰地があったら、是非取り入れてみたい不思議な魅力のある草です。
※ヒキオコシやクロバナヒキオコシの属名はRabdosia とする説もありますが、今回は諸事情あり、旧来のPlectranthus で通しました。
ヒキオコシ Plectranthus japonicus
1991/09/13 北秋田郡にて。クロバナヒキオコシ Plectranthus trichocarpus
1990/09/08 北秋田郡にて。
クロバナヒキオコシ Plectranthus trichocarpus の花アップ。
1991/09/15 山形県真室川町にて。この花には'Beware of Darkness'を連想させる'Somethig'があります。
Georgeよ。やすらかに。(TT)/~~
カメバヒキオコシ 2002/09/30 山形県真室川町にて。 カラミンサCaramintha nepetaの芽吹き。
2000/05/13
Plectranthus(※)kameba
和名はカメバヒキオコシ。葉は先端が3裂し、中央の裂片がちょろっと長い。この形が亀のしっぽを連想させることから、この名がついた。秋田では少ないが、山形県に入るとやたらと多かった。花は前二種よりは大きく、青紫が綺麗。
Caramintha nepeta
こちらは先のヒキオコシ類とは属も違うし、原産地もヨーロッパですが、花姿や雰囲気はよく似たものがあります。
通称カラミンサはいまだに園芸植物関係の図鑑にはろくに載ってませんが、最近あっという間に広まりました。それは何故でしょうか。烏賊は私モウズイカの勝手な推測ですが・・・。
まずはカスミソウ(主に切花でよく使われる宿根カスミソウ)のブーム以降、小花でふわふわした素材の必要性が認識された。ところが、花壇に地植えとなると、なかなか格好の素材が無い(カスミソウ類は雨に極めて弱い)。そういったところに突如現れたのがこのカラミンサ。寒さはもちろん、真夏の暑さにもしっかと耐え、花期も長く、よく増える。それでいて飽きが来ない。おまけに香りも楽しめる。こりゃハーブだ!バンザイ\(^o^)/
・・・ある意味では新時代のガーデン素材として、最も素晴らしいもののひとつではないでしょうか。皆さんはどう思いますか。
カラミンサ 2000/08/19
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(本頁は2001/12/01に初アップ。2002/11/02、カメバヒキオコシを追加。)