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回答編【Tune up】

◆RAMを最大まで増設していますが、全然足りません。MPCシリーズに64MB SIMMは使用できますか?
GX1シリーズとLX100に関しては、使用できる64MB SIMMも存在する。秋葉原・東京ラジオデパート1Fの“神和電気”製が最も実績がある。
また、秋葉原の“DOS/Vパラダイス”で販売されている64MB EDO SIMMも、GX1に限り使用できるという報告があがっている。価格はこちらの方が安価だが、同じGX1でも起動時のメモリチェックでエラーが出る個体があることも報告されており、どうも当たり外れがあるようだ。筆者のところでは運良く、GX1-G3で全く問題なく使用できている。もちろんショップ側での動作保証はない為、購入は一種の博打と言える。その場合、GX1は、8MBのオンボードRAMと64MB SIMMを2枚で合計136MBでの使用が可能だ。また、GX1と同じロジックボードを使用した“Power Macintosh 6100”シリーズのユーザからは、128MB SIMM(プリンストンテクノロジー製)を2枚使用し、オンボードと合計し、264MBものRAMを認識できるという報告もあるようだ。
LX100の場合、4MBのオンボードRAMに加え、シングルバンクスロットに神和電気製64MB SIMMを装着し、デュアルバンクスロットに一般的な32MB SIMMを装着。合計100MBのRAMを認識することが検証されている。2つのスロットに64MB SIMMを装着した場合に132MBまで認識するかどうかは検証されていない。
非常に残念だが、LX200シリーズでは神和電気製64MB SIMMは使用できなかった。正確に言えば「64MBのうち16MB分しか認識しなかった」のだ。LX200に採用されている“Cordyceps”ロジックボードに搭載されているメモリコントローラチップ、及びMac ROMの制限だと思われる。
Alchemy/Gazelleを搭載したカスタムMPC“LX-PCI”での128MB DIMM(5V)の使用の可否については検証されていない。128MB DIMMはまだ高価で、取扱店も少ないためだ。もっとも、128〜136MBものRAMを搭載できれば、パーソナルな使用シーンにおける実用上の問題は殆ど無いと言っても差し支えはないだろう。MacOS 8.1環境では、仮想メモリも充分に実用的な水準の為、HDの性能アップとのバランスの方が重要だろう。
◆MPCシリーズのCD-ROMドライブを高速なものに交換したいのですが、注意点は?
MPCシリーズの筐体は、一般的なMacOSマシンよりもデザイン性を重視しているため、筐体カバーのCD-ROMトレイ用の切り欠き位置がCD-ROMドライブのそれと合っていないと、CD-ROMトレイが引っ掛かり、出てこなくなってしまう。また、CD-ROMトレイの前面ベゼルの互換性が確認されているのも現状ではパイオニア製ドライブのみである、トレイ式のドライブを使用する限りは、パイオニア製CD-ROMドライブ(SCSIモデル)しか選択肢はないと言える。
スロットインタイプのCD-ROMドライブを使用すれば、筐体カバーとの位置合わせはそれほどシビアではなくなるが、こちらもパイオニア製ドライブが最も定評がある。PC/AT互換機ユーザからの評価も高いようで、PCパーツショップでの入手は容易だ。
現在入手可能なモデルは、DR-566・DR-766(32〜36倍速・トレイタイプ)、DR-506・DR-706(32〜36倍速・スロットインタイプ)になるだろう。
また、MPCシリーズに付属のCD-ROMドライバ“Pioneer CD-ROM”(※)のアップデートも頻繁に行われており(最新版は2.2.9)、サポート面でも安心して使用できる。
以上の理由から「MPCシリーズのCD-ROMを換装するならパイオニア製ドライブ」というのが結論だ。但し、購入の際にはATAPI仕様のドライブと間違えないようにしよう。
換装する際には、オーディオ信号用ケーブルにも注意しよう。標準の4.4倍速ドライブとはコネクタ部分の形状が異なっている。GX1シリーズの場合はATAPIタイプのオーディオ信号用ケーブルを入手すれば取り換えるだけで済むが、LXシリーズの場合は本体後部から出ているオーディオ信号用ケーブルのコネクタ部分を加工する必要がある。
純粋にCD-ROMドライブとして使用する分には、オーディオ信号用ケーブルが無くても全く問題ないが、作業中にオーディオCDを聴くことができないMPCシリーズは、その魅力も半減してしまうのではないだろうか。
CD-ROMトレイの前面ベゼル。
トレイタイプのCD-ROMドライブに換装する場合、このパーツを移植する。※アップデータは、パイオニア・MPCホームページよりダウンロード可能(ドライバ本体は登録されていない)。
MPCシリーズ登録ユーザの方で、初期のMPCシリーズ(GX1、LX100)に付属のCD-ROMドライバ“CLD Access”を現在もお使いの場合、“Pioneer CD-ROM”の入手方法に関してはパイオニア(株)にお問い合わせ下さい。
◆MPCシリーズのHDを大容量のものと交換したいのですが、使用可能なモデルは?
使用できるHDの種類(SCSI/IDEなど)が、MPCシリーズの機種によって異なるので、購入時にはその点を注意してほしい。但し、HDドライバの種類や、HDのメーカーや型番による相性もあるようなので、現状で実績のあるドライブを選択するほうが無難だろう。
●GX1シリーズ・・・・SCSI HD(50pin Narrow)と換装する。GX1のパワーユーザの間では、静粛性に優れ、省電力なIBM製・DCASシリーズ(32160/2.1GBまたは34330/4.3GB・いずれも5400rpm)が最も多く使われているようだ。勿論、高回転型でより高性能なDDRSシリーズ(7200rpm)を使っているユーザもいる。
●LX100・・・・・・・基本的には、IDEドライブのみが使用可能。CD-ROMドライブ用のSCSIフラットケーブルを交換し、50pinコネクタを増やせば、標準のIDEドライブの代りにSCSI HDを搭載することもできる。その場合、筐体を完全分解して630コネクタを取り出し、フラットケーブルの交換作業をしなければならない。やはり、IBM DHEAシリーズが、静かで省電力・低価格と三拍子揃っており、良いのではなかろうか。なお、大容量(4〜8GBクラス)のHDの使用の際は、2GB単位程度でパーテーションを切ったほうが良いだろう。
●LX200シリーズ・・・“交換”よりも、SUPER BAYにSCSI HDを“増設”する方が現実的。LX200-MOのユーザなどで、本体後部の薄型IDEドライブをどうしても交換したい場合は、使用できるのは下記のSeagate製ドライブ(0.75inch=約19mm厚)に限られてしまう。なお、マウンタ部分その他に手を加え、本体後部に1インチハイトドライブ(約25mm厚・最も一般的)を内蔵させているユーザもいるようだ。
・ST52160N(2.17GB、Ultra SCSI、5400rpm、11ms)(※)
・ST52160A(2.11GB、ATA、5400rpm、12ms)
・ST52520A(2.56GB、ATA、5400rpm、12ms)※ST52160NはSCSIドライブの為、内部でのSCSIフラットケーブルの取り回しを工夫する必要がある。
筆者が使用しているLX200-PCIには、SUPER BAYにIDEケーブルを引き回し、IBM DHEA-38451(Ultra ATA/8.4GB)を搭載している。フォーマットはApple社の“Drive Setup”で行っているが、約4GBx2にパーテーションを切らないとならないようだ。2TBボリュームに対応したドライバを使用すればその必要はないかもしれない。
※注意:本体に何らかの改造を加えることで、パイオニア(株)の正規保証は無効になり、有償修理も受け付けてもらえなくなる可能性があります。また、将来的に何らかの不具合が発生しても、それは全て自己責任であることをご認識ください。